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原作各話

原作第1188話「虚無(ボーフー)」

原作第1188話「虚無(ボーフー)」は、『週刊少年ジャンプ』2026年33号に掲載されたエルバフ編の一話である。日本では2026年7月13日に発売・配信され、イムとギア5のルフィによる直接戦闘、ジョイボーイをめぐる記憶、ロキを守るジンベエ、軍子の救出を試みる仲間たちが並行して描かれる。

原作第1188話「虚無(ボーフー)」は、『週刊少年ジャンプ』2026年33号に掲載されたエルバフ編の一話である。日本では2026年7月13日に発売・配信され、イムとギア5のルフィによる直接戦闘、ジョイボーイをめぐる記憶、ロキを守るジンベエ、軍子の救出を試みる仲間たちが並行して描かれる。

前話で始まった戦いは、ルフィが一方的にイムを追い詰める展開にはならない。イムは黒い炎のような「オーメン」、怨魔剣、そして話題と同じ読みを持つ虚無の攻撃を使い、ギア5の変則的な動きを上回る。最後は巨大な刃がルフィの胴体を貫き、第1189話へ続く。

基本情報

  • 話数:第1188話
  • 日本語題:虚無(ボーフー)
  • 英語公式版の話数:Chapter 1188
  • 作者:尾田栄一郎
  • 掲載誌:『週刊少年ジャンプ』2026年33号
  • 日本発売日:2026年7月13日
  • 公式英語版公開日:2026年7月12日
  • 収録予定:コミックス第116巻相当。日本語版実物刊行時に確定する
  • 該当ストーリー:エルバフ編
  • 前話:第1187話「元凶」
  • 次話:第1189話「世界の王」
  • 主な登場人物:ルフィ、イム、ロキ、ジンベエ、ラタトスク、ブルック、フランキー、軍子ほか

表題の漢字は「虚無」だが、振り仮名は通常の「きょむ」ではなく「ボーフー」と読む。一般語の虚無、空白の100年、イムの一人称を同じものとして直結させず、本話で表題と技名に使われた表記を優先する。

前話までの状況

イムはエルバフの戦場へ介入し、神の騎士団を通じて巨人族を屈服させようとしていた。子どもたちを人質にし、恐怖から生まれた怪物と火災を広げる作戦に対し、麦わらの一味と巨人族は複数の場所で反撃する。

第1187話「元凶」では、ルフィとロキがイムへ攻撃を加えるが、黒い炎オーメンが二人を追う。イムの怨魔剣(スティグマ)を受けたロキは倒れ、ギア5となったモンキー・D・ルフィが単独で前へ出る。

西の村ではロロノア・ゾロがシェパード・ソマーズ、ヴィンスモーク・サンジがリモシフ・キリンガムと対峙する。第1188話はその全戦線を決着させる回ではなく、イムとルフィの正面衝突へ焦点を絞る。

ジョイボーイを思い出すイム

冒頭では、イムの記憶の中にジョイボーイが現れる。顔の全貌ではなく口元を中心に描かれ、笑う表情はルフィを連想させる。イムは現在の相手を見ながら、ジョイボーイがすでに死んでいることを自分へ確かめるように語る。

この場面から、イムが過去のジョイボーイを直接知っていた可能性は高まる。しかし、二人の関係が友人、敵、同盟者のどれだったのか、回想の会話がいつ・どこで行われたのかは、本話だけでは確定しない。口元が似ることも、ルフィがジョイボーイ本人の転生である証明にはならない。

重要なのは、イムがルフィを単なる新しい海賊としてではなく、過去の記憶を呼び起こす存在として見る点である。その比較は戦闘の最後まで続き、イムはルフィとジョイボーイの違いを見定めようとする。

追尾する腕と最初の被弾

ルフィはイムの攻撃に対し、頭をずらして避けようとする。ギア5らしい柔軟な回避で一度は外れたように見えるが、イムの腕は軌道を変えて頭部を追い、ルフィを地面へ叩きつける。

攻撃は単に腕が長いだけではなく、避けた位置へ追いつく。ルフィの身体がゴムであること、未来を予測する見聞色、自由な変形のいずれか一つで簡単に無効化できない。イムがルフィの戦い方を観察し、反応へ合わせていることが示される。

地面へ落とされたルフィは黒焦げのような姿になるが、すぐに立ち上がる。ギア5の誇張表現には、深刻な損傷と一時的な漫画的変形が同居するため、この時点で戦闘不能や死亡と判断しない。

オーメンの包囲

イムは黒い炎のような小さな存在「オーメン」を複数放ち、空中のルフィを追わせる。オーメンは一方向の弾丸ではなく、目標を追尾し、接近後に爆発する。ルフィは空中を走るような動きで逃げ、連続した爆発を避ける。

ルフィはゴムゴムのJET銃乱打で反撃し、数の多い追跡体をまとめて迎え撃つ。しかし、オーメンを消すことがイム本体への決定打になるわけではない。遠隔の追跡攻撃と、本体の近接攻撃を同時に処理させる点が厄介である。

オーメンが独立した生命体なのか、イムの覇気・能力・武器の一部なのかは説明されない。悪魔の実の名称も本話で確定していないため、能力一覧では「イムが使用した黒い炎状の追跡体」とし、系統を断定しない。

「ゴムゴムの魔人」

包囲へ対抗するルフィは、身体を大きく膨らませた「ゴムゴムの魔人」を使う。壺や魔人を思わせる輪郭を取り、従来の巨大化とは違う姿で攻撃を受け止めようとする。ルフィは、イムがロキと戦う様子を見ていたため、相手の手を理解しているという態度を見せる。

