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スター・ウォーズ

クローン・ウォーズ TVシリーズ

プリクエルの狭間を埋め、アソーカ・タノとクローン兵の物語を紡いだシリーズ屈指の名作アニメ。

媒体: アニメシリーズ 放送・配信: 2008年〜2014年/復活シーズン2020年(全7シーズン)
クローン・ウォーズ TVシリーズ 公式ポスター

作品データ

作品
スター・ウォーズ クローン・ウォーズ
原題
Star Wars: The Clone Wars
媒体
アニメシリーズ
放送・配信
2008年〜2014年/復活シーズン2020年(全7シーズン)
クリエイター
ジョージ・ルーカス/デイヴ・フィローニ
音楽
ケヴィン・カイナー
声の出演
マット・ランター(アナキン)/アシュレイ・エクスタイン(アソーカ)/ディー・ブラッドリー・ベイカー(クローン)
製作会社
ルーカスフィルム・アニメーション
配信
ディズニープラス
話数
全7シーズン・約130話+劇場版
時系列上の位置
クローンの攻撃とシスの復讐の間
公式予告編は
劇場サイトで確認
予告編を観る 🏛スター・ウォーズ 一覧 🏠トップ 📚参考資料
📖 全22章 / 約5K字 🔄 最終更新 2026年5月26日 ✍️ Anna Movies 編集部

クローン・ウォーズ TVシリーズは、2008年に始まった3DCGアニメーション作品である。映画『エピソード2/クローンの攻撃』と『エピソード3/シスの復讐』の間に起こったクローン大戦を舞台に、ジェダイのアナキン・スカイウォーカーと弟子アソーカ・タノ、そしてクローン兵たちの戦いを描く。プリクエル三部作の狭間を丁寧に埋め、後のスター・ウォーズ作品へと連なる人物像を築いた、シリーズ屈指の名作アニメとして高く評価されている。

00概要

『スター・ウォーズ クローン・ウォーズ』(Star Wars: The Clone Wars)は、ジョージ・ルーカスが立ち上げ、デイヴ・フィローニが主導したアニメシリーズである。2008年の劇場版を起点に、2008年から2014年まで放送された。一度は打ち切られたものの、2020年にディズニープラスで最終シーズンが復活し、全7シーズン・約130話で完結した。

舞台は、映画『クローンの攻撃』と『シスの復讐』の間に続く銀河規模の戦争、クローン大戦。共和国とジェダイ、分離主義勢力とシスの抗争を、アナキン・スカイウォーカーとその弟子アソーカ・タノ、オビ=ワン・ケノービ、そして名もなきクローン兵たちの視点から、多面的に描いていく。

当初は子ども向けの戦争活劇と見られ、評価は割れた。だがシーズンを重ねるごとに政治、倫理、人物の悲劇がその密度を増し、最終章となるシーズン7は『シスの復讐』と並行する重厚な悲劇として絶賛された。プリクエル三部作の再評価を牽引した中核作であり、現代スター・ウォーズのアニメ展開の礎でもある。

本記事は、結末を含む全編の内容に踏み込む。物語の重大な驚きを保ちたいなら、まず本編を鑑賞してから読むことを勧めたい。

概要

主要データ

原題
Star Wars: The Clone Wars
クリエイター
ジョージ・ルーカス/デイヴ・フィローニ
音楽
ケヴィン・カイナー
放送・配信
2008年〜2020年
話数
全7シーズン・約130話
ジャンル
スペースオペラ、SF、戦争、アニメ

01物語の構成とあらすじ

本作はアニメシリーズであり、サーガ本編でおなじみのオープニング・クロールは用いられない。代わりに、各話の冒頭には格言が掲げられ、戦時下のニュースを思わせるナレーションが流れる。物語は数話をひとまとまりとするアーク(連作)形式で展開していく。以下に、結末までを含めた主要な流れをたどる。

物語の構成とあらすじ

戦争の拡大とアソーカ

劇場版で師弟の絆を結んだアナキンとアソーカは、共和国軍の指揮官として銀河各地の戦線を渡り歩く。マラストア、ライロス、ジオノーシス再戦と大規模な会戦が相次ぐ一方、暗殺者アサージ・ヴェントレス、賞金稼ぎ、犯罪組織、政治の腐敗といった「戦争の周縁」も丹念に描き込まれる。

クローン兵たちは、番号で呼ばれる消耗品ではない。固有の名と人格を備えた個人として掘り下げられていく。レックス大尉、フォックス、ファイブス、コルト――彼らの物語が、戦争の道具として使われる者たちの尊厳という主題を浮かび上がらせる。

