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スター・ウォーズ / 登場人物

キャド・ベイン

Cad Bane

種族:惑星デュロ出身のデュロス族男性
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キャド・ベインは、惑星デュロ出身のデュロス族の男性賞金稼ぎである。アニメ『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』をはじめ、『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』『ザ・ブック・オブ・ボバ・フェット』『スター・ウォーズ:テイルズ・オブ・ジ・アンダーワールド』に登場する。ジャンゴ・フェット亡き後のクローン戦争期に『最強の賞金稼ぎ』と称され、政治勢力に属さずジェダイを脅かす独立系賞金稼ぎの代表格である。

01来歴

来歴

前史と台頭

キャド・ベインは、クローン戦争勃発以前から銀河系の犯罪請負業界で活動していたとされる。業界の頂点にいたマンダロリアン人ジャンゴ・フェットは、『エピソード2/クローンの攻撃』(2002年5月16日米国公開)でマス・ウィンドゥとの一騎打ちにより首をはねられて死亡し、ベインは紀元前22年頃からその空白を埋める後継世代の代表者となった。ただし、この前史はシリーズ本編で詳しく描かれず、原典外背景設定として扱われる。

移動拠点と契約

ベインは特定の本拠地を持たず、専用艦『ザナベス(Xanadu Blood)』を移動拠点とするフリーランスである。アウター・リムの犯罪都市で契約を探し、タトゥイーン Mos Espa/ナル・ハッタ/ナーキナ・スパなどの無法地帯で交渉する。対立する各勢力の仕事を個別に請け負いながら、契約金を基準として政治的中立を保った。

元老院人質事件

初登場時、ベインは銀河共和国元老院議事堂を制圧し、パドメ・アミダラら元老院議員を人質に取った。ジェダイ・マスター ジエロ・ザ・ハットの釈放を要求し、アナキン・スカイウォーカーとオビ=ワン・ケノービに対抗する大胆な作戦を主導した。共和国元老院とジェダイ・オーダーを同時に脅かした事件により、『最強の賞金稼ぎ(Galaxy's most feared bounty hunter)』という立場が確立された。

ホロクロン強奪

紀元前21年、ベインはジェダイ・テンプル内のホロクロン保管庫へ潜入し、フォース感応児童の名簿を記録したカイバー・メモリ・クリスタル(Kyber memory crystal)を強奪した。さらに児童誘拐へ進み、ジェダイ・オーダーの内部構造、警備配置、フォース感応者の弱点に関する知識を示した。直接侵入と脱出を成功させた稀少な悪役として、ジェダイ高評議会も警戒する存在となった。

ザ・ボックス

紀元前20-19年、ベインは賞金稼ぎ選抜トレーニング施設『ザ・ボックス(The Box)』の運営者として、参加者の訓練と選抜を担った。偽装死を経てラコリー・コノス/Rako Hardeenに変装したオビ=ワン・ケノービが潜入し、一時はベインと組んで行動した。選抜された一団はチャンセラー パルパティーン暗殺計画に参加し、ベインの組織者としての側面が示された。

帝国期の追跡

クローン戦争終結後、ベインは『クローン・ウォーズ』終了から2年ぶりに『バッド・バッチ』へ再登場した。紀元前19-18年、シーズン1終盤からシーズン2全話にかけて帝国軍の影の依頼を受け、クロサイア/オメガを追跡した。カマイノのクローン培養施設への潜入では、ハンター率いるクローン・フォース99と対峙した。クローン戦争期より老齢化した姿は、後の実写化への伏線となった。

タトゥイーンの最期

紀元後9年頃、ベインはタトゥイーンでピキ家とボバ・フェット組の対立に関与し、ボバ側への警告者として姿を現した。続く最終決戦でボバ・フェットと一騎打ちになり、ガフィ・スティック(ガフィ族の槍状武器)で胸を貫かれて死亡した。この結末は銀河帝国期末期まで生存していたことを示し、クローン戦争期から続く長期の対立に終止符を打った。

