JOJOジョジョの奇妙な冒険 百科事典
Part 3 / 人物

アレッシー

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ネタバレ範囲: Part 3「セト神のアレッシー」編の尾行、若返り、マレーナ襲撃、承太郎とポルナレフによる敗北まで

# アレッシーアレッシーは、第3部『スターダストクルセイダース』に登場するDIO配下の刺客で、相手を若返らせる影のスタンド「セト神」の使い手である。エジプト九栄神の一人としてルクソールでジャン・ピエール・ポルナレフ空条承太郎を狙う。強い相手とはまともに戦わず、影へ触れさせて身体と精神を子供へ戻した後に武器で襲う。

幼い姿になった承太郎を無力だと判断した結果、子供時代から強かった本人に殴り倒され、元へ戻った承太郎とポルナレフの連続攻撃で再起不能になる。

基本情報

アレッシーはエジプトでDIOのために一行を待ち受ける殺し屋である。日本語表記は「アレッシー」で、ラテン文字ではAlessiと表記される。海外ゲームではAlessyなどの綴りが使われる場合があるが、同一人物を指す別表記である。公式人物ページでは名前とセト神の能力が示され、テレビアニメ版の声は小野坂昌也が担当する。

外見

アレッシーはがっしりした体格で、長く垂れた髪の先に鈴のような装飾を付けている。シャツとサスペンダーを着用し、衣服の下や腰に斧、拳銃などの武器を隠す。相手を尾行する時はわざとらしく視線をそらし、硬貨を落としたふりで無関係な通行人を装う。追い詰められると顔を大きく歪め、優位な時の余裕から怯えへ急激に変わる。

性格

アレッシーは自分より弱い相手をいたぶることを好み、子供や抵抗できない人物を狙う。成人のポルナレフや承太郎へは距離を取り、セト神の効果が進むまで逃げる。身体が小さくなった相手へは武器と体格差を誇示し、勝利を確信して長く苦しめようとする。慎重な暗殺者というより、能力で安全な優位を作らなければ戦えない卑劣さと臆病さが行動を決める。

弱者を選ぶ行動

アレッシーは町で一人の少年とぶつかり、周囲に保護者がいないと確かめてから暴力を振るう。相手の強さではなく、反撃と報復を受けない状況を先に確認する。ポルナレフを狙う際も、承太郎と分断し、若返りが進んだ後に姿を現す。弱い者が好きだという本人の性格は誇張ではなく、暗殺手順そのものへ反映されている。

エジプト九栄神

アレッシーのセト神は、タロットではなく古代エジプトの神名を暗示するスタンドである。DIOは一行がエジプトへ入った後、九栄神の能力者を連続して送り込む。アレッシーはマライアと同じ時期に行動し、ジョセフとアヴドゥルがバステト女神へ対応する間に残る二人を狙う。刺客同士の能力を直接組み合わせないが、一行の人数を分散させる配置として連動している。

セト神の外見

セト神はアレッシーの影と同化し、地面や壁の表面に黒い人型として現れる。影の頭部には鳥のくちばしに似た輪郭と大きな眼があり、通常の人間の影とは形が異なる。本体の足元から長く伸び、光源と位置を利用して離れた相手の影へ重なる。独立した立体の人型ではないため、影の接近を見落とすと本体へ触れられる前に能力を受ける。

若返り能力

セト神の影と重なった人間は、接触した時間に応じて身体の年齢を巻き戻される。短い接触なら数歳分、長く影の中にいれば幼児や胎児に近い状態まで戻る。服や装備は元の大きさを保つため、身体だけが小さくなった相手は動きにくくなる。アレッシーが倒れると効果は解除され、若返った人物は元の年齢と身体へ戻る。

精神と記憶への影響

セト神は肉体だけでなく、精神、記憶、技能も若い時点へ戻す。ポルナレフは子供の身体になると成人時の記憶が薄れ、状況を完全には理解できなくなる。シルバーチャリオッツも小さくなり、剣の威力と射程が低下する。ただし性格と能力の基礎がすべて消えるわけではなく、幼い頃から備えた反応や闘争心は残る。

影による攻撃

セト神の影は若返らせるだけでなく、武器を持つように動いて相手へ物理攻撃を行う。アレッシーは斧を使い、影と本体の攻撃を重ねて小さくなったポルナレフを追い詰める。スタンド自体の破壊力は高くなくても、相手の身体と能力を弱体化させてから武器で補う。影へ触れなければ効果が始まらないため、接近経路と光の向きを読まれると能力を当てにくい。

ルクソールでの尾行

ジョセフとアヴドゥルがマライアを追う間、承太郎とポルナレフは二人を探して町を歩く。ポルナレフは殺気を向けるアレッシーに気づき、正体を確かめようとする。アレッシーは硬貨を探す通行人を装いながら影を伸ばし、ポルナレフへわずかに接触させる。すぐに逃走したため倒したように見えないが、その時点で若返りは始まっている。

ポルナレフの若返り

ポルナレフは追跡後に服が大きくなったことへ気づき、自分の身体が子供へ戻っていると知る。成人の脚力と判断を失って承太郎から離れ、路地でアレッシーに追いつかれる。幼い姿でもシルバーチャリオッツを出し、拳銃の弾丸や斧へ抵抗する。能力は弱体化していても剣の精密さが残り、折れた刃でアレッシーを負傷させて一度逃げ切る。

