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スター・ウォーズ / 登場人物

レック

Wrecker

初登場:『クローン・ウォーズ』第7シーズン種族:ヒューマンのカミーノ製変異クローン
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レックは、ジャンゴ・フェットを遺伝的母体とする変異クローンであり、クローン・フォース99の重火力担当である。『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』第7シーズンと『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』全3シーズンに登場する。超人的筋力と爆破技能で前線を切り開く一方、オメガの兄役として部隊の家族的結束を支える重要人物である。

01来歴

来歴

クローン戦争末期

第7シーズン第1話『バッド・バッチ』(2020年2月21日配信)で、クローン・フォース99の重火力担当として初登場する。同シーズン第1〜4話のアネクシス前哨基地奪還アークでは、敵戦闘ドロイドの大隊を爆発物と重火力で正面突破した。エコー救出作戦でも装甲扉の強行突破を主導し、爆破工兵、重量物運搬、近接白兵を担う前衛として力を示した。

オーダー66と離脱

独立シリーズ第1シーズン第1話『エイフターマス』(2021年5月4日配信/90分スペシャル)では、銀河共和国から銀河帝国への政体転換とオーダー66に立ち会う。遺伝的変異によりハンター、レック、テック、エコーのチップは命令へ正常に反応しなかった。レックはハンターの判断に従い、カミーノ施設から離脱して無所属の傭兵チームとして活動を始めた。

チップの作動と除去

第1シーズン第7〜8話を中心とするアークでは、過去の戦闘で受けた頭部への打撃を契機にインヒビター・チップが部分的に作動する。激しい頭痛に襲われ、「良いクローンになれ(Good soldiers follow orders)」という命令へ一時的に準拠した。ハンター、テック、オメガの介入と外科的手術で危機を脱し、初期にチップを物理的に除去された最初の隊員となった。

オメガの兄役

オメガが加入した第1シーズン第1〜2話以降、レックは彼女と最も感情的距離が近い保護者兼兄役となる。戦闘訓練と情緒安定を支え、第1シーズン後半から第3シーズンまで精神的支柱であり続けた。第2シーズン中盤には惑星トリスで賞金稼ぎチームや装甲機甲部隊と戦い、素手と爆発物で前線を突破した。

テックとの別れ

第2シーズン第15話『プラン99(Plan 99)』(2023年3月29日米国時間配信)では、惑星エリアドゥ(Eriadu)の山岳鉄道路線上で帝国軍工作員と賞金稼ぎカド・ベインらの包囲を受ける。テックは車両連結ケーブルを切断して犠牲となり、負傷したレックはハンター、エコー、オメガと脱出した。テックの遺品であるゴーグルの喪失は、その後の心情へ持続的な影響を残した。

オメガ救出戦

第2シーズン第16話で、オメガはロイス・ヘムロック博士率いる銀河帝国先進科学部門(Advanced Science Division)に拉致される。第3シーズン全体(2024年2月21日〜2024年5月1日配信/全15話)では、ハンター、エコー、クロスヘアと共に救出戦へ移行した。潜入と武器調達を進め、重火力と近接戦闘による前線突破を一貫して担当した。

タンティス基地決戦

第3シーズン第14〜15話『タンティス基地の戦い/ザ・カラ』(2024年5月1日米国Disney+配信)では、ヘムロック博士の秘密基地を強襲する。オメガを含む拘束クローンと一次クローンの少女・少年たちを救出し、残員と最終決戦を生き抜いた。シリーズ完結時にはハンター、オメガとパブー島に居住し、退役後の穏やかな日常を送る。

02能力・特徴

能力・特徴
  • 遺伝子変異による超人的筋力、巨体、打撃耐性を持ち、装甲扉の破壊、重量物の単独運搬、素手での白兵戦を担う。
  • DC-17m系の大型ブラスター・ライフルや重機関銃を扱い、サーマル・デトネーターを含む爆発物の運用を専門とする。
  • 賞金稼ぎ、ストームトルーパー、装甲機甲部隊との近接戦闘を引き受け、部隊の前線を突破する高い耐久力と打撃力を持つ。
  • オメガを守り、戦闘訓練と情緒安定を支える保護者兼兄役として、部隊の精神的支柱を務める。
  • 明朗で豪放な性格、大音量の話法、感情豊かな反応により、抑制的な仲間と対照をなし、部隊の感情と戦闘テンポを伝える。

