01来歴

反乱同盟軍司令室での登場
アドミラル・ラダスは、ギャレス・エドワーズ(Gareth Edwards)監督『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(Rogue One: A Star Wars Story)』2016年12月16日日本公開(米国2016年12月16日公開)本編中盤、惑星ヤヴィン4のマサッシ寺院に置かれた反乱同盟軍司令室で初登場する。ベイル・オーガナ、モン・モスマ、ジェネラル・ドッドンナら首脳のうち、艦隊運用側の代表として円卓に着く。続いてジン・アーソが提起する、惑星スカリフのデータ保管庫に眠るデス・スター設計図の奪取提案を巡る議論に同席し、慎重論と強硬論の対立を経て、ローグ・ワン分隊がカーゴ・シャトルでスカリフ地表へ降下する展開へ橋渡しされる。
艦隊出撃と希望の宣言
ローグ・ワン分隊の独断降下が司令部に伝わると、ラダスは自ら反乱同盟軍艦隊の即時出撃を決断し、旗艦モン・カラマリ巡洋艦プロファンディティ艦橋から、スカリフ上空への全艦出撃と地表へ降下した分隊への支援を直接指揮する。艦内に告げる『ローグ・ワン分隊の声がした、希望が残っている/希望こそ今我々に必要なものだ/Rogue One, may the Force be with you.』という台詞は、本作の主題台詞『Rebellions are built on hope.(反乱は希望の上に建てられる)』と連動する主題的台詞として位置付けられる。
ハンマーヘッド戦術
スカリフ上空では、惑星全体を覆う偏向シールド・ゲートの単一通信窓を突破する必要から、ラダスは自軍ハンマーヘッド・コルベットに銀河帝国軍インペリアル級スター・デストロイヤーを物理的に押し付け、衝突させた艦をもう一隻のスター・デストロイヤーへ二重に追突させ、シールド・ゲート本体へ同時墜落させる『ハンマーヘッド戦術(Hammerhead maneuver)』を発令する。これにより反乱同盟軍はシールド・ゲートを突破し、地表のローグ・ワン分隊からデス・スター設計図一式の送信窓を確保する。
プロファンディティ陥落
分隊が地表のデータセンターからデス・スター設計図一式を送信し、ラダス指揮下のプロファンディティが受領した直後、ダース・ベイダー旗艦スーパー級スター・デストロイヤー『デヴァステイター(Devastator)』がハイパースペースから実体化突入し、プロファンディティは直接砲撃により艦体落下に至る。設計図は艦体陥落直前、艦内通路をR2-D2/C-3POと逃走する兵士から、レイア・オーガナの乗るコレリアン・コルベット、タンティヴ4号(Tantive IV)へ手渡され、『新たなる希望』冒頭の追撃シーケンスへ直接接続する。ラダス自身は艦橋要員として艦と運命を共にする時系列に位置する。
02能力・特徴

- 艦隊指揮権:反乱同盟軍の艦隊提督として、スカリフの戦いで艦隊全体の指揮権を持ち、旗艦プロファンディティ艦橋から地表のローグ・ワン分隊への支援作戦とシールド・ゲート突破作戦を直接発令する立場にある。
- ハンマーヘッド戦術の発令:偏向シールド・ゲート突破のため、ハンマーヘッド・コルベットをインペリアル級スター・デストロイヤーに押し付け、二隻を二重に衝突させてゲート本体へ墜落させる即興艦隊戦術を発令し、設計図の送信窓を確保する。
- 即時出撃の決断力:慎重論と強硬論が拮抗するなか、ローグ・ワン分隊の独断降下を受けて艦隊全体の即時出撃を独自に決断し、『希望こそ今我々に必要なものだ』と全艦に宣言する提督としての判断力を持つ。
03関連人物

04登場・関連作品
05名場面

ヤヴィン4基地 反乱同盟軍司令室:マサッシ寺院の円卓で、艦隊側代表としてラダスが初登場。ジンが提起するスカリフ突入提案を巡る議論構造が確立される。
艦隊出撃命令:ラダスが即時出撃を決断し、プロファンディティ艦橋から『希望こそ今我々に必要なものだ』と全艦に告げる主題的場面。
ハンマーヘッド戦術発令:ハンマーヘッド・コルベットで二隻のスター・デストロイヤーをシールド・ゲートへ二重墜落させ、設計図の送信窓を確保する。
プロファンディティ陥落:デヴァステイターの実体化突入で艦が落下。設計図はタンティヴ4号へ渡り、『新たなる希望』冒頭へ接続する。
06制作背景

