Anna Movies

スター・ウォーズ / 登場人物

プリ・ヴィズラ

Pre Vizsla

初登場:クローン・ウォーズ シーズン2第12話
🪐 時系列ガイド 👤 登場人物一覧 🎬 全作品一覧 📚 出典

プリ・ヴィズラ(Pre Vizsla)は、アニメ『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』に登場するマンダロリアンの戦士である。衛星コンコーディアの公式総督にして、マンダロア過激派デス・ウォッチの最高指導者であり、伝説的氏族ヴィズラ家の末裔としてダークセイバーを継承する。マンダロアの平和主義路線と戦士文化復興派の対立を象徴し、ダークセイバー継承譜の中継点を担う重要人物である。

01来歴

来歴

総督と過激派指導者の二重身分

アニメ『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ(Star Wars: The Clone Wars)』シーズン2第12話『マンダロアの陰謀(The Mandalore Plot)』で、本キャラクターはコンコーディア総督としてマンダロアの首都サンディーリを公式訪問したオビ=ワン・ケノービに接触する。表向きは政治家を装うが、オビ=ワンが衛星コンコーディアの地下に侵入すると、デス・ウォッチ指導者としての正体を露わにし、伝説的なダークセイバーを抜いて一騎打ちを演じる。デス・ウォッチが秘密裏に分離主義勢力の支援を受け、マンダロア政権打倒を計画する事実も、同話で初めて視聴者に明示される。

サティーン暗殺計画と政治工作

シーズン2第13話『誘惑の航海(Voyage of Temptation)』と第14話『マンダロアの公爵(Duchess of Mandalore)』で、本キャラクターはマンドル公サティーン・クライズの暗殺と、銀河共和国によるマンダロア介入を誘発する政治工作を進める。第14話のクライマックスでは、サティーンが銀河元老院で演説する直前、サティーンとオビ=ワンが計画書を入手し、デス・ウォッチが分離主義勢力ドゥークー伯爵の支援下でマンダロア掌握を画策していた事実を公にする。これにより本キャラクターは衛星コンコーディアへの撤退を余儀なくされる。

首相アルメクとの内通

シーズン3第6話『卒業(The Academy)』で、本キャラクターがマンダロア首相アルメクと内通している事実が明示される。本話の主筋は、マンダロア王立アカデミーの少年学級長コーキー・クライズとその仲間たちが、首都サンディーリで進行するスパイス密輸と配給腐敗を独自に調査し、アルメク首相を密輸ネットワークの黒幕として摘発する顛末である。デス・ウォッチ系の影響がサティーン体制の中枢にまで及んでいた事実を初めて示す回であり、後のシャドウ・コレクティブ結成の伏線を担う。

カリエヴァンでの再起

シーズン4第14話『友のために(A Friend in Need)』で、本キャラクターは辺境星系カリエヴァンで勢力を再建中の状態で再登場する。原住民調査の途上でデス・ウォッチに捕縛された若きパダワン、アソーカ・タノと一時的に対峙する。本話は本キャラクターが共和国側のジェダイと直接対決した最初のエピソードであり、後のシャドウ・コレクティブ形成への布石となる。

シャドウ・コレクティブ結成

シーズン5第14話『エミネンス(Eminence)』で、本キャラクターはダソミア魔女出身の元シス見習いマウルおよびその弟サヴェッジ・オプレスと、シャドウ・コレクティブを結成する。この組織はデス・ウォッチを中核に、ハットの一族・ブラック・サン・ピケ・シンジケートを吸収した銀河規模の犯罪・テロ複合体である。本話と続く第15話でマンダロアへの偽旗作戦を展開し、デス・ウォッチが救世主として首都サンディーリに介入する形でマンダロアを掌握、サティーン体制を打倒する。

マウルとの決闘と戦死

シーズン5第15話『道理の影(Shades of Reason)』で、本キャラクターはマンダロア掌握直後の論功行賞会議でマウルを獄に下し主導権を回収しようとする。しかしマウルは、マンダロリアンの戦士は決闘で指導権を奪取する伝統があると宣言し、団員の眼前で一対一の決闘を挑む。本キャラクターはダークセイバーを構え、双刃式ライトセイバーで応戦するマウルと死闘を演じるが、最終的に武装解除され、奪われた自らのダークセイバーで斬首されて戦死する。ダークセイバーはこの瞬間マウルへ移譲され、後のサビーヌ・レン、ボ=カタン・クライズらへ続く継承譜が始動する。

