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ONE PIECE百科事典ANNA MOVIES

場所

アカシア

アカシアは、新世界のドレスローザ王国南西部にある港町である。麦わらの一味、トラファルガー・ロー、錦えもん、モモの助、シーザー・クラウンがパンクハザードから到着した際、最初に上陸した町である。

アカシアは、新世界のドレスローザ王国南西部にある港町である。 麦わらの一味トラファルガー・ロー、錦えもん、モモの助、シーザー・クラウンがパンクハザードから到着した際、最初に上陸した町である。

町の代表的な施設はコリーダコロシアム。 メラメラの実を賞品にした闘技大会が開かれ、ルフィは「ルーシー」と名乗って参加する。

明るい石造りの街並み、花、料理、踊り、人間と玩具が共に暮らす光景は、ドレスローザの繁栄を最初に見せる。 しかし地下にはSMILE工場と闇の取引港があり、地上の祝祭とドンキホーテファミリーの支配が同じ場所へ重なっている。

基本情報

アカシアは人物名ではなく、ドレスローザ島にある都市名である。 島の南西側に位置し、海から来た船が接岸できる港を持つ。

原作では第701話から登場し、TVアニメでは第630話から街並みが描かれる。 ドレスローザ編の入口であり、王宮がある王の台地や北側のグリーンビットとは別の地区である。

都市と主要施設も同一ではない。 コリーダコロシアムはアカシアの中にある建物で、アカシア全体が闘技場を意味するわけではない。

ドレスローザ内の位置

ドレスローザは、島の外周を大きな岩壁に囲まれ、中央に王宮を載せた王の台地が立つ国である。 アカシアは南西の海岸側にあり、島外からの来訪者を受け入れる玄関口になる。

北には鉄橋で結ばれたグリーンビットがあり、島内にはプリムラ、セビオ、カルタなど別の町もある。 アカシアから王宮やグリーンビットへ向かうには、島の内部を横断する必要がある。

地下には、コロシアム周辺からドンキホーテファミリーの施設へつながる空間が広がる。 地上の観光都市だけを見ても、王国の物流と犯罪事業の全体は分からない。

麦わらの一味の上陸

パンクハザードを出た同盟一行は、ドンキホーテ・ドフラミンゴへ七武海辞任を迫り、SMILE工場を破壊するためドレスローザへ来る。 最初の上陸地点がアカシアである。

一行は目的ごとに分かれる。 工場を探すフランキー、シーザーを引き渡すためグリーンビットへ向かう者、サニー号を守る者、錦えもんの仲間カン十郎を探す者が、それぞれ町の情報を集める。

ルフィ、ゾロ、サンジ、フランキー、錦えもんは街へ入り、料理店で情報を得る。 そこでルフィは、コリーダコロシアムの賞品が兄エースの能力だったメラメラの実だと知る。

本来の作戦は工場破壊を優先するはずだったが、ルフィは賞品を他人へ渡したくないと考え、大会参加を決める。 アカシアは同盟の計画が複数の目的へ分岐する地点になる。

街並みと生活

アカシアには石造りの建物、曲線的な装飾、花のある通り、飲食店が並ぶ。 ドレスローザ全体の意匠と同様、スペインの都市景観や建築を思わせるデザインで統一されている。

人々は音楽と踊りを好み、情熱的な国民性として描かれる。 恋愛をめぐる激しい反応は誇張された笑いにも使われ、到着直後の一行へ、この国がワノ国やパンクハザードと異なる文化を持つと印象づける。

街路では人間と生きた玩具が自然に会話し、一緒に生活している。 来訪者には不思議で平和な共存に見えるが、住民が玩具になった者の記憶を失っているために成立する偽りの秩序だった。

玩具は元の人間へ戻りたいと訴えられず、家族も存在を思い出せない。 明るい街並みは、能力と法律で不都合な人間を見えなくした結果でもある。

コリーダコロシアム

コリーダコロシアムは、アカシアにある巨大闘技場である。 剣闘士、海賊、賞金稼ぎ、各国の戦士が集まり、観客の前で戦う。

ドンキホーテファミリーはメラメラの実を優勝賞品にし、世界中の強者を一か所へ呼び寄せる。 ルフィは正体を隠すため「ルーシー」と名乗り、兜と付けひげで変装してCブロックへ出場する。

コロシアムには、警察や海軍が内部の犯罪者へ手を出せない特別な規則がある。 一歩入れば公的な法執行が届かないため、ドフラミンゴ側は海賊を集めても即座に逮捕されない空間を維持できる。

大会は娯楽であると同時に罠でもある。 敗者は地下へ落とされ、シュガーの能力で玩具へ変えられ、SMILE工場の労働力にされる。 観客が見る勝敗の下で、人間の存在そのものを消す工程が動いていた。

地下のSMILE工場

アカシア周辺の地下には、ドフラミンゴの闇の取引を支える港と工場がある。 SMILE工場では、パンクハザードから供給されるSADを原料に、人造悪魔の実SMILEを生産する。

