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メイドインアビス百科事典ANNA MOVIES

人物

テパステ

読み:テパステ

巫女を追う探窟家テパステについて、幼少期の巫女候補、クラヴァリとの非合法な絶界行、ニシャゴラによる拘束、七層での同行を解説する。

ネタバレ範囲:原作『ハウアーユードコカ』以降の最新章および2026年公開予定の劇場シリーズ公式情報を含みます。

劇場シリーズに登場するテパステのアニメ公式キャラクター画像
テパステはクラヴァリと非合法な絶界行を行い、深界で呪詛船団と合流する。

テパステとは

テパステは探窟家クラヴァリと行動し、巫女や「巣」に関する情報を追う女性である。正式な許可を得ずに絶界行を行い、深界六層で呪詛船団のニシャゴラに捕らえられる。

明るく軽い話し方の一方、探窟家の歩き方や声から所属を見抜き、複数の遺物を扱う。過去には本人の意思に反して巫女候補として運ばれた経験があり、巫女をめぐる現在の行動は幼少期から続く問題と結びつく。

外見とアビスのねじれ

短い髪にはアビスの影響によるねじれが見え、腹部には大きな傷がある。多くの収納を備えたつなぎ状の服と毛皮の付いた上着を着て、投げ刃や射撃用遺物を隠し持つ。小柄だが深層行動へ適した装備である。

髪のねじれは深い探窟経験を示すが、階級を表す笛は見せない。外見から正規の探窟家か犯罪者かを判断しにくく、本人も曖昧さを利用して相手の反応を探る。情報戦と近接戦を同じ距離で行う人物である。

幼少期の巫女候補

幼いテパステは本人の意思に反して「巫女候補」とされ、アビス深部へ運ばれる。その途中、集団はタマウガチに襲われ、候補を探していた探窟家ピエルゾが彼女を守る。忘れ籠へ入るよう指示され、直接攻撃を避ける。

この出来事は、巫女が一人の神話的人物だけでなく、候補を選び運ぶ地上側の組織を伴うことを示す。テパステが現在も巫女へ関わるのは、偶然に噂を追い始めたからではない。被害者、候補、調査者という複数の立場が重なる。

クラヴァリとの出会い

タマウガチに投げ回された忘れ籠を、ピエルゾの探索を引き継いだクラヴァリが開き、傷ついたテパステを発見する。その後二人は長く行動を共にし、巫女と巣を追う協力者になる。

クラヴァリは保護者であるだけでなく、探窟の技術と軽い心構えを伝える先輩でもある。テパステは従属する助手ではなく、自分で情報を集め、戦い、判断する相棒へ成長する。二人の会話には長い信頼と遠慮のなさがある。

酒場での情報収集

地上の酒場では、祈手、地臥せり、地底盗賊、ハボルグらの存在を歩き方と声から識別する。大規模探窟の準備を観察し、自分たちの非合法な行動が発覚する前に出発する時機を測る。

情報量の多さを誇示せず、冗談と挑発で相手の反応を引き出す。ユルメへ犯罪歴を言い当て、攻撃をかわして短い打撃で制する場面から、観察、記憶、身体操作が一続きの技術だと分かる。

非合法な絶界行

テパステとクラヴァリは、廃工場の経路から許可を得ずアビスへ入り、絶界行を行う。六層から人間として帰れないことを理解した不可逆な出発であり、目的は巫女と巣の情報へ到達することにある。

正規手続きを避けた理由には、追跡と情報秘匿、所有する遺物の問題がある。非合法であることを無謀の一語へ還元せず、誰に知られると何を失うのかを見る必要がある。それでも危険と代価を自分たちで引き受けた選択である。

クラヴァリとの別れ

六層でクラヴァリは重傷を負い、テパステと通信機で最後の会話をする。彼は追手が来るため先へ行くよう促し、硬くなりすぎず心を保てと伝える。通信距離が切れ、二人は「巣」での再会を約束する。

テパステは涙を見せながらも、戻れない相手のもとへ引き返さず任務を継ぐ。冷淡だからではなく、クラヴァリ自身の選択を受け取り、二人の目的を前へ運ぶためである。遺品と情報は後にリコたちへつながる。

ニシャゴラとの戦闘

追いついたニシャゴラは、テパステを巫女の手下と疑って情報を求める。テパステは投げ刃状の遺物を使い、さらに射撃用遺物を準備して抵抗する。圧倒的な怪力へも会話を止めず、脅しの矛盾を指摘する。

戦力差から最終的に拘束されるが、無力ではない。相手の性格を読み、殺されず隊長のもとへ運ばれる状況を作る。勝敗だけでなく、情報を持つ自分の価値を相手へ理解させる生存戦略が働く。

リコ一行との遭遇

ニシャゴラに運ばれている途中、リコレグナナチファプタと遭遇する。ニシャゴラが白笛を見て敵視すると、テパステは子どもたちを知らないと説明し、即時の戦闘を避ける。

捕虜であっても状況を観察し、双方の情報差を埋める。リコがライザの娘であること、白笛の由来、巫女の伝承が語られ、テパステ自身も新しい手掛かりを得る。拘束状態が調査の停止にはならない。

