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スター・ウォーズ / 登場人物

コブ・ヴァンス

Cobb Vanth

演者:ティモシー・オリファント種族:ヒューマン
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コブ・ヴァンスは、タトゥイーン辺境の町モス・ペルゴ(後のフリータウン)を守る保安官である。銀河帝国崩壊後にジャワ族から買い取ったボバ・フェットの装甲を身にまとう自警の長で、正史小説『アフターマス』三部作の幕間章で初登場した。実写ドラマ『マンダロリアン(The Mandalorian)』で映像化され、ボバ・フェット復活の縦糸を起動する重要人物として知られる。

01来歴

来歴

犯罪組織の年季奉公人時代

コブ・ヴァンスは、チャック・ウェンディグの正史小説三部作『スター・ウォーズ/アフターマス(Star Wars: Aftermath)』(『Aftermath』2015年9月/『Life Debt』2016年7月/『Empire's End』2017年2月Del Rey刊)の幕間章で初登場する。元はタトゥイーン辺境のジャバ・ザ・ハット犯罪組織の年季奉公人で、ジャバの死(4 ABY)後の解体期に自由を得てモス・ペルゴへ流れ着いた。この前史は三部作完結編の幕間章で語られる。

モス・ペルゴ保安官への就任

三部作の幕間章では、エンドアの戦い直後(4 ABY)の帝国崩壊期が舞台となる。コブはジャワ族の交易隊から、サルラックを脱したボバ・フェットの装甲を購入してマンダロリアン式装甲を身にまとう。鉱山ギャング『鉱員集団』からモス・ペルゴを解放する自警保安官として位置付けられる。

実写ドラマでの初登場

コブは配信ドラマ『マンダロリアン』シーズン2 第1話『Chapter 9: The Marshal』(2020年10月30日Disney+配信)で実写初登場する。ペリ・モットーの情報提供を受けモス・ペルゴへ赴いたディン・ジャリン(マンダロリアン)は、酒場でボバ・フェットの装甲を着たコブと対峙する。町を脅かすクレイト・ドラゴン討伐への協力と引き換えに、装甲を返す合意が成立する。

クレイト・ドラゴン討伐と装甲返却

第1話の本筋では、コブとディンが地元のタスケンレイダー族とも共闘し、砂漠でクレイト・ドラゴン討伐作戦を展開する。火薬と巨大バンサの遺体、体内爆破を組み合わせた荒業で巨大生物を討ち、ディンは約束どおり装甲を返却される。エピソード最後のカットでは、立ち去るディンを遠望するボバ・フェット本人の姿が初めて映され、シーズン2 全体の縦糸が動き出す。

フリータウンへの改称と再登場

コブは派生作『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』第6話『Chapter 6: From the Desert Comes a Stranger』(2022年2月2日Disney+配信)で、フリータウン(旧モス・ペルゴ)の保安官として再登場する。麻薬密輸組織パイク・シンジケートとボバ・フェット側の抗争に対し、町の不参戦を町民の前で表明する。その直後、パイク側の刺客キャド・ベインに高速ドロー対決で狙撃される。

狙撃とバクタタンク治療

派生作の第7話『Chapter 7: In the Name of Honor』(2022年2月9日Disney+配信)終盤では、フリータウン側のバクタタンクで治療を受ける負傷者の影がコブであることが示唆され、生存がほのめかされる。第7話以降のコブの所在は正史本編で言及されていないが、マンダロヴァースの将来のエピソードへの伏線として位置付けられる。

02能力・特徴

能力・特徴
  • 高速ドロー射撃:辺境の保安官として早撃ちに長け、第1話でもその技量が描かれる。装甲を着ずとも銃の腕で町を守る。
  • ボバ・フェット式装甲運用:マンダロリアン式装甲一式を装着し、ジェットパックによる飛行を含めて運用する。
  • 統率力:モス・ペルゴ(後のフリータウン)の自警団を率い、町民の説得やタスケン族との共闘合意、クレイト・ドラゴン討伐作戦の指揮を担う。
  • 交渉技能:装甲返却と討伐協力を即座に取引にまとめ、抗争下でも町の不参戦交渉を進める柔軟さを持つ。
  • サバイバル能力:キャド・ベインの狙撃を受けながらもバクタタンク治療で生き延びる生命力。
  • 町民信頼:無法地帯化した辺境で、住民に保安官として推戴され続ける信望。