マレーナとの出会い

町を逃げる幼いポルナレフは、通りかかった女性マレーナに保護される。マレーナは記憶が混乱した少年だと考え、自宅へ連れて行って身体を洗い、世話をする。ポルナレフは成人としての意識を部分的に持つが、子供の身体と記憶の後退で事情を説明できない。無関係なマレーナの善意が、ポルナレフへ一時的な安全を与える。

マレーナへの襲撃

アレッシーは負傷させられた屈辱を晴らすため、マレーナの家まで二人を追う。浴室へ侵入し、マレーナをセト神の影へ長く触れさせ、胎児に近い状態まで若返らせる。彼女は暗殺対象でも能力者でもなく、ポルナレフを助けたことだけで被害を受ける。アレッシーが任務の達成より弱者への報復を優先する人物だと明確になる。

浴室での戦い

アレッシーは幼いポルナレフを浴槽へ追い込み、溺れさせようとする。狭い浴室では影を避ける場所が少なく、シルバーチャリオッツも縮んで力を出せない。ポルナレフは手近な物と予想外の反撃を使い、アレッシーを後退させて浴室から逃れる。強い能力へ真正面の剣技で勝つのではなく、子供の身体で作れる一瞬の隙を利用する。

隠れ場所の読み合い

さらに若返ったポルナレフは部屋へ逃げ込み、アレッシーは家具や玩具を斧で壊して探す。アレッシーは小さな相手が隠れそうな箱、引き出し、ぬいぐるみへ順番に攻撃する。ポルナレフは水槽の反射と風船を利用し、魚の位置にいるよう見せながら待ち伏せる。観察せず弱者の行動を決めつけたアレッシーは奇襲を受け、再び逃げる。

子供の承太郎

窓から落ちたアレッシーは承太郎と遭遇し、正体を隠して近づく。ポルナレフに注意を向けさせた隙にセト神を当て、承太郎を子供の姿へ戻す。承太郎がスタンドへ目覚めたのは近年だと知るアレッシーは、幼少期なら完全に無力だと判断する。しかし子供の承太郎はスタンドがなくても高い腕力と喧嘩の強さを持ち、接近したアレッシーを殴り倒す。

能力の読み違い

セト神は相手を過去の状態へ戻すため、現在得た能力と経験を失わせる点では正しく働く。アレッシーは弱体化の程度を年齢だけで判断し、相手が幼少期にどのような人物だったかを考えない。承太郎の場合、若返りでスタープラチナを封じても、本人の闘争心と身体能力が十分に残る。能力の成功を勝利と同一視し、標的の個人差を調べなかったことが敗因になる。

敗北

子供の承太郎に殴られてアレッシーが気絶すると、セト神の効果が解除される。承太郎、ポルナレフ、マレーナは元の年齢へ戻る。ポルナレフと承太郎はそれぞれシルバーチャリオッツとスタープラチナを出し、アレッシーへ連続攻撃を加える。アレッシーは遠くへ吹き飛ばされ、DIOの刺客として再び戦えない状態になる。

マレーナの記憶

元へ戻ったマレーナは、子供を助けたはずの時間と目の前の成人ポルナレフを結びつけられない。スタンド能力と若返りを知らないため、起きた出来事を現実の説明へまとめることができない。ポルナレフは正体を詳しく説明せず、一行の旅へ戻る。能力者の戦いが一般人の生活へ入り込み、被害だけを残して事情が共有されない第3部の一例である。

戦闘能力の評価

セト神は接触時間に応じて身体、精神、記憶、スタンドをまとめて弱体化させる。影は地面を伸びるため、狭い場所や複数の光源がある場所では予想外の角度から触れられる。効果が進めば成人の能力者を幼児へ戻し、通常の武器でも倒せる状態を作る。一方、影を避けられると本体の戦闘力は高くなく、本人が意識を失えば全ての若返りが解除される。

武器の使用

アレッシーはスタンドだけへ頼らず、拳銃と大きな斧を持ち歩く。若返った相手へ武器を使うことで、セト神の低い破壊力を補う。武器は影へ触れさせた後に強くなる戦法であり、成人の承太郎やポルナレフへ先に使う勇気は見せない。斧を振り回す行為は隠れた相手を探す一方、音と破壊で自分の位置も明らかにする。

物語上の役割

アレッシー戦は、現在の戦闘能力を奪われた人物に過去から残る本質があるかを試す。ポルナレフは記憶と身体を失いながら機転と剣技で抵抗し、承太郎はスタンド以前の強さで本体を倒す。強者を弱くしてから襲うアレッシーは、能力を得ても本人の臆病さが変わらない対照となる。マライア戦と同時進行することで、一行がエジプト九栄神に別々の場所で追い詰められる局面を作る。

媒体別の扱い

テレビアニメ版は若返りの段階、衣服との大きさの差、セト神の影の動きを映像で明確にする。対戦ゲームではセト神の接触によって相手キャラクターを子供姿へ変え、技を制限する特殊効果として再現される。ゲーム用に用意された各人物の子供形態は、原作本編で実際にアレッシーと戦った出来事とは限らない。海外版ではスタンド名がSetまたはSethan、人物名がAlessyなどへ変わる場合がある。

参照時の注意

セト神の能力は時間そのものを世界規模で巻き戻すのではなく、影に触れた対象の年齢を戻す。若返りの速度は接触時間に比例するが、全人物が同じ秒数で同じ年齢になる厳密な式は示されない。マレーナへの攻撃は胎児に近い状態までの退行であり、アレッシーが倒れたことで元へ戻る。人物の卑劣さを説明する際も、子供や一般人への暴力を刺激的に詳述せず、物語上必要な事実に限定する。