02能力・特徴

能力・特徴
  • ダークセイバー戦闘術:ヴィズラ家の始祖タール・ヴィズラが鍛造した黒色刀身のダークセイバーを継承し、主武装として継続的に用いる。フォース感応者ではないが、長年の鍛錬によりライトセイバー使い相手にも互角に渡り合う剣技を体得している。
  • マンダロリアン戦士術:伝統的な戦士訓練を受けた高位戦闘員として、ベスカー製鎧・腕部ブラスター・ジェットパック・ファイバーワイヤーランチャーを駆使し、近接・空中・遠距離を複合した戦闘を行う。
  • 戦略・諜報・政治工作:コンコーディア公式総督という表向きの身分を保持したまま、デス・ウォッチの秘密結社運営、分離主義勢力との水面下の同盟交渉、暗殺計画立案、偽旗作戦による正統性獲得といった複合的な政治工作を主導する。
  • 指導力・カリスマ:旧マンダロアの戦士文化復興を掲げてデス・ウォッチを組織化した精神的指導者であり、後に側近となるボ=カタン・クライズを含む熱心な部下層を生む。シャドウ・コレクティブ結成も本キャラクターの組織編成能力に支えられている。

03関連人物

関連人物
サティーン・クライズ
マンダロアの平和主義路線を代表するマンドル公。本キャラクターの政治的最大の標的で、初登場以来一貫して暗殺・追放工作の対象として描かれ、最終的に第16話『無法者(The Lawless)』でマウルに殺害される。
ボ=カタン・クライズ
サティーンの実妹で、シーズン4第14話でデス・ウォッチ副官級として初登場する本キャラクターの最も信頼厚い側近。第15話で本キャラクターがマウルに斬首される場面に立ち会い、以後マウル陣営から離反する。
マウル
ダソミア魔女出身の元シス見習いザブラク族戦士。本キャラクターとシャドウ・コレクティブを共同設立するが、マンダロア掌握直後に指導権を巡る一騎打ちを行い、本キャラクターを斬首してダークセイバーを奪取する。
オビ=ワン・ケノービ
ジェダイ・マスター。本キャラクターがダークセイバーを抜いて一騎打ちを演じた最初の相手で、第13話・第14話・第16話でも本キャラクターの陣営と繰り返し対峙する。
ドゥークー伯爵
銀河分離主義勢力の指導者でシスのダース・ティラナス。第14話でデス・ウォッチ背後の支援者として明示される。本キャラクターは初期に分離主義勢力の支援でマンダロア掌握を計画したが、後にマウルのシャドウ・コレクティブへ組み込まれる。
アソーカ・タノ
アナキン・スカイウォーカーのパダワンだった若きジェダイ。シーズン4第14話で本キャラクターのデス・ウォッチ拠点に偶発的に潜入し、本キャラクターと一騎打ち寸前の対峙を演じる。
パズ・ヴィズラ
『マンダロリアン』に登場するヴィズラ家末裔。本キャラクターと同じ氏族の流れを汲む同姓のキャラクターで、本キャラクターからマウルを経て継承されたダークセイバーは同作の中核アイテムとなる。
アルメク
マンダロア首相。シーズン3第6話で首都サンディーリのスパイス密輸を主導する腐敗指導者として登場し、本キャラクターと内通してサティーン体制を内側から侵食する。後にマウル陣営の傀儡首相となる。
サヴェッジ・オプレス
ダソミア魔女出身ザブラク族戦士でマウルの実弟。第14話でマウルとともに本キャラクターのデス・ウォッチに合流しシャドウ・コレクティブを共同創設する。本キャラクター斬首の場面に立ち会う直接の証人となる。
ルクス・ボンテリ
分離主義派元老院議員ミナ・ボンテリの息子。第14話で母の暗殺の報復のため本キャラクターのデス・ウォッチ拠点を訪ね、一時的な保護を受けながらデス・ウォッチの実態を理解する対比キャラクター。
タール・ヴィズラ
ヴィズラ家の始祖で、紀元前約1000年に活動した最初のマンダロリアン・ジェダイ騎士。ダークセイバーの鍛造者であり、本キャラクターはこの氏族から連なるダークセイバー継承譜の現役保持者として位置付けられる。