03関連人物

関連人物
ディン・ジャリン(Din Djarin)/マンダロリアン
第1話で対峙する主人公。装甲返却と引き換えにクレイト・ドラゴン討伐を共同で遂行する共闘者で、シーズン2 の縦糸を動かす。
ボバ・フェット(Boba Fett)
コブが着る装甲の元の所有者。第1話ラストで本人の姿が示され、派生作ではタトゥイーン抗争の利害関係者として再交差する。
ペリ・モットー(Peli Motto)
ディンにコブの情報を伝えるモス・アイズリー宇宙港の整備士。コブとディンの初対面を橋渡しする。
タスケンレイダー族(Tusken Raiders)
モス・ペルゴ近郊の先住部族。第1話の討伐作戦でコブ・ディンと共闘する。コブが築いた辺境部族との和平が前提となる。
キャド・ベイン(Cad Bane)
派生作でパイク側の刺客として送られた賞金稼ぎ。フリータウンの大通りで高速ドロー対決の末、コブを狙撃する敵対者。
パイク・シンジケート(Pyke Syndicate)
タトゥイーンの麻薬密輸組織。ボバ側との抗争の主敵で、コブのフリータウンへ刺客を送り込む対立勢力。

04登場・関連作品

05名場面

名場面
第1話冒頭:モス・ペルゴの酒場で、ボバ・フェットの装甲を着たコブがディン・ジャリンと初めて対峙する。

第1話中盤:装甲返却の条件としてクレイト・ドラゴン討伐を提案し、ディンと交渉を成立させる。

第1話クライマックス:タスケン族と共闘し、体内爆破の荒業でクレイト・ドラゴンを討ち取る砂漠決戦。

第1話ラスト:装甲を返し立ち去るディンを遠望するボバ・フェット本人が初めて姿を見せる。

派生作第6話:不参戦を町民に表明した直後、キャド・ベインの狙撃を受ける高速ドロー対決。

06制作背景

制作背景

コブ・ヴァンスを演じるのは米国の俳優ティモシー・オリファント(Timothy Olyphant/1968年5月20日ハワイ州ホノルル出身)である。HBO『デッドウッド』(2004〜2006年)の保安官セス・ブロック役、FX『JUSTIFIED 俺の正義』(2010〜2015年)の連邦保安官レイラン・ギブンズ役など、西部劇・クライムドラマの辺境保安官像で全米に知られる。その早撃ちの芝居がコブ像に直結し、第1話の演技は高く評価された。

『マンダロリアン』は、映画『アイアンマン』(2008年)の監督ジョン・ファブロー(Jon Favreau)が創案・ショーランナー・主要脚本・製作総指揮を担う配信ドラマである。コブ初登場の第1話はファブロー自身が監督・脚本を兼任した。製作総指揮にはデイヴ・フィローニ(Dave Filoni)、ルーカスフィルム社長キャスリーン・ケネディ(Kathleen Kennedy)らが名を連ねる。

派生作『ボバ・フェット』は、ファブロー/フィローニ/ロバート・ロドリゲス(Robert Rodriguez)の3名共同クリエイター体制で制作された。コブが再登場する第6話はフィローニが監督、第7話はロドリゲスが監督し、いずれもファブローが脚本を担当した。原作小説群を執筆したチャック・ウェンディグ(Chuck Wendig)の脇役を、ファブローが実写主要ゲストへ昇格させた形である。

音楽はルドウィグ・ヨランソン(Ludwig Göransson)が担当し、『マンダロリアン』メインテーマは2020年の第72回プライムタイム・エミー賞で音楽賞を受賞した。派生作では各話劇伴をジョセフ・シャーリー(Joseph Shirley)が手掛ける。撮影にはILM開発の仮想プロダクション技術『StageCraft/The Volume』が用いられ、タトゥイーン辺境の砂漠決戦もこの方式で構築された。