陰謀とダークサイドの広がり

中盤で前景化するのは、政治と暗黒面が絡み合う陰謀だ。復活したダース・モールは弟サヴァージ・オプレスとともに犯罪結社を束ね、ナイトシスターが暗躍し、惑星マンダロアでは政変が起こり、ジェダイ聖堂爆破事件まで勃発する。なかでもマンダロアをめぐる物語、そして平和主義を掲げる公爵サティーンやボ=カターらの登場は、後の『反乱者たち』『マンダロリアン』へと連なる重要な布石となった。

アソーカは聖堂爆破の濡れ衣を着せられ、ジェダイ評議会と共和国の司法に裏切られる。やがて無実は証明されるが、それでもオーダーの硬直と政治化に絶望し、自らジェダイを去る。シリーズ随一の悲劇的な転換点であり、アナキンの孤立を深める伏線でもある「アソーカの離反」の行方から、目が離せない。

シージ・オブ・マンダロアとオーダー66

ディズニープラスで復活した最終シーズンは、『シスの復讐』と時間軸を同じくして進む。離反していたアソーカは、レックス率いるクローン部隊とともにマンダロア包囲戦に身を投じ、復活したダース・モールを捕らえる。

そのさなか、銀河全土にオーダー66が発令される。制御チップに支配されたレックスたちクローンが、突如アソーカへ銃口を向ける。アソーカはレックスのチップを摘出して彼を救い、二人は乗艦の墜落から辛くも生き延びる。

終幕、アソーカは戦死を装って身を隠す道を選ぶ。墜落現場に自らのライトセーバーを残し、その場を去る。後年、かつての師アナキン——いまやダース・ベイダーとなった男がこの地を訪れ、落ちたセーバーを無言で拾い上げる。物語はここで幕を閉じる。師弟の悲劇を静かに突きつける幕切れは、サーガ屈指の名場面として知られている。

ここまでが全7シーズンの主要な流れである。続きの時代は『バッド・バッチ』『反乱者たち』へと受け継がれる。以降は登場要素、人物、制作背景、配信と評価、テーマなど、作品を資料として理解するための章が続く。

見どころと物語の位置づけ

本作最大の見どころは、映画では描かれなかった「クローン大戦そのもの」を、英雄譚としても政治悲劇としても掘り下げた点にある。アナキンが有能で人望厚い指揮官として描かれるほど、観客が知る転落、すなわちベイダーへと堕ちる影は色濃くなり、プリクエル三部作の悲劇に立体的な厚みを加えていく。映画には登場しないアソーカ・タノという人物を通して、アナキンがやがて失うもう一つの絆と、硬直したジェダイ・オーダーの姿が浮かび上がる。

クローン兵の人間化も本作の核心だ。同じ遺伝子を持ち、同じ声(ディー・ブラッドリー・ベイカー)でありながら、レックス、ファイブス、コルトらはそれぞれ固有の人格と倫理を備えた個人として描かれる。「命令に従う兵器」が「自ら考える者」へと近づいていく姿が、オーダー66の悲劇をいっそう痛切なものにする。なかでも、制御チップの陰謀に気づきながら口を封じられるファイブスの物語は、シリーズ屈指の悲劇として名高い。

物語の位置づけとしては、本作はプリクエルと旧三部作の間を埋める巨大な結節点である。ダース・モールの復活、マンダロアの政変、ボ=カター、サイフォ=ディアス計画など、のちの『反乱者たち』『マンダロリアン』『バッド・バッチ』『アソーカ』へと連なる無数の伏線がここに張られていく。まさにシリーズ横断の正典を支える背骨と言える。

演出面では、彫刻的な3DCG、戦時ニュースを思わせる導入、そしてアークごとに作風を変える実験性が際立つ。当初は不評だった作品が、長年の積み重ねを経て最高評価へと転じた事例として、フランチャイズの長期運営を語るうえで欠かせない一作でもある。最終章『シージ・オブ・マンダロア』は、アニメ作品の到達点として広く絶賛された。

登場要素

本作に登場・言及される主な要素を分類して示す。固有名詞はシリーズを読み解く手がかりだが、初見ですべてを覚える必要はない。

  • アナキン・スカイウォーカー
  • アソーカ・タノ
  • オビ=ワン・ケノービ
  • ヨーダ
  • メイス・ウィンドゥ
  • プロ・クーン
  • ケノービ系の同盟者
  • パドメ・アミダラ
  • パルパティーン議長

  • レックス大尉
  • コーディー
  • ファイブス
  • エコー
  • フォックス
  • コルト
  • ハードケース
  • クローン部隊(第501軍団等)

  • ドゥークー伯爵
  • ダース・シディアス
  • アサージ・ヴェントレス
  • ダース・モール
  • サヴァージ・オプレス
  • グリーヴァス将軍
  • ナイトシスター
  • ケイデス・ビン
  • プレイゴ系犯罪者

