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ONE PIECE百科事典ANNA MOVIES

エニエス・ロビー編

エニエス・ロビー編は、世界政府に連行されたニコ・ロビンとフランキーを奪還するため、麦わらの一味と協力者たちが司法の島へ攻め込む個別編である。原作第375話から第430話、コミックス第39巻から第44巻に相当し、海列車追跡の終盤からバスターコールを脱出するまでを扱う。

エニエス・ロビー編は、世界政府に連行されたニコ・ロビンとフランキーを奪還するため、麦わらの一味と協力者たちが司法の島へ攻め込む個別編である。 原作第375話から第430話、コミックス第39巻から第44巻に相当し、海列車追跡の終盤からバスターコールを脱出するまでを扱う。

一味はロビンが仲間を守るため自分を犠牲にしたと知る。 政府の旗を撃ち抜き、ニコ・ロビン本人から「生きたい」という意思を聞いた後、CP9を倒して海楼石の手錠を外す。

戦いの終盤ではバスターコールが発動し、司法の島そのものが海軍艦隊に砲撃される。 追い詰められた一味は、航海不能としてウォーターセブンへ残したゴーイング・メリー号に救われる。

都市で起きたメリー号の診断、ウソップ離脱、ロビン失踪、CP9の正体発覚はウォーターセブン編(都市滞在)を参照。

海列車での攻防

ロビン、フランキー、ウソップは、CP9が乗る海列車パッフィング・トムで司法の島へ運ばれる。 サンジは先に列車へ潜入し、拘束された二人を解放する。

ウソップは麦わらの一味を抜けた立場を保つため、仮面をかぶって「そげキング」と名乗る。 仲間たちは正体に気付きながら、ロビン救出へ必要な狙撃手として受け入れる。

ロビンは逃げる機会があっても、自分からCP9の側へ戻る。 一味が政府へ逆らえばオハラと同じバスターコールを受けると信じ、六人の命を守る条件を捨てられない。

サンジたちは車両ごとの敵を倒し、そげキングはロビンへルフィたちが必ず来ると伝える。 説得だけで考えを変えさせず、本人が安全に意思を選べる場所を作るため追跡を続ける。

ロケットマン

ルフィたちは、試作海列車ロケットマンでアクア・ラグナを越える。 ガレーラのパウリー、ルル、タイルストン、フランキー一家、海ガエルのヨコヅナ、ココロ、チムニー、ゴンベが同行する。

一味の部下ではない集団が、それぞれアイスバーグ、フランキー、トムの過去、ロビンへの義理によって集まる。 司法の島への攻撃は麦わらの一味だけの作戦ではない。

ロケットマンは制御の利かない暴走列車であり、正義の門へ続く線路を高速で進む。 安全な帰路を確保してから攻める余裕はなく、まず連行へ追い付くことを優先する。

司法の島

エニエス・ロビーは、世界政府直属の司法機関である。 不夜島と呼ばれ、巨大な穴の上へ島と建物が浮かび、正義の門の先は海軍本部とインペルダウンへ通じる。

裁判所を名乗るが、連行された者が無罪になることはない。 陪審員も元死刑囚で構成され、有罪を言い渡す前提の制度になっている。

ロビンは司法の塔を通り、正義の門の向こうへ運ばれれば、一味が手を届かせられなくなる。 救出には島の兵力、三つの門、CP9、海軍の増援を時間内に突破する必要がある。

一味の侵入

ルフィは仲間を待たず、単独で島へ飛び込む。 衛兵と役人を倒し、ロビンのいる司法の塔へ最短距離で進む。

ゾロ、ナミ、サンジ、チョッパー、そげキングは、ガレーラとフランキー一家の支援を受けて後を追う。 巨人族の門番オイモとカーシーは、ドリーとブロギーが海軍に捕らえられていると50年間だまされ、政府へ働いていた。

そげキングは二人の船長がリトルガーデンで生きていると伝える。 政府の虚偽を知った巨人たちは反転し、侵入側へ協力する。

情報を隠して兵力を使う政府の仕組みが、オハラだけでなく門番の人生にも現れる。

ロビンの拒絶

一味が裁判所の屋上へ並んでも、ロビンは助けてほしいと言わない。 自分がいる限り、政府は仲間を追い続け、いつか全員を殺すと考える。

スパンダムは、世界政府の旗と加盟国の数を示し、一味が世界全体へ勝てるはずがないと脅す。 ロビンが20年間逃げてきた権力の大きさを、仲間へ見せて諦めさせようとする。

