本文へ移動
ONE PIECE百科事典ANNA MOVIES

組織

海軍本部大将

海軍本部大将は、漫画『ONE PIECE』の海軍で、元帥に次ぐ階級にある最高位の将官である。原則として同時期に三人が置かれ、「三大将」と総称される。海軍本部の最大戦力として、大海賊への対処、世界政府の重要作戦、天竜人に対する攻撃への報復など、通常の支部や中将だけでは処理できない事件へ投入される。

海軍本部大将は、漫画『ONE PIECE』の海軍で、元帥に次ぐ階級にある最高位の将官である。

原則として同時期に三人が置かれ、「三大将」と総称される。

海軍本部の最大戦力として、大海賊への対処、世界政府の重要作戦、天竜人に対する攻撃への報復など、通常の支部や中将だけでは処理できない事件へ投入される。

現在の大将は、黄猿ボルサリーノ、藤虎イッショウ、緑牛アラマキである。

階級と位置付け

海軍の階級では、元帥が組織全体を指揮し、その下に大将、中将、少将以下の将兵が続く。

大将は三人を一つの常設部隊として運用する名称ではなく、同じ階級にある複数の人物をまとめた呼び方である。

任務ごとに単独で派遣されることが多く、シャボンディ諸島の黄猿、ドレスローザの藤虎、ワノ国へ向かった緑牛のように、それぞれが艦隊と部下を伴う場合もあれば一人で先行する場合もある。