03関連人物

関連人物
ハンター(Hunter)
クローン・フォース99の隊長。レックの前線突破を統制し、離脱から完結まで上位判断を担う、強い忠誠の対象である。
テック(Tech)
工作・情報担当。分析的で寡黙な性格がレックと対照をなし、互いを補完した。犠牲となった後もレックの心情に影響を残す。
クロスヘア(Crosshair)
精密狙撃手。帝国軍に残って一時対立したが、第3シーズンに離脱して合流し、最終局面ではレックと共闘する。
エコー(Echo)
救出後に加入したARC兵。戦術運用でレックの前線突破を支え、第1〜第3シーズンの任務で繰り返し組む仲間である。
オメガ(Omega)
カミーノ育ちの少女クローン。レックが最も近い兄役として訓練と情緒を支え、拉致後は救出が行動の中核となる。
シド(Cid)
オード・マンテル(Ord Mantell)の地下酒場を仕切るトリリアン種の情報ブローカー兼元レジスタンス工作員。任務を仲介する。
ヘムロック博士(Doctor Royce Hemlock/敵対)
銀河帝国先進科学部門の主任科学者。オメガを拉致し、タンティス基地でクローン人体実験を進めた最終的な主敵である。
フィー・ジェノア(Phee Genoa)
海賊団『マーブル(Marauder)』所属の女性パイレーツ兼古代遺物ハンター。探索任務を持ち込み、パブー島でも残員と関わる。
カド・ベイン(Cad Bane/敵対)
ドゥロス種族の伝説的賞金稼ぎ。惑星エリアドゥの山岳鉄道路線上で帝国側の追跡者としてレックと正面対峙する。
ケイレブ・ドリューム(Captain Rex/レックス大尉)
アナキン・スカイウォーカーの元副官。チップ除去ネットワークの中核として残員を支え、レックの除去手術に関わった恩人である。

04登場・関連作品

05名場面

名場面
アネクシス前哨基地奪還で初登場し、敵戦闘ドロイドの大隊を爆発物と重火力で正面突破する。

オーダー66発令後、命令に正常反応しない仲間と共に、ハンターの判断へ従ってカミーノを離脱する。

チップが部分作動して仲間を襲うが、介入を受けて外科的な除去手術を終え、自由意志を取り戻す。

エリアドゥの山岳橋で車両連結ケーブルを切るテックを引き留めようとし、仲間の犠牲に直面する。

タンティス基地を強襲して拘束者を救出し、完結後はハンター、オメガとパブー島で穏やかに暮らす。

06制作背景

制作背景

声はディー・ブラッドリー・ベイカー(Dee Bradley Baker)が担当する。1962年8月31日米国インディアナ州ブルーミントン出身で、2008年〜2020年の前作以来、すべてのクローン役を一貫して兼任した。本作ではハンター、レック、テック、クロスヘア、エコーの5人を演じ分け、1人で同時収録する場面も多い。レックには大音量で抑揚豊かな話法を与え、各人との声質差を作った。

デイヴ・フィローニ(Dave Filoni)は1974年6月7日米国ピッツバーグ出身で、2008〜2020年の前作と『スター・ウォーズ 反乱者たち』2014〜2018年のスーパーバイザーを務めた。前作第7シーズン第1〜4話で部隊を導入し、2021〜2024年の独立シリーズへ発展させた。製作総指揮として、レックを含む5名の構造の起点を作った。

ヘッドライター兼製作総指揮はジェニファー・コーベット(Jennifer Corbett)、演出統括はブラッド・ラウ(Brad Rau)で、両者は『スター・ウォーズ:レジスタンス』2018〜2020年から継続して参加した。製作総指揮にはアシーナ・ポルティーロ(Athena Portillo)とキャリー・ベック(Carrie Beck)も名を連ねる。ルーカスフィルム・アニメーション(Lucasfilm Animation)が製作し、Disney+で全3シーズン47話を独占配信した。

音楽はケヴィン・キナー(Kevin Kiner)が担当し、ショーン・キナー(Sean Kiner)、ディーナ・キナー(Deana Kiner)と共同作曲した。2008〜2020年の前作、2014〜2018年の『反乱者たち』に続く家族体制で、爆破場面とパブー島のエピローグも制作した。5名はテムエラ・モリソン(Temuera Morrison)が演じたジャンゴ・フェットの基本型へ変異を加えた例外クローンとして設計され、レックの体躯は約1.2〜1.3倍に拡張された。

