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スター・ウォーズ / 登場人物

アドミラル・モッティ

Admiral Motti

演者:リチャード・ルパルメンティア初登場:『新たなる希望』本編中盤の会議室場面
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アドミラル・モッティは、映画『スター・ウォーズ/エピソード4 新たなる希望』に登場する銀河帝国軍のシニア・アドミラル(Admiral Motti)である。グランドモフ・ターキン指揮下のデス・スター運用責任を担う士官として登場し、ダース・ベイダーのフォース信仰を公然と嘲笑した直後にフォース絞首を受ける。同作は本シリーズで初めてフォース絞首が描かれる場面であり、その被害者一例目として記憶される人物である。

01来歴

来歴

デス・スター会議室での登場

アドミラル・モッティは、ジョージ・ルーカス監督『スター・ウォーズ/エピソード4 新たなる希望(Star Wars: Episode IV - A New Hope)』1977年5月25日米国公開(日本1978年6月24日公開)本編中盤に初登場する。グランドモフ・ターキン司令官下の移動式宇宙要塞デス・スター(Death Star/DS-1 Orbital Battle Station)最高幹部会議室の場面で、円卓に着席する銀河帝国軍シニア・アドミラルとして描かれる。同席の幹部は銀河元老院の解散とデス・スター完成後の権力構造を議論する。

ベイダーへの嘲笑

会議室場面の中盤、モッティはダース・ベイダーの信奉するフォース(the Force)を『古びた宗教(that ancient religion)』『魔術師の手口(your sorcerer's ways)』と公然と嘲笑する。続けて『盗まれたデータテープすら見つけ出せず、反乱軍の秘密基地の場所もまだ突き止められないではないか』という旨をベイダーに直接投げかける。運用責任側士官の合理的世界観をシス卿の宗教観に対置させる役割を担う。

フォース絞首とターキンの解放

ベイダーは『フォースに対する信仰心の欠落は嘆かわしい/I find your lack of faith disturbing.』という旨を述べると同時に、右手指先の所作でフォース絞首(Force-choke)を執行する。モッティは喉元を両手で押さえ椅子ごと崩れかけ絶命寸前まで追い込まれる。しかしターキンが『もう良い/そこまでだ。ベイダー、彼を解放しろ(Enough of this. Vader, release him.)』と命じ、ベイダーは『仰せのままに/As you wish.』と共に絞首を解除する。

司令部ブリッジでの配置

モッティは会議直後のデス・スター艦内シーンでも、ターキン司令官の後景に並ぶ運用責任側士官の一人として短時間映り込む。台詞が付くのは中盤の会議室場面での嘲笑からフォース絞首、ターキンの解放命令に至る一連のシークエンスに限られ、他のショットでは無台詞の艦内要員として配置される。

ヤヴィンの戦いと描写の終端

モッティのその後の個別行動は明示的に描かれない。本キャラクターは終盤、反乱同盟軍ルーク・スカイウォーカー操縦のXウィング戦闘機(X-wing starfighter)が中央排熱孔へプロトン魚雷(proton torpedo)を直撃させた『ヤヴィンの戦い(Battle of Yavin)』でデス・スター本体が中央反応炉爆発により消滅した時点で、艦内司令部要員としての描写を終える。

シリーズでの出演範囲

モッティはジョージ・ルーカス監督オリジナル三部作のうち『新たなる希望』本編のみの実写映画出演である。アーヴィン・カーシュナー監督『スター・ウォーズ/エピソード5 帝国の逆襲』1980年6月28日日本公開、リチャード・マーカンド監督『スター・ウォーズ/エピソード6 ジェダイの復讐/ジェダイの帰還』1983年7月2日日本公開の続編、プリクエル三部作(『ファントム・メナス』『クローンの攻撃』『シスの復讐』)、シークエル三部作(『フォースの覚醒』『最後のジェダイ』『スカイウォーカーの夜明け』)の他の実写映画群、ならびに実写ドラマ群(『マンダロリアン』『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』『オビ=ワン・ケノービ』『アソーカ』『アンドー』等)には登場しない。