工場で働く玩具の多くは、本来は人間である。 シュガーのホビホビの実によって姿を変えられ、契約によってドンキホーテファミリーへ逆らえない状態に置かれている。

地上のコロシアムは、戦士を集め、敗者を地下へ送る入口になる。 港は取引相手が島外から商品を受け取る場所になる。 娯楽施設、生産施設、物流施設が垂直に重なり、ドレスローザの地下経済を構成する。

この構造により、アカシアは単なる上陸港ではなく、ドフラミンゴの事業が人を集め、消し、働かせ、商品を出荷する中心地の一つになる。

片足の兵隊と反ドフラミンゴ勢力

玩具の片足の兵隊は、リク王軍の剣闘士キュロスが姿を変えられた存在である。 彼はコロシアムと地下施設の構造を知り、ドンキホーテファミリーを倒すために長く準備する。

アカシアで出会う玩具たちの言葉は、来訪者が見た平和な共存を少しずつ崩す。 人間が玩具を家族だと認識できない一方、玩具側は元の人生を覚えている。

大会参加者が地下へ送られ、トンタッタ族の作戦と合流することで、コロシアムの物語と工場破壊の物語が接続する。 ルフィの寄り道に見えた大会参加が、結果としてドフラミンゴへ反抗する大船団の出会いを生む。

鳥カゴによる被害

シュガーが気絶し、玩具が人間へ戻ると、ドフラミンゴの支配の秘密が一斉に明るみに出る。 彼は「鳥カゴ」を発動し、島全体を切断する糸で囲む。

さらにピーカのイシイシの実によって地形が大きく組み替えられ、王宮や台地の配置が動く。 アカシアを含む市街地は、縮み続ける鳥カゴと戦闘によって甚大な被害を受ける。

建物が破壊され、住民は中心へ追い立てられる。 上陸時に整っていた通りと港町の景観は、王国全体の崩壊へ巻き込まれる。

ドフラミンゴ敗北後、藤虎は能力で瓦礫を集め、さらなる被害を抑える。 しかし町の全建築がいつ、どのように復旧したかは詳細に描かれていない。 復興が始まったことと、被害が完全に消えたことは区別する必要がある。

ドレスローザの表と裏

アカシアを最初に歩くと、料理、花、踊り、闘技大会、玩具という観光的な魅力が並ぶ。 ドフラミンゴは、この明るさを消さずに支配を続けた。

住民を恐怖だけで黙らせるのではなく、不都合な者を玩具へ変え、家族の記憶から消す。 残った人々は喪失したこと自体を知らず、平和な町の生活を続ける。

コロシアムも同じ二面性を持つ。 表では世界の強者が競う娯楽、裏では敗者を奴隷労働へ送る選別装置である。

アカシアは、ドレスローザ編の主題を小さな範囲に凝縮する。 目に見える幸福と、見えなくされた犠牲が同じ通りと建物の上下に存在する。

建築・景観のモデル

ドレスローザの町並みは、スペインを基調とする意匠で描かれる。 色彩豊かな建物、石畳、花、闘牛場を思わせるコロシアムが、その印象を作る。

作中の国は現実の特定都市を寸分違わず再現したものではない。 バルセロナの建築、ロンダの景観、闘牛文化など、複数の要素を組み合わせた架空の都市である。

モデルを説明する時は、アカシアの全建物が現実の一つの町と一対一対応すると決めつけない。 現実の参照元はデザイン理解の手がかりであり、作中地理そのものではない。

関連する場所

コリーダコロシアムはアカシアの主要施設で、大会と地下労働の入口になる。

王の台地は島中央にあり、王宮が置かれる。 アカシアから見える政治的中心だが、同じ市街区ではない。

グリーンビットは北側の鉄橋の先にある島で、ローとドフラミンゴの取引場所になる。

地下取引港とSMILE工場は、アカシア周辺の地上施設と接続するドンキホーテファミリーの秘密拠点である。

これらを分けることで、ドレスローザ編の同時進行する各チームが、どこからどこへ移動したかを追いやすくなる。

まとめ

アカシアは、ドレスローザ南西部にある港町で、麦わらの一味と同盟が最初に上陸した場所である。 明るい街並みと人間・玩具の共生を見せる一方、主要施設コリーダコロシアムの地下にはSMILE工場と取引港が隠されている。

ルフィはここでメラメラの実を賞品にした大会を知り、ルーシーとして参加する。 コロシアムの敗者が玩具にされる仕組みによって、大会、工場、シュガーの支配、後の大船団が一つへつながる。

鳥カゴとピーカの能力で町は大きな被害を受けるが、ドフラミンゴ敗北後はリク王家のもとで復興へ向かう。 アカシアは、華やかな観光都市と地下の人身支配という、ドレスローザの表裏を最初に示す入口である。