本キャラクターは、モン・カラマリ種族用のアニマトロニクス・ヘッド(animatronic head)と全身スーツ造形によって演じられる。声を担当するのは米国の声優スティーヴン・スタントン(Stephen Stanton)で、外伝アニメ『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ(Star Wars: The Clone Wars)』『反乱者たち(Star Wars Rebels)』等でターキン総督(Wilhuff Tarkin)の声を担当することで知られる。スーツ・パペット・パフォーマンスは英国の俳優ポール・ケイシー(Paul Kasey)が担当し、同シリーズ実写映画群のクリーチャー・パペット担当として複数作品に参加している。
後年、ライアン・ジョンソン監督『スター・ウォーズ/最後のジェダイ(Star Wars: The Last Jedi)』2017年12月15日日本公開に登場するレジスタンス旗艦MC85級スター・クルーザー『ラダス(Raddus)』は、本キャラクターの名を冠した艦名であって、本人の再登場ではない。同艦の艦橋で絶命するのはアクバー提督(Admiral Ackbar/着ぐるみ演ティモシー・M・ローズ Timothy M. Rose/声トム・ケイン Tom Kane)である。
本キャラクターの実写映画出演は本作1作のみで、オリジナル三部作(『新たなる希望』『帝国の逆襲』『ジェダイの帰還』)、プリクエル三部作、シークエル三部作の他作、ならびに実写ドラマ群(『マンダロリアン』『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』『オビ=ワン・ケノービ』『アソーカ』『アンドー』等)には登場しない。
07評価・考察

ラダスは、本作で反乱同盟軍の艦隊提督として位置付けられる。惑星モン・カラ出身のモン・カラマリ種族の提督として描かれる本キャラクターは、後年の同種族・艦隊総司令官アクバー提督(Admiral Ackbar/『ジェダイの帰還』初登場)の前史にあたる艦隊側代表として、実写映画本編内の反乱同盟軍艦隊指揮系統の起点を担う。
プロファンディティ艦橋で発する『ローグ・ワン分隊の声がした、希望が残っている/希望こそ今我々に必要なものだ/Rogue One, may the Force be with you.』は、主題台詞『Rebellions are built on hope.(反乱は希望の上に建てられる)』と連動し、サブタイトル『A Star Wars Story』の物語主題を提督側から確定する。同場面のハンマーヘッド戦術発令は、即興戦術判断を示す代表的演出として、スカリフの戦いシークエンスの中核を担う。
08トリビア
- モン・カラマリ種族用のアニマトロニクス・ヘッドと全身スーツで演じられ、声はターキン総督役でも知られるスティーヴン・スタントンが担当した。
- 後年のアクバー提督と同じモン・カラマリ種族の反乱同盟軍提督であり、実写映画本編におけるこの造形系統の前史に位置する。
- 『最後のジェダイ』のレジスタンス旗艦MC85級スター・クルーザー『ラダス』は本人の名を冠した艦で、その艦橋でアクバー提督が絶命する。
- 実写映画出演は本作1作のみで、オリジナル・プリクエル・シークエル三部作の他作や実写ドラマ群には登場しない。
09よくある質問
映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』1作のみに登場します。オリジナル・プリクエル・シークエル三部作や実写ドラマ群には登場しません。
両者は同じモン・カラマリ種族の反乱同盟軍提督ですが、実写映画本編で直接対峙する場面はありません。ラダスは0 BBY直前のスカリフの戦い、アクバー提督は4 ABYのエンドーの戦いと、異なる時系列で描かれます。
いいえ。『最後のジェダイ』のレジスタンス旗艦『ラダス(Raddus)』は本人の名を冠した艦名で、本人の再登場ではありません。同艦の艦橋で絶命するのはアクバー提督です。
モン・カラマリ巡洋艦『プロファンディティ(Profundity)』です。スカリフ上空でこの艦橋から艦隊を指揮しますが、デヴァステイターの突入で艦体落下に至ります。
スカリフ上空でラダスが発令する即興艦隊戦術です。ハンマーヘッド・コルベットでインペリアル級スター・デストロイヤーを押し、二隻を二重に衝突させてシールド・ゲートへ墜落させます。これにより設計図の送信窓を確保しました。