バスバスの実は、触れたものを爆弾へ変える超人系の悪魔の実である。 能力者は海軍中将バルザック。
原作漫画や通常のTVアニメで登場した実ではなく、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのライブ作品「ワンピース・プレミアショー2019」に登場した非正史の能力である。 ボムボムの実やパムパムの実と同じ爆発系統に見えるが、爆弾へ変える対象と発動方法が異なる。
基本情報
- 名称:バスバスの実
- 日本語表記:バスバスの実
- 分類:超人系
- 能力者:バルザック
- 能力者の立場:海軍中将、囚人部隊隊長
- 初登場:ワンピース・プレミアショー2019
- 効果:触れた対象を爆弾へ変える
- 能力者の呼称:爆弾変化人間
- 正史区分:ライブショー限定、非正史
公演は2019年6月26日から9月29日まで、USJで開催された。 劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』へ向かう航路の前日譚として作られ、ルフィとボン・クレーの友情、海軍中将バルザックの罠を描く。
能力の仕組み
バルザックが触れた対象は、爆発する性質を与えられる。 対象を自分の身体へ取り込んだり、あらかじめ製造した爆弾と交換したりするのではない。 接触したもの自体を危険物へ変える。
この性質により、戦場にある道具、地面、敵の装備、攻撃の一部まで、爆発の起点にできる。 能力者が火薬を持ち運ぶ必要がなく、相手が用意した物ほど逆利用しやすい。
一方で、何に触れれば変化が成立するか、手以外の身体でも発動するか、爆発までの時間を自由に設定できるかは、公演資料だけでは全て確定しない。 「何でも爆弾へ変えられる」という概要から、島全体や海まで無制限に変えられると広げることはできない。
爆弾へ変えられた対象
舞台では、ルフィの攻撃を利用し、身体や武器へ爆発の危険を返す運用が見られる。 伸びた腕や巨大化した攻撃は、本来なら距離を取ったまま敵へ届く利点を持つが、接触点を作ることでバスバスの実の対象にもなり得る。
この能力に対しては、「強い物を当てれば勝てる」とは限らない。 大きな物体ほど、爆弾へ変えられた時に自分と仲間を巻き込む範囲が増える可能性がある。
ただし、変化後の爆発力が対象の質量へ比例するか、能力者が一律の威力を与えるかは明示されない。 映像上の規模から数値的な法則を作らず、確認できる攻撃ごとに記録する必要がある。
起爆の条件
触れた瞬間に必ず爆発するなら、能力者自身も至近距離の爆発へ巻き込まれる。 舞台上では戦闘として使い分けられるため、少なくとも接触と爆発の間に、能力者が攻撃へ組み込める余地がある。
しかし、明確な合図、時間差、遠隔起爆、第三者の接触といった細部は、原作漫画の技のようにコマと台詞で体系化されていない。 ライブショーは一度の観劇で進行し、炎、音響、映像、俳優の動きを重ねて能力を表現する媒体である。
したがって、起爆条件を説明する際は、公式に示された「触れたものを爆弾へ変える」を中核にし、演出から推測した操作規則を確定事項へしない。
能力者バルザック
バルザックは海軍中将で、囚人と看守を組み込んだ「囚人部隊」を率いる。 正義の文字に代えて「完璧正義」を掲げ、自分の容姿、計画、統率を完全なものとして演出する。
長い黒髪、青系統の派手な衣装、鏡を持たせる部下という外見は、軍人の実務性より、本人が観客へ見せたい完璧さを優先している。 戦闘中にも姿勢や見え方へこだわる。
能力だけに頼らず、レイピアを使い、電子首輪で囚人部隊を制御する。 触れた物を爆弾へ変える力、刺突武器による接近戦、首輪による集団支配を組み合わせる。
囚人部隊
囚人部隊は、インペルダウンの囚人と看守を利用して編成された。 バルザックは彼らを更生させて自発的な兵士にしたのではなく、電子首輪と命令で戦力へ変える。
バスバスの実が物を爆弾へ変えるのに対し、囚人部隊の運用は人を交換可能な武器へ変える。 能力と指揮の思想が一致している。
戦場の道具を危険物へ変え、拘束した者を部隊へ組み込み、計画の部品として使う。 バルザックの「完璧」は、他者の意思を排除して配置どおり動かす支配として現れる。
迷宮メイズ島の罠
海賊万博へ向かう麦わらの一味は、迷宮メイズ島へ立ち寄る。 バルザックは一味を分断し、囚人部隊と部下コンブ、グラスを使って捕らえようとする。
狭い通路や複数の戦場がある迷宮は、接触した物を爆弾にする能力と相性がよい。 逃げ道、足場、攻撃手段のどれも危険へ変わり得るため、敵はバルザック本人から距離を取るだけでは安全にならない。
