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スター・ウォーズ / 登場人物

サヴェージ・オプレス

Savage Opress

初登場:クローン・ウォーズ シーズン3「モンスター」
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サヴェージ・オプレス(Savage Opress)は、惑星ダソミア出身のダソミリアン・ザブラク族の男性戦士である。アニメ『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』に登場する悪役で、ダース・モールの実兄弟にあたる。ナイトシスターの闇魔術で身体を強化され、後に兄モールと共に犯罪組織連合シャドウ・コレクティブを率いる。兄モールの復活劇を成立させた立役者として重要な人物である。

01来歴

来歴

ナイトブラザー村の出自

サヴェージ・オプレスは、アウター・リム惑星ダソミア(Dathomir)の男性氏族ナイトブラザー(Nightbrothers)の村に、ダース・モール/フェラルと共に三兄弟の一人として生まれた(兄弟順は確定設定ではない)。ナイトブラザーは女性氏族ナイトシスター(Nightsisters)に従属する戦士階級で、儀式や徴用に応じて戦う運命にある。原典はアニメ『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ(Star Wars: The Clone Wars)』シーズン3エピソード13『モンスター(Monster)』(2011年1月14日米国Cartoon Network放送)で、マザー・タリゼン(Mother Talzin)とアサージ・ヴェントレスがナイトブラザー村を訪れ最強戦士を選抜する場面で本格初登場する。

闇魔術強化とシス見習い

サヴェージは村の戦士選抜試合を勝ち抜き、マザー・タリゼンの闇魔術による身体強化儀式を受け、筋肉量と凶暴性が増大した強化戦士へと変貌する。続くシーズン3エピソード14『魔霧の魔女たち(Witches of the Mist)』(2011年1月21日米国Cartoon Network放送)で、独立星系連合(CIS)の指導者ドゥークー伯爵の元へ送り込まれ、シス見習い(Sith acolyte)として双刃ライトセーバーを授かる。これはヴェントレスとマザー・タリゼンによるドゥークーへの復讐計画の一環で、最終的にサヴェージが裏切り、ドゥークーとヴェントレス双方を倒すよう仕向ける筋書きだった。

兄モールの発見と救出

サヴェージは、シーズン4エピソード20-22『ブラザーズ(Brothers)』-『リベンジ(Revenge)』(2012年3月9日-3月23日米国Cartoon Network放送)の三部作で中核アークを担う。最終話『リベンジ』では、マザー・タリゼンの助力を受け、1999年『エピソード1/ファントム・メナス』でオビ=ワン・ケノービに腰を切断され死亡したと思われていた兄ダース・モールを、惑星ロスム・マイナー(Lotho Minor)のスクラップ・ヤードで生存状態のまま発見する。下半身を機械の蜘蛛足に置き換えられ狂気に陥ったモールを救出し、ダソミアへ連れ帰る。マザー・タリゼンの治癒儀式でモールは正気と新しい機械の下半身を取り戻し、シリーズ全体の転換点となるモール復活劇が完成する。

シャドウ・コレクティブ結成

サヴェージは、シーズン5エピソード1『ルベリオン・リサルジェント(Revival)』(2012年9月29日米国Cartoon Network放送)以降、復活した兄モールと共に銀河系犯罪組織連合シャドウ・コレクティブ(Shadow Collective)の構築に動く。シーズン5のマンダロア四部作、エピソード14-16『エミネンス(Eminence)/シェイズ・オブ・リーズン(Shades of Reason)/ザ・ロウレス(The Lawless)』(2013年1月-2月米国Cartoon Network放送)では、ブラック・サン(Black Sun)/パイク・シンディケート(Pyke Syndicate)/クリムゾン・ドーン(Crimson Dawn)の前身を傘下に収め、惑星マンダロア(Mandalore)の暴動を背景に権力掌握を目論む。この過程でジェダイのオビ=ワン・ケノービやプレ・ヴィズラとの激戦を経験する。

シディアスとの遭遇と死

シーズン5エピソード16『ザ・ロウレス』(2013年2月2日米国Cartoon Network放送)で、ダース・シディアスが惑星マンダロアに直接降臨し、サヴェージと兄モールに対峙する。シディアスは『シスの掟は2人のみ』『お前たちは私の脅威となった』として両者を粛清すべく襲撃し、サヴェージはシディアスのライトセーバーで貫かれて死亡する。死の間際、兄モールに看取られ『兄上…私は怖くない(I am unafraid)』と告げる別れの場面が描かれる。サヴェージの死後、モールはシディアスに敗北して連れ去られ、後の展開への布石となる。

