01来歴

アニメ初登場と第二世代
フィフス・ブラザーは、アニメシリーズ『スター・ウォーズ/反乱者たち(Star Wars Rebels)』シーズン2第1話『The Lost Commanders』(2015年10月14日Disney XD放送)で初登場する帝国インクィジトリアス所属のジェダイ・ハンターである。シーズン1終盤でグランド・インクィジターがマスタファー上空の戦いで自滅した後に現れた第二世代インクィジターのひとり。回転刃機構を持つ赤色二枚刃ライトセーバーを標準装備とし、セブンス・シスターと組んで、元ジェダイ・パダワンのカナン・ジャラスと若きエズラ・ブリッジャーが率いるゴースト・クルーを追跡する敵役を担う。
マラコール三部作
『反乱者たち』シーズン2最終話『Twilight of the Apprentice』(2016年3月30日Disney XD放送)で、フィフス・ブラザーはセブンス・シスター/エイス・ブラザーと共に古代シスの惑星マラコールに降り立つ。同地で元シスのダース・モールと接触したカナン/エズラ/アソーカ・タノの3名と衝突する。モールの介入で他のインクィジターが退場する中、フィフス・ブラザーは混戦を生き延び、シーズン3へと持ち越される人物となる。
カナンとの一騎打ちと死亡
『反乱者たち』シーズン3最終話『Zero Hour』(2017年3月25日Disney XD放送)で、フィフス・ブラザーはグランド・アドミラル・スローン陣営とのアトロン戦闘に加わる。その中でカナン・ジャラスとの一騎打ちに敗れ、ライトセーバーで撃破される結末を迎える。アニメで描かれたインクィジトリアスの中では、グランド・インクィジターに次いで早期に退場する人物のひとりである。
実写版での再登場
Disney+ドラマ『スター・ウォーズ/オビ=ワン・ケノービ(Obi-Wan Kenobi)』(2022年5月27日配信開始・全6話)で、フィフス・ブラザーは『反乱者たち』より約5年前の9 BBYの実写姿で再登場する。グランド・インクィジター/サード・シスター(レヴァ・セヴァンダー)と並ぶ初期インクィジターのひとりとして、亡命中のオビ=ワン・ケノービと幼いレイア・オーガナの追跡に加わる。第1話『Part I』冒頭では惑星ダイユーでジェダイ難民を追い、第3話『Part III』(2022年6月1日配信)でグランド・インクィジターがレヴァに刺される場面の周辺にも姿を見せる。
フォートレス・インクィジトリアス
第4話『Part IV』(2022年6月8日配信)で描かれる海中要塞フォートレス・インクィジトリアス(惑星ナー・シャダー)でのシーンでは、フィフス・ブラザーはサード・シスター/レヴァ・セヴァンダーの指揮下の作戦に参加する一員として描かれる。グランド・インクィジターが第3話で退場した形となった後の組織内序列の変動の中で、フィフス・ブラザーはチームの実働部隊側に位置付けられる。
実写版クライマックスと生存
第5話『Part V』(2022年6月15日配信)と第6話『Part VI』(2022年6月22日配信)のクライマックスでは、ダース・ヴェイダーが直接戦闘に介入する展開の中で、フィフス・ブラザーは作戦最終局面の一員として配置される。アニメ版のような決定的な退場シーンは実写版では描かれない。第3話で退場したとされたグランド・インクィジターが第5話で再登場したのと対比的に、フィフス・ブラザーは実写版で生存ルートを保つ造形となる。
02能力・特徴

- 回転刃ライトセーバーの操作:インクィジトリアス標準装備の赤色二枚刃ライトセーバーを操る。双方向同時起動や円盤状回転モードでの飛行も可能な武器を使いこなし、カナン・ジャラスやエズラ・ブリッジャーと剣戟を繰り広げる。
- フォースの暗黒面の行使:オーダー66を生き延びた元ジェダイが転向したインクィジトリアスの一員として、暗黒面を用いた高度な戦闘能力を発揮し、ジェダイ・ハンターとして逃亡者を追う。
- ジェダイ・ハンターの追跡術:9 BBYの暗黒時代には、亡命中のジェダイ難民を惑星ダイユーで追跡するなど、隠れたフォース感応者を狩り出す任務を実行する。
- コンビ戦術:セブンス・シスターと恒常的なバディを組み、ゴースト・クルー全体を追う組織的な掃討作戦を展開する。複数話にまたがる継続的な追跡と局所戦闘を担う。
- 白兵戦体格と威圧感:長身で頑強な体躯を持つ造形で描かれ、回転刃ライトセーバーを携える視覚的な威圧感が、初期インクィジトリアスの恐ろしさを象徴する。
03関連人物