  • サティーン・クライズ
  • ボ=カター・クライズ
  • プレ・ヴィズラ
  • デス・ウォッチ
  • マンダロリアン

  • コルサント
  • ジオノーシス
  • マンダロア
  • カミーノ
  • ライロス
  • マラストア
  • モーティス
  • ヤヴィン系の戦線

  • 銀河共和国
  • ジェダイ・オーダー
  • シス
  • 分離主義勢力
  • クローン軍
  • デス・ウォッチ
  • ナイトシスター
  • オーダー66/制御チップ

  • ジェダイ・スターファイター
  • リパブリック・ガンシップ
  • AT-TE
  • ツイライト号
  • 分離主義フリゲート
  • ライトセーバー(多数)

  • フォース
  • ジェダイの師弟
  • ダークサイド
  • モーティス(フォースの神話的領域)
  • クローン大戦
  • オーダー66の陰謀

07主要登場人物

本作は、映画の主要人物に深い前史と豊かな内面を与えながら、アソーカやクローン兵といった独自のキャラクターを物語の中心に据えた群像劇である。

アソーカ・タノ

アナキンの弟子として成長したアソーカは、戦争や陰謀、裏切りをくぐり抜けるうち、硬直したジェダイ・オーダーに絶望し、自ら騎士団を去る。映画本編には登場しない人物だが、その存在はプリクエル三部作の悲劇に「アナキンが失うもう一つの絆」という層を加えた。やがて実写ドラマの主役にまで成長し、いまやフランチャイズ屈指の重要キャラクターとなっている。

アナキンとオビ=ワン

戦時下にあって有能な指揮官として、また師として、アナキンの姿が厚みをもって描かれ、観客の誰もが知るあの転落の影が全編に差し込む。オビ=ワンとの兄弟のような信頼関係も深まり、『シスの復讐』で迎える決別の重みをいっそう際立たせる。

クローン兵とダース・モール

レックス大尉らクローン兵は、番号ではなく人格を持つ個人として描かれる。それがオーダー66の悲劇をいっそう痛切なものにした。いっぽう、死んだはずのダース・モールが本作で復活する。復讐に燃える犯罪結社の首領として再構築され、後のシリーズへと連なる重要な存在となった。

舞台と用語

舞台は銀河全域の戦線に及ぶ。政治の中枢コルサント、平和主義を掲げるマンダロア、クローンの故郷カミーノ、そしてフォースの神話的領域モーティス——戦争、政治、神話という各層を縦横に行き来していく。

用語面で鍵を握るのは、クローン大戦、オーダー66/制御チップ、デス・ウォッチ、ナイトシスター、そしてモーティスだ。後続シリーズへの伏線が膨大なだけに、用語は事前に暗記するより、関連作を観ながら補っていくのが自然だろう。

12制作

本作はルーカスが肝煎りで立ち上げた長期アニメ企画であり、一度は打ち切られながらも復活を遂げるという数奇な道のりを辿った。以下、その主要な経緯を整理する。

制作

企画・打ち切り・復活

ジョージ・ルーカスが立ち上げ、日々の制作はデイヴ・フィローニが指揮した。2008年の劇場版を起点にシーズンを重ねてきたが、ディズニーによるルーカスフィルム買収後に方針が転換され、いったん打ち切りとなる。物語の途中だったいくつかのアーク(連続エピソード)が、宙に浮いたまま残された。だが、ファンの根強い支持が事態を動かす。2020年、ディズニープラスで最終シーズンが復活し、シリーズはついに正式な完結を迎えた。

復活までの道のりは、ファンと長期シリーズの結びつきを象徴する一例として語り継がれている。フィローニはここで磨いた手法を、『反乱者たち』『バッド・バッチ』『マンダロリアン』『アソーカ』へと受け継ぎ、発展させていった。

演出と音楽

彫刻のような陰影をもつセルルック風の3DCG、戦時下のニュース映像を思わせる導入、各話冒頭に掲げられる格言、そしてアークごとに作風を変える実験的な構成が特徴だ。音楽を手がけたのはケヴィン・カイナー。ジョン・ウィリアムズの主題を尊重しながら、民族楽器や打楽器を活かした独自のスコアを築き上げ、以後のアニメ系列における音楽的な基調を確立した。

15配信と評価

本作は2008年から2014年まで放送され、2020年に最終章が配信されて完結した。当初は子ども向けと見られて評価が割れたが、シーズンを重ねるごとに政治・倫理・悲劇の密度を増していく。最終章では批評家、ファン双方から最高評価を獲得した。