舞台会場でも、客席を囲む水、炎、照明、映像を使い、爆発能力を平面の画面ではなく周囲から感じさせる。 物語上の迷宮と、観客が四方から演出を受ける会場構造が重なる。
ボン・クレーとの対立
プレミアショー2019の中心人物はボン・クレーである。 インペルダウンでルフィを逃がすために残った彼が再び現れ、麦わらの一味と共闘する。
バルザックは、インペルダウン由来の囚人を部隊へ組み込む。 ボン・クレーは同じ監獄で、他人を逃がすために自分が残る選択をした。
一方は囚人の自由を奪って兵力へ変え、もう一方は自分の自由を差し出して友達を守る。 バスバスの実の爆発だけでなく、拘束された者をどう扱うかが両者の対立軸になる。
ルフィとの戦い
バルザックはコンブ、グラス、囚人部隊と共に麦わらの一味とボン・クレーを追い詰める。 ルフィの打撃へバスバスの実を合わせ、攻撃した側へ爆発の危険を返す。
ルフィは最終的にギア4「バウンドマン」となり、ゴムゴムのキングコングガンでバルザックを倒す。 能力を知らずに接触する段階から、仲間との連携と最大級の打撃で防御・変化の機会を上回る段階へ進む。
勝因を単純に「より大きな拳なら爆弾化されない」とすることはできない。 舞台全体の戦況、ボン・クレーとの共闘、囚人部隊の解放、バルザックの隙が重なる決着として扱う。
ボムボムの実との違い
ボムボムの実は、能力者ジェム(Mr.5)の身体を爆弾にする。 息や鼻くそなど身体由来の物も爆発させ、自分の爆発では傷つかない。
バスバスの実は、能力者自身ではなく、触れた外部の対象を爆弾へ変える。 「自分が爆弾になる」と「相手や物を爆弾にする」の違いである。
そのため、ボムボムの実は身体そのものが弾薬庫で、バスバスの実は戦場を弾薬庫へ変える。 似た名称と結果でも、危険が発生する位置と接触の意味が異なる。
パムパムの実との違い
パムパムの実は、グラディウスが自分の身体や触れた無機物を膨張させ、破裂させる能力である。 膨張という予兆と、破裂までの操作が視覚的に示される。
バスバスの実は「爆弾へ変える」能力であり、無機物だけに限定されたとは説明されない。 舞台上では敵の攻撃自体を危険へ変えるため、作用対象がより広いように見える。
ただし、公演だけで生物全体を自由に即死爆弾へできると断言はできない。 パムパムの実との比較は、明示された対象と変化の方法に留める。
共通の弱点と未確定事項
悪魔の実である以上、海と海楼石による共通弱点を持つと考えられる。 能力者本人が海へ落ちれば力を失い、海楼石で拘束されれば発動を妨げられる。
一方、爆弾化した対象が海に触れた時に元へ戻るか、能力者が気絶した後も効果が残るか、覇気で変化を防げるかは、公演資料から確定しない。 他の超人系で見られた規則を、そのまま当てはめることはできない。
覚醒、実の外見、再出現の場所、前任能力者も不明である。 情報が少ない部分を一般的な悪魔の実の説明で埋めず、未登場として残す。
ライブショーという媒体
プレミアショーの能力は、漫画の連続したコマではなく、俳優の動作、投影映像、炎、水、爆発音、照明で表現される。 観客は発動から着弾までを一度の動きとして見る。
そのため、能力の印象は強くても、技名、射程、持続時間が台詞で細かく説明されない場合がある。 百科事典では、ショーで確認できた効果と、映像演出が補った見え方を分ける必要がある。
また、公演期間が終了した後は、公式レポート、告知、映像商品、当時の資料から照合することになる。 一つの二次資料だけを正本にせず、開催日、人物、能力の中核を公式レポートと突き合わせる。
STAMPEDEとの関係
プレミアショー2019は、麦わらの一味が海賊万博へ向かう途中の物語として作られた。 映画『ONE PIECE STAMPEDE』へ気分と航路をつなぐが、バルザックやバスバスの実が映画本編で中心人物になるわけではない。
映画連動作品であることと、原作漫画の正史であることは別である。 迷宮メイズ島、囚人部隊、バスバスの実は、ライブショー固有の設定として記録する。
映画記事へ内部リンクする場合も、「映画前日譚のイベント」という関係を示し、映画内で同じ事件が回想されたかのように書かない。
まとめ
バスバスの実は、触れたものを爆弾へ変える超人系の能力で、海軍中将バルザックが使用する。 「ワンピース・プレミアショー2019」に登場した非正史の実であり、原作漫画や通常のTVアニメで確認された能力ではない。
ボムボムの実が能力者自身を爆弾にするのに対し、バスバスの実は外部の対象を爆弾へ変える。 バルザックは囚人部隊と電子首輪を合わせ、迷宮メイズ島で麦わらの一味を分断するが、ルフィとボン・クレーの共闘に敗れる。 詳細な起爆条件、覚醒、実の外見などは未確定であり、公演で示された範囲を越えて補わないことが重要である。


