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ONE PIECE百科事典ANNA MOVIES

人物

Mr.13

Mr.13(ミスター・サーティーン)は、秘密犯罪会社バロックワークスに所属していたラッコである。ハゲタカのミス・フライデーと「13日の金曜日(アンラッキーズ)」を組み、ボスからの指令を運ぶ伝達係と、任務に失敗したエージェントを処罰する仕置人を兼ねた。

Mr.13(ミスター・サーティーン)は、秘密犯罪会社バロックワークスに所属していたラッコである。ハゲタカのミス・フライデーと「13日の金曜日(アンラッキーズ)」を組み、ボスからの指令を運ぶ伝達係と、任務に失敗したエージェントを処罰する仕置人を兼ねた。

小柄で台詞もほとんどないが、組織の連絡網、監視、粛清、顔の記録という複数の役割を担う。とりわけ似顔絵を描く能力は、クロコダイルの正体を知った麦わらの一味を組織へ報告するうえで決定的だった。単なるマスコットではなく、ボスが姿を見せずに部下を統制するための「目」と「手」に相当する人物である。

基本情報

  • 正式表記:Mr.13
  • 読み:ミスター・サーティーン
  • 種族:ラッコ
  • 性別:雄
  • 所属:元バロックワークス
  • チーム:13日の金曜日(アンラッキーズ)
  • 相棒:ミス・フライデー
  • 担当:伝達係、仕置人、監視、似顔絵による人物記録
  • 出身:偉大なる航路
  • 誕生日:5月17日
  • 初登場:原作第105話「記録指針」/TVアニメ第63話
  • 主な武器:刃の付いた一対の貝殻、爆弾

公式キャラクター検索は、Mr.13を「元B・W」とし、アンラッキーズとしてミス・フライデーとともに伝達係・仕置人を務めたと説明する。誕生日の5月17日は「世界電気通信および情報社会の日」に由来する。通信を担当した人物の役割に合わせ、後年のSBSで読者投稿から定められた日付である。

外見と装備

Mr.13は、白い口元を持つ小柄なラッコで、大きな黒いサングラスと水玉模様のつなぎを身につける。動物でありながら服を着て道具を扱い、任務内容を理解して相棒と連携する。原作のカラー資料、TVアニメ、Netflix実写版では色や質感に差があるため、記事画像のキャプションでは媒体を明示する必要がある。

両手には二枚貝を思わせる武器を持つ。縁には短い刃があり、接近戦で相手を切る用途のほか、貝殻を打ち合わせて火花を起こし、空から投下する爆弾へ点火する。ラッコが貝を扱う生態上のイメージを、暗殺者の武器へ置き換えた意匠である。

ミス・フライデーが飛行を担当し、Mr.13が背に乗ることで海上や島の間を素早く移動する。上空から対象を観察し、爆弾を落とし、任務後はそのまま離脱できる。二人を分けて考えるより、飛行・記録・攻撃を一組で成立させるチームとして見ると役割が分かりやすい。

アンラッキーズの役割

バロックワークスでは、社員が互いの素性を十分に知らず、コードネームで行動する。社長Mr.0の正体も伏せられ、指令は伝言や電伝虫、アンラッキーズのような中継役を通して届く。Mr.13とミス・フライデーは、その匿名性を保ったまま命令を末端まで運ぶ。

伝達だけなら普通の使者で足りる。アンラッキーズが恐れられる理由は、失敗や離反を確認すると、その場で処刑へ移る権限を持つ点にある。彼らが現れること自体が、任務を落としたエージェントへ不吉な結末を告げる。「13日の金曜日」という呼称は、Mr.13の数字とミス・フライデーの名を組み合わせ、英語圏で不吉とされる日を一組のコードネームにしたものだ。

二人は人語を話す描写こそないが、人間同士の会話と組織の命令を理解する。対象を追跡し、失敗の有無を判断し、顔を記憶して絵にし、相手に応じて攻撃か報告かを選ぶ。戦闘力だけでなく、情報処理能力の高い動物として描かれている。

リヴァース・マウンテンでの初登場

初登場は、麦わらの一味がリヴァース・マウンテンを越え、双子岬でラブーンと出会った直後である。Mr.9とミス・ウェンズデーはラブーンを捕獲して町の食料にしようとしたが、ルフィたちに阻止される。

任務を果たせず戻りが遅れた二人の会話を、アンラッキーズは上空から監視していた。失敗だけでなく、組織への裏切りを相談していると判断し、爆発物を投下する。この時点ではバロックワークスの全貌も、ミス・ウェンズデーがネフェルタリ・ビビであることも読者へ明かされていない。Mr.13の襲撃は、彼らの背後に任務失敗を許さない組織が存在することを先に示す。

攻撃はMr.9たちを確実に処刑するところまで至らない。しかし、アンラッキーズが「失敗を伝える者」ではなく、自ら制裁を加える存在であることは、この一場面で成立している。

ウイスキーピークでの監視と似顔絵

ウイスキーピークでは、ゾロに敗れて逃げようとする賞金稼ぎたちの前へ現れ、処罰を始めようとする。そこへMr.5とミス・バレンタインが到着し、組織へ潜入していたビビとイガラムの抹殺を引き受けたため、アンラッキーズはいったん行動を止める。

その後、ビビはルフィたちへ、バロックワークスの社長Mr.0がクロコダイルであると漏らしてしまう。会話を聞いていたMr.13は、秘密を知ったルフィ、ゾロ、ナミの顔を短時間で描き分け、ミス・フライデーとともに報告へ飛び去る。

