メローネ
めろーね
ネタバレ範囲: Part 5「ベイビィ・フェイス」編とメローネの最期まで
# メローネメローネは、第5部『黄金の風』に登場するパッショーネ暗殺チームの一員である。標的の血液と適合する女性を材料に、自律して成長する遠隔自動型スタンドを生み出す「ベイビィ・フェイス」を操る。本体は戦場から離れたまま、コンピューター型の親機を通じて生成個体へ標的の追跡方法と攻撃技術を教える。
直接攻撃よりも情報収集、適合判定、生成、教育を担当し、戦う個体を任務ごとに作る特殊な暗殺者である。
基本情報
メローネはリゾット・ネエロが率いる暗殺チームの構成員である。公式人物紹介では「ディ・モールト」という言葉を好んで使う人物として紹介される。プロシュートとペッシが敗れた後、列車の戦闘現場へ到着し、残されたブチャラティの血液を回収する。その血液をベイビィ・フェイスへ与え、ブチャラティの生命反応を追跡する生成個体を作る。
年齢、出身地、家族、暗殺チームへ入った経緯は漫画本編で明かされない。
名前と表記
日本語版の名前は「メローネ」で、ラテン文字ではMeloneと書かれる。meloneはイタリア語でメロンを意味する。スタンド名は「ベイビィ・フェイス」で、英語表記はBaby Faceである。海外版ではスタンド名が変更される場合があるが、能力と生成個体を別の設定へ分ける理由にはならない。
アニメ版で生成個体を「ジュニア」と呼ぶ場合は、親機と区別する便宜的な呼称として扱う。
外見
メローネは長い髪を頭頂部で分け、髪と顔の一部を複数の区画に分ける装飾を身に着ける。衣服には穴や網目を組み合わせた意匠があり、口紅を思わせる濃い唇が目立つ。左手にはベイビィ・フェイスの親機を操作するための指先を露出させている。原作カラー版とテレビアニメでは髪や服の色が異なるため、特定の配色を漫画本編の絶対的な設定としない。
性格
メローネは相手の血液型、健康状態、性格、星座などを調べ、能力の材料として数値化しようとする。女性へ無遠慮に接触し、適合性を調べる行動には、相手の尊厳を無視する危険性が表れる。生成個体へ命令を伝えるだけでなく、成果を褒め、失敗を修正し、成長を喜ぶ。自分の管理下で強い個体が育つことへ高揚し、優れた結果を「ディ・モールト」と評価する。
一方、生成個体は独立した意思を持つため、教育が不十分なら本体の命令へ反発する可能性がある。メローネは戦闘者であると同時に、危険な生物を育てて標的へ向かわせる調教師に近い。
暗殺チームでの位置
暗殺チームは、危険な仕事に比べて領地と報酬を制限され、ボスへ反逆する。ソルベとジェラートの処刑後も表立って動けない時期が続くが、トリッシュの存在によってボスの正体へ近づく機会を得る。メローネは仲間と同じ場所で一斉攻撃せず、前の戦闘が残した血液と行動記録を次の任務へ利用する。プロシュートとペッシの敗北は戦力の損失である一方、ブチャラティの血を入手する条件にもなる。
彼の能力は追跡対象の生体資料を必要とするため、他の暗殺者が残した痕跡を回収する後続役と相性がよい。
ベイビィ・フェイスの親機
ベイビィ・フェイスの基本形は、コンピューターと人型の一部を組み合わせた実体化スタンドである。画面、キーボード、トラックボールを備え、一般人にも見える機械として持ち運ばれる。親機自身が高い攻撃力で殴るのではなく、標的の血液情報を解析し、任務用の個体を生み出す。メローネは回収した血液を小瓶に入れ、親機へ装填する。
この手順により、生成個体は血液の持ち主が発する生命エネルギーを追跡できる。標的を見失っても痕跡から再び接近できるため、通常の顔写真や住所に頼らない追跡が可能になる。
母体の選定
生成には標的の血液だけでなく、適合する女性が必要になる。メローネは列車に居合わせた女性の指を舐め、血液型や状態を判断する。親機へ年齢、血液型、星座、性格などの情報を入力し、標的との相性を予測する。選ばれた女性はスタンドの作用を受け、身体から人型の生成個体を生み出す。
作中の現象は人間の通常の生殖と同じ仕組みとして説明されず、スタンドによる特殊な生成である。被害者の意思を無視して身体を材料にする点は、メローネの能力が持つ重大な加害性である。
生成個体の成長
生成直後の個体は知識が乏しく、メローネから言葉、任務、攻撃の方法を学ぶ。親機を介した教育と実戦経験によって身体と知性が急速に成長する。個体の性格は母体の気質や適合性の影響を受け、今回の個体は攻撃的で自尊心が強い。成長するほど能力の精度と判断力が高まるが、自我も強くなり、メローネへ反抗的な態度を見せる。
すべての生成個体が同一性能になるのではなく、材料と教育によって結果が変わる。ベイビィ・フェイスの記事では親機と生成個体を分け、メローネの記事では両者を運用する判断を扱う。
