01来歴

ベイダーによる賞金稼ぎ召集
IG-88(IG-88B)は、アーヴィン・カーシュナー監督『スター・ウォーズ/エピソード5 帝国の逆襲(The Empire Strikes Back)』(米国1980年5月21日公開、日本1980年6月28日公開)に登場する暗殺ドロイド型賞金稼ぎである。本編中盤、ダース・ベイダー艦隊の旗艦スーパー・スター・デストロイヤー『エグゼキューター』の艦橋で、ベイダー本人が正規艦隊ではなく民間の賞金稼ぎ部隊を直接召集する。IG-88はこの召集に応じ、艦橋に整列する6体の一員として登場する。
艦橋整列と名台詞場面
同場面に並ぶ賞金稼ぎはボバ・フェット、ボスク、デンガー、4-LOM、ズッカスの5体で、IG-88は円筒状の頭部と痩身の金属製ボディで整列線上に立つ。ベイダーは艦橋を歩きながら「ミレニアム・ファルコン号の発見者には実質的な報奨を与える」と通告し、ボバ・フェットの前で立ち止まって「砕け散らせずに連れて来い(No disintegrations.)」と釘を刺す。IG-88個体への台詞は設定されておらず、立ち姿のみで描かれる。
艦橋場面以降の登場
IG-88本人の登場は、同作ではこのエグゼキューター艦橋場面に限定される。以降のクラウド・シティやベスピン、ハン・ソロの炭素冷凍、ルークとベイダーの決闘といった場面には登場しない。実際にミレニアム・ファルコン号の追跡を果たすのは、同じ召集列のボバ・フェットが艦体下面に張り付いて宙域を離脱する演出である。オリジナル三部作でも『新たなる希望』『ジェダイの帰還』にIG-88は登場しない。
他作品への登場有無
IG-88はプリクエル三部作(『ファントム・メナス』『クローンの攻撃』『シスの復讐』)、シークエル三部作(『フォースの覚醒』『最後のジェダイ』『スカイウォーカーの夜明け』)、『ローグ・ワン』『ハン・ソロ』のいずれにも登場しない。Disney+配信の実写ドラマ群(『マンダロリアン』『ボバ・フェット』『オビ=ワン・ケノービ』『アソーカ』『アンドー』等)にも登場しない。なお『マンダロリアン』のIG-11は同じIG-シリーズの別個体であり、IG-88とは別キャラクターとして扱われる。
02能力・特徴

- ベイダー召集への応召:銀河帝国軍正規艦隊が捕捉できないミレニアム・ファルコン号の追跡任務で、ベイダー本人が直接召集した賞金稼ぎ6体の一員として起用される実力ある暗殺ドロイドである。
- ドロイド型賞金稼ぎとしての造形:召集された6体のうち、プロトコル・ドロイド型の4-LOMと並ぶ機械型賞金稼ぎ枠を担う。円筒状の頭部の光学センサー帯、痩身の金属製ボディ、肩掛けのブラスター・ライフルが視覚的特徴となる。
- 臨時指揮系統への帰属:ボバ・フェットら5体と並列に整列し、ベイダーから報奨を通告される召集列の一員として、ベイダー直属の臨時指揮系統下に組み込まれる。
03関連人物

04登場・関連作品
05名場面

エグゼキューター艦橋 賞金稼ぎ召集:ベイダーが召集した6体が整列する場面。IG-88は円筒状の頭部と痩身の金属製ボディ、肩掛けブラスターの姿で起点に立つ。
ベイダー報奨通告:艦橋を歩くベイダーが「発見者には実質的な報奨を与える」と6体に通告する。IG-88は立ち続け、臨時指揮下に組み込まれる。
「砕け散らせずに連れて来い」:ベイダーがボバ・フェットに釘を刺す名台詞場面。IG-88は台詞なく、暗殺ドロイド型として整列線上に立ち続ける造形で映る。
06制作背景

