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2011年版 第128話
2011年版アニメ第128話「ムジョウノヨロコビ×ト×ムショウノアイ」を解説。プフとユピーの献身、メルエムの再生と記憶喪失、コムギ抹殺計画、パームの生存確認を整理する。
第128話「ムジョウノヨロコビ×ト×ムショウノアイ」は2014年5月7日に放送され、原作No.299後半からNo.301を映像化する。貧者の薔薇の爆心地で、プフとユピーは瀕死のメルエムを見つける。
二人は自分の細胞を王へ与え、メルエムは以前を上回る力で再生するが一部の記憶を失う。プフはコムギを隠して殺そうとし、パームは王の帰還を見抜いて討伐隊へ知らせる。

第128話で護衛軍の細胞を得て再生するメルエム 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

自分の生命細胞を王へ差し出すシャウアプフ 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

身体を液状化して王へ与えるモントゥトゥユピー 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

王の記憶からコムギを隠そうとするプフ 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

宮殿へ先行してコムギを探すプフの分身 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博
基本情報
| 媒体 | 2011年版TVアニメ |
|---|---|
| 話数 | 第128話 |
| 副題 | ムジョウノヨロコビ×ト×ムショウノアイ |
| 放送日 | 2014年5月7日 |
| 原作対応 | No.299後半〜No.301 |
爆心地で動いた王の身体
プフとユピーは焼けた大地でメルエムの身体を見つけ、ネテロと相打ちになったように見える状態へ絶望する。外見からは生命反応をほとんど読み取れない。
ユピーが抱いた王がわずかに動き、呼吸を残していると分かる。完全な死ではない一瞬の反応が、二人へ自分を差し出す選択を促す。
薔薇の爆発を耐えたことと、自力で回復できることは別である。王には外部から生命とオーラを補う必要がある。
プフが差し出した生命細胞
プフは自分の生命細胞を王へ食べさせ、回復の材料にする。護衛軍として王を守る役割を、自分の身体そのものへ広げる。
細胞を受け取ったメルエムは一時的に力を取り戻し、その味とオーラへ反応する。食べることで他者の力を取り込む王の性質が、救命へ使われる。
プフは死ぬ可能性を恐れず、王が生きる結果だけを求める。献身は大きいが、後に王の意思を隠す行動と同じ忠誠から生まれる。
ユピーが液状化した身体
回復の兆しを見たユピーも、自分の細胞を液状化して王へ飲ませる。変形能力を攻撃でなく、身体を栄養へ変えるために使う。
二人が与えた量は大きく、残った護衛軍の身体は蜂ほどの小ささになる。王の完全な身体と引き換えに、自分たちの戦闘力を大きく減らす。
どちらが多く与えたかを競うのではなく、王が回復する喜びを共有する。護衛軍の存在目的が最も直接的な形で現れる。
名前で呼ぶことを許したメルエム
再生した王は自分をメルエムと名乗り、プフとユピーにも名前で呼ぶことを許す。女王が与えた名を、本人が自分のものとして受け入れる。
二人の行為を高く評価し、言葉で褒める。護衛軍は王から認められたことへ無上の喜びを感じ、自己犠牲の代価を報われたと受け取る。
王の変化は戦闘力だけでなく、部下の感情を理解し評価する点にもある。ただし記憶の欠落により、その変化の経緯を本人は全て保持していない。
再生後の一時的な記憶喪失
メルエムは爆発前後の一部を思い出せず、小さくなった護衛軍へ何が起きたか尋ねる。自分の名は分かっても、宮殿で大切にした存在が抜け落ちている。
身体は以前より強く、プフとユピーの能力も一部使える。それでも記憶が欠けたため、再生前と完全に同じ人格状態とはいえない。
プフにはこの空白を利用し、コムギのいない王へ戻す機会が生まれる。救った身体と隠そうとする心が同時に進む。
嘘を見抜いた王
メルエムが経緯を尋ねると、プフは分身を偵察へ出したという説明で詳細を避ける。王は声と態度から嘘を感じ取り、二度目の説明を求める。
プフはユピーと自分が身体を差し出した事実を認めるが、コムギの存在までは語らない。真実の一部を出して、最も隠したい部分を守る。
王への絶対忠誠を掲げながら、王が知る情報を選別する矛盾が表面化する。プフは王本人より、自分が理想とする王を守ろうとする。
宮殿へ戻る提案
ユピーは状況を整理するため、東ゴルトー宮殿へ戻ることを提案する。討伐隊、ピトー、コムギの状態を現地で確かめる必要がある。
プフは王が戻る前に自分の分身を宮殿へ走らせ、コムギを殺そうとする。到着まで約二十分あるという計算で先回りする。
同じ帰還でも、ユピーは王を中心に状況確認を考え、プフは王へ見せたくないものを消す時間として使う。護衛軍の判断が分かれる。
ユピーの翼を得た王
メルエムはユピー由来の能力で翼を生やし、プフとユピーを尾につかまらせて飛ぶ。徒歩や通常飛行より速く宮殿へ向かう。
護衛軍の細胞を食べた結果、単なるオーラ増加だけでなく能力の性質まで取り込む。プフが見積もった二十分は大幅に短くなる。
