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人物

イム

イムは、聖地マリージョアのパンゲア城に存在し、世界政府を秘密裏に支配する人物である。世界には誰も座らない王座として説明される「虚の玉座」へ座り、公には最高権力者とされる五老星から跪かれる。

イムは、聖地マリージョアのパンゲア城に存在し、世界政府を秘密裏に支配する人物である。 世界には誰も座らない王座として説明される「虚の玉座」へ座り、公には最高権力者とされる五老星から跪かれる。 存在そのものが秘匿され、姿を見られる者は五老星をはじめとするごく一部に限られる。

ONE PIECE.comの公式人物ページでは、ルルシア王国をマザーフレイムの実験対象として消滅させ、ネフェルタリ・ビビへ強い執着を持つ存在と説明される。 一方、正体、年齢、能力の由来、身体の本来の姿には未確定部分が多い。

概要

イムは長い冠のような輪郭、赤い瞳、極端に長い外套を持つ黒いシルエットとして描かれる。 花の部屋で蝶と過ごし、巨大な麦わら帽子が保管された冷凍区画へ足を運ぶ。 静かな姿と、島一つを実験で消す判断の落差が大きい。

五老星は公には世界政府の最高権力だが、イムの前では臣下として命令を受ける。 世界政府が掲げる「世界に唯一の王はいない」という原則は、内部では成立していない。 虚の玉座は平等の象徴であると同時に、真の支配者を隠す装置となっている。

イムの目的を「世界征服」とだけ呼ぶと不十分である。 すでに世界政府を通じて支配しており、必要としているのは王位の獲得ではなく、支配の秘密と800年前から続く秩序の維持である。 Dの名、ジョイボーイ、古代兵器、ネフェルタリ家を特に警戒する行動は、現在の海賊だけでなく過去の敗北や約束を恐れていることを示す。

虚の玉座に座る者

虚の玉座は、世界政府を創設した20人の王が互いに独裁者にならないと誓った象徴である。 玉座の周囲には武器が立てられ、誰も座らないことが世界の平等を示すと説明される。

しかし世界会議の裏で、イムは当然のように玉座へ座る。 五老星はその前へ跪き、歴史から消すべき「灯」を尋ねる。 各国の王が合議する制度のさらに上に、知られていない単独の意思が存在する。

これは制度が一時的に腐敗したという話ではない。 最初から王の不在を演じることで、誰も真の責任者へ異議を申し立てられない構造である。 海軍、CP、加盟国の王たちは命令の最終地点を知らないまま、イムの意向を実行する。

写真、巨大な麦わら帽子、選ばれた標的

イムの初登場時、ルフィ、黒ひげ、しらほしの写真と、ビビの写真が示される。 ルフィと黒ひげの写真は切り裂かれ、古代兵器ポセイドンであるしらほしの写真には刃が刺される。 ビビの写真だけを手にして五老星の前へ現れる。

同じ時期、パンゲア城の地下には巨大な麦わら帽子が冷凍保存されている。 ルフィの麦わら帽子、ジョイボーイ、マリージョアの国宝との関係が考えられるが、用途と所有者は完全には説明されていない。

イムがビビへ執着する理由も、外見、ネフェルタリ・D・リリとの関係、古代兵器など複数の可能性がある。 公式人物ページは執着の存在までを確定情報としているが、その目的を恋愛や器の確保など一つの説へ決める根拠は不足している。

ネフェルタリ・コブラとの対面

世界会議でアラバスタ国王ネフェルタリ・コブラは、800年前の女王ネフェルタリ・D・リリと「D」の意味について五老星へ質問する。 リリは最初の20人に数えられながら、マリージョアへ移住せずアラバスタへ戻る道を選んだ人物である。

イムはコブラの前で虚の玉座へ座り、リリの行動がポーネグリフを世界へ広げたと非難する。 コブラがリリの手紙に記された「D」の名を明かすと、イムと五老星は口封じへ動く。

サボは偶然その場を目撃し、コブラを救おうと攻撃する。 イムと五老星は人間から外れた巨大な影へ変化し、サボとコブラを襲う。 コブラは自分を囮にしてサボを逃がし、リリの手紙をビビとルフィへ伝えるよう託して死亡する。

ワポルも壁の穴から一部始終を目撃し、ビビを連れて逃走する。 王の死はサボによる暗殺として報道され、真の支配者は再び表から隠れる。 イムの統治は力だけでなく、目撃者の排除と報道の書き換えによって維持される。

ネロナ・イム聖との関係

革命軍のエンポリオ・イワンコフは、800年前に世界政府を作った最初の20人の中に「ネロナ家のイム聖」がいたと指摘する。 同じ人物が不老のまま生きているなら、オペオペの実の「不老手術」が関係する可能性を考える。

第三者資料では現在「ネロナ・イム」の表記が広く使われるが、ONE PIECE.comの公式人物見出しは「イム」である。 800年前の人物との連続性は極めて強く示され、後の回想でも当時から世界の中枢にいた存在として扱われる。 それでも不老の仕組み、身体が同一か、手術を受けたかは別々の未確定事項である。