これはヒトヒトの実 幻獣種 モデル“ニカ”の覚醒による自由な変形の一例である。ただし、本話時点で「魔人」がギア5と別の常設形態、悪魔の実の新段階、固有の種族変化だとは説明されていない。技名として記録し、能力体系の昇格は保留する。

ルフィはロキが倒れたことを前提に、彼の死を無駄にしないという趣旨の言葉を口にする。すぐにロキ本人が「生きている」と怒鳴るため、死亡確認ではなく、ルフィの早合点を使った場面である。ロキを本話の死亡者として扱わない。

ロキを守るラタトスクとジンベエ

イムは再び倒れているロキを狙い、オーメンを放つ。ラタトスクが身を挺して攻撃を受け止め、主人を守ろうとする。ラタトスクは単なる移動用の動物ではなく、ロキの状態と戦場をつなぐ意思ある存在として動く。

そこへジンベエが到着し、魚人空手の唐草瓦正拳で攻撃を防ぐ。ルフィはロキを「ダチ」と呼び、ジンベエへ防衛を任せる。ロキへの評価をめぐってエルバフの住民と異なる立場を取りながら、ルフィは実際の行動で保護対象にする。

この共闘は、ロキの王殺しの嫌疑や過去がすべて解決したことを意味しない。ルフィが現在の戦いで相手を友人と判断したことと、エルバフ史上の罪の真相は別の問題である。

軍子をめぐる別働隊

別の場所では、ブルックやフランキーたちがマンマイヤー・軍子を救おうとしている。軍子は氷に閉じ込められた状態にあり、内部の本人をイムの支配・干渉から引き戻せるかが焦点になる。

イムも軍子の氷塊が完全に消えていないことへ注意を向ける。ここから、イムの現在の顕現と軍子の身体・意識に関係があることは読み取れるが、憑依の仕組み、距離、解除条件、軍子本人の意思が戻る範囲は未説明である。

ブルックは軍子と過去に接点がある「シュリ姫」を手掛かりに呼びかける。音楽や記憶が支配を破る可能性は示唆されるものの、第1188話内で軍子の完全救出は成立しない。

怨魔剣への反撃

ルフィはイムの注意が軍子へ向いた隙を狙い、不意打ちの銃弾を放つ。イムは右手で攻撃を防ぎ、再び怨魔剣を使う。前話でロキを倒した巨大な刃がルフィへ向けられ、正面からの力比べとは違う緊張が生まれる。

ルフィは怨魔剣を間一髪で避けるが、変形を解き、通常に近い身体へ戻る。回避に成功したことと、イムの攻撃を攻略したことは同じではない。大きな技の直後に生じた姿勢・距離の変化を、イムは次の一撃へ利用する。

「怨魔剣」が武器本体の名前か、技名か、イムが生み出す複数の武器群の一つかは、後続話で追加情報が出る。第1188話単独の記事では、画面に示された呼称と効果までに限定する。

虚無(ボーフー)

イムが最後に使うのが、表題と対応する「虚無」の攻撃である。巨大な刃が形成され、その影響を受けた周囲の森は急速に生気を失い、枯れたような状態になる。物理的に切るだけでなく、生命や環境へ作用する性質を見せる。

イムはルフィをジョイボーイと比較し、同じ存在ではないと見切る。その直後、刃がルフィの胴体を深く貫く。コマ上の傷は大きいが、第1188話の終端では生死、再生、傷の持続、能力解除後の状態は確定しない。

表題の読み「ボーフー」は、ヘブライ語聖書の創世記に見られる語との関連が考察されている。しかし、作者による語源解説は本話にない。一般的な語源候補と、作中でイムが何を意味して使うかを同一視しない。

確定事項と未確定事項

### 本話で確認できること

  • イムはルフィを見てジョイボーイの記憶を呼び起こす
  • イムの腕は回避後のルフィを追尾して打撃を与える
  • オーメンは複数で追跡し、爆発する
  • ルフィは「ゴムゴムの魔人」を使う
  • ロキは生存している
  • ラタトスクとジンベエがロキを守る
  • 軍子の氷塊と別働隊の救出行動が継続する
  • イムは怨魔剣と虚無の攻撃を使う
  • 虚無の影響で周囲の植物が枯れ、刃がルフィを貫く

### 本話だけでは確定しないこと

  • イムとジョイボーイの過去の関係
  • ルフィがジョイボーイ本人または転生者かどうか
  • オーメン、怨魔剣、虚無の能力分類
  • 「ゴムゴムの魔人」が独立した新形態かどうか
  • 軍子への支配の仕組みと解除条件
  • 虚無が奪うものの正体
  • 刺されたルフィの生死と後遺症

後続の第1189話を知っていても、第1188話末尾の読者に提示された状態を「この話の結末」として残す。後から判明した回復・救出・武器体系は、次話との接続節で追記し、本話内で説明済みだったように書き換えない。

第1189話への接続

次話「世界の王」は、虚無の刃に貫かれたルフィの状態から始まる。イムの武器と世界政府創設時の王たちに関する情報が進み、エルバフ各地の戦闘も続く。第1188話の一撃は単独の決着ではなく、イムの立場と武器体系を開示する入口になる。

本話の役割は、ギア5のルフィと世界の頂点にいるイムの実力差を一度可視化することにある。ルフィは自由な変形、連打、仲間との分担で戦うが、イムは追尾、爆発、武器、環境への作用を重ねる。ジョイボーイに似ているだけでは過去の敵へ届かないという評価を、ルフィがどう覆すかが次の課題になる。

関連項目