王の再生を喜んだ行為が、コムギ抹殺の猶予を消す。プフは自分の献身によって計画を難しくする逆説へ入る。
コムギを探すプフの分身
宮殿へ戻ったプフの分身は、治療されていた部屋にコムギがいないと知る。討伐隊が既に移動させ、単純な抹殺計画は外れる。
コムギは王の記憶を戻し、支配者としての変化を進める存在だとプフは考える。敵の戦闘員ではなくても、理想の王へ最大の脅威となる。
本人の意思と無関係に、王を人間へ近づけるという理由で命を狙われる。プフの愛は、王が愛する対象を否定する形へ変わる。
見えないナックルの一撃
コムギを探すプフへ、神の不在証明で姿を消したナックルとメレオロンが攻撃する。プフには打撃の出所が見えない。
分身は本体より小さくても情報を持ち帰れるため、逃がせば王へ状況が伝わる。討伐隊は殺傷だけでなく、移動と報告を止める必要がある。
メレオロンの息が続く時間には限界があり、不可視を無制限に保てない。奇襲で得た数秒を、次の拘束へつなげる必要がある。
ウィンクブルーで見ていたパーム
パームはウィンクブルーを使い、視認した人物の現在位置を水晶で追える。宮殿へ来たプフの分身も能力の監視対象になる。
扉口へ姿を見せ、自分がプフを見ていると告げる。改造された後も討伐隊へ情報を渡し、敵側の監視役には戻らない。
見えないナックルたちの攻撃と、遠隔で位置を追うパームの能力が組み合わさる。討伐隊は離れた仲間の情報を再び共有できる。
王の後ろへ現れたポットクリン
飛行中のメルエムたちは、後方へ付いてくるポットクリンを確認する。ナックルの能力による存在だが、王には由来が分からない。
プフは敵の能力だと説明し、宮殿に討伐隊が残ることを示す。姿の小さな念獣が、戦場の情報を王側へ運ぶ印となる。
メルエムは記憶を失っていても、未知の能力を無視せず観察する。再生直後から状況把握を始め、帰還後の支配を準備する。
パームが告げた王の生存
ウィンクブルーでメルエムの姿を捉えたパームは、王が生きて宮殿へ戻っていると討伐隊へ知らせる。ネテロの自爆で終わったという前提が崩れる。
王は以前より強く、護衛軍の能力まで得ている。宮殿側の少人数が正面戦闘で止められる見込みはさらに低い。
無上の喜びと無償の愛のずれ
プフとユピーは身体を差し出し、王から褒められる無上の喜びを得る。見返りを条件にした行為ではなく、王の生存だけを望んだ献身である。
しかしプフは王が選んだコムギを受け入れず、本人の記憶を利用して排除しようとする。王への愛が、王の自由な意思へ無条件ではないことが露出する。
ユピーはプフほどコムギ抹殺へ執着せず、二人の愛の形は同一ではない。副題は献身を称えるだけでなく、その内部のずれを示す。
再生が討伐戦を変えた瞬間
ネテロの薔薇はメルエムを瀕死へ追い込んだが、護衛軍の献身で即死という決着は崩れる。討伐隊には王の復帰という最悪の報告が届く。
一方、薔薇の毒は爆心と接触者へ既に残り、外見の再生だけでは除かれていない。この時点の登場人物は毒の全容を知らない。
第128話は王の勝利を確定する回でも、討伐隊の敗北を完了する回でもない。圧倒的な力で戻る王と、見えない時間制限が同時に進む。
王の捕食能力が救命へ変わる
メルエムは食べた念能力者の力を自分へ取り込む性質を持つ。人間を選別して強くなるために使われた能力が、今回は護衛軍から生命を受け取る手段になる。
プフとユピーは王の性質を知り、自分たちを最も効率よい栄養として差し出す。輸血や通常治療では間に合わない損傷へ、種固有の回復を選ぶ。
回復後に翼などの性質が現れ、能力吸収が成功したと分かる。食べた量と得た能力の全条件は、この時点で全て説明されない。
小さくなった護衛軍の戦力
プフとユピーは王を戻す代わりに、自分たちの身体とオーラの大部分を失う。以前と同じ正面戦闘を続けられる状態ではない。
それでも分身、飛行、情報伝達など残る機能を使い、王の帰還を支える。小ささは無力化を意味せず、役割が護衛から補助へ変わる。
討伐隊がこの変化を把握しているわけではなく、敵戦力の再配分は王側だけの情報である。遭遇時には外見から能力を決められない。
ユピーが嘘へためらう理由
ユピーは王へ事情を隠すことへプフほど積極的ではなく、質問されると説明をためらう。単純な思考だからではなく、王へ直接偽ることへ抵抗がある。
プフは理想の王を守るためなら情報を操作し、ユピーは王の判断へ委ねようとする。二人は同じ自己犠牲を選んでも、忠誠の実行方法が違う。
この差がコムギの扱いにも影響する。護衛軍を一つの意思として書くと、プフの独走とユピーの逡巡が消える。
パームの報告が持つ時間価値
王が宮殿へ着いてから生存を知れば、討伐隊には退路を作る時間がない。飛行中にパームが捉えたことで、数分でも早く配置を変えられる。
情報は王を弱くしないが、コムギを隠し、負傷者を移し、戦闘を避ける判断へ使える。監視能力の価値は攻撃力と別にある。
プフも分身で先行情報を得ようとし、両陣営が到着前の数分を争う。第128話の後半は、再生した王との力比べより情報速度が中心になる。
2011年版 第128話が残したもの
第128話は、プフとユピーが自分の細胞を与え、メルエムを以前以上の力で再生させる回である。
王は記憶の一部を失い、プフは空白を利用してコムギを殺そうとするが、帰還速度と討伐隊の移動が計画を崩す。
パームは王の生存を見抜き、討伐隊へ共有する。護衛軍の無償の献身は、王の意思を隠す矛盾も生む。