人物
バッテラ|恋人のためにG.I.を買い集めた大富豪
大富豪バッテラを解説。昏睡した恋人へ大天使の息吹を使うという目的、31本以上のソフトと500億ジェニーの報酬、ツェズゲラへの委任、恋人の死による計画中止までを整理する。
バッテラは、グリードアイランドのクリア報酬を得るため世界中のソフトを買い集め、攻略者へ500億ジェニーを提示した大富豪である。目的は富やゲームの所有ではなく、事故で長い昏睡状態にある恋人へ大天使の息吹を使い、自分も若返りの薬で同じ時間を生きることだった。
11年以上にわたり31本以上のソフトと100人を超える攻略者へ資金を投じ、ツェズゲラに参加試験と進行管理を任せた。ヨークシンの競売ではミルキと競り合い、さらに7本を落札して財産の半分を費やす。しかし恋人が攻略完了前に亡くなると報酬を撤回し、計画の意味を失ったと告白した。

バッテラ 引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博

恋人を救うためグリードアイランドを求めるバッテラ

ヨークシンの競売でソフトを落札するバッテラ

雇用したツェズゲラ組と攻略状況を確認するバッテラ
基本情報
| 職業 | 大富豪・投資家 |
|---|---|
| 目的 | 昏睡中の恋人の治療と若返り |
| 対象 | グリードアイランド |
| 報酬 | クリア者へ500億ジェニー |
| 協力者 | ツェズゲラ |
| 雇用規模 | 100人超の攻略者 |
| 計画中止 | 恋人の死 |
なぜここまで金を使えたのか
動機は事業でも収集でもない。恋人は年齢差と資産目当てを疑われることを避けたい人物で、高価な贈り物を断り手製の写真立てだけを受け取った。結婚と資産寄付を決めた直後に事故で昏睡し、最高水準の医療でも生命維持以外の方法がなかった。
この状況で残された手段が、グリードアイランドのクリア報酬に含まれる大天使の息吹だった。指定カードを集め切った者だけが得られる回復手段であり、通常の医療の外側にある。バッテラは自分も若返りの薬で同じ時間を生きることまで計画していた。
したがって支出の規模は、目的の切実さと直結している。発売翌年から170億ジェニーでソフトを求め、クリア報酬として500億ジェニーを公示した。財産の半分を投じたのは損得の判断ではなく、他に選択肢がなかったためである。
昏睡した恋人との約束
年齢差と資産目当てを疑われることを避けたい恋人は、高価な贈り物を断り手製の写真立てだけを受け取った。
結婚と資産寄付を決めた直後に事故で昏睡し、最高水準の医療でも生命維持以外の方法がなかった。
大天使の息吹と魔女の若返り薬を知り、治療後の人生まで含めてゲーム攻略を唯一の希望にした。
ソフトと攻略者への巨額投資
発売翌年から170億ジェニーでソフトを求め、クリア報酬として500億ジェニーを公示した。
31本のソフトを確保し100人以上のプロ・アマチュアハンターを送り込んだが、帰還できない者も続出した。
情報を独占して競争相手を減らし、一ツ星の懸賞金ハンターであるツェズゲラへ選考を委ねた。
ヨークシン競売の落札
サザンピース競売でミルキと競り合い、一つのソフトを305億ジェニーで落札した。
続く日程でも278億、602億など巨額で買い進め、7本の追加確保に財産のおよそ半分を使った。
記者へ購入理由を愛だとだけ答え、恋人の存在と病状は世間から隠し続けた。
ゴンとキルアへの選考機会
ライセンスを示せない二人でも競売会場へ入った実力とセーブデータ所持を見て試験参加を認めた。
ツェズゲラが現状では死亡すると判定しても、四日後の再受験という道を閉ざさなかった。
所有ソフトの入口を開放する一方、念の不足した参加者を死なせないため審査制度を維持した。
恋人の死と計画中止
攻略が続く間に恋人は眠ったまま亡くなり、バッテラは部屋へ閉じこもって報酬を撤回した。
帰還したツェズゲラ組へ弁護士を通じた補償を約束し、雇用者としての金銭責任は残した。
写真を前に治療と若返りの目的を語り、ゲームへ注いだ執念が利益ではなく喪失への抵抗だったと明かした。
贈り物を断った恋人という前提
恋人は年齢差と資産目当てを疑われることを避けたい人物だった。高価な贈り物を断り、手製の写真立てだけを受け取っている。バッテラの財力が二人の関係にとって障害になりうるという意識が、この行動に表れている。
結婚と資産寄付を決めた直後に事故が起きた。財産を手放そうとした矢先に、その財産だけが唯一の手段になるという逆転が生じている。
この前提があるため、バッテラの巨額投資は単なる財力の誇示にならない。相手が金銭を望まなかったからこそ、金銭で解決できる手段へすべてを注ぐという構図が成立している。
ツェズゲラへの委任という判断
バッテラ自身はゲームへ参加せず、ツェズゲラに参加試験と進行管理を任せた。攻略の専門性を認め、選定と運用を外部の専門家へ委ねている。
この体制により、100人以上のプロ・アマチュアハンターを送り込むことが可能になった。個人の判断で人を集めるのではなく、選考基準を持つ人物へ権限を渡す形である。