物質を分解して組み替える能力
生成個体は、人間や物体を小さな立方体へ分解し、別の形へ組み替える。自身の身体も立方体へ分解できるため、攻撃を受け流し、狭い場所へ侵入し、離れた位置で再構成できる。ブチャラティの身体を分解して部品ごとに奪い、移動能力を低下させる。壁や地面へ混ざるように移動し、通常の物理攻撃だけでは本体の位置を捉えにくい。
遠隔型でありながら高い破壊力を示す反面、生成個体が破壊されてもメローネへ同じ傷が返る一般的なスタンドの法則は弱い。この安全性によって、本体は遠方から戦況を管理できる。
ブチャラティへの追跡
生成個体はブチャラティの血液を手掛かりに、車でヴェネツィアへ向かう一行を追う。ブチャラティが発する生命エネルギーを探し、走行中の車へ接近する。一行は列車戦を終えた直後で消耗しており、新たな追跡者がすでに動いていると知らない。生成個体はブチャラティの身体を立方体へ分解し、腕や脚を奪って行動不能へ近づける。
標的の情報を得たメローネが現場へ行かずに攻撃できるため、反撃で本体を探すことも難しい。
ジョルノとの戦い
ジョルノはゴールド・エクスペリエンスで生命を作り、分解されたブチャラティの身体を補おうとする。生成個体はジョルノの喉や身体も分解し、発声と呼吸を奪って優位に立つ。しかしジョルノは奪われた部分の代わりとなる身体部品を生物から作る方法へ到達する。この応用によって自分の傷を修復し、ブチャラティの身体も戻す。
ベイビィ・フェイスの組み替え能力を受けた経験が、ゴールド・エクスペリエンスを治療へ発展させる契機になる。敵の能力が奪った身体を、別の生命から作った部品で補うという対称的な反撃である。
生成個体の敗北
ジョルノは生成個体の身体へ生命を与え、その構成物から生物を作る。個体は自分の一部が別の生命へ変化したことを理解できず、内部から崩れて爆発する。遠隔自動型の強みは本体を危険へ置かないことだが、自律した個体が誤った判断をすればメローネは即座に修正できない。メローネは通信を通じて状況を把握するものの、実戦の細部は生成個体へ任せている。
高い成長性と独立性が、命令を越えて行動する不確実性にもつながる。
メローネの最期
ジョルノは破壊された生成個体の一部から毒蛇を作る。その蛇は材料となったスタンドと本体の関係をたどり、遠方にいるメローネへ到達する。メローネは生成個体が敗れた後も安全圏にいると考えるが、蛇に舌を噛まれて毒を受ける。本体へ直接接近できない状況を、スタンドの残骸から生んだ生命の帰巣性で突破される。
メローネは戦場から離れる利点を得る代わりに、自分へ戻る物質が反撃の経路になる危険を見落とした。漫画本編ではこの毒によって死亡し、暗殺チームはさらに一人を失う。
戦術の評価
メローネは血液、母体、教育時間を確保できれば、標的へ適合した強力な個体を安全圏から送り込める。生成個体は自動追跡、物質分解、再構成、学習を備え、長距離の暗殺へ向く。本体が現場にいないため、標的が生成個体を倒しても居場所をすぐ特定できない。反面、準備なしには戦闘個体を作れず、母体の性質と教育結果によって性能が変動する。
生成個体の自我が成長すれば命令への服従も不安定になり、完全な遠隔操作とは言えない。任務開始までの条件は多いが、条件を満たした後は本体の安全と高い攻撃力を両立する能力である。
物語上の役割
メローネは、暗殺チームが前の戦闘で得た痕跡を次の攻撃へつなぐ役割を担う。ブチャラティチームは列車を脱出しても追跡を切れず、ボスの指示する目的地へ急ぐ間に再び襲われる。ジョルノはこの戦いで身体部品を作る治療法を獲得し、以後の重傷者を救う力へ発展させる。メローネの能力は敵を傷つけるだけでなく、主人公側の能力理解を一段階進める試練になる。
原作とテレビアニメ
漫画本編では「ベイビィ・フェイス」編に登場し、生成個体の誕生からメローネの死亡までが描かれる。テレビアニメ版の声は間島淳司が担当する。アニメ公式の各話紹介では、ブチャラティの血液を採取し、列車の女性から遠隔パワー型スタンドを生み出した経緯が確認できる。ゲームでは生成個体がプレイアブルになる場合があるが、対戦結果や固有技の演出を本編の出来事へ混在させない。
未判明事項
メローネが過去に何体の生成個体を作ったか、暗殺チームでどの任務を担当していたかは不明である。母体の選定条件が実際の性能へ及ぼす比率、教育可能な知識の上限、生成に必要な時間も数値化されない。親機を破壊された場合に既存の個体が維持されるか、複数個体を同時に作れるかも示されない。作中で実演された一体の性質と、ベイビィ・フェイス全体の一般則を区別して記述する必要がある。