04登場・関連作品
05名場面

アニメ『反乱者たち』シーズン2第1話:フィフス・ブラザーとセブンス・シスターがコンビでカナンとエズラを追う。回転刃ライトセーバーが目立つ形で初めて使われる場面のひとつ。
シーズン2最終話のマラコール:エイス・ブラザーらと共に古代シスの惑星に降り立ち、ダース・モールの介入で展開が転換。フィフス・ブラザーが混戦を生き延びる転機となる。
シーズン3最終話『Zero Hour』:スローン陣営とのアトロン戦闘の中で、カナン・ジャラスとの一騎打ちに敗れて撃破される最期の場面。
実写版第1話『Part I』:惑星ダイユーでジェダイ難民を追う初期インクィジトリアスのチームに、フィフス・ブラザーが実写姿で加わる登場シーン。
実写版第6話『Part VI』:ダース・ヴェイダーが直接戦闘に介入する中、フィフス・ブラザーがインクィジトリアスの実働部隊として登場するシリーズ最終盤の場面。
06制作背景

アニメ『スター・ウォーズ/反乱者たち』でフィフス・ブラザーの声を演じたのは、米国カリフォルニア州出身のフィリップ・アンソニー=ロドリゲス(Philip Anthony-Rodriguez)である。ディズニー・チャンネル『ウィザーズ・オブ・ワーバリー・プレイス』などで活動してきたディズニー系作品の常連声優のひとり。相棒セブンス・シスターの声はサラ・ミシェル・ゲラー、カナン・ジャラスはフレディ・プリンゼ・Jr、エズラ・ブリッジャーはテイラー・グレイが務め、マラコール編のダース・モールはサム・ウィットワー、アソーカ・タノはアシュレイ・エクスタイン、スローンはラース・ミケルセンが演じた。
『反乱者たち』は、デイヴ・フィローニ/サイモン・キンバーグ/キャリー・ベック創作、ルーカスフィルム・アニメーション制作のCG連続テレビアニメである。プレミア『Spark of Rebellion』(2014年10月3日Disney XD放送)からシーズン4最終話『Family Reunion – and Farewell』(2018年3月5日Disney XD放送)まで全4シーズン75話で構成される。フィフス・ブラザーは、シーズン1終盤のグランド・インクィジター退場を埋める敵側の人員補充として、シーズン2初頭から投入された第二世代インクィジターにあたる。
約7年後、フィフス・ブラザーはDisney+ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』で実写化され、韓国系米国人俳優サン・カン(Sung Kang)が演じた。カンは1972年4月8日米国ジョージア州ガフニー出身で、ジャスティン・リン監督『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』(2006年6月16日米国公開)のハン・ルー役で世界的に知られ、以降の『ワイルド・スピード』シリーズに連続出演する。本作への起用も、リン監督との長年の協業関係の延長線上で語られた。
実写ドラマはデボラ・チョウが全6話を単独監督し、実写スター・ウォーズを全話単独監督した初の女性監督となった。脚本・ショーランナーはジョビー・ハロルド、製作総指揮はキャスリーン・ケネディ/ミシェル・レージュワン/ユアン・マクレガーら、音楽はナタリー・ホルトが担当し、メインテーマ『Obi-Wan』はジョン・ウィリアムズが新規作曲した。企画は『D23 Expo 2019』(2019年8月23日・米国アナハイム)で初公表され、COVID-19による見直しを経て2021年3月29日にサン・カン、モーゼス・イングラム、ルパート・フレンド、ヴィヴィアン・ライラ・ブレア、ヘイデン・クリステンセンを含むキャストが発表された。主要撮影はマンハッタンビーチのMBS Media CampusのStageCraft環境で2021年4月に始まった。
07評価・考察

