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ONE PIECE百科事典ANNA MOVIES

アレクサンドラ号

アレクサンドラ号は、劇場版第4作『ONE PIECE THE MOVIE デッドエンドの冒険』に登場する海軍艦である。海軍G8支部のドレイク少佐が艦長を務め、嵐の海でゴーイングメリー号を追跡する。

アレクサンドラ号は、劇場版第4作『ONE PIECE THE MOVIE デッドエンドの冒険』に登場する海軍艦である。海軍G-8支部のドレイク少佐が艦長を務め、嵐の海でゴーイングメリー号を追跡する。船名は映画本編の台詞では前面に出ず、同作の小説版で「アレクサンドラ号」と確認できる。

原作漫画の正史に登場する艦ではなく、劇場版と、それに連なるアニメオリジナル設定の船である。同名の人物や実在船、最悪の世代のX・ドレークとは関係がない。映画版ドレイクとX・ドレークは別人であり、両者の所属や経歴を混ぜない。

基本情報

  • 名称:アレクサンドラ号
  • 読み:アレクサンドラごう
  • 英字表記:Alexandra
  • 所属:海軍
  • 艦長:ドレイク少佐
  • 主な任務:麦わらの一味の追跡・捕縛
  • 初登場:劇場版第4作『デッドエンドの冒険』
  • 名称の確認資料:小説版『ONE PIECE デッドエンドの冒険』10頁
  • 正史区分:劇場版・アニメオリジナル
  • 船体の特徴:緑色の船体、茶色の縁取りと手すり、大小三本のマスト、五枚の帆、通信室

「アレクサンドラ」だけでは人物名に見えるため、日本語では船を示す「号」を付けた正式表記を用いる。英語資料にあるAlexandraは翻字であり、公式の英語船名が別途発表されたことを示すものではない。

外観

船体は海軍の大型帆船に共通する輪郭を持ち、軍艦として一目で識別できる。外板の主色は緑で、縁へ茶色が配される。甲板外周には茶色の手すりがあり、一般的な海軍艦の青白い配色とは異なる印象を与える。船首・船尾の細部は映画の嵐と追跡場面で確認する必要があり、静止画だけから装飾名を推測しない。

帆装は大きな二本のマストと小さな一本のマスト、合計五枚の帆で構成される。帆の数は画面上で区別できるが、帆船としての型式、全長、排水量、乗員数、最高速度は設定されていない。現実の艦種名へ当てはめるより、作中で確認できる外観を記録する。

艦内には通信設備をまとめた部屋がある。ドレイクは部下から報告を受け、追跡状況を把握する。帆走だけに頼る古い軍艦ではなく、海軍の組織的な捜索・連絡を行う艦として描かれる。ただし設備の名称、通信距離、動力源を映画以上に補完しない。

ドレイク少佐の指揮艦

艦長のドレイクは、映画に登場する海軍G-8支部の少佐である。アレクサンドラ号は個人所有の船ではなく、海軍将校として指揮を執る任務艦に当たる。艦内には複数の海兵がおり、操船、監視、砲撃、通信を分担して麦わらの一味を追う。

このドレイクは、後に原作へ登場した海賊X・ドレークとは別の人物である。X・ドレークも海軍との深い関係を持つため混同しやすいが、映画版ドレイクは『デッドエンドの冒険』とTVアニメG-8編に属する。アレクサンドラ号をSWORDの艦、ドレーク海賊団の船、百獣海賊団の輸送船として扱うのは誤りである。

冒頭の追跡

映画は、荒れた海で海軍艦がゴーイングメリー号を追う場面から始まる。アレクサンドラ号は砲撃を加えながら接近し、麦わらの一味は嵐の中で逃走する。海賊レース「デッドエンド」へ入る前に追跡場面を置くことで、一味が海軍から常に狙われている立場を短時間で示す。

両船は巨大な風と波に巻き込まれ、追跡隊列を保てなくなる。自然現象はアレクサンドラ号にとって単なる背景ではなく、砲撃と操船を同時に行う状況を作る。大型で兵員と装備を持つ海軍艦は火力で勝る一方、嵐の狭い進路では小回りと判断が必要になる。

この時点でアレクサンドラ号が確実に沈没したと断定しない。映画の画面では荒天によって追跡が中断されるが、その後もドレイクは麦わらの一味を追う任務へ関わる。小説版と映像版で場面の接続や船の扱いを照合し、損傷と喪失を区別する必要がある。

デッドエンド・レースとの関係

麦わらの一味は港町ハンナバルで、海賊だけが参加する裏レース「デッドエンド」へ入る。アレクサンドラ号そのものは海賊の参加船ではなく、海軍側から一味を追う存在である。レースの賞金、永久指針、ガスパーデの陰謀と、海軍艦の任務を一つの陣営としてまとめない。

映画の中心はルフィとガスパーデ、賞金稼ぎシュライヤ、少年アナグマたちの物語へ移るため、アレクサンドラ号の出番は限定される。それでも冒頭の追跡によって、レースが警察権の届かない完全な閉鎖空間ではなく、海軍も参加者を捕らえようとしている世界だと示される。