兄モール最終アークへの継承

サヴェージが兄モールを救出・復活させたアークは、サヴェージの死後もモールの単独活動として継続する。アニメ『スター・ウォーズ 反乱者たち(Star Wars Rebels)』シーズン2最終話『トワイライト・オブ・ジ・アプレンティス(Twilight of the Apprentice)』(2016年3月30日Disney XD放送)で、モールは惑星マラコール(Malachor)にてエズラ・ブリッジャー(Ezra Bridger)やカナン・ジャラスらと邂逅する。続くシーズン3エピソード20『トゥイン・サンズ(Twin Suns)』(2017年3月18日Disney XD放送)で、モールは惑星タトゥイーンにて宿敵オビ=ワン・ケノービとの最終決闘に短時間で敗北し死亡、長年の宿敵関係に終止符が打たれる。さらに実写映画『ソロ/A Star Wars Story』(2018年5月25日米国公開)終盤では、モールがクリムゾン・ドーンの真の指導者として登場し、サヴェージと兄が構築したシャドウ・コレクティブの後継的犯罪組織が銀河全体へ継承されていることが示される。サヴェージはこれら兄モール最終アークの起点を作った人物と位置づけられる。

02能力・特徴

能力・特徴
  • ナイトシスター闇魔術強化:マザー・タリゼンの闇魔術儀式により身体が拡大強化され、通常のダソミリアン・ザブラクを大きく超える筋力・耐久力・凶暴性を獲得。ジェダイ・マスターのケイ=アダン・ムンディを相手にしても接近戦で互角以上に戦う。
  • 双刃ライトセーバー戦闘:ドゥークー伯爵から授けられた両端ブレードの双刃ライトセーバーを主武器とする。兄ダース・モールが『ファントム・メナス』で使用したものと同形式で、シーズン4-5では場面に応じ単刃と切り替える運用も見せる。
  • ダーク・サイド・フォース感応:ナイトブラザー出身者としてフォース感応の素質を持ち、強化儀式でその力が増幅された。怒り・復讐・支配欲といったダーク・サイドの感情を駆動源にフォースを行使する典型的な使い手。
  • 犯罪組織統括:兄モールと共にシャドウ・コレクティブを構築する組織化能力。ブラック・サン/パイク・シンディケート/クリムゾン・ドーンの前身を傘下に収め、マンダロアの政治的混乱に乗じて権力掌握を試みる作戦遂行能力を発揮する。
  • ナイトブラザー戦士の格闘術:ダソミアのナイトブラザー氏族で幼少から訓練された徒手格闘術。強化前でも村の選抜試合を勝ち抜く戦士であり、強化後は増幅された筋力が基礎技能に加算される。

03関連人物

関連人物
モール
実兄でシャドウ・コレクティブの共同首魁。『ファントム・メナス』でオビ=ワンに切断され死亡と思われたが、サヴェージが救出・復活させた。以降シス・ブラザーズとして共闘し、『ザ・ロウレス』でサヴェージは兄に看取られシディアスに殺される。
ドゥークー
短期間のシス師。マザー・タリゼンとヴェントレスの計略でサヴェージをシス見習いとして受け入れ、双刃ライトセーバーを授ける。だがサヴェージはヴェントレスと共にドゥークー暗殺を試みて失敗し、以後離反する。
アサージ・ヴェントレス
ナイトシスター側の共犯者。マザー・タリゼンと組みドゥークーへの復讐を企て、サヴェージを選抜・強化して送り込む。ドゥークー暗殺の失敗後、サヴェージは独自の道を歩み始める。
マザー・タリゼン
ナイトシスターの母であり強化儀式の執行者。『モンスター』でサヴェージに闇魔術の身体強化を施し、『リベンジ』では兄モールの治癒儀式を執行する指導者。
フェラル
実弟のナイトブラザー。強化儀式直後の場面で兄であるサヴェージ自らに命を絶たれる。この弟殺しがサヴェージのダーク・サイドへの転落の入口として位置づけられる。
オビ=ワン・ケノービ
宿敵ジェダイ。『ファントム・メナス』で兄モールを切断したジェダイで、サヴェージと兄の共通の宿敵。マンダロア四部作でシャドウ・コレクティブと対峙する。
アナキン・スカイウォーカー
宿敵ジェダイ・ナイト。シーズン3-5の登場期間を通じ、共和国側の主要ジェダイの一人として複数回対峙する。
パルパティーン
サヴェージの直接の処刑者ダース・シディアス。『ザ・ロウレス』で『シスの掟は2人のみ』を理由にマンダロアへ降臨し、サヴェージをライトセーバーで貫き殺害する。