02能力・特徴

能力・特徴
  • デス・スター運用責任を担う銀河帝国軍シニア・アドミラルとして、艦内最高幹部会議で運用面を代弁する発言権を持つ。ターキン司令官以外でデス・スター運用を公然と論じる代表的士官である。
  • 銀河元老院解散後、デス・スターが事実上の最終的政治圧力装置として機能する旨を称揚する政治的発言を担う。その流れでベイダーのフォース信仰を公然と嘲笑する稀少な士官である。
  • ダース・ベイダーから画面上初めて執行されるフォース絞首を直接受ける被害者一例目にあたる。ターキンの『ベイダー、彼を解放しろ』命令で解除され生存する点が、後の絶命例と異なる位置付けを成す。
  • 灰色ダブルブレスト・ユニフォームと帽章を着用し、武器を携行せず会議席で発言のみで対峙する非戦闘職的士官として造形される。同ユニフォームは後の帝国軍士官キャストへ継承される標準デザインの起点にあたる。
  • 『古びた宗教』『魔術師の手口』『盗まれたデータテープすら見つけ出せず』という三段重ねの挑発を組み立て、運用責任側の合理主義をシス卿の宗教観に正面から対置させる稀少な士官として描かれる。

03関連人物

関連人物
グランドモフ・ターキン
デス・スター司令官(Grand Moff)。会議室場面で円卓を主宰し、ベイダーがモッティに執行したフォース絞首を『ベイダー、彼を解放しろ』と命じて中断させた上官。艦内でベイダーに命令できる立場にある。
ダース・ベイダー
銀河帝国軍のシス卿。会議室でモッティの公然嘲笑を受け、『I find your lack of faith disturbing.』と共に画面上初のフォース絞首を執行した相手。後のオジェル/ニーダ絶命例に先立つ演出史の起点。
アドミラル・タギ/ジェネラル・タギ
デス・スター司令部の銀河帝国軍士官。会議冒頭で『盗まれた技術データテープが反乱軍に渡ればデス・スターに弱点が存在しうる』と示唆し、続いてベイダーを嘲笑するモッティと対比される、もう一方の運用責任側士官。
チーフ・バスト
ターキン直属の上級補佐官。会議室および司令部ブリッジ周辺でターキンの後景に立ち、反乱軍の動向を報告する。モッティと同じ運用責任側士官の同僚として艦内シーンに同席する。
ダース・シディアス(皇帝パルパティーン)
銀河帝国の元首。モッティが会議で銀河元老院解散後の権力構造を称揚する文脈で言及する命令系統の頂点。モッティ自身は本編で皇帝と直接対話する場面を持たない。
ルーク・スカイウォーカー
反乱同盟軍の若きパイロット。ヤヴィンの戦いでデス・スター中央排熱孔へプロトン魚雷を直撃させ本体を消滅させ、モッティを含む艦内司令部要員の描写を実質的に終端させた相手。
オジェル提督(Admiral Ozzel)
『帝国の逆襲』冒頭でベイダーのフォース絞首により絶命する銀河帝国軍士官。ターキン命令で生存したモッティとは対照的に、絞首で解放されず絶命する最初の例にあたる。
キャプテン・ニーダ(Captain Needa)
『帝国の逆襲』中盤でベイダーのフォース絞首により絶命するアヴェンジャー艦長。『Apology accepted, Captain Needa.』と共に絞首を受け、オジェルと並びモッティの生存例と対比される絶命二例目。

04登場・関連作品

05名場面

名場面
デス・スター最高幹部会議室登場:ターキン議長下の会議で、シニア・アドミラルとして円卓に着席するモッティが初登場する。銀河元老院解散とデス・スター完成後の権力構造が議題となる。