ガスパーデは元海軍であり、現在は海賊としてレースを利用する。現役海軍のドレイクと、海軍を裏切ったガスパーデは立場が逆である。アレクサンドラ号をガスパーデ海賊団の船、レース運営船、ゴール誘導船と説明しない。

パルティアでの海軍行動

レースのゴールとされたパルティアでは、海軍が参加海賊を待ち受ける。ドレイクも麦わらの一味の捕縛へ動き、映画の冒頭で始まった追跡が結末側へ戻る。これは海賊同士の勝敗だけでは事件が終わらず、生き残った者が海軍の包囲からも逃れなければならないことを示す。

ただし、パルティアに現れた艦隊の全船がアレクサンドラ号と同型、あるいは同艦の所属艦だとは確認できない。個別の船体が画面へ映る場面と、ドレイクが艦隊を指揮する場面を分けて記録する。アレクサンドラ号単艦の戦歴を海軍艦隊全体の行動で膨らませない。

G-8編との接続

映画のドレイクは、後にTVアニメオリジナルのG-8編にも登場する。麦わらの一味が空島から海軍要塞ナバロンへ落下した際、ドレイクは同じ一味を以前にも見たことがある人物として扱われる。劇場版の追跡経験をアニメ側へゆるくつなぐ配置である。

しかし、G-8編でアレクサンドラ号の船名や全設定が改めて説明されるわけではない。ドレイクという人物の再登場と、船の再登場を同一視しない。映画からTVアニメへ接続する補助的な連続性はあるが、原作漫画の時間軸へそのまま組み込める証拠にはならない。

一般的な海軍艦との比較

『ONE PIECE』の海軍艦は、多数の海兵と大砲を搭載し、艦隊行動を前提とする。アレクサンドラ号もこの基本設計を共有する一方、緑の船体、茶色い手すり、三本のマスト、艦内通信室によって個別に識別できる。固有名のある船として記事化する意義は、海軍艦という類型の中からドレイクの指揮艦を切り分けることにある。

一方、艦首像、海楼石による航行、外輪、特殊砲、潜水機能など、他の海軍艦や特殊船に見られる特徴は確認されていない。画面にない装備を「海軍艦なら標準搭載」として追加せず、一般論は海軍艦の記事へ分ける。

物語上の役割

アレクサンドラ号の役割は、決戦の舞台となる敵船とは異なる。映画の冒頭で麦わらの一味を追い立て、物語が始まる時点の危機を作る「追跡者」である。観客はゴーイングメリー号と一緒に嵐へ投げ込まれ、そのままハンナバルとデッドエンド・レースへ導かれる。長い説明を挟まず、海賊である一味に海軍の追跡が日常的について回ることを示す装置となっている。

終盤ではドレイクがパルティアで再び現れ、レースを生き残るだけでは逃走が完了しないことを示す。ガスパーデとの戦いが海賊同士の対立であるのに対し、海軍の包囲は一味の社会的な立場から生じる危機である。冒頭と終盤を同じ追跡任務でつなぐことで、映画固有の事件が終わっても、麦わらの一味が賞金首である状況は続く。

船自体に必殺兵器や人格が与えられていないのも、この機能と関係する。アレクサンドラ号はドレイク個人の象徴というより、海軍の指揮系統、砲撃、通信、集団追跡をまとめて画面へ出す任務艦である。船名、艦長、外観、行動を整理すると、背景の一般艦ではなく、劇場版の追跡線を担った固有艦だと分かる。

船名の出典

映画本編だけを見た場合、ドレイクの艦であることは分かっても、「アレクサンドラ号」という名前を拾いにくい。船名は浜崎達也によるノベライズ『ONE PIECE デッドエンドの冒険』10頁で示される。書誌情報は集英社のJUMP j BOOKS公式ページで確認できる。

このため、記事では映画を外観と行動の一次資料、小説を名称確認の一次資料として併用する。二次百科事典の英語見出しだけから日本語名を逆輸入せず、ノベライズ現物の表記、助数の「号」、該当頁を公開前に照合する。

正史区分

『デッドエンドの冒険』は原作漫画の一編ではなく、2003年3月1日公開の劇場版作品である。アレクサンドラ号、映画版ドレイク、ガスパーデ、デッドエンド・レースは劇場版の設定として分類する。原作人物や原作の海軍組織へ内部リンクする場合も、媒体区分を消さない。

正史外であることは「存在しない」「解説不要」という意味ではない。どの媒体に登場し、どこまで別作品へ引き継がれたかを明示すれば、映画を調べる読者にとって有用な船記事になる。反対に、媒体表示を省くと、原作のX・ドレークが過去にこの艦を指揮したという誤解を生む。

未確定事項

建造地、就役年、造船者、全長、乗員数、兵装数、航続距離、艦名の由来は公表されていない。映画後の配備、修理、退役、廃船も不明である。嵐の場面を根拠に沈没と決めず、別の艦隊場面だけで完全無傷と決めない。

通信室の設備が電伝虫を中心に構成されるか、映画独自の機械を含むかも映像と設定資料の再確認が必要である。記事公開時には本編のタイムコード、小説10頁、DVDまたは配信版の画面を照合し、色と帆数も場面ごとの光線差を考慮して記録する。

関連項目