01来歴

初登場とミッション発令
デヴィッツ・ドレイヴンは、映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』本編中盤、ヤヴィン4のマサーシ寺院基地のブリーフィング・ルームで初登場する。反乱同盟軍情報部の男性ジェネラルとして、戦況図テーブル前でキャシアン・アンドーにミッションを発令する。帝国軍を脱走したカーゴ・パイロットのボーディー・ルックが衛星ジェダーの聖都ニジェダーに到着したという情報を受け、ゲイレン・アーソの所在をつかむための潜入と情報接触を命じる。キャシアンの直属上官として作戦判断を統括する立場を示す導入場面である。
ゲイレン抹殺指示
本編中盤、ジン・アーソが父ゲイレン・アーソを惑星イードゥーの帝国軍カイバー精製施設から救出しようとする展開と並行し、ドレイヴンはキャシアン・アンドーにゲイレンの抹殺を独自に指示する。デス・スターの主任研究者であるゲイレンの頭脳が帝国側にある限り設計図奪取の機会は永久に訪れないとの判断を示し、長距離ライフルによる狙撃任務を内密に与える。情報部の冷徹な作戦判断と現場の家族的紐帯との倫理的葛藤を担う脇役として位置付けられる。キャシアンはこの指示を実行せず、ゲイレンは反乱軍Y-ウィング爆撃機の空爆に巻き込まれて致命傷を負い、ジンに看取られて死亡する。
評議会での慎重派代弁
本編終盤、ヤヴィン4基地のウォー・ルームで開かれた反乱同盟軍評議会に、ドレイヴンはモン・モスマ、ベイル・オーガナ、アドミラル・ラダス、ジェネラル・メリック、ジェネラル・ドッドナら上層部の一員として参加する。ジン・アーソは、惑星スカリフの帝国軍施設シタデル・タワーへの強行突入によるデス・スター設計図奪取作戦を提案し、ゲイレンが本体に意図的な脆弱性を仕込んだことを伝える。ドレイヴンはリスクの高さと勝算の薄さを理由に承認を渋る慎重派の代弁者を務め、確証が足りないとの論旨で評議会を正式承認見送りへ導く。
ヤヴィン4基地残留
ドレイヴンは終盤のスカリフの戦いには出撃せず、ヤヴィン4基地に残る指揮側として最後まで描かれる。評議会が正式承認を見送った直後、ローグ・ワン部隊の独断専行出撃が明らかになると、上層部はスカリフ援護艦隊の派遣を急遽決定し、ドレイヴンも情報部側の参謀として後方支援に加わる造形が間接的に示唆される。劇中で画面に登場するのはヤヴィン4基地内の三場面に集約され、本作以降の時系列に本人の登場場面は成立しない。
02能力・特徴

- 情報部作戦立案の統括:反乱同盟軍情報部のジェネラルとして、ヤヴィン4基地でキャシアン・アンドーら現場工作員へのミッション発令と作戦判断を統括する。ボーディー・ルックやゲイレン・アーソの所在情報など複数の情報線を統合して発令する。
- 冷徹な作戦判断の体現:キャシアン・アンドーにゲイレン・アーソの抹殺を独自に指示する場面で、反乱同盟軍側の冷徹な判断を体現する。反乱軍も無垢ではないという本作の倫理的葛藤を上層部側から成立させる。
- 評議会での慎重派代弁:終盤の評議会で、ジン・アーソが提案するスカリフ強行突入作戦のリスクを理由に承認を渋る慎重派の代弁者を務め、反乱同盟軍上層部の判断の機微を描く。
- 現場工作員との直接指示系統:現場工作員キャシアン・アンドーに密室で直接指示を出すライン上の指揮官で、ブリーフィング・ルームでの一対一の指示場面が二度成立し、公式記録に残らない作戦を走らせる。
- 参謀本部機能:ウォー・ルームの戦況図テーブルを前に同階級士官と並ぶ参謀本部級の指揮官で、情報部の作戦判断の統括に加え評議会での作戦承認の議決にも参与する。
03関連人物

04登場・関連作品
05名場面

ヤヴィン4基地のブリーフィング・ルームで、ドレイヴンがキャシアン・アンドーにゲイレンの所在調査ミッションを発令する初登場場面。ボーディーのジェダー到着情報を踏まえ潜入を命じる。
ブリーフィング・ルームで、キャシアンにゲイレン抹殺を密室で独自指示する場面。設計図奪取の機会は永久に来ないとの判断を示し、長距離ライフルによる狙撃任務を内密に与える。
キャシアンがイードゥーの帝国軍施設でゲイレン抹殺の機会を窺う展開と並行し、ドレイヴンはヤヴィン4基地の指揮側にとどまる。画面には登場しないが空爆の作戦判断責任者に位置付けられる。
終盤の評議会で、ジンのスカリフ強行突入作戦提案に対し、確証が足りないとリスクを理由に承認を渋る慎重派の代弁者として発言する場面。評議会は正式承認を見送る。
評議会の見送り直後、ジンやキャシアンら有志部隊ローグ・ワンが独自にスカリフへ出撃する。ドレイヴンは出撃せず、慎重派代弁が公式には立たないヒロイズムの構図を成立させる。
06制作背景