04登場・関連作品

05名場面

名場面
第12話でコンコーディア地下のベスカー鉱山でデス・ウォッチ指導者の正体を露わにし、ダークセイバーを抜いてオビ=ワンと一騎打ちを演じる場面。本シリーズ初のダークセイバー映像化として知られる。

第14話で、デス・ウォッチが分離主義勢力ドゥークー伯爵の支援下でマンダロア掌握を計画した事実が、銀河元老院でのサティーンの演説を介して公に暴露され、本キャラクターがコンコーディアへの撤退を余儀なくされる場面。

シーズン4第14話で、デス・ウォッチ拠点に偶発的に潜入したアソーカ・タノと本キャラクターが一騎打ち寸前まで対峙する場面。本キャラクターの再起を予告する転換シーン。

シーズン5第14話で、本キャラクターがマウル・サヴェッジ・オプレスとシャドウ・コレクティブ結成を宣言する場面。ハットの一族・ブラック・サン・ピケ・シンジケートを吸収した犯罪・テロ複合体の発足が描かれる。

第15話で、論功行賞会議でマウルに決闘を挑まれた本キャラクターが、ダークセイバーと双刃式ライトセイバーの死闘の末に斬首され戦死する場面。ダークセイバーがマウルへ継承される転換点。

06制作背景

制作背景

本キャラクターの声は、米国の俳優・脚本家・監督ジョン・ファヴロー(Jon Favreau、1966年10月19日米国ニューヨーク州クイーンズ生まれ)が一貫して担当した。ファヴローは映画『アイアンマン』(2008年)や『アイアンマン2』(2010年)を監督し、同作でハッピー・ホーガン役を兼任、さらに『ジャングル・ブック』(2016年)『ライオン・キング』(2019年)の実写リメイクも手掛けた。

ファヴローは本キャラクターを演じた後、Disney+実写ドラマ『マンダロリアン(The Mandalorian)』(2019年11月12日米国Disney+初配信)で製作総指揮兼主要脚本を務め、同作に登場する同じヴィズラ家末裔パズ・ヴィズラの声も継続して担当している。声の出演と制作者の両面でマンダロア・サーガに深く関与する存在である。

制作面では、初登場となるシーズン2第12話をカイル・ダンレヴィー(Kyle Dunlevy)が監督し、メリンダ・スー・テイラー(Melinda Hsu Taylor)が脚本を担当した。戦死回の第15話はボスコ・ンー(Bosco Ng)が、シャドウ・コレクティブ結成回の第14話はブライアン・カリン・オコネル(Brian Kalin O'Connell)が監督した。本キャラクターが帯びるダークセイバーは第12話が映像作品初登場で、デイヴ・フィローニ(Dave Filoni)とヘンリー・ギルロイ(Henry Gilroy)のチームによりタール・ヴィズラの物語装置として新規創作された。

共同でシャドウ・コレクティブを結成するマウル役は、米国俳優サム・ウィットワー(Sam Witwer、1977年10月20日米国ペンシルバニア州ピッツバーグ生まれ)が演じた。ウィットワーは本シリーズから『反乱者たち』『マンダロリアン』『ボバ・フェット』に至る複数作品でマウル役を一貫担当し、本キャラクターのダークセイバーを継承した直接の後継者を成立させている。

07評価・考察

評価・考察

本キャラクターはシーズン2でマンダロアの平和主義路線と過激派デス・ウォッチの二項対立を物語に導入する象徴的人物であり、後のDisney+実写ドラマ『マンダロリアン』『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』やアニメ『アソーカ』に至るマンダロア政治史の基底を、本シリーズで初めて視聴者向けに整備した人物として高く評価される。全7エピソードにわたるアークは、マンダロアが単発の戦士民族設定ではなく、歴代統治者・氏族政治・派閥対立・継承譜を持つ独立した政治体として体系化された連続物語としても評価される。

第15話での戦死は、ダークセイバーの継承譜(タール・ヴィズラ→ヴィズラ家歴代→本キャラクター→マウル→サビーヌ・レン→ボ=カタン・クライズ→モフ・ギデオン→ディン・ジャリン)の中継点を担うキー・ポイントであり、『マンダロリアン』シーズン2以降のディン・ジャリンとボ=カタンのダークセイバーを巡る軋轢の歴史的前史として再評価される。初登場時点でDisney移行後のカノンに正式に組み込まれ、後年のヴィズラ家末裔キャラクターの系譜的祖型として明示的に参照される。