同時に、帰還できない者も続出した。ゲーム内で死亡すれば現実の身体も死ぬという条件下で、大量の人員を投入する判断には犠牲が伴う。雇用主としての責任がどこまで及ぶかという問題が、この規模には常に付いて回る。
ゴンとキルアへ与えた機会
ゴンとキルアはライセンスを示せなかったが、競売会場へ入った実力とセーブデータの所持を評価され、試験参加を認められた。形式要件だけで排除しない判断である。
ツェズゲラが現状では死亡すると判定した際も、四日後の再受験という道を閉ざさなかった。危険を理由に切り捨てるのではなく、条件を満たせば受け入れる余地を残している。
この対応は、バッテラが攻略者を単なる駒として扱っていなかったことを示す。目的は切実でも、参加者の選定には一定の合理性と余地が保たれていた。
競売で財産の半分を投じる
サザンピース競売でバッテラはミルキと競り合い、一つのソフトを305億ジェニーで落札した。続く日程でも278億、602億など巨額で買い進めている。
7本の追加確保に、財産のおよそ半分を使った。開始価格が10億だったことを考えれば、競り上がりの幅は極端である。買い集めそのものが目的化しているようにも見えるが、実際には攻略者を増やすための投資だった。
ソフトの本数は、同時に投入できるプレイヤーの数を決める。一本ごとに攻略チームを送れるため、本数の確保は成功確率の向上に直結する。金額の大きさは、時間との競争を反映している。
計画が終わった後に残ったもの
恋人の死によって、バッテラは報酬を撤回した。攻略が完了目前であっても、目的が消えれば継続する理由がない。500億ジェニーという提示は、あくまで手段のための条件だった。
それでも帰還したツェズゲラ組へは、弁護士を通じた補償を約束している。個人的な目的が失われても、雇用者としての金銭責任は果たす姿勢を示した。
11年以上をかけた計画が、勝利目前で意味を失う。バッテラという人物は、財力によって何ができ、何ができなかったかを同時に示す形で描かれている。
11年という時間の意味
バッテラの計画は11年以上続いた。発売翌年から170億ジェニーでソフトを求め、以降も継続して買い集めている。単発の挑戦ではなく、長期にわたる事業として運営されていた。
この期間の長さは、恋人が昏睡し続けた時間の長さでもある。生命維持だけが可能な状態を保ちながら、治療手段が現れるのを待ち続けたことになる。時間との競争が計画の前提にあった。
同時に、11年かけても攻略は完了しなかった。指定ポケットカード100種を集めるという条件が、資金と人員を大量に投入しても達成困難であることを示している。ゴンたちが到達したことの難しさが、この期間から逆算できる。
依頼主としての描かれ方
バッテラは戦闘に関わらず、能力も持たない。作中での役割は、資金を出して攻略者を動かす依頼主である。しかしその依頼が編全体の枠組みを作っている。
500億ジェニーという報酬額は、参加者の動機を規定する。ツェズゲラ組のように報酬目当てで挑む集団が生まれ、ゴンたちも参加試験を受けることになった。個人の目的が、多数の人間の行動を束ねている。
そして計画の終了もまた、依頼主の判断で決まった。恋人の死によって報酬が撤回され、攻略の意味が変質する。ゴンたちが最後まで進んだ理由は報酬ではなくなり、ジンへ会うという別の目的へ切り替わっていく。
投資額と成功確率の関係
バッテラの支出は、ソフトの本数と攻略者の人数という二つの軸へ向けられた。本数が増えれば同時に挑戦できるチームが増え、人数が増えれば各チームの到達確率が上がる。単純だが合理的な設計である。
しかし帰還できない者も続出した。ゲーム内で死亡すれば現実の身体も死ぬという条件下では、人数を増やすことがそのまま死者を増やすことになる。投資の規模と犠牲の規模が比例する構造だった。
それでも11年で攻略は完了しなかった。資金と人員を最大限に投入しても届かない難度であることが、この結果から分かる。グリードアイランドが単なる高額商品ではなく、実際にクリア困難なゲームだったことを示している。
バッテラを理解する要点
バッテラを理解する要点は、昏睡した恋人と未来を取り戻すため財産の半分と多数のハンターを投入し、恋人の死によって勝利目前の攻略計画そのものを終えた大富豪である。
よく検索される疑問
バッテラの目的は何だったのか?
事故で昏睡状態にある恋人へ、グリードアイランドのクリア報酬に含まれる大天使の息吹を使うことである。さらに自分も若返りの薬で同じ時間を生きる計画だった。ゲームの所有や富の獲得が目的ではない。
どれくらいの規模で投資した?
11年以上にわたり31本以上のソフトと100人を超える攻略者へ資金を投じた。ヨークシン競売では一つを305億ジェニーで落札し、続く日程でも278億、602億などで買い進め、7本の追加確保に財産のおよそ半分を使っている。
なぜ報酬を撤回したのか?
攻略が続く間に恋人が眠ったまま亡くなったためである。バッテラは部屋へ閉じこもり、計画の意味を失ったと告白した。ただし帰還したツェズゲラ組へは弁護士を通じた補償を約束し、雇用者としての金銭責任は残している。