04登場・関連作品

05名場面

名場面
『モンスター』:シリーズ初登場回。村の選抜試合を勝ち抜き闇魔術で強化され、儀式直後に弟フェラルを自らの手で殺す、ダーク・サイドへの転落を象徴する場面。

『ブラザーズ』:惑星ロスム・マイナーのスクラップ・ヤードで、死亡したと思われた兄ダース・モールを生存状態で発見する。モール復活劇の起点となる重要場面。

『リベンジ』:兄モールをダソミアへ連れ帰り、マザー・タリゼンの治癒儀式で正気と新しい機械の下半身を取り戻させる。シス・ブラザーズ本格活動への布石。

マンダロア四部作:兄モールとシャドウ・コレクティブを率い、デス・ウォッチと連携/対立しつつ惑星マンダロアの実権掌握を試みる。

『ザ・ロウレス』:最終回。降臨したシディアスに貫かれて死亡し、兄モールに看取られ『兄上…私は怖くない(I am unafraid)』と告げる別れの場面。

06制作背景

制作背景

サヴェージの声は、2011年の初登場から2013年の最終登場まで一貫して米国俳優クランシー・ブラウン(Clancy Brown、1959年1月5日米国オハイオ州出身)が担当した。ブラウンは『ハイランダー』のカーガン、『ショーシャンクの空に』の典獄ノートン、アニメ『スポンジ・ボブ』のカーニ・ジョー等で広く知られ、Disney+ドラマ『デアデビル:ボーン・アゲイン』(2025年)にも出演する現役俳優である。存在感のある低音ヴォイスがサヴェージの巨体と恐怖を音像化し、本役はそのアニメ声優キャリアの代表作の一つに数えられる。同シリーズではパイク・シンディケートのボスも兼任した。

本キャラクターは、デイヴ・フィローニ(Dave Filoni)監修『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』のクリエイティブチームが、1999年『ファントム・メナス』で登場したダース・モールの出自を補完するダソミアのナイトブラザー設定を導入する流れで、シーズン3後半にモールの兄弟として創出したオリジナル悪役である。初登場の『モンスター』はフィローニが監督を務めた。サヴェージを通じてシーズン4最終話『ブラザーズ』でモール本人の再登場が実現し、シリーズの大きな転換点となった。最終話『ザ・ロウレス』はブライアン・ケイラー・オコナー(Brian Larsen)が脚本を担当した。

復活後の兄ダース・モール(および弟フェラル)の声は、2012年の『ブラザーズ』以降サム・ウィットワー(Sam Witwer、1977年10月20日米国ペンシルベニア州出身)が担当し、『クローン・ウォーズ』から『反乱者たち』、実写『ソロ』までモール役を務めた。ブラウンとウィットワーの共演はサヴェージ登場期間の後半で成立した。他の主要キャストは、マザー・タリゼン役バーバラ・グッドソン(Barbara Goodson)、ドゥークー伯爵役コリー・バートン(Corey Burton)、アサージ・ヴェントレス役ニカ・フッターマン(Nika Futterman)、ダース・シディアス役イアン・アバークロンビー(Ian Abercrombie)、オビ=ワン・ケノービ役ジェームズ・アーノルド・テイラー(James Arnold Taylor)、アナキン・スカイウォーカー役マット・ランター(Matt Lanter)、ケイ=アダン・ムンディ役トム・ケニー(Tom Kenny)、プレ・ヴィズラ役ジョン・ファヴロー(Jon Favreau)、ホンド・オナカー役ジム・カミングス(Jim Cummings)らである。

後年の関連作では、『反乱者たち』シーズン2最終話『トワイライト・オブ・ジ・アプレンティス』およびシーズン3『トゥイン・サンズ』をデイヴ・フィローニが監督し、同時期のモールはウィットワー、旧友オビ=ワン・ケノービは声スティーヴン・スタントン(Stephen Stanton)、主人公エズラ・ブリッジャーは声テイラー・グレイ(Taylor Gray)が演じた。実写『ソロ/A Star Wars Story』(ロン・ハワード/Ron Howard 監督)終盤のモールは、身体をレイ・パーク(Ray Park)、声をウィットワーが担当した。レイ・パークは1999年『ファントム・メナス』でモールを演じた俳優でもある。

07評価・考察

評価・考察

サヴェージ・オプレスはシリーズ全体において『ダース・モール復活劇の立役者』として位置づけられる。1999年『ファントム・メナス』でパッと登場し退場したダース・モールの背景を、シーズン3-5の長期アークで大幅に深化させる役割を担い、ダソミア/ナイトシスター/ナイトブラザーという氏族文化体系を視聴者へ導入する役も兼ねた。サヴェージの存在によって、後年語られるシス・ブラザーズ、シャドウ・コレクティブ、クリムゾン・ドーン前身組織といった概念が成立した。