プリクエル三部作の再評価を牽引した中核作である。現代スター・ウォーズのアニメ展開とクロスメディア戦略の出発点として、極めて高く位置づけられている。

16評価・影響

本作は、プリクエル三部作と旧三部作の間を埋める巨大な正典である。ダース・モールの復活、アソーカの登場、クローンたちの人間化、マンダロアの政変——後続作品が依拠する無数の設定は、ここから生まれた。一度は打ち切られながら復活を遂げた経緯も含め、長期シリーズとファンダムの関係を語るうえで欠かせない一作だ。

アニメ作品がフランチャイズの中核的な評価を担いうることを証明し、のちの配信時代を迎えるスター・ウォーズの方向性を決定づけた。

17テーマと解釈

物語の核にあるのは、戦争が人と制度を蝕んでいく過程だ。有能なアナキン、誠実なクローン兵、理想を掲げるジェダイ——その誰もが、長期化し政治の道具と化していく戦争のなかで少しずつ損なわれ、オーダー66の破局へと近づいていく。観客はすでに結末を知っている。だからこそ、英雄的な活躍が描かれるほど、それは悲劇の予兆として重く響く。

もう一つの軸は、命令と良心である。番号で呼ばれてきたクローンが一人の個人として目覚め、アソーカは組織の不正に背を向けて去る。従うべきか、それとも自分の頭で考えるべきか——この問いは、オーダー66において「考える前にチップに従わされる」という最大の悲劇となって回収される。制度への忠誠と個人の倫理の相克こそが、全編を貫く主題だ。

テーマと解釈

おすすめの視聴順

本作は劇場版『クローン・ウォーズ』を起点とし、『クローンの攻撃』と『シスの復讐』の間の物語を描く。プリクエル三部作を観たうえで本作へ進み、最終章を『シスの復讐』と前後して観れば、悲劇の同時性が最大限に活きるだろう。

その後の時代は『バッド・バッチ』『反乱者たち』へと続いていく。アニメ系列の背骨にあたる作品である。

おすすめの視聴順

19よくある質問

「あらすじだけ知りたい」なら、戦争の拡大、アソーカの離反、シージ・オブ・マンダロア、そしてオーダー66という流れさえ押さえれば十分だ。「結末やネタバレを知りたい」なら、ファイブスが暴いたチップの陰謀、アソーカのジェダイ離脱、最終章でのオーダー66とアソーカの生存偽装──この4点が核となる。

「評価が気になる」なら、放送当初の不評が最終章で絶賛へと転じた、その長期的な評価の逆転を念頭に置いて観るとよい。「見る順番」は、プリクエル三部作の映画を踏まえたうえで、最終章を『シスの復讐』の前後に配するのが効果的だ。

放送・スタッフ情報

本シリーズは2008年から2014年まで、アメリカのカートゥーン ネットワークで第1期(シーズン1〜5)が放送された。企画はジョージ・ルーカス、スーパーバイジング・ディレクターはデイヴ・フィローニが務めている。2008年8月公開の劇場版『クローン・ウォーズ』が、事実上のパイロットとして先行していた。

ディズニーによるルーカスフィルム買収後、2013年に一度は打ち切りが発表された。だが、シーズン6に相当する未公開エピソード13話が「ロスト・ミッションズ」として、2014年にNetflix限定で配信される。さらに2020年にはディズニープラスでシーズン7(全12話)が配信され、最終アーク「シージ・オブ・マンダロア」を含む形でシリーズは正式に完結した。

シリーズは全7シーズン・本編133話に劇場版1本という構成である。声の出演は、マット・ランターがアナキン・スカイウォーカー、ジェームズ・アーノルド・テイラーがオビ=ワン・ケノービ、アシュレイ・エクスタインがアソーカ・タノを担当。ディー・ブラッドリー・ベイカーはレックスを含む全クローン兵を、サム・ウィットワーはダース・モールを、それぞれ長期にわたって演じた。音楽は全期間を通じてケヴィン・カイナーが手がけている。

本作はデイタイム・エミー賞やアニー賞で数多くのノミネートと受賞を重ねた。人物や設定は続編・スピンオフ群へと直接受け継がれ、『反乱者たち』『バッド・バッチ』『アソーカ』『テイルズ・オブ・ジェダイ』『テイルズ・オブ・ジ・エンパイア』へと広がっていく。

21参考資料・脚注

作品名、キャラクター名、画像、各種権利は、それぞれの権利者に帰属する。配信状況や外部評価は変動するため、視聴の前に公式サイトおよび各データベースの最新情報を確認してほしい。本記事の本文は、各種公開情報をもとに、Anna Movies独自の日本語記事として構成したものである。

参考資料・出典 (4件)
  1. StarWars.com 公式シリーズページ
  2. ルーカスフィルム公式
  3. Wookieepedia(日本語版)クローン・ウォーズ(TVシリーズ)
  4. IMDb: The Clone Wars (TV Series)