07評価・考察

評価・考察

コブ・ヴァンスは、正史小説から実写へ昇格した数少ない人物の一人であり、原作小説と映像作品を横断させるルーカスフィルムのクロスメディア方針を象徴する。原作の幕間章の脇役を主要ゲストへ引き上げる手法は、後のセラ・ケスタスやヘラ・シンドゥーラなどでも用いられた典型例である。

コブが着るボバ・フェットの装甲は、『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』(1983年5月公開)でサルラックに飲まれた装甲というファン理論の正史化であると同時に、シーズン2 の縦糸であるボバ・フェット復活の起動装置という二重の役割を担う。演者ティモシー・オリファントの西部劇的な辺境保安官像がこの装甲の重みと結びつき、第1話の早撃ち演出として結実した。

音楽面では、ルドウィグ・ヨランソンのメインテーマが辺境西部劇調のシーンの土台を成し、派生作の再登場でもジョセフ・シャーリーの劇伴とともに継承された。こうしたクロスオーバーは、マンダロヴァース全体の連続性を示す好例として好意的に受容された。

08トリビア

  • コブの装甲は、『ジェダイの帰還』のラストでサルラックに飲まれたボバ・フェットの装甲そのものという正史設定で、ジャワ族が回収したものを買い取った経緯が完結編小説の幕間章で示される。
  • 演者ティモシー・オリファントは、『デッドウッド』『JUSTIFIED』の保安官役で知られ、コブ役はその辺境保安官のキャリア線上の自然な延長である。
  • モス・ペルゴは第1話終盤の討伐成功を機に「フリータウン」へ改称され、無法地帯から自治の町への再構築を象徴するロケーションとなった。
  • コブ初登場の第1話は、シリーズ創案者ファブロー自身が監督・脚本を兼任した数少ない本編エピソードの一つである。
  • 撮影はILMの仮想プロダクション『StageCraft/The Volume』で行われ、砂漠のクレイト・ドラゴン討伐シーンもこの方式で構築された。

09よくある質問

コブ・ヴァンスはどの作品に登場しますか?

正史小説『アフターマス』三部作の幕間章で初登場し、実写では『マンダロリアン』シーズン2 第1話で登場する。派生作『ボバ・フェット』の第6話・第7話にも再登場する。

コブ・ヴァンスの演者は誰ですか?

米国の俳優ティモシー・オリファントが演じる。『デッドウッド』『JUSTIFIED 俺の正義』の保安官役で知られる西部劇・クライムドラマの俳優である。

コブ・ヴァンスはなぜボバ・フェットの装甲を着ていますか?

帝国崩壊直後にジャワ族から、サルラックを脱したボバ・フェットの装甲を買い取ったためである。自警保安官としてモス・ペルゴを守る装備として着用する。

『ボバ・フェット』でコブ・ヴァンスはどうなりますか?

第6話でフリータウンの不参戦を表明した直後、キャド・ベインに狙撃される。第7話終盤ではバクタタンクで治療中の姿が示唆され、生存がほのめかされる。

モス・ペルゴとフリータウンの関係は?

モス・ペルゴはコブが保安官を務める辺境の町で、第1話終盤に「フリータウン」へ改称された。派生作第6話でその改称が明示される。

10出典

  1. StarWars.com 公式キャラクターデータベース: Cobb Vanth
  2. StarWars.com 公式テレビページ: The Mandalorian
  3. StarWars.com 公式テレビページ: The Book of Boba Fett
  4. IMDb: The Mandalorian (TV Series 2019- )
  5. IMDb: Timothy Olyphant
  6. Wookieepedia: Cobb Vanth
  7. IMDb: The Book of Boba Fett (TV Mini Series 2021-2022)
  8. IMDb: Jon Favreau
  9. IMDb: Dave Filoni
  10. IMDb: Robert Rodriguez
  11. IMDb: Ludwig Göransson