07評価・考察

評価・考察

レックの豪放、直情径行、感情豊かな人格は、ハンターの統率、テックの分析、クロスヘアの冷徹さ、エコーの戦術運用との対比を明確にする。爆発物への偏愛と大きな反応はコメディ・リリーフとして物語のテンポを作る一方、危機では仲間を守る覚悟へ直結する。視聴者が部隊の戦闘と感情の振幅を直感的に追うための代理視点でもある。

超人的筋力と打撃耐性は、ハンターの感覚鋭敏化、テックの高度な認知能力、クロスヘアの超人的視力と射撃精度、エコーの戦術運用に対応する身体能力高度化である。重火力、爆破、白兵戦、重量物運搬を一手に担うことで、5名の戦闘特性を相互補完させる。巨漢の破壊役でありながら、オメガには慎重で優しい兄として接する二面性が人物像の核である。

チップの部分作動と除去は、クローンの自由意志という主題をレック自身の身体的危機として示す。その後、オメガの保護者となり、テックの喪失と救出戦を経て戦闘職人から家族の一員へ比重を移していく。パブー島での退役は、前線突破と破壊を役目としてきたクローン兵に与えられた「穏やかな帰結」であり、3シーズンの人物弧を閉じる。

08トリビア

  • 額を縦走する大きな傷跡は、初登場時から変わらないレックの視覚的な識別記号である。
  • 頭部負傷を契機にチップが作動し、部隊で最初に物理的な除去を受ける展開は、クローンの自由意志という主題の起点となる。
  • 爆発物への強い偏愛を持ち、任務で「爆破こそ最適解」とする発想を繰り返し示す、部隊の前線突破派である。
  • 第1シーズンの配信開始日は2021年5月4日の「スター・ウォーズの日(Star Wars Day)」で、完結回も2024年5月1日に配信された。
  • 全3シーズンは47話で、第1シーズン16話、第2シーズン16話、第3シーズン15話からなり、レックは全話の主要レギュラーである。

09よくある質問

レック(Wrecker)はどの作品に登場しますか?

『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』第7シーズンで初登場する。その後、『スター・ウォーズ:バッド・バッチ』全3シーズン47話で主要レギュラーを務める。

レックの声優は誰ですか?

ディー・ブラッドリー・ベイカー(Dee Bradley Baker)である。ハンター、レック、テック、クロスヘア、エコーを1人で演じ分けた。

レックの遺伝的変異は何ですか?

超人的筋力、巨体、打撃耐性を生む身体能力高度化である。装甲扉の突破、重量物運搬、近接戦闘に生かされる。

レックのインヒビター・チップはどうなりましたか?

頭部への打撃を契機に部分作動し、オーダー66へ一時的に準拠した。仲間の介入後、外科的手術で物理的に除去された。

レックはシリーズ完結時にどうなりますか?

タンティス基地でオメガらを救出する。完結時にはハンター、オメガとパブー島に居住し、退役後の穏やかな日常を送る。

10出典

  1. StarWars.com 公式キャラクターデータベース: Wrecker
  2. StarWars.com 公式テレビページ: Star Wars: The Bad Batch
  3. StarWars.com 公式テレビページ: Star Wars: The Clone Wars
  4. IMDb: Star Wars: The Bad Batch (TV Series 2021-2024)
  5. IMDb: Dee Bradley Baker
  6. Wookieepedia: Wrecker
  7. IMDb: Dave Filoni
  8. Wookieepedia: The Bad Batch (TV series)
  9. Wookieepedia: Clone Force 99
  10. Wookieepedia: Dee Bradley Baker
  11. StarWars.com 公式エピソードガイド: The Bad Batch Season 3 Finale 'The Cavalry Has Arrived'
  12. StarWars.com 公式エピソードガイド: The Bad Batch Season 2 'Plan 99'
  13. StarWars.com 公式キャラクターデータベース: Doctor Royce Hemlock
  14. StarWars.com 公式キャラクターデータベース: Cid
  15. StarWars.com 公式キャラクターデータベース: Cad Bane
  16. IMDb: Jennifer Corbett
  17. IMDb: Brad Rau
  18. IMDb: Kevin Kiner