『帝国の逆襲』は製作総指揮ジョージ・ルーカスの原案をもとに、アーヴィン・カーシュナーが監督を務め、リイ・ブラケットとローレンス・カスダンが脚本を担当した。IG-88を含むエグゼキューター艦橋の賞金稼ぎ召集場面は、これらの脚本・演出ラインから生み出された。IG-88に個別の台詞を与えず、整列線上の立ち姿のみで描く構成もこの制作判断による。
音楽はジョン・ウィリアムズが担当した。艦橋場面では「Imperial March(ダース・ベイダーのテーマ)」を中軸とするスコアが流れ、賞金稼ぎ整列の構図に緊張を与える。IG-88固有のテーマ曲は作曲されていない。音響デザインはベン・バートが担当し、艦内環境音やベイダーの呼吸音が場面の背景を成立させた。
製作はルーカスフィルム、日本公開当時の配給は20世紀フォックスである。撮影は英国のエルストリー・スタジオの艦橋セットで行われた。視覚効果はILMが担当し、IG-88の機械造形は実物大の物理模型・撮影用パペットによる実体造形で実装された。
07評価・考察

IG-88は、ベイダー本人が正規艦隊ではなく民間の賞金稼ぎを直接召集する同作唯一の場面に並ぶ6体の一員である。マンダロリアン製アーマーのボバ・フェット、包帯のデンガー、暗殺ドロイドのIG-88、グランド種族のズッカス、プロトコル・ドロイド型の4-LOM、トランドーシャンのボスクという多様な種別を一場面で並列に提示し、銀河の賞金稼ぎ業界の広がりを示す構図の一角を担う。
台詞を与えられず立ち姿のみで描かれるが、円筒状の頭部の光学センサー帯と痩身の金属製ボディが強い個別認識を成立させ、ボバ・フェットの華やかなアーマーと対をなす無機質な暗殺ドロイドの印象を担う。この造形は後年の実写ドラマ『マンダロリアン』のIG-11など、IG-シリーズ・ドロイドの原型として位置づけられる。
実写映画への出演は『帝国の逆襲』のみに限られ、他のオリジナル三部作やプリクエル・シークエル三部作、実写ドラマ群には登場しない。登場は艦橋の召集場面一つに厳密に限定されるが、その一場面が名台詞と結びつくことで、シリーズを象徴する賞金稼ぎ列の一員として記憶される存在となっている。
08トリビア
- 召集された6体のうち、IG-88は4-LOMと並ぶドロイド型賞金稼ぎ枠2体の一方。円筒状の頭部の光学センサー帯と痩身の金属製ボディが暗殺ドロイド造形の視覚的特徴となっている。
- IG-88の整列場面は、ベイダーがボバ・フェットに「砕け散らせずに連れて来い」と釘を刺す名台詞場面と一体不可分の構図で描かれる。
- 肩掛けのブラスター・ライフルを装備するが、実写映画本編では発砲場面がなく、整列線上の立ち姿のみが出演範囲である。
- 実写映画への出演は『帝国の逆襲』1作のみで、他の映画・実写ドラマ群には登場しない。
- 撮影は英国のエルストリー・スタジオで行われ、IG-88は実物大の物理模型・撮影用パペットとして艦橋セットに立てられた。
09よくある質問
実写映画では『帝国の逆襲』1作のみに登場する。他のオリジナル三部作やプリクエル・シークエル三部作、Disney+の実写ドラマ群には登場しない。
暗殺ドロイド型の賞金稼ぎ(IG-88シリーズ/IG-88B個体)である。円筒状の頭部と痩身の金属製ボディ、肩掛けのブラスター・ライフルが特徴である。
エグゼキューター艦橋で、ベイダーが召集した賞金稼ぎ6体の整列場面のみに登場する。ベイダーの報奨通告と「砕け散らせずに連れて来い」の名台詞場面に並ぶ。
IG-88個体への個別の台詞は設定されていない。整列線上に立つ暗殺ドロイド型賞金稼ぎとして、立ち姿のみで描かれる。
『マンダロリアン』のIG-11は同じIG-シリーズの別個体の暗殺ドロイドで、IG-88とは別キャラクターとして扱われる。
10出典
- StarWars.com 公式: The Empire Strikes Back
- StarWars.com 公式: IG-88 (Databank)
- Wookieepedia: IG-88
- StarWars.com 公式: Boba Fett (Databank)
- StarWars.com 公式: 4-LOM (Databank)
- StarWars.com 公式: Bossk (Databank)
- StarWars.com 公式: Dengar (Databank)
- StarWars.com 公式: Zuckuss (Databank)
- IMDb: Irvin Kershner
- IMDb: George Lucas
- IMDb: Lawrence Kasdan
- IMDb: Leigh Brackett
- IMDb: John Williams
- IMDb: Ben Burtt
- IMDb: David Prowse
- IMDb: James Earl Jones
- IMDb: The Empire Strikes Back (1980)