本文へ移動
ONE PIECE百科事典ANNA MOVIES

ドレスローザ編

ドレスローザ編は、麦わらの一味とハートの海賊団の同盟が、王下七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴの支配する王国へ乗り込む個別編である。ONE PIECE.comの公式区分では原作第701話から第801話、コミックス第71巻から第80巻に相当する。

ドレスローザ編は、麦わらの一味とハートの海賊団の同盟が、王下七武海ドンキホーテ・ドフラミンゴの支配する王国へ乗り込む個別編である。 ONE PIECE.comの公式区分では原作第701話から第801話、コミックス第71巻から第80巻に相当する。

目的は、パンクハザードで捕らえたシーザーを引き渡し、SMILE工場を破壊してカイドウとドフラミンゴの取引を断つことだった。 しかし島では、人間が玩具へ変えられ、家族や友人の記憶から消される支配が続いていた。

トラファルガー・ローはカイドウを倒す同盟を掲げながら、自分を救ったコラソンの仇としてドフラミンゴを討つ目的を隠している。 ルフィはメラメラの実を賭けた闘技大会へ参加し、死んだと思っていた兄サボと再会する。

シュガーの能力が解除されると、忘れられていた人々が戻り、王国の偽りの平和が崩れる。 ドフラミンゴは鳥カゴで島を閉じ、全住民を巻き込む殺し合いを始めるが、一味、剣闘士、小人族、王国側が連携して倒す。

ドレスローザ王国

ドレスローザは、花畑、情熱的な踊り、妖精の伝承、玩具と人間が共に暮らす景観を持つ王国である。 現国王ドフラミンゴとドンキホーテファミリーは、国民から英雄として支持される。

表面的な明るさの下で、玩具は夜通し働かされ、人間の家族と同じ家へいても関係を認識されない。 午後12時を過ぎると人間の家へ入れないなど、玩具だけに適用される法律がある。

小人族トンタッタは地下と森に暮らし、「妖精」として町から物を持ち去る。 住民は存在を知りながら姿を見ない約束を守り、王国の二重構造が維持される。

ドフラミンゴの支配は軍事力だけでなく、記憶、報道、王家の正統性を書き換えることで成立している。

同盟の作戦

ローと一味は、シーザーを引き渡し、SMILE工場を壊し、カイドウの怒りをドフラミンゴへ向ける計画を立てる。 ドフラミンゴは七武海とドレスローザ国王を辞任したという新聞記事を出し、ローを島へ誘う。

辞任は偽報であり、元天竜人として世界政府の秘密を知るドフラミンゴがCP0と政府を動かしていた。 一般の新聞と海軍将校さえ、情報の真偽をすぐ確認できない。

一味は工場破壊班、シーザー引き渡し班、サニー号防衛班へ分かれる。 到着直後から別行動になり、島全体の仕組みを一人が把握しないまま事件へ巻き込まれる。

コリーダコロシアム

ドフラミンゴは、エースの死後に再生したメラメラの実を闘技大会の賞品にする。 ルフィは能力を他人へ渡したくないと考え、ルーシーの偽名で参加する。

大会には各国の剣闘士、海賊、暗殺者、王族、巨人が集まる。 後に麦わら大船団へ加わるキャベンディッシュ、バルトロメオ、サイ、イデオ、ハイルディン、レオらが同じ場所で競う。