ルフィは、ロビンの敵が何かを理解するため、そげキングへ旗を撃ち抜かせる。 世界政府そのものを敵に回しても救うと示し、ロビンが仲間の安全を理由に拒む前提を壊す。

「生きたい」

ロビンは幼い頃から、自分の存在は罪であり、生きることを望めば周囲が犠牲になると教えられてきた。 そのため死にたいという言葉も、自分だけの純粋な希望ではない。

ルフィは、死ぬかどうかは助けた後で決めろと伝える。 仲間が敵を引き受けると宣言した上で、ロビン自身へ本当の望みを聞く。

ロビンは生きたい、仲間と一緒に海へ行きたいと叫ぶ。 救出作戦が、一味の一方的な善意から、本人の同意を得た共同目的へ変わる。

この言葉は、幼いロビンがサウロからいつか守ってくれる仲間に会えると教えられた約束への答えでもある。

オハラ

ロビンの故郷オハラは、考古学者たちが空白の100年を研究した島である。 世界政府は研究そのものを禁じ、海軍艦隊によるバスターコールを発動する。

母オルビアは調査航海から戻り、ロビンと短い再会を果たす。 クローバー博士は巨大な王国の存在と、世界政府が思想を恐れている可能性を語るが、国名を口にする前に撃たれる。

避難船には一般住民が乗るが、赤犬は学者が紛れている可能性を理由に船ごと砲撃する。 命令の対象が研究者だけという建前も、証拠と生存者を完全に消す論理へ拡張する。

巨人族の海軍中将ハグワール・D・サウロは命令へ反対し、ロビンを逃がす。 青雉はサウロを凍らせながら、友人の選択を見届けるためロビンへ逃走路を作る。

8歳のロビンには高額懸賞が付き、悪魔の子として追われる。 組織を転々として生き延び、裏切られる前に離れることが生存方法になる。

フランキーと設計図

スパンダムは、フランキーが持つ古代兵器プルトンの設計図を奪おうとする。 設計図は兵器を復活させるためだけでなく、既存のプルトンが使われた時に対抗する船を造るため受け継がれた。

フランキーはロビンが危険人物かを自分の目で判断し、設計図を目の前で燃やす。 ロビンが政府へ渡れば兵器の情報を読まされる可能性がある一方、一味が助けるなら対抗設計図を政府へ残す理由もないと賭ける。

焼失したのは設計図であり、古代兵器プルトン本体ではない。 政府が設計図を入手する経路を断ったが、兵器が世界のどこかに現存する可能性は残る。

CP9と六式

CP9の構成員は、超人的な体術「六式」を使う。 剃、鉄塊、指銃、嵐脚、紙絵、月歩を組み合わせ、悪魔の実の能力だけに頼らない。

長官スパンダム自身の道力は低く、戦闘力より地位と権限で部下を動かす。 ニコ・ロビンへ暴力を振るい、バスターコールの権限を持つ黄金の電伝虫を預かる。

一味の目的はCP9全員を倒すことではなく、ロビンの海楼石の手錠を外す鍵を手に入れることである。 どの鍵が正しいか分からないため、各自が敵を倒して番号付きの鍵を集める。

個別戦

ゾロはカク、ナミはカリファ、サンジはジャブラ、チョッパーはクマドリ、フランキーはフクロウと戦う。 そげキングは戦闘だけでなく、遠距離からロビンの連行を妨げる役を担う。

ゾロはそげキングと手錠でつながれる事故を経て、最後は九本の刀と三面六臂を思わせる阿修羅でカクを倒す。 カクは島で得たキリンの能力を即興で使い、直方体の身体変形を攻撃へ変える。