デヴィッツ・ドレイヴンを演じたのは、英国出身の俳優アリスター・ペトリ(Alistair Petrie)である。1970年9月30日ケニア・ナイロビ生まれの英国育ちで、英国王立演劇学校(RADA)を卒業した舞台・テレビ俳優として知られる。Netflix『THE CROWN/クラウン』のサー・エドワード・フォード役、Netflix『SEX EDUCATION/セックス・エデュケーション』のグロフ校長役、BBC『シャーロック/SHERLOCK』の脇役、映画『教皇選挙/コンクラーベ』などで知られる脇役の名手である。
監督はギャレス・エドワーズ(Gareth Edwards)で、ドレイヴンは反乱同盟軍内部の倫理的葛藤の縦糸を上層部側から担う脇役として造形された。本作でペトリは、情報部ジェネラルという中層から上層の官僚を、声量を上げず眉と口元の微細な動きで指揮官の判断の重みを表す細密な演技で成立させた。
英国出身の舞台俳優を反乱同盟軍上層部の脇役に厚く起用するキャスティング方針は、トニー・ギルロイ製作総指揮のドラマ『スター・ウォーズ/アンドー』における英国出身舞台俳優の主要敵役・脇役起用と地続きの傾向として位置付けられる。ペトリはクリストファー・ノーラン監督『ダンケルク』などにも出演しており、英国出身舞台俳優の重用作群の系譜上で活動する脇役俳優である。
07評価・考察

デヴィッツ・ドレイヴンは、反乱同盟軍も決して聖人ではないという本作の倫理的葛藤の縦糸を、上層部側から成立させる脇役として位置付けられる。キャシアンにゲイレン抹殺を独自に指示する展開は、『新たなる希望』以来の反乱軍=正義/帝国=悪という二元論を意図的に揺さぶる演出として機能する。
ドレイヴンの慎重派代弁は、反乱同盟軍上層部が公式にスカリフ作戦を承認しないという公式には立たないヒロイズムの構図を成立させる。ローグ・ワン部隊が独自に出撃してデス・スター設計図を奪取し、『新たなる希望』冒頭のレイア・オーガナへの伝達へつながる物語上のブリッジは、慎重派の存在によって非公式の英雄譚としての性格を強める。承認されなかった作戦が銀河の運命を変えるという本作のテーゼに、欠かせない反対側の声として機能する。
ドレイヴンは、実写映画群の中で反乱同盟軍情報部の指揮系統を画面上に最も明確に示す人物の一人でもある。ドラマ『スター・ウォーズ/アンドー』で描かれるルーセン・レイル主導の地下諜報網が反乱同盟軍に統合された後の上位指揮系統の象徴として、『アンドー』と『ローグ・ワン』をつなぐ構造上の蝶番として読み解ける。
08トリビア
- 『ローグ・ワン』のみに登場する人物で、他のオリジナル三部作・プリクエル・シークエル三部作、実写ドラマ群には登場せず、唯一の実写出演作となっている。
- 演じたアリスター・ペトリは、ケニア・ナイロビ生まれでRADA卒業の英国俳優。『THE CROWN』のフォード役、『SEX EDUCATION』のグロフ校長役などで知られる脇役の名手である。
- 拠点のヤヴィン4基地は古代マサーシ族の寺院遺跡を流用した反乱軍の主要拠点で、『新たなる希望』のヤヴィンの戦い直前まで機能する。両作の地理的ブリッジとなる。
- 登場場面はヤヴィン4基地内に集約され、ジェダー・イードゥー・スカリフといった主要ロケには本人が出撃しない。戦場に出ない参謀本部級指揮官の伝統的な描き分けに位置付けられる。
- ペトリは『ダンケルク』や『教皇選挙/コンクラーベ』など、英国出身舞台俳優を重用する作品群の系譜上でも活動する脇役俳優である。
09よくある質問
映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の1作品のみに登場する反乱同盟軍情報部のジェネラルです。他の実写映画群やドラマ群には登場せず、唯一の実写出演作です。
英国出身の俳優アリスター・ペトリです。ケニア・ナイロビ生まれの英国育ちでRADAを卒業し、『THE CROWN』や『SEX EDUCATION』などで知られる脇役の名手です。
情報部における直属上官です。ゲイレンの所在調査を命じ、中盤ではその抹殺を独自に指示して、キャシアンの倫理的葛藤の起点となります。
出撃していません。評議会で強行突入作戦の承認が見送られ、有志部隊ローグ・ワンが独自に出撃する一方、ドレイヴンはヤヴィン4基地に残る指揮側として描かれます。
本人は『アンドー』には登場しません。ただし彼が属す情報部は、『アンドー』のルーセン・レイル主導の地下諜報網が反乱同盟軍に統合された後の上位指揮系統に相当します。