元リク王軍隊長キュロスの娘レベッカも参加する。 彼女は無敗の女と呼ばれながら、相手を傷付けず場外へ落とす戦い方を選ぶ。

国民はリク王家を憎み、レベッカへ攻撃的な声を浴びせる。 その憎悪がドフラミンゴの政変工作によって作られた記憶だとは知らない。

サボとの再会

大会中、サボがルフィの前へ現れる。 ルフィとエースの義兄弟であり、死亡したと思われていたが、ドラゴンに救われ革命軍へ加わっていた。

サボは記憶喪失のため兄弟を忘れ、エース死亡の新聞を見た時に記憶を取り戻した。 救出へ行けなかった後悔を抱え、今度はルフィを守ると決める。

ルフィに代わってルーシーとして大会決勝へ出場し、メラメラの実を食べる。 エースの人格が能力へ宿るわけではないが、兄弟の意志と技をサボ自身の戦いへ受け継ぐ。

バージェスが能力を奪うためルフィを狙うと、サボが止める。 革命軍参謀総長としての任務と、兄としての個人的な選択が同じ戦場で重なる。

玩具と記憶

シュガーはホビホビの実で人間を玩具へ変え、契約によって行動を縛る。 能力の対象となった人物は、家族、友人、記録を知る者の記憶から消える。

キュロスは片脚の兵隊へ変えられ、妻スカーレットと娘レベッカから存在を忘れられる。 それでも契約を結ばれる前に逃れ、自分を父と名乗れないまま娘を育てる。

国では、突然家族がいなくなった空白を疑問に思っても、誰を失ったか思い出せない。 玩具と人間が共存する平和は、被害者を人間社会から削除した結果である。

シュガー自身の身体は実を食べた時の年齢で止まり、見た目と実年齢が一致しない。 幹部トレーボルが護衛し、工場と支配の中核として地下へ置く。

SOP作戦

トンタッタ王国とウソップ、ロビン、フランキーは、シュガーを気絶させるSOP作戦を実行する。 目的は殺害ではなく、能力を一時的に解除して玩具を人間へ戻すことである。

小人族は仲間マンシェリーが工場に捕らえられていると信じ、ドンキホーテファミリーへ働かされる。 非常に信じやすい性格を幹部に利用されている。

ウソップは敵へ捕まり、一度は逃げようとする。 小人たちが自分を伝説の英雄と信じて戦う声を聞き、戻ってトレーボルとシュガーへ挑む。

毒入りの辛い実を食べさせられ、苦痛で異常な顔を見せる。 その顔を見たシュガーが気絶し、作戦は偶然を含む形で成功する。

ウソップは計画どおりの格好良い英雄ではない。 逃げた後に戻り、恐怖と失敗をさらした結果として、多数の人間を解放する。

リク王家の失脚

十年前、ドフラミンゴは当時の国王リク・ドルド3世へ巨額の金を要求する。 リク王は国民へ頭を下げて金を集め、戦争を避けようとする。

ドフラミンゴはイトイトの実で国王と兵士の身体を操り、町の住民を攻撃させる。 自ら配下を率いて暴走を止める英雄を演じ、国王の座を奪う。

国民が目撃したのは、リク王軍が自分たちを傷付け、ドフラミンゴが救った場面である。 操作された事実を知らなければ、現在の支持は非合理な洗脳ではなく、見た出来事に基づく判断になる。

シュガーの能力が解けると、兵隊のキュロス、工場労働者、反対者が人間へ戻る。 忘れていた家族と政治犯を思い出し、王国の歴史が一度に書き換わる。

キュロスとスカーレット

キュロスは貧民街の殺人者としてコロシアムへ入り、3000勝を達成した剣闘士である。 リク王に人格を認められ、王軍の隊長となる。

王女スカーレットと愛し合い、王族の身分を捨てた彼女と暮らし、レベッカを育てる。 政変時に玩具へ変えられ、撃たれたスカーレットを抱えても、自分の存在を思い出してもらえない。

玩具の身体には温度と涙がなく、妻の死を腕の中で感じながら泣けない。 感情の喪失ではなく、身体と記憶の制度が悲しみを表現できなくする。

人間へ戻った後、キュロスはレベッカを戦わせず、自分でディアマンテを倒す。 娘へ父と名乗る資格を疑うが、レベッカは兵隊との生活を家族として選ぶ。

ローとドフラミンゴ

トラファルガー・D・ワーテル・ローは、シーザーを連れてグリーンビットでドフラミンゴと交渉する。 海軍大将藤虎も現れ、七武海、海軍、海賊同盟の三者が衝突する。

ローの本当の目的はSMILE工場破壊だけではない。 幼い自分を救い、ドフラミンゴに殺されたコラソンの本懐を遂げるため、ドンキホーテファミリーを壊そうとする。

ローは一味をカイドウへ向ける計画の駒にしたつもりだったが、ルフィは同盟相手を置いて逃げない。 復讐を一人で完結させようとするローへ、共同戦線を実際の関係として押し戻す。