02能力・特徴

能力・特徴
  • 早撃ちブラスター戦闘:二丁拳銃 LL-30 ブラスター・ピストルを両手抜き撃ちし、ジェダイ・ナイトにもライトセーバー反射弾を超える速度で攻め込む技能。
  • アンチ・ジェダイ戦術:ジェダイ・オーダーの内部構造、警備配置、フォース感応者の弱点を熟知し、テンプル侵入、ホロクロン強奪、児童名簿奪取を成功させる技能。
  • ロケット・ブーツ空中機動:両足の小型推進装置(ロケット・ブーツ/Rocket Boots)で垂直離陸と空中戦を行い、地上での早撃ちと組み合わせる技能。
  • 賞金稼ぎ組織化:『ザ・ボックス』で賞金稼ぎを訓練、選抜、組織化し、シーズン2では帝国軍の依頼に応じて複数の賞金稼ぎを動員する統率力。
  • 政治的中立性:ダース・シディアス/ジャバ・ザ・ハット/ドゥークー伯爵/銀河共和国/銀河帝国の仕事を請け負いながら従属せず、長期間活動する独立性。

03関連人物

関連人物
ボバ・フェット
ジャンゴ・フェットの息子で、クローン戦争期から複雑な関係を持つ宿敵。タトゥイーンの一騎打ちではガフィ・スティックでベインを倒した。
アサージ・ヴェントレス
独立星系連合(CIS)のドゥークー伯爵指揮下で動いた暗殺者であり、クローン戦争期には同業者となった人物。
オビ=ワン・ケノービ
宿敵のジェダイ・マスター。ラコリー・コノス/Rako Hardeenに変装して『ザ・ボックス』へ潜入し、一時的にベインと組んだ。
アナキン・スカイウォーカー
初登場時からの宿敵。元老院議事堂人質事件、ホロクロン強奪事件、パルパティーン暗殺計画で連続して対決した。
アソーカ
アナキンのジェダイ・パダワンとして幾度も対峙し、S3『チルドレン・オブ・ザ・フォース』(2010年1月8日放送)で児童誘拐阻止に動いた。
メイス・ウィンドゥ
パルパティーン暗殺計画の阻止でジェダイ評議会側の中心となり、ベインと対峙したジェダイ・マスター。
パルパティーン
ダース・シディアスとしてホロクロン強奪などを依頼した最高位の契約主。ベインは従属せず個別契約に応じた。
ハンター
オメガを守るクローン・フォース99のリーダー。帝国軍の依頼で追跡するベインと複数回対峙した。
オメガ
帝国軍の依頼による追跡対象のジャンゴ・フェットの女性クローン(クロサイア)。同じデュロス族の養父キャプテン・レックス系統には関与しない。

04登場・関連作品

05名場面

名場面
元老院議事堂を制圧し、パドメ・アミダラらを人質に取ってジエロ・ザ・ハットの釈放を要求する初登場場面。

ジェダイ・テンプルへ侵入し、フォース感応児童の名簿を記録したカイバー・メモリ・クリスタルを強奪する場面。

『ザ・ボックス』で賞金稼ぎを選抜し、ラコリー・コノスに変装したオビ=ワンと行動する場面。

カマイノのクローン培養施設でオメガを狙い、ハンター率いるクローン・フォース99と対峙する場面。

タトゥイーンでボバ・フェットと早撃ちを競い、最後はガフィ・スティックで胸を貫かれる一騎打ち。

06制作背景

制作背景

キャド・ベインは、デイヴ・フィローニ監修『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』のクリエイティブチームが、ジャンゴ・フェットの事実上の後継世代としてシーズン1終盤(2009年)に新規導入したオリジナル悪役である。デザインは1960-70年代マカロニ・ウェスタン映画/西部劇のガンマン、特にセルジオ・レオーネ監督作のリー・ヴァン・クリーフ/Lee Van Cleefをモチーフとした。広つばのカウボーイ・ハット、長コート、腰のホルスター、二丁拳銃の早撃ちにより、銀河系版『早撃ちガンマン』と『宇宙西部劇』の性格を担う。

声は初登場以来、米国カリフォルニア州出身で1955年8月3日生まれのコリー・バートン(Corey Burton)が一貫して担当する。バートンは2008年劇場版以降、クリストファー・リー演の代役声優としてドゥークー伯爵を演じ、ジエロ・ザ・ハットも兼任した。2009年から2025年まで16年続く担当は、同人のスター・ウォーズ・シリーズにおける代表作の一つとなった。

実写版では、米国出身のスタント/パフォーマンスキャプチャー俳優ドリアン・キンギ(Dorian Kingi)がスーツアクターを務め、声はバートンが継続した。キンギは本作以外でも多数の異星人キャラクターを演じた経歴を持ち、異星人デザインと特徴的な声を共存させる分担方式が採用された。第6章はジェネバ・ロバートソン=デュウォレット/Geneva Robertson-Dworetが脚本を担当し、第7章はロバート・ロドリゲス/Robert Rodriguezが監督した。