タギの警告場面:タギが『盗まれた技術データテープが反乱軍に渡ればデス・スターに弱点が存在しうる』と警告し、モッティがデス・スターと権力構造の正統性を称揚する流れに会議を引き戻す。

『古びた宗教』嘲笑:モッティがベイダーのフォースを『古びた宗教』『魔術師の手口』と嘲笑し、『盗まれたデータテープすら見つけ出せず』とベイダーに直接投げかける代表的挑発場面。

フォース絞首:ベイダーが『I find your lack of faith disturbing.』と共に右手指先でフォース絞首を執行し、モッティは喉元を押さえ椅子ごと崩れかける。画面上初のフォース絞首場面。

ターキンの解放命令:ターキンが『Enough of this. Vader, release him.』と命じ、ベイダーが『As you wish.』と共に絞首を解除する。モッティが生存し後の絶命二例と異なる位置付けを得る。

06制作背景

制作背景

アドミラル・モッティを演じたのは、米国出身の英国在住俳優リチャード・ルパルメンティア(Richard LeParmentier/1946年7月16日米国ペンシルベニア州ピッツバーグ出身/2013年4月15日米国テキサス州オースティンで没)である。当時29歳の同俳優は、リチャード・ドナー監督『スーパーマン2/冒険編(Superman II)』1980年米国公開、ロバート・ゼメキス監督『ロジャー・ラビット(Who Framed Roger Rabbit)』1988年米国公開のサンティーノ警部補(Lt. Santino)役などでも知られる英米のキャラクター俳優である。

脚本・監督のジョージ・ルーカスは、モッティを『運用責任側士官がシス卿のフォース信仰を公然と嘲笑→直後にフォース絞首→ターキンの解放命令で生存』という三段構成で配置し、本編中盤の権力構造の緊張を短時間で可視化した。会議室セットはプロダクション・デザイナー ジョン・バリー(John Barry)が黒光りする円卓と暗い格子状壁面で設計し、衣装デザイナー ジョン・モロ(John Mollo)が灰色ダブルブレスト・ユニフォームと帽章を手掛けた。撮影は英国ハートフォードシャー州エルストリー・スタジオ(Elstree Studios)で行われた。

製作はルーカスフィルム(Lucasfilm Ltd.)、配給は20世紀フォックス(20th Century Fox)が担い、プロデューサーはゲイリー・カーツ(Gary Kurtz)が務めた。撮影監督ギルバート・テイラー(Gilbert Taylor BSC)は会議室場面をロー・キー・ライティング(low-key lighting)で構成し、ベイダーの黒いマスク、ターキンの白いユニフォーム、幹部の灰色のユニフォームのコントラストを設計した。編集チーム(ポール・ハーシュ/マーシャ・ルーカス/リチャード・チュウ)は、ベイダーの指先の所作とモッティの喉元押さえから解放へ至るショット連鎖をリズム化し、第50回アカデミー賞・編集賞を受けた。

音楽はジョン・ウィリアムズ(John Williams)が担当し、低音弦と金管の不協和音を主体とした緊張系のスコアが嘲笑からフォース絞首、ターキンの解放命令へと同期して展開する。サウンド・デザイナー ベン・バート(Ben Burtt)は、ベイダーのマスク越し呼吸音とモッティが受ける喉元締め付け効果音(喉鳴り・低音圧迫)を設計し、フォース絞首演出の聴覚的記号を確立した。

07評価・考察

評価・考察

アドミラル・モッティは、本編中盤のデス・スター会議室場面で、ターキン司令官下の運用責任を担う銀河帝国軍シニア・アドミラルとして位置付けられる。銀河元老院解散後の権力構造とデス・スター完成を称揚する文脈でベイダーのフォース信仰を公然と嘲笑し、ベイダーのフォース絞首演出の直接の引き金となる挑発側士官として造形される。