フレバンス

ローの故郷フレバンスは、珀鉛という白い鉱物で繁栄した国である。 政府と王族は毒性を知りながら採掘を続け、住民へ病気が広がる。

病気は遺伝性ではなく鉛の蓄積によるが、周辺国は感染症と誤解し、国民を隔離して殺害する。 ローは家族、友人、町を失い、余命わずかだと知って世界の全てを壊したいと考える。

ドフラミンゴの海賊団へ入り、爆弾を体へ巻いて破壊を学ぼうとする。 同じ天竜人の出自を持ちながら世界を憎むドフラミンゴは、幼いローを自分に似た後継者として見る。

コラソン

ドンキホーテ・ロシナンテはドフラミンゴの実弟で、海兵として兄の海賊団へ潜入している。 ファミリー内では二代目コラソンを名乗り、子ども嫌いで口を利けないふりをする。

ローの本名にDがあると知り、兄から離れるよう警告する。 各地の病院へ連れて行くが、医師は珀鉛病を恐れて拒絶する。

治療法を得るため、海軍と海賊が狙うオペオペの実を盗み、ローへ食べさせる。 ナギナギの実で音を消し、ローが箱の中で泣いてもドフラミンゴへ聞こえないようにする。

ロシナンテは銃撃されても能力を維持し、ローが逃げ切るまで音のない世界を保つ。 最後に愛していると伝え、ローは自分を条件なしに救った人物の意志を背負う。

鳥カゴ

シュガーの気絶で支配が崩れると、ドフラミンゴは島全体を糸の檻「鳥カゴ」で覆う。 糸は外へ逃げる者を切り、通信を妨害し、時間と共に中心へ縮む。

さらに自分と幹部を倒せば懸賞金を得られるゲームを発表し、国民と解放者を互いに戦わせようとする。 秘密を知った住民全員を消し、政変を再び自分に都合よく終わらせる作戦である。

藤虎、ゾロ、海兵、剣闘士、工場の者たちは、糸を押して進行を遅らせる。 鳥カゴを切れる人物がいないことは、ドフラミンゴ本人を倒す時間制限を作る。

幹部との戦い

フランキーはSMILE工場前でセニョール・ピンクと戦う。 互いに攻撃を避けず受け切る勝負をし、敵同士でありながら生き方への敬意を持つ。

ゾロは石と同化するピーカを、町から切り離した巨大な石像ごと空中で斬る。 逃げる本体へ武装色を集中し、覇気の強さを正面から破る。

キュロスはディアマンテ、サイはラオG、ハイルディンはマッハバイス、バルトロメオはグラディウスを倒す。 大会で競争相手だった者たちが、同じ王国を救う役割へ分かれる。