フィフス・ブラザーは、シーズン1終盤のグランド・インクィジター自滅を受けて投入された第二世代インクィジターとして、敵側の人員補充という機能を担う人物である。回転刃機構を持つ赤色二枚刃ライトセーバーがインクィジトリアスの標準装備として定着する契機となった造形のひとつでもある。セブンス・シスターとのコンビは、連続テレビアニメにおける継続的な追跡劇のリズムを生み出した。
実写ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』での実写化は、アニメと実写の世界観統合を進めるデイヴ・フィローニ/ジョン・ファブロー体制の象徴的な事例のひとつに位置付けられる。グランド・インクィジター、サード・シスターと並んで初期インクィジターの実写化が一気に進んだ点で、フィフス・ブラザーは『マンダロベルス』時代を象徴するキャラクターのひとりとして再評価された。
本名や出身地がカノン上明示されないまま、アニメでは早期に退場し、実写では生存ルートを保つという対照的な扱いを受ける点も特徴である。長身で頑強な体躯と回転刃ライトセーバーがもたらす視覚的威圧感は、オーダー66後にダーク・サイドへ転向させられた元ジェダイというアーキタイプを、台詞よりも佇まいで体現している。
08トリビア
- フィフス・ブラザーの本名・出身地はカノン上明示されていない。転向前にどのジェダイ・オーダー所属だったかも、公開作品では未明示のままである。
- 実写版を演じるサン・カンは、『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』のハン・ルー役以降、同シリーズに連続出演してきた韓国系米国人俳優である。
- アニメでセブンス・シスターを演じたのは、『バフィー〜恋する十字架〜』のバフィー役で知られるサラ・ミシェル・ゲラーで、フィフス・ブラザーと頻繁にバディを組む構成で描かれる。
- 回転刃機構を持つ赤色二枚刃ライトセーバーは、双方向同時起動・円盤状回転モードで飛行も可能な武器で、アニメ・実写を通じて初期インクィジターの象徴となっている。
- デボラ・チョウは、『マンダロリアン』シーズン1の第3話・第7話を経て、実写スター・ウォーズで全話を単独監督した初の女性監督となった。
09よくある質問
アニメ『反乱者たち』シーズン2で初登場し、シーズン3最終話で死亡する。実写ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』では、約5年前の9 BBYの実写姿が描かれる。
実写版はサン・カン、アニメ版の声はフィリップ・アンソニー=ロドリゲスが担当する。
アニメ『反乱者たち』シーズン3最終話『Zero Hour』のアトロン戦闘で、カナン・ジャラスとの一騎打ちに敗れて撃破される。実写版では決定的な退場は描かれない。
オーダー66を生き延びたジェダイの追跡と抹殺を担う銀河帝国の暗殺者部隊である。ダーク・サイドに転向した元ジェダイで構成され、回転刃式の赤色二枚刃ライトセーバーを標準装備とする。
双方向同時起動が可能で、円盤状に回転させて飛行もできるインクィジトリアスの赤色二枚刃ライトセーバーである。フィフス・ブラザーがシーズン2第1話で目立つ形で使用した。
10出典
- StarWars.com 公式データベース: Fifth Brother
- StarWars.com 公式テレビページ: Star Wars Rebels
- StarWars.com 公式テレビページ: Obi-Wan Kenobi
- IMDb: Star Wars Rebels (TV Series 2014-2018)
- IMDb: Obi-Wan Kenobi (TV Mini Series 2022)
- IMDb: Sung Kang
- IMDb: Deborah Chow
- IMDb: Natalie Holt
- Wookieepedia: Fifth Brother
- Wookieepedia: Sung Kang
- Wookieepedia: Philip Anthony-Rodriguez
- Wookieepedia: The Lost Commanders
- Wookieepedia: Always Two There Are
- Wookieepedia: Twilight of the Apprentice
- IMDb: Moses Ingram
- IMDb: Rupert Friend