呪詛船団の拠点

第5拠点ではスラージョの監視下に置かれ、リコ一行の試験、入浴、食事に同席する。敵対組織の捕虜でありながら、双子の世話を任され、隊員と一定の実務を共有する。

スラージョはテパステを巫女への情報源として保持し、本人も相手の知識を利用する。完全な信頼も自由もないが、深層では互いを即座に排除するより、監視付きで同行する方が合理的になる。

遺物を扱う技能

隠した刃、爪状の武器、充填して撃つ遺物、通信機などを状況に合わせて使う。遺物の正式名称や等級が不明なものもあり、見た目だけで機能を固定できない。確認できる射撃、遮蔽、通信の用途を分けて記述する。

身体能力も高く、酔った黒笛級の相手へ精密な打撃を加え、六層を負傷せず走る。装備に依存するだけでなく、観察から攻撃へ移る速さが強みである。クラヴァリから得た探窟技術を自分の軽快な戦い方へ変えている。

遠き巣と巫女

テパステは「遠き巣」と呼ばれる集団または拠点に属し、巫女へ情報を運ぶ網の一部とされる。クラヴァリとの会話では手紙、巣、仲間の存在が示されるが、組織の全容と指揮系統はまだ公開されていない。

巫女候補だった過去と現在の所属がどう接続したかも未解明である。巫女に従う信者、候補から逃れた調査者、内部の協力者という可能性を区別し、本人が明言していない動機を確定しないことが重要になる。

七層での同行

呪詛船団とリコ一行が七層へ進む際、テパステも監視下で同行する。双子の装備を外して入浴させ、レグの遺物について質問し、クラヴァリの所持品へ関心を示す。日常の作業と調査を並行する。

未知の敵が襲うと、ニシャゴラと協力して伸びたレグの腕を岩へ固定し、救出の足場を作る。捕虜という立場でも、自分と全員の生存に必要な行動を選ぶ。隊の所属より現場の連携が優先される。

劇場シリーズでの展開

2026年公開予定の劇場シリーズ第1部『目覚める神秘』では、テパステが主要人物として映像化され、声を諸星すみれが担当する。公式キャラクター画像では原作の装備と傷、表情が再構成されている。

映像版で追加される演出や台詞は、公開後に原作正史と区分して扱う必要がある。現時点では公式に発表された登場、担当声優、作品範囲を確定情報とし、未公開の展開を予告映像だけで補完しない。

人を見分ける観察力

テパステは仮面や制服がなくても、祈手の歩き方、地底盗賊の声、個々の探窟家の癖を識別する。地上の酒場で情報を集めるには、所属を直接尋ねず、相手が隠した特徴を読む必要がある。

この能力は超自然的な読心ではなく、長い観察と記憶に基づく。知っている情報を会話のどの時点で示すかまで計算し、相手を驚かせて主導権を取る。深層で原生生物を読む技術が、人間同士の駆け引きにも使われる。

明るさを保つ技術

クラヴァリは、危険なときほど心を硬くしすぎず、軽い調子を保つようテパステへ伝える。彼女の冗談や舌を出す仕草は、状況を理解していない軽薄さではなく、恐怖で判断を止めないための実践でもある。

別れの通信では涙を流し、それでも次の行動へ移る。感情を隠して強がるのではなく、悲しみを認めたまま身体を動かす。明るさは人格の表面だけでなく、先輩から受け継いだ生存技術として機能し、七層でも判断の柔軟さを保つ。それが仲間を生かす。

クラヴァリの所持品

七層へ向かう途中、テパステはナナチへクラヴァリの所持品について尋ねようとする。ナナチたちは六層で彼の最期と遺品に接しており、別々だった物語線がここでつながる。

質問は中断され、何を確認したかったかはまだ完全に明かされない。遺物、通信、神話記録のいずれかを早期に断定せず、テパステが相棒の行方と目的を追い続けている事実を軸にする。

リコ一行との位置関係

テパステはリコ一行の正式な仲間でも、呪詛船団へ加入した隊員でもない。捕虜として監視されながら、食事、入浴、戦闘を共にする暫定的な同行者である。所属と現場の協力を区別する必要がある。

リコたちが巫女の手先ではないと理解した後も、自分の情報をすべて公開してはいない。互いの目的が一部重なる状態で、どこまで話し、いつ離れるかを測っている。友好的な会話を完全な信頼の証明とはしない。

作品における役割

テパステは、地上の探窟家社会と物語終盤の巫女をつなぐ人物である。幼少期に制度へ選ばれた被害者が、成長後には自分の技能で同じ謎を追うため、巫女の物語を遠い神話から個人の人生へ引き寄せる。

また、相棒を失い、敵に捕らえられても、冗談、観察、協力を止めない。強さを感情の否定ではなく、涙を抱えたまま次の判断をする力として示す。今後、クラヴァリの遺志、遠き巣、巫女候補の制度を説明する中心人物になる。七層での選択にも注目が必要である。

公式情報