本キャラクターは『被害者としてのダーク・サイド使い』の典型でもある。ナイトシスターの闇魔術で身体と能力を強制的に強化され、自由意志を奪われた状態でドゥークーのシス見習いに送り込まれる導入は、ダーク・サイドの被害者という側面を強調する。続く弟フェラル殺害は、闇魔術による強化が人格をも歪めた結果として描かれ、後の『反乱者たち』『アソーカ』等で展開されるダーク・サイドの構造的悲劇の系譜に連なる。

サヴェージの死は、シリーズにおける『シスの掟は2人のみ』の原則を視覚的に確認する場面でもある。シディアスが直接降臨し脅威となった存在を粛清する展開は、後の『エピソード3/シスの復讐』(2005年5月19日米国公開)でアナキン・スカイウォーカーがシスへ転落するメカニズムを補強し、プリクエル三部作とアニメ・シリーズの整合性を強化する。存在感ある低音で恐怖と巨体を体現したクランシー・ブラウンの演技も、その説得力を支えた。

08トリビア

  • 声を担当したクランシー・ブラウンは、『ハイランダー』のカーガンや『ショーシャンクの空に』の典獄ノートン、『スポンジ・ボブ』のカーニ・ジョーで知られるベテラン。サヴェージ役は彼のアニメ声優キャリアの代表作の一つとされる。
  • デザインは兄ダース・モールのザブラク族・赤い肌・頭頂部の角・黒い入れ墨を引き継ぎつつ、闇魔術強化による巨大化を上乗せした造形。モールの背景を補完するナイトブラザー設定の提示でもあった。
  • 種族ダソミリアン・ザブラクは惑星ダソミアに住むザブラクの亜種で、通常種より赤みの強い肌と黒い入れ墨が特徴。サヴェージを通じてダソミア/ナイトシスター/ナイトブラザーの文化体系が正史(カノン)に組み込まれた。
  • 兄モール役サム・ウィットワーの本格起用は、サヴェージが2012年『リベンジ』でモールを救出・復活させた時点が起点。以降ウィットワーは『クローン・ウォーズ』『反乱者たち』、実写『ソロ』までモールを演じ続けた。
  • 女性氏族ナイトシスターは『エピソード2/クローンの攻撃』(2002年)に背景設定として言及されており、サヴェージの登場は、それと対をなす男性氏族ナイトブラザーの存在を初めて視聴者へ提示した。

09よくある質問

サヴェージ・オプレスはどの作品で初登場しましたか?

アニメ『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』シーズン3エピソード13『モンスター』で本格初登場した。直前の第12話でナイトブラザー村の選抜が描かれ、続く本話で強化される。声はクランシー・ブラウンが一貫担当した。

サヴェージ・オプレスはダース・モールとどのような関係ですか?

ダース・モールの実兄弟で、ダソミアのナイトブラザー出身の三兄弟の一人。サヴェージはシーズン4最終話『リベンジ』で、死亡したと思われた兄モールを惑星ロスム・マイナーで発見・救出し、治癒儀式を経て復活させた。

サヴェージ・オプレスの声を担当しているのは誰ですか?

米国俳優クランシー・ブラウン(1959年生、オハイオ州出身)が初登場から一貫して担当した。『ハイランダー』『ショーシャンクの空に』『スポンジ・ボブ』等で知られ、本役は彼のアニメ声優キャリアの代表作の一つとされる。

サヴェージ・オプレスの武器は何ですか?

ドゥークー伯爵から授けられた両端ブレードの双刃ライトセーバーを主武器とする。兄モールが『ファントム・メナス』で用いたものと同形式で、シーズン4-5では単刃とも切り替える。怒りを駆動源にダーク・サイドのフォースを行使する。

サヴェージ・オプレスは死んだのですか?

シーズン5最終話『ザ・ロウレス』で、マンダロアへ降臨したダース・シディアスに『シスの掟は2人のみ』を理由にライトセーバーで貫かれ死亡した。兄モールに看取られ『兄上…私は怖くない』と告げる。以後モールの単独アークへ続く。

10出典

  1. StarWars.com 公式キャラクターデータベース: Savage Opress
  2. StarWars.com 公式シリーズページ: Star Wars: The Clone Wars
  3. IMDb: Clancy Brown
  4. IMDb: Star Wars: The Clone Wars (2008)
  5. Wookieepedia: Savage Opress (canon)
  6. Wookieepedia: Monster (episode)
  7. Wookieepedia: The Lawless
  8. Wookieepedia: Twin Suns (episode)