百科事典では、ネロナ家という史料上の名前、イワンコフの推論、現在のイムが示す記憶を区別して記載する必要がある。

ルルシア王国の消滅

イムはベガパンクが作ったマザーフレイムの実験対象として、ルルシア王国を選ぶ。 公式アニメ第1120話の紹介では、反乱の兆候がある国を一瞬で消すことが他国への見せしめになるとして五老星も同意する。

上空を巨大な影が覆い、複数の光が島へ降り注ぐ。 ルルシアは島ごと消滅し、跡には巨大な穴が残る。 その後、世界中で海面が上昇する。

使用された兵器の正式名称と、古代兵器ウラヌスであるかは確定していない。 確定しているのは、マザーフレイムを動力または使用条件に関わるものとして、イムと五老星が島を消す力を運用したことである。

実験の対象を人口や軍事力ではなく、自分に近い場所という都合と反乱への見せしめで選ぶ。 住民を個人として数えず、世界秩序のデータと恐怖の材料として扱う支配者像が表れる。

ジョイボーイとニカへの恐怖

世界政府は「ゴムゴムの実」と呼ばれてきた悪魔の実の真名を隠し、覚醒を800年間阻止しようとしてきた。 ルフィがヒトヒトの実 幻獣種 モデル“ニカ”を覚醒させると、五老星はジョイボーイの再来として強く警戒する。

エッグヘッドからルフィが逃れた後、イムはジョイボーイを逃がした責任をサターンへ問う。 サターンは弁明するが、イムの力によって急速に老化し、骨だけを残して死亡する。

イムの怒りは、現在の一海賊へ向けたもの以上に、過去のジョイボーイとの記憶に根ざす。 名前を聞くだけで感情を乱し、800年前の戦いが終わった問題ではないことを示す。

サターンの処刑とガーリングの任命

ジェイガルシア・サターン聖はエッグヘッドへ直接赴き、ベガパンク抹殺とマザーフレイム確保を指揮した。 必要な設備とヨークは確保したが、ルフィ、ボニー、麦わらの一味を逃す。

イムは失敗を許さず、遠隔地にいるサターンから地位、力、生命を奪うように処刑する。 同時にフィガーランド・ガーリング聖を五老星へ加え、科学防衛武神の地位を継がせる。

五老星が永続する集団に見えても、任命権と生殺与奪はイムにある。 忠誠を尽くした最高権力者でさえ、失敗すれば説明の機会を得ず交換される。 秘密の王の下では、世界最高権力という肩書も委任された役職にすぎない。

エルバフで示された能力

エルバフ編では、イムが神の騎士団の人員を介して遠隔地へ力を及ぼし、巨人族を悪魔のような姿へ反転させる「ドミ・リバーシ」を用いる。 対象は身体能力と凶暴性を増し、味方だった者へ攻撃する。

能力は肉体の変形だけでなく、服従、契約、生命の付与や剥奪に関わる現象として描かれる。 五老星や神の騎士団が示す不死性・再生と共通する意匠があるが、すべてが一つの悪魔の実に由来するとはまだ確定していない。

イム自身が何の実を食べたか、あるいは悪魔の実と異なる仕組みなのかは不明である。 技名が明らかになっても、能力体系全体の説明が終わったわけではない。

また、過去のゴッドバレーに関わる回想ではロックスとの直接的な因縁が描かれ、イムの支配が現在の五老星だけで始まったものではないことが補強される。 細部は連載継続中のため、単行本収録範囲と週刊連載の最新情報を公開直前に再照合する必要がある。

能力と未確定事項

イムは鋭い尾または触手のような攻撃でコブラとサボを狙い、巨大な異形の姿を見せる。 遠隔でサターンの生命を奪い、他者へ力と不死性に似た性質を与える。

しかし能力名、悪魔の実の分類、弱点は公式人物ページに記載されていない。 影の形だけから特定の悪魔や伝承名を断定することはできない。

声優欄も公式では「???」とされ、性別を含む個人属性の多くが伏せられる。 日本語の代名詞や声の演出だけで、確定した性別を書くべきではない。

人物像を読み解くポイント

イムは登場場面が少ないため、未知の部分を考察で埋めやすい。 百科事典では、虚の玉座へ座る、五老星へ命令する、ルルシアを消す、ビビへ執着する、ジョイボーイを恐れるという行動を土台にする。

世界の王でありながら存在を隠すのは、単なる臆病さではない。 王がいないと信じさせれば、各国は世界政府の制度を自分たちの合議と誤認し、敵意は海軍や五老星へ向かう。 責任者を不可視にすること自体が支配技術である。

イムの対極にあるのは、別の王が同じ玉座へ座ることだけではない。 歴史を公開し、異なる国と種族が自分の意思で選べる状態を取り戻すことが、800年の支配を終える条件になる。

関連項目

  • 五老星
  • 世界政府
  • 虚の玉座
  • 聖地マリージョア
  • ネフェルタリ・D・リリ
  • ネフェルタリ・ビビ
  • マザーフレイム
  • ルルシア王国
  • ジョイボーイ

参照資料