8.4/10IMDb 51位 ・ 1979
『エイリアン』のあらすじ
地球帰還中の貨物船ノストロモ号で目覚めた7人の乗組員が、謎の信号に導かれ小惑星に降り立った先で得体の知れない生命体を船内に招き入れてしまう。閉鎖された宇宙空間で次々と襲われる恐怖の連鎖が、主人公リプリーのサバイバルを呼び起こす。
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『エイリアン』のあらすじ【ネタバレなし】
西暦2122年、商業用宇宙タグ船ノストロモ号は採掘した鉱石を満載して地球への長い帰路についていた。乗組員7人はハイパースリープから覚醒し、通常の航行に戻るはずだった。しかし船のコンピュータが近くの天体から発信された信号を受信したことで状況が変わる。知的生命体からのものと判断されたその信号は、雇用契約により調査を義務づけるものだった。船長ダラスを中心に、航海士のリプリーら乗組員たちはやむなく精製施設を切り離し、信号源の小惑星に着陸する。リプリーは慎重な判断を求めていたが、調査隊が船外へ向かうことになった。
調査に出た3人は奇妙な形状の残骸を発見し、中に化石化した異星人の死骸を見つける。さらに奥へ進んだ一人が無数の卵状の物体に遭遇する。一方船内に残ったリプリーは信号の解析を進め、それが警告に近い内容である可能性に気づいて不安を募らせる。調査隊が帰還した際、1人の乗組員に予想外の異変が生じていた。未知の生物が取り付いた姿に、乗組員たちは隔離をめぐって激しく対立する。こうしてノストロモ号は、自ら招いた脅威とともに宇宙空間を漂うことになる。
ネタバレあり
詳しいあらすじ【ネタバレあり】
小惑星探査と寄生の始まり
ノストロモ号は信号を受信した小惑星に到着し、ダラス、ケイン、ランバートが調査に出発した。彼らは巨大な異星船の残骸を発見し、内部で化石化した異星人の死骸を目撃する。その体には何かが内部から破って出たような痕があった。さらに奥の部屋でケインは無数に並ぶ卵のような物体を発見する。1つに近づいた瞬間、生物が飛び出しケインのヘルメットを溶かして顔に張り付いた。船に戻った3人をリプリーは防疫規定を理由に最初は入れなかったが、アッシュの判断でエアロックが開けられる。取り付いた生物は酸性の血液を持ち、外科的な除去を試みると床を溶かす。やがて生物は自然に落ちて死亡したが、アッシュは地球に持ち帰るべき貴重なサンプルだと主張した。
船内への侵入と乗組員の死
小惑星を離れた船内でケインは回復したかに見えたが、食事中に突然苦しみ始め、胸部が破れて蛇のような生物が飛び出す。ケインは死亡し、生物は船内に逃げ込んだ。成長したそれは機関士のブレットを襲い、通気口に潜む。乗組員たちはエアロックへ追い込んで宇宙空間に放出する作戦を立て、ダラスが単独で通気口に入るが、生物の能力は予想を上回り返り討ちに遭う。船長を失った残りの者たちは混乱し、リプリーはマザーに詳細を問い合わせる。そこで会社がエイリアンの捕獲と回収を最優先とし、乗組員の命を二の次とする指令を出していたことを知る。アッシュがその監視役として送り込まれた人造人間だったことも発覚し、破壊される。
自爆計画と最後の生存者
真相を知ったリプリー、パーカー、ランバートは船を自爆させて脱出艇で逃げる計画を立てる。しかし準備中に生物が2人を襲い、惨殺する。1人となったリプリーは自爆装置を起動し、猫のジョーンズを連れて脱出艇へ急ぐが、生物が通路に立ちはだかる。装置の解除を試みるも間に合わず、艇に乗り込んで発進する。直後にノストロモ号は爆発するが、艇内で生物が潜んでいたことが判明する。
結末まで解説
結末を解説【ネタバレ】
脱出艇内でリプリーは生物の存在に気づき、宇宙服を着用して対峙する。艇内の狭い空間でガスを放出して生物を追い出し、射出装置を使って船外へ放出しようとする。生物は艇の扉にしがみつくが、リプリーはエンジンを噴射させて完全に宇宙空間へ吹き飛ばす。こうして辛くも生き延びたリプリーは、ジョーンズとともにハイパースリープに入り、地球への帰還途につく。乗組員のほとんどを失い、会社の裏切りを知った彼女の孤独な勝利は、後のシリーズへと続く物語の基点となる。
本作は単なる怪物退治の話ではなく、企業が人間を消耗品として扱う冷徹さと、宇宙という極限環境での生存本能を描ききった。リプリーが最後に示す冷静な判断と決死の行動は、観る者に強い印象を残す。信号が警告だったにもかかわらず調査を強行した因果が、全員の運命を決定づけたと言える。
読み解き
物語が描くもの
閉鎖空間での孤立と死の恐怖
誰の悲鳴も届かない宇宙空間という設定の中で、暗く狭い船内を自在に移動する生物が乗組員を一人ずつ狩っていく。予測できないタイミングでの襲撃と、逃げ場のない密室状況が積み重なり、観客に息苦しい緊張をもたらす。単なる視覚的な恐怖ではなく、心理的な孤立感が物語の根底にある。
企業利益と人間の命の優先順位
会社がエイリアンの捕獲を最優先事項とし、乗組員の安全を意図的に二の次とする秘密指令が明らかになる。アッシュという監視役の人造人間を送り込んでいた事実は、資本の論理が人間を道具としてしか見ていないことを浮き彫りにする。この冷酷な設定が、ホラーに政治的な深みを加えている。
この映画の見どころ
- H・R・ギーガーによる不気味で有機的な生物デザイン
- 暗く湿った船内空間を活かした緊張感のある映像
- 乗組員一人ひとりの現実的な反応と対立の描写
- リプリーが最後まで示す冷静さと適応力
こんな人におすすめ
- SFとホラーの融合した古典を好む人
- 閉鎖空間での心理描写を重視する視聴者
- 強い女性主人公のサバイバル物語に関心がある人
『エイリアン』のよくある質問
『エイリアン』の舞台となる船の名前は?
ノストロモ号という商業用宇宙タグ船です。7人の乗組員と猫のジョーンズが搭乗し、鉱石を運んで地球に帰還する途中で信号を受信します。
主人公リプリーはどんな役割ですか?
航海士として乗船する女性乗組員です。慎重派で会社の決定に疑問を呈し、物語後半で指揮を執ることになります。シガニー・ウィーバーの出世作です。
エイリアンのデザインは誰が担当したのですか?
H・R・ギーガーです。シュルレアリスムの影響を受けた独特の形態が、本作の強い恐怖印象を生み出しています。以降のシリーズでも基調となっています。
参考資料
作品情報と物語の事実確認に使用した資料です。文章は複数資料を照合したうえで独自に構成しています。
- IMDb Top 250選定順位・IMDb評価
- IMDb作品ページ作品識別・評価
- Wikidata日本語題・公開年・人物・ジャンル
- Wikipedia日本語版日本語表記・作品背景・物語確認
- Wikipedia英語版物語・制作背景の相互確認
- TMDb作品データ・ポスター照合
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