ロビンはレベッカを守り、トンタッタはマンシェリーを救出する。 マンシェリーのチユチユの実は負傷者を治療し、長い戦闘を支える。

ウソップの見聞色

シュガーは一度気絶から戻り、ルフィとローを玩具にしようとする。 ウソップは遠距離から危機を知り、見聞色の覇気を初めて明確に発現する。

建物の壁越しにルフィ、ロー、シュガーの気配を光のように捉える。 巨大なパチンコと複数段の弾を使い、自分の顔を模した弾を正確に飛ばして再び気絶させる。

最初のSOP作戦は偶然に近い顔で成功したが、二度目は狙撃手として計算して同じ恐怖を再現する。 失敗と喜劇が、後の技術的な成功へ変わる。

ロー対ドフラミンゴ

ローはドフラミンゴへ、コラソンの意志とDの名を告げる。 片腕を切断されても、ROOM内の入れ替えを使い、死んだように見せて反撃する。

ガンマナイフはドフラミンゴの内臓を破壊する。 ドフラミンゴは糸で内部を応急修復するが、回復したわけではなく、損傷を抱えたまま戦う。

ローの復讐だけでは決着へ届かない。 ルフィは、ローが作った損傷と時間を受け取り、最後の戦闘を引き継ぐ。

ギア4

ルフィは修業中に編み出したギア4・バウンドマンを初めて使う。 筋肉へ空気を入れ、武装色で圧縮した弾性を制御し、空中を移動する。

ドフラミンゴの覇気を上回る打撃と速度を見せ、町の各所へ吹き飛ばす。 一方、時間が切れると約10分間覇気を使えなくなり、自力で逃げることも難しくなる。

コロシアムの戦士と住民はルフィを隠し、鳥カゴを押して回復時間を作る。 決着は新形態だけでなく、ルフィが助けた人々が無防備な時間を支えた結果である。

最後は巨大な拳でドフラミンゴを地中へ叩き落とし、鳥カゴが消える。

藤虎

海軍大将藤虎は、七武海制度が国家へ与えた被害を自分の目で確認するため、ドレスローザへ来る。 一味を捕らえる任務を持ちながら、ドフラミンゴの支配を海軍が正当化してきた責任を重く見る。

ドフラミンゴ敗北後、リク王の前で海兵と共に土下座し、世界へ謝罪を中継する。 政府が事件を海軍の功績として隠す余地をなくす。

サカズキは海軍の面子を傷付けたとして怒るが、藤虎は面子を守れば被害者の立場がどうなるかと反論する。 アラバスタでスモーカーが抱いた不信を、大将の権限で公へ出す行動である。

王国の回復

ドフラミンゴが倒れると鳥カゴが消え、玩具から戻った人々は家族と再会する。 リク王は国民から復位を求められる。

キュロスは自分の犯罪歴と血がレベッカの将来を汚すと考え、姿を消そうとする。 レベッカは王女の地位より父と暮らすことを選び、花畑へ戻る。

王国が元の状態へ完全に戻るわけではない。 十年の記憶の空白、失われた命、破壊された町、玩具として働かされた時間は残る。

復位は政治の修復の始まりであり、支配前の状態を自動的に再現する結末ではない。

麦わら大船団

一味を助けた七組の海賊と戦士は、ルフィの子分になるため親子の盃を求める。 ルフィは窮屈だから大船長にはならないと断る。

彼らは勝手に子分の盃を交わし、麦わら大船団を結成する。 必要な時は助け合うという緩い関係で、ルフィの命令系統へ完全には入らない。

ナレーションは、七人の子分たちが後に歴史へ名を残す一大事件を起こすと予告する。 ドレスローザで偶然集まった大会参加者が、世界規模の未来へ残る。

サガ内での位置付け

ドレスローザ編は、パンクハザードで始まったカイドウ打倒同盟の中間点である。 SMILE工場の破壊によって百獣海賊団への供給を止め、ドフラミンゴを七武海から失脚させる。

それでもカイドウ本人とは戦わず、次はゾウで侍とミンク族の事情を知る。 ローの個人的な復讐を終え、同盟が実際に四皇へ向かう段階へ移る。

サンジ、ナミ、チョッパー、ブルック、モモの助は途中でサニー号に乗り、ビッグ・マム海賊団から逃れてゾウへ向かう。 一味全員が島の最終決戦へ参加したわけではない。

原作とアニメの違い

テレビアニメは大会、町の移動、個別戦、回想を大きく拡張する。 原作の短い戦闘を複数話へ分け、鳥カゴが縮む時間と実際の放送時間には差がある。

一部の技、群衆の反応、人物の位置も追加される。 原作第701〜801話という公式範囲を基準にし、アニメ独自場面は媒体を明記する。

サガ全体ではパンクハザード編と組み合わせて「ドレスローザサガ」と呼ぶ分類もある。 本ページはドレスローザ王国上陸から出航までの個別編を扱う。

読み分けの要点

  • ドレスローザ編は公式区分で原作第701〜801話である。
  • 玩具化された者は人々の記憶から消え、シュガーの気絶で人間へ戻る。
  • ドフラミンゴはリク王軍を操り、自分が救国者となる政変を十年前に実行した。
  • ローはコラソンの仇討ちを隠して同盟を結び、ルフィが最後の戦いを引き継ぐ。
  • サボが再登場してメラメラの実を継承し、ルフィはギア4を初使用する。
  • 大会参加者を中心とする七組が、ルフィの許可とは別に麦わら大船団を結成する。