その『総督と過激派指導者の二重身分』『分離主義勢力との水面下の同盟』『マウルとの一時的提携と最終的な被裏切り』というアーク構造は、映画『エピソード3/シスの復讐』におけるパルパティーンの公人と私人の二重身分、分離主義勢力の私的操縦と最終的破棄の構造の縮図的反復として読み解ける。戦死を描いた第15話と第16話『無法者』はカートゥーン・ネットワークでの放送終了に向かう晩期エピソード群で、本キャラクター戦死後の急展開は本シリーズ独特の終盤密度を象徴する事例と位置付けられる。

08トリビア

  • 本キャラクターの声を演じたジョン・ファヴローは、後に『マンダロリアン』の製作総指揮兼主要脚本となり、同作で同じヴィズラ家末裔パズ・ヴィズラの声も継続担当している。
  • キャラクター名Pre Vizslaの『Pre』はマンダロアの先史を示唆する命名で、本キャラクターをマンダロア過激派の歴史的な『先駆者』として位置付けたデザイン意図の反映だとファンの間で指摘される。
  • 本キャラクターが帯びるダークセイバーは第12話が映像作品初登場で、デイヴ・フィローニとヘンリー・ギルロイのチームによりタール・ヴィズラの物語装置として新規創作された。
  • 本キャラクターのマンダロア掌握作戦は偽旗作戦の典型例で、デス・ウォッチが首都サンディーリを自ら襲撃した上で鎮圧し『救世主』として正統性を得る展開は、後の『反乱者たち』『バッド・バッチ』の帝国成立期描写にも影響を与えた。
  • 本キャラクターの戦死シーンは本シリーズ屈指の衝撃的な退場として評価され、『反乱者たち』『マンダロリアン』『ボバ・フェット』『アソーカ』に渡るダークセイバー継承譜の出発点として度々参照される。

09よくある質問

プリ・ヴィズラはどの作品で初登場したか?

アニメ『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』シーズン2第12話『マンダロアの陰謀』が初登場である。コンコーディア公式総督として登場し、本話後半でデス・ウォッチ指導者の正体を露わにしてオビ=ワンと一騎打ちを演じる。

プリ・ヴィズラの声を担当したのは誰か?

米国の俳優・脚本家・監督ジョン・ファヴローが一貫して担当した。彼は後に『マンダロリアン』の製作総指揮兼主要脚本を務め、同作のパズ・ヴィズラの声も継続担当している。

プリ・ヴィズラは死亡するか?

シーズン5第15話『道理の影』でマウルとの一騎打ちに敗れて戦死する。マンダロア掌握直後の会議で決闘を挑まれ、奪われた自らのダークセイバーで斬首され、ダークセイバーはマウルに奪取される。

プリ・ヴィズラの主武装は何か?

ダークセイバーである。ヴィズラ家の始祖タール・ヴィズラが鍛造した黒色刀身のライトセイバーで、副装備としてベスカー鎧・腕部ブラスター・ジェットパックを備える。

デス・ウォッチとは何か?

マンダロアの過激派秘密結社で、平和主義のサティーン体制打倒と古来の戦士文化復興を掲げる。本キャラクターが最高指導者として組織化し、後にマウル陣営と合流してシャドウ・コレクティブを結成、マンダロア掌握を一時達成する。

10出典

  1. StarWars.com 公式キャラクターデータベース: Pre Vizsla
  2. StarWars.com 公式シリーズページ: Star Wars: The Clone Wars
  3. IMDb: Star Wars: The Clone Wars (TV Series 2008-2020)
  4. IMDb: Jon Favreau
  5. Wookieepedia: Pre Vizsla (canon)
  6. Wookieepedia: Death Watch
  7. Wookieepedia: Darksaber
  8. Wookieepedia: Shadow Collective
  9. Wookieepedia: Mandalore
  10. Wookieepedia: Concordia
  11. Wookieepedia: Maul
  12. IMDb: Sam Witwer
  13. StarWars.com 公式キャラクターデータベース: Death Watch