モッティが受けるフォース絞首は、本シリーズで画面上初めて執行される最古の場面にあたり、後年『帝国の逆襲』のオジェル提督/キャプテン・ニーダの絶命二例に先立つ演出史の起点となる。ターキンが『ベイダー、彼を解放しろ』と命じモッティが生存する点は、艦内でベイダーに命令できるターキンの立場を同時に可視化する。『古びた宗教』挑発と『I find your lack of faith disturbing.』応答の対は、フォースとシス/ジェダイの宗教観の対比を凝縮した代表的台詞対として後年繰り返し参照される。

また、モッティは『新たなる希望』本編のみに登場し続編以降には現れないため、ベイダーのフォース絞首の被害者一例目という一点で本シリーズの記憶に残る人物である。デス・スターの運用責任を語る合理主義的士官と、フォースを信奉するシス卿の対峙は、帝国内部の世界観の断層を凝縮して示す。

08トリビア

  • モッティが受けるフォース絞首は、本シリーズで画面上初めて執行される最古の場面である。ターキンの『ベイダー、彼を解放しろ』命令で解除され絶命を免れる点が、後のオジェル/ニーダ絶命二例と異なる特徴となる。
  • フルネーム『コナン・アントニオ・モッティ(Conan Antonio Motti)』は本編の劇中台詞では一度も発話されない。当初米国の補足資料を経て定着し、後にStarWars.com Databank等で参照されている。
  • 『古びた宗教』『魔術師の手口』の挑発と、ベイダーの『I find your lack of faith disturbing.』応答は、フォースとシス/ジェダイの宗教観をめぐる代表的な台詞対として広く位置付けられる。
  • 演者リチャード・ルパルメンティアは、『スーパーマン』『スーパーマン2』の記者役や、『ロジャー・ラビット』のサンティーノ警部補(Lt. Santino)役などでも知られる英米のキャラクター俳優である。
  • モッティが着る灰色ダブルブレスト・ユニフォームは、後の『帝国の逆襲』のオジェル提督/ピエット提督/キャプテン・ニーダら帝国軍士官へ継承される標準デザインの起点にあたる。

09よくある質問

アドミラル・モッティはどの作品に登場しますか?

『スター・ウォーズ/エピソード4 新たなる希望』の1作品のみに登場する。続編・プリクエル・シークエルの他の実写映画や、実写ドラマ群には登場しない。

アドミラル・モッティはフォース絞首で絶命するのですか?

画面上初のフォース絞首を受けるが、ターキンの『ベイダー、彼を解放しろ』命令でベイダーが解除するため絶命しない。生存する点が後のオジェル/ニーダの絶命例と異なる。

『I find your lack of faith disturbing.』とは誰の台詞ですか?

ダース・ベイダーの台詞である。会議室でモッティがフォースを『古びた宗教』『魔術師の手口』と嘲笑したのに応じ、フォース絞首を執行しながら発する。

アドミラル・モッティの演者は誰ですか?

米国出身の英国在住俳優リチャード・ルパルメンティアが演じた。『ロジャー・ラビット』のサンティーノ警部補役などでも知られる英米のキャラクター俳優である。

アドミラル・モッティのフルネームは何ですか?

コナン・アントニオ・モッティ(Conan Antonio Motti)である。本編の劇中台詞では発話されず、補足資料や公式データベースで参照される表記である。

10出典

  1. StarWars.com 公式: A New Hope(『新たなる希望』作品ページ)
  2. StarWars.com Databank: Admiral Motti
  3. StarWars.com Databank: Grand Moff Tarkin
  4. StarWars.com Databank: Darth Vader
  5. StarWars.com Databank: General Tagge
  6. StarWars.com Databank: Death Star
  7. Wookieepedia: Conan Antonio Motti
  8. IMDb: Richard LeParmentier
  9. IMDb: Star Wars: Episode IV - A New Hope (1977)
  10. IMDb: Peter Cushing
  11. IMDb: David Prowse
  12. IMDb: James Earl Jones
  13. IMDb: Don Henderson
  14. IMDb: John Mollo (Costume Designer)