この似顔絵は、Mr.13のもっとも重要な能力である。一度見た顔の特徴を保持し、組織が人物を識別できる絵へ変換する。写真機や映像通信が一般化していない作中世界では、遠隔地のボスへ容姿を伝える実用的な記録手段となる。描かれた三人が標的になり、ビビをアラバスタへ送り届ける航海へ追跡の圧力が加わる。

一方、この場にいなかったサンジの顔は報告されない。サンジが後に組織から容姿を把握されていない状況を利用し、単独で動けたことを考えると、Mr.13が何を描いたかだけでなく、誰を描かなかったかにも物語上の意味がある。

リトルガーデンでの敗北

Mr.0は、リトルガーデンへ送ったMr.3とミス・ゴールデンウィークの任務完了を確認するため、アンラッキーズを向かわせる。ところが、Mr.3の拠点にいたのは、電伝虫へ応答してMr.3を装うヴィンスモーク・サンジだった。

Mr.13とミス・フライデーは偽者を排除しようと攻撃する。Mr.13は貝殻の刃を使って接近するが、サンジの蹴りで蝋の建物へ叩きつけられ、壁へ身体の形が残るほどの衝撃を受ける。ミス・フライデーも続いて倒され、二人は任務を果たせない。

この場面には役割の逆転がある。これまで失敗者を処罰してきた二人が、今度は任務確認中に敗北する。同時に、サンジがMr.0との通話からアラバスタへ進むための永久指針を得るため、アンラッキーズの来訪が結果的に麦わらの一味を助ける情報線へ変わる。

扉絵連載で確認された生存

本編の衝撃だけを見ると生死は判然としないが、扉絵連載「ミスG・Wの作戦名“ミーツバロック”」で、二人が生き延びていたことが示される。原作第375話の扉絵では、海兵から丼を与えられる代わりに、捕縛を免れたバロックワークス関係者の似顔絵を描く。

かつてボスへ敵の顔を送った技能が、今度は海軍へ元同僚の顔を渡す手段になる。食事と引き換えに協力する姿は、無条件の組織忠誠よりも、自分たちの生存を優先する性格を示す。物語本編の外にある一枚の扉絵だが、Mr.13の生存と、その後も画力を使っていることを同時に確定する重要資料である。

能力と戦い方

Mr.13の強みは、単独の格闘能力より、任務遂行に必要な技能の組み合わせにある。

第一は追跡と監視である。広い海域でエージェントを見つけ、会話を聞かれずに監視し、失敗や離反を判断する。第二は記憶と描画で、一度見た人物の似顔絵をすぐに作れる。第三は道具操作で、刃付きの貝殻を武器と発火具の双方に使う。第四はミス・フライデーとの空中連携で、投下攻撃と撤退を可能にする。

反面、正面からの戦闘でサンジに対抗できるほどではない。小柄な身体と飛行相棒を生かして奇襲する任務向けであり、接近を許し、強力な蹴りを受けると一撃で戦闘不能になった。組織内の役職を、上位エージェントと同じ決闘型の強さとして比較すべきではない。

公式データブック『ONE PIECE BLUE GRAND DATA FILE』では、作中生物の危険度分類のうち「小型猛獣」に当たる区分で整理される。これは生物資料上の分類であり、懸賞金やエージェント序列を示す数値ではない。

TVアニメ版

TVアニメでは第63話で初登場し、第65話のウイスキーピーク、第67話の似顔絵と報告、第77話のリトルガーデンでの敗北へ続く。原作の無言の身振りを色、動き、爆発音で補うため、サングラス、衣装、貝殻武器、ミス・フライデーとの飛行連携がより見分けやすい。

声による通常の会話を中心とする人物ではないため、配役だけで人物像を判断できない。記事でアニメ独自の動作や攻撃順を説明する場合は、漫画のコマを根拠に混ぜず、各話の映像とエンドクレジットを別に確認する。

Netflix実写版

Netflix実写版では、2026年配信のシーズン2「INTO THE GRAND LINE」にアンラッキーズが登場する。Netflix公式のバロックワークス紹介は、Mr.13を小柄だが危険なラッコとして、実写版の画像付きで案内した。CGと実写美術を組み合わせ、サングラス、衣装、似顔絵、ミス・フライデーとの組み合わせを人間へ置換せず残している。

実写版の登場場面は翻案独自の連続性に属する。原作・アニメ・実写版で任務の順序、倒され方、生存の描写が同一とは限らない。第5話「WAX ON, WAX OFF」での行動を説明するときは、2026年版の本編を直接確認し、原作第127話や扉絵第375話の結末をそのまま補完しない。

物語上の位置づけ

Mr.13は、出番の短さに対して、バロックワークスの仕組みを多く見せる。初登場では失敗者を粛清する恐怖、ウイスキーピークでは匿名組織の監視網、リトルガーデンでは報告確認の手順、扉絵では組織崩壊後の生存を担当する。

また、顔を描くという非戦闘技能が、登場人物の情報格差を生む。ルフィ、ゾロ、ナミは知られ、サンジは知られない。この差は、誰が強いかとは別の形で後の作戦へ影響する。Mr.13は「情報を持つ側が標的を定める」というバロックワークスの支配方法を、視覚的に表した存在だといえる。

関連項目

  • バロックワークス
  • ミス・フライデー
  • Mr.9
  • ネフェルタリ・ビビ
  • クロコダイル
  • リヴァース・マウンテン
  • ウイスキーピーク
  • リトルガーデン
  • ヴィンスモーク・サンジ
  • ミスG・Wの作戦名“ミーツバロック”
  • 海軍