サンジは女性のカリファを攻撃できず敗れる。 ナミはその価値観を責めるより、対戦相手を引き継ぎ、サンジをジャブラ戦へ回す。

チョッパーはランブルボールを三つ使い、自我を失う巨大な怪物へ変身する。 敵を倒しても味方を識別できず、フランキーに海へ落とされて止まる。

各勝利は新技の披露であると同時に、仲間の不得意と暴走を別の仲間が補う連携になる。

ギア2

ルフィはブルーノとの戦いでギア2を初めて使う。 脚をポンプのように動かして血流を加速し、ゴムの血管で高い圧力へ耐える。

速度は剃を上回り、CP9が見切れなかった動きでブルーノを倒す。 一味を守れなかった青雉戦の敗北から、仲間を失わないため新しい戦い方を考えた。

初期のギア2は全身へ大きな負担をかけ、体力と寿命への懸念を示される。 強化形態は無料の能力追加ではなく、救出の期限と自分の身体を交換する手段である。

ギア3

ギア3は骨へ空気を入れ、手足を巨人のように膨らませる。 鋼鉄の扉や建物を壊す破壊力を得る一方、使用後は身体が小さく縮む。

ルッチ戦では巨大な拳で大きな損傷を与えるが、速度が落ち、反動中は無防備になる。 ギア2とギア3を状況に合わせて切り替える必要がある。

後年は修業で反動を克服するが、この編では切り札の欠点が明確である。

バスターコール発動

スパンダムは、青雉から預かった黄金の電伝虫を誤って押す。 エニエス・ロビーを対象にバスターコールが発動し、軍艦10隻と中将5人が集結する。

命令を取り消す権限を持たないスパンダムは、自分が発動した事実を隠し、責任を一味へ転嫁しようとする。 政府の司法機関、職員、海兵がいる島も砲撃対象から外れない。

ロビンにとっては、故郷オハラを消した攻撃が再び目の前で始まる。 過去には一人で逃げるしかなかったが、今回は仲間が自分を連れて艦隊へ立ち向かう。

バスターコールは特定の敵だけを狙う精密作戦ではない。 地形、建物、証拠、目撃者をまとめて破壊し、政府の失敗を島ごと消す手段である。

そげキングの狙撃

ロビンは正義の門へ連行され、橋の上で海兵とスパンダムに囲まれる。 一味は距離が遠く、すぐには追い付けない。

そげキングは司法の塔から長距離狙撃を行い、海兵とスパンダムを正確に撃つ。 ロビンへ手錠の鍵を届け、フランキーが解錠する時間を作る。

ウソップは近接戦で他の仲間に劣ると悩んでいたが、誰も届かない距離を担当できる。 離脱中に仮面を付けて得た役割が、自分の必要性を確認させる。

ロビンの反撃

手錠が外れると、ロビンはハナハナの実でスパンダムを拘束する。 長く一方的に殴られながら耐えた相手へ、自分の意思で反撃する。

フランキーと共に橋から飛び、海上の一味へ合流する。 救われるだけの人物ではなく、自由を得た直後に自分の敵を止め、脱出へ参加する。

ルフィ対ルッチ

ルッチはネコネコの実モデル豹の能力者であり、六式を極めたCP9最強の戦闘員である。 任務の正義より、政府の許可の下で殺人できる立場を求める。

ルフィはギア2とギア3を使い、地下通路と軍艦の近くで戦う。 ルッチはロビンを追う仲間を殺すと宣言し、ルフィをその場へ縛り付ける。

長期戦でルフィは倒れ、身体が動かなくなる。 逃げようとするそげキングへ正体を呼び、仲間の前でルフィへ立てと叫ぶ。

ルフィは、ロビンと一緒に帰るため最後の連続打撃を放ち、ルッチを倒す。 勝利しても自力で歩けず、島は砲撃され、脱出手段が必要になる。

正義の門と海流

正義の門が開くと、特殊な海流が生まれ、軍艦と一味の位置が変わる。 ココロが門を操作し、フランキー一家とガレーラ職人の脱出を助ける。

一味はためらいの橋付近で艦隊に囲まれ、海へ飛び込むよう声を聞く。 声の主は、ウォーターセブンへ置いてきたはずのメリー号である。

メリー号の最後の航海

メリー号はアクア・ラグナの前にアイスバーグへ姿を見せ、仲間を迎えに行きたいと願う。 アイスバーグの応急修理を受け、自らエニエス・ロビー近海まで航海する。

一味は海へ飛び、メリー号へ乗り込む。 小さな船体と砲撃の死角を使い、軍艦の包囲を抜ける。

ウォーターセブンで乗り換えを決めた判断は誤りではない。 メリー号も航海可能へ完全に直ったのではなく、最後の一度だけ仲間を運ぶため限界を越えて来た。

一味はロビンを取り戻し、政府の司法の島から全員で帰還する。 個別編は救出成功で終わるが、船との別れと一味再結成は戦い後の編へ続く。

政府への宣戦の意味

旗を撃ち抜く場面は、全加盟国の民間人を敵にする宣言ではない。 ロビンの存在を罪と決め、過去を研究した島を消し、本人の意思を無視して連行する権力へ対する宣戦である。

ルフィは世界を征服する政治計画を示さない。 目の前の仲間を守るため、相手の規模を理由に諦めない。

この行動により、一味は政府から危険な海賊団として評価され、全員へ懸賞金が付く。 個人的な救出が、世界権力との恒常的な対立へ変わる。

原作とアニメの違い

テレビアニメは海列車の戦闘、島への侵入、個別戦を拡張し、過去回想の総集編を途中へ挿入する。 放送話数だけを連続した現在時系列として数えると、救出作戦の実時間を誤りやすい。

一部の技名、攻撃順、砲撃の描写も調整される。 原作の章順とアニメの演出を分けて出典化する必要がある。

司法の島脱出後のメリー号火葬は、狭義には戦い後の編へ置かれる。 本ページは第430話までの救出、次ページはウォーターセブン帰還後を扱う。

読み分けの要点

  • エニエス・ロビー編は原作第375〜430話で、ロビンとフランキーの奪還を扱う。
  • 一味は政府旗を撃ち抜き、ロビン本人から「生きたい」という意思を聞く。
  • オハラのバスターコールがロビンの自己犠牲と政府への恐怖の背景にある。
  • CP9の鍵を集めて海楼石の手錠を外し、ロビンは自分でスパンダムへ反撃する。
  • ルフィはギア2とギア3を初使用し、ルッチを倒す。
  • バスターコールに囲まれた一味を、メリー号が最後の航海で救う。