『テイルズ・オブ・ジ・アンダーワールド』は『テイルズ・オブ・ザ・ジェダイ』(2022)/『テイルズ・オブ・ジ・エンパイア』(2024)に続くアンソロジー第3弾で、デイヴ・フィローニ製作総指揮のダイレクト・トゥ・ストリーミング・アニメである。ベインとアサージ・ヴェントレスを各3エピソードで描く計6エピソード構成で、後者の声はニカ・フッターマン/Nika Futterman、内容はクローン戦争期の未描写エピソードの補完が示唆された。ベインの実写移行は、『アソーカ』(2023)のエズラ・ブリッジャー/サビーヌ・レンと並ぶ代表例である。

07評価・考察

評価・考察

キャド・ベインの物語上の核は、政治理念や国家への忠誠ではなく、契約を基準に行動する徹底した独立性にある。ダース・シディアス、ジャバ・ザ・ハット、ドゥークー伯爵、銀河共和国、銀河帝国という対立勢力の間を渡り歩くため、善悪の陣営を越えて脅威となる。この立場は、後のディン・ジャリンやフェネック・シャンドへつながる独立系賞金稼ぎ像の原型として参照される。

元老院議事堂の人質事件からホロクロン強奪、賞金稼ぎの組織化、オメガ追跡へと任務の規模と役割は拡大した。一方で、最終局面では新旧賞金稼ぎの対立を象徴するボバ・フェットとの個人的な一騎打ちへ収束する。クローン戦争期の『最強の賞金稼ぎ』が銀河帝国期末期まで生き延びながら旧来の武器に敗れる結末は、その長い活動歴と時代の移行を同時に示す。

08トリビア

  • コリー・バートン(1955年8月3日米国カリフォルニア州出身)はドゥークー伯爵とジエロ・ザ・ハットも兼任し、ベイン役を2009年から2025年まで16年担当した。
  • ドリアン・キンギは多数の異星人役を務めるスタント/パフォーマンスキャプチャー俳優で、実写版では動作を担当し、声はコリー・バートンが継続した。
  • デザインモチーフは1960-70年代の西部劇ガンマン、特にセルジオ・レオーネ監督作のリー・ヴァン・クリーフ/Lee Van Cleefである。
  • デュロス族は宇宙航行の先駆者種族で、『エピソード4/新たなる希望』(1977年5月25日米国公開)のモス・アイズリー・カンティーナに青い肌の異星人として元々登場した。
  • 赤い眼には涙腺部分の金属インプラント(光学センサー)による加工痕があり、実写では首回りに酸素チューブ(呼吸補助装置)を装着する。

09よくある質問

キャド・ベインはどの作品で初登場しましたか?

『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』シーズン1エピソード22で初登場した。元老院議事堂人質事件を主導し、『最強の賞金稼ぎ』として位置づけられた。

キャド・ベインの声を担当しているのは誰ですか?

コリー・バートン(Corey Burton)である。2009年の初登場から2025年まで16年にわたり一貫して担当した。

キャド・ベインの種族は何ですか?

惑星デュロ(Duro)出身のデュロス族(Duros)である。青い肌、赤い目、無毛の長頭が特徴の人間型異星種族で、宇宙航行の先駆者種族として知られる。

キャド・ベインは死んだのですか?

紀元後9年頃、ボバ・フェットとの一騎打ちで敗れ、ガフィ・スティックで胸を貫かれて死亡した。それより前の時代を舞台とする作品には引き続き登場する。

キャド・ベインはどの順番で観るのが良いですか?

公開順では『クローン・ウォーズ』→『バッド・バッチ』→『ザ・ブック・オブ・ボバ・フェット』→『テイルズ・オブ・ジ・アンダーワールド』である。シリーズ内時系列では『クローン・ウォーズ』→『バッド・バッチ』→『ザ・ブック・オブ・ボバ・フェット』の順となる。

10出典

  1. StarWars.com 公式キャラクターデータベース: Cad Bane
  2. StarWars.com 公式シリーズページ: Star Wars: The Clone Wars
  3. StarWars.com 公式シリーズページ: The Book of Boba Fett
  4. StarWars.com 公式シリーズページ: Star Wars: The Bad Batch
  5. StarWars.com 公式シリーズページ: Star Wars: Tales of the Underworld
  6. IMDb: Corey Burton
  7. IMDb: The Book of Boba Fett (2021)
  8. Wookieepedia: Cad Bane (canon)