海軍の軍人であると同時に、世界政府の軍事力を実行する立場でもある。

個人が民間人を優先しても、世界政府から海賊の排除や機密の保全を命じられれば、任務と自身の正義が衝突することがある。

大将の記事を読むときは、階級として与えられた権限と、人物本人が選ぶ行動を分ける必要がある。

現在の三大将

### 黄猿ボルサリーノ

ボルサリーノは、二年前から現在まで大将の座に残る人物で、通称は黄猿である。

自然系ピカピカの実の能力により、身体を光へ変え、高速移動、光弾、光の剣、蹴りを用いる。

飄々とした話し方を崩さない一方、任務では海賊へ容赦なく攻撃し、天竜人が殴られたシャボンディ諸島では超新星と麦わらの一味を追い詰めた。

マリンフォード頂上戦争では処刑台前の席を赤犬、青雉と並んで守り、白ひげ海賊団の進軍を阻む。

エッグヘッドではベガパンクや戦桃丸との過去を持ちながら政府の作戦を遂行し、命令へ従うことと私情が両立しない苦しさを見せる。

### 藤虎イッショウ

イッショウは、頂上戦争後の「世界徴兵」で大将へ特任された盲目の剣士で、通称は藤虎である。

ズシズシの実の能力で重力を操作し、人や物を地面へ押し付け、隕石を落とし、広範囲の瓦礫を浮かせる。

ドレスローザではルフィとドフラミンゴの争いへ介入するが、国民の被害と王下七武海制度が生んだ惨事を無視せず、海軍を代表してリク王へ頭を下げた。

海軍の面目を守るより、被害を受けた国へ事実を示すことを選び、元帥サカズキの命令とも衝突する。

世界会議では王下七武海制度の撤廃を進め、大将という世界政府の武力に属しながら、その制度を内部から変えようとする。

### 緑牛アラマキ

アラマキも世界徴兵で大将へ特任された人物で、通称は緑牛である。

自然系モリモリの実により、身体から樹木、根、蔓、花を生み、森そのものへ変化する。

周囲から養分を吸い上げ、荒れた土地へ植物を広げる能力は、捕縛と広域制圧の双方に向く。

世界会議では藤虎と対峙し、ワノ国ではサカズキの許可を得ないまま、四皇となったルフィを狙って単身上陸した。

世界政府に加盟しない国への差別的な見方と、サカズキへの強い敬意を口にし、藤虎とは対照的な価値観を示す。

赤髪海賊団のシャンクスが遠方から覇気を放つと撤退し、戦力だけでなく周辺の四皇勢力を含めて判断する立場も表れた。

二年前の三大将

物語開始からマリンフォード頂上戦争までの三大将は、赤犬サカズキ、青雉クザン、黄猿ボルサリーノである。

三人の通称は色と動物を組み合わせ、衣服、能力、価値観にも異なる印象を与える。

赤犬はマグマグの実、青雉はヒエヒエの実、黄猿はピカピカの実という自然系の能力者で、マリンフォードでは処刑台の前に並び、白ひげ海賊団の攻撃を受け止めた。

公式ストーリーでも三大将は海軍本部の最大戦力とされ、七武海、パシフィスタ、各地の中将とともに戦争の中核を担う。

ただし三人は同じ命令へ従っても、正義の考え方まで同じではない。

サカズキは任務と悪の排除を徹底し、クザンは状況と人を見ながら判断し、ボルサリーノは命令へ距離を置くような態度を見せつつ遂行する。

元帥交代と世界徴兵

頂上戦争後、センゴクが元帥を退く意向を示し、後任をめぐってサカズキとクザンがパンクハザードで決闘する。

戦いは十日間に及び、サカズキが勝って元帥へ就任し、敗れたクザンは海軍を去った。

炎熱と極寒に二分されたパンクハザードの環境は、二人の能力が島の気候を恒常的に変える規模だったことを示す。

一度に大将二席が空き、海軍は世界徴兵を実施してイッショウとアラマキを外部から登用した。

生え抜きの中将がそのまま昇進するだけではなく、世界各地から軍事力と経験を持つ人物を選ぶ制度である。

その結果、二年前から残るボルサリーノと、新しく加わった二人では、海軍文化への距離と元帥への態度が異なる三人体制になった。

元帥・大将・中将の違い

元帥は海軍本部の全体方針を決め、世界政府上層部との調整を担う組織の長であり、大将はその命令を戦場で実行できる最高戦力である。

大将が強大な能力を持っていても、海軍全体の人事や作戦を単独で決める元帥と同じ役職ではない。

反対に中将は大将より下の階級だが、支部や艦隊の指揮、バスターコール、海賊の護送など、現場の中核を担う。

ガープのように大将への昇進を断った中将もいるため、階級だけを人物の純粋な戦闘力順位として並べることはできない。

大将には政府の象徴として出動する政治性と、四皇級の事件へ投入される希少性が加わる。

強さ、指揮権、政府との距離という三つの軸を分けると、大将が単なる「中将より強い海兵」ではないことが分かる。

また、元帥へ昇進した人物や海軍を去った人物を現在の三大将へ数え続けないよう、物語上の時期ごとに在任状況を確認する必要がある。

大将が動く条件

大将はすべての海賊事件へ出動するわけではない。

大将が三人しかいない以上、世界各地の支部、中将、加盟国の兵力で対処できない脅威へ優先的に投入される。

天竜人が攻撃された場合に大将が軍艦を率いて来るという仕組みは、シャボンディ諸島で実際の圧力として働く。

市民にとっては天竜人へ抵抗すれば海軍最高戦力を呼ぶため、世界政府の身分秩序を軍事的に保証する役目を持つ。

四皇、革命軍、古代研究、世界政府の最高機密が関わる作戦でも、大将は指揮官または決定的な戦力になる。

一方、藤虎のドレスローザでの行動のように、派遣された大将が現地で作戦の正当性を問い直すこともある。

バスターコールとの関係

バスターコールは、複数の中将と軍艦を動員して対象地域を徹底攻撃する非常招集である。

大将は、その発動権限を持つ立場に含まれ、権限を政府機関の担当者へ渡すこともある。

ただし、バスターコールの現場を必ず大将本人が指揮するわけではない。

オハラやエニエス・ロビーでは中将が艦隊を率ち、大将級の人物は命令系統や権限付与に関わる。

階級の強さと、個別作戦で誰が現場指揮を執るかを区別しなければならない。

能力の共通点と違い

歴代大将には自然系能力者が多いが、悪魔の実の系統は任命条件として明文化されていない。

藤虎は超人系ズシズシの実と剣術を併用し、能力の分類が違っても大将を務める。

共通するのは、広い戦場へ影響を及ぼす攻撃、強力な海賊と正面から戦える身体能力、武装色・見聞色の覇気、部隊を率いる立場である。

光、氷、マグマ、重力、森林は有効距離と被害の形が異なるため、単純な能力相性だけで大将同士の序列は決められない。

市街地や味方の多い戦場では、力を出せることと安全に出せることも別の問題になる。

それぞれの「正義」

海軍は「正義」を掲げるが、大将は同じ語を異なる基準で実行する。

サカズキは目的のため味方の犠牲も辞さない苛烈さを見せ、クザンは過去の経験から相手へ判断の余地を残す。

ボルサリーノは命令に従う姿勢を保ちながら、個人的な関係が任務へ食い込むと揺らぎを見せる。

イッショウは市民の被害と制度の責任を公にし、アラマキは世界政府の加盟・非加盟という秩序を肯定する。

この違いによって、大将は単なる強敵の交代枠ではなく、世界政府に属して何を守るのかを示す政治的な人物になる。

クロスギルドから見た大将

クロスギルドは海兵へ懸賞金を付け、階級と危険度を市民や賞金稼ぎへ可視化した。

大将には約30億ベリー相当の懸賞が示され、海賊側から見ても四皇幹部を越える規模の標的として扱われる。

これは世界政府が付ける海賊懸賞金と同一制度ではなく、金額だけで大将と特定の海賊の勝敗を保証しない。

海軍の象徴を狙わせることで、これまで追う側だった将官も市民社会から襲われる可能性を持ち、階級の政治的価値が逆向きに利用される。

関連項目