最終章は、ワノ国出航後の麦わらの一味と、ONE PIECEをめぐって同時に動き出した世界各勢力を描くサガである。 2026年8月時点では、完結したエッグヘッド編と、連載中のエルバフ編から成る。
エッグヘッド編は原作第1058話から第1126話まで、エルバフ編は第1127話から続く。 公式コミックスでは第115巻が2026年7月3日に発売され、第1179話までのエルバフ編を収録している。
最終章では一味の航海だけを追わず、サボが見た世界会議、コビー救出に向かうガープ、黒ひげとロー、シャンクスとキッド、クロスギルド、五老星、革命軍が並行して動く。 世界政府が隠してきた空白の100年、古代兵器、世界沈没、ジョイボーイの情報が、ベガパンクの全世界放送によって各地へ共有される。
「最終章」という呼称は物語全体が結末へ入ったことを示すが、単一の島または一回の最終決戦を意味しない。 エルバフ編が進行中であり、以後の編数、終了話数、最終巻は確定していない。
収録範囲
2026年8月時点で、最終章に含まれる原作正史の個別編は次の二つである。
1. エッグヘッド編 — 第1058話〜第1126話 2. エルバフ編 — 第1127話〜連載中
ONE PIECE.comではエルバフ編を原作第111巻・第1127話から、アニメ第1156話からと案内している。 第111巻はエッグヘッド終盤とエルバフ序盤の両方を収めるため、巻番号だけで編を機械的に分けられない。
週刊連載の最新話は単行本未収録期間が生じる。 この記事は確認日を明記し、進行中の事件を完結した結果として書かず、単行本と公式ストーリーの到達点を分けて更新する。
ワノ国後の新しい勢力図
カイドウとビッグ・マムが敗れ、新四皇にはルフィとバギーが加わる。 バギーを表向きの座長とするクロスギルドには、クロコダイルとミホークが所属し、海兵へ懸賞金を付ける制度を始める。
海賊が海軍に追われるだけでなく、市民と賞金稼ぎが海兵を狙える状態になり、海軍の正義は経済的な報復対象へ変わる。 海兵が住民を守るため危険へ出ても、貧困地域では懸賞金が裏切りを誘う。
ルフィ、ロー、キッドはワノ国で同額の懸賞金を得るが、出航後は別々の航路を選ぶ。 同盟はカイドウ打倒のためのもので、ONE PIECE争奪では再び競争相手となる。
ルフィは自分の夢の果てを一味へ話す。 内容そのものは読者へ伏せられるが、海賊王はその実現に必要な途中の肩書であり、宝を得ることだけが最終目的ではないと分かる。
世界会議で起きたこと
革命軍のサボ、カラス、モーリー、リンドバーグは、世界会議中のマリージョアへ侵入する。 目的は天竜人への宣戦、くまの救出、奴隷解放、食糧庫の破壊である。
サボはパンゲア城で、虚の玉座に座るイムを目撃する。 世界に一人の王はいないという建前の中心に、五老星さえひざまずく統治者が存在した。
アラバスタ王コブラは、ネフェルタリ・D・リリィと空白の100年について五老星へ問い、Dの名をサボへ託して殺される。 サボはその場から脱出するが、政府はコブラ殺害の犯人として報道する。
ビビはワポルと共にモルガンズの船へ逃れ、世界政府の管理外から事件の真相を知る立場になる。 一味と合流していなくても、最終章の情報戦で独立した行動者となる。
ルルシア王国の消滅
サボが革命軍へ通信した時、滞在先と誤認されたルルシア王国の上空へ巨大な影が現れる。 光線が国土を貫き、島そのものが海へ沈む。
攻撃後、世界規模の地震が起こり、海面が約1メートル上昇する。 政府はルルシアという国が最初から存在しなかったかのように情報を消す。
後に、攻撃にはベガパンクが作った「マザーフレイム」の一部が使われたと分かる。 マザーフレイムはエネルギー源であり、島を破壊した兵器本体の正式名と同一だと確定していない。
イムがルルシアを選んだ理由は近いからとされ、サボ個人を狙った精密攻撃ではない。 国家消滅が秘密保持だけでなく、兵器試験として実行された残酷さが示される。
未来島エッグヘッド
麦わらの一味は巨大な暖水渦でジュエリー・ボニーを救い、500年後の科学を持つ島エッグヘッドへ上陸する。 島には巨大ロボット、ホログラム、人工食料、空調、研究層ラボフェーズがある。
天才科学者ベガパンクは脳をパンクレコーズへ保存し、自分の機能を六人の分身へ分けている。 正、悪、想、知、暴、欲の役割を持つサテライトは同じ知識へ接続するが、判断と欲望は一致しない。
ベガパンクは空白の100年を研究し、オハラから運び出された文献を読んでいた。 世界政府は研究の進行を知り、CP0へベガパンク全員の抹殺を命じる。
ルフィは、島から脱出させてほしいという本人の依頼を受ける。 科学者を守る航海は、古代史の知識、兵器開発への責任、くまとボニーの家族史を同時に扱う事件へ広がる。
CP0とセラフィム
エッグヘッドへ来たCP0にはルッチ、カク、ステューシーがいる。 ルッチはルフィが四皇となった後も独断で戦い、覚醒した動物系同士の対決になる。
世界政府の新兵器セラフィムは、元七武海の幼少期を模した人造人間である。 ルナーリア族の血統因子、パシフィスタの技術、超人系能力を再現するグリーンブラッドを組み合わせる。
命令権は五老星、ベガパンク、戦桃丸、権威チップ所持者の順に設定され、同じ階級の命令は上書きできない。 この仕様が味方と敵を入れ替え、誰がサテライトを裏切ったかという密室事件の中心になる。
裏切者は「欲」のヨークである。 自分だけが天竜人となるため世界政府へ研究を売り、他のベガパンクを消してマザーフレイムの製造を続けようとする。
ボニーとくま
ボニーは父バーソロミュー・くまを元に戻すためベガパンクを探していた。 政府の兵器となった経緯を知らず、科学者が父の人格を奪ったと考える。
ベガパンクは、くまが自分の記憶をニキュニキュの実で取り出し、研究室へ残したことを明かす。 ボニーは止められても記憶へ触れ、父の生涯を追体験する。
くまはバッカニア族として生まれ、幼少期に家族と共に天竜人の奴隷となる。 ゴッドバレーでイワンコフ、ジニーと出会い、ニキュニキュの実を食べて多数の奴隷を逃がす。
ソルベ王国で牧師として暮らし、他者の痛みを引き受け、後にドラゴンの革命軍へ参加する。 ジニーの娘ボニーを育て、難病の治療と引き換えに身体改造と政府への服従を受け入れた。
くまは自分の人格が消える前に、サニー号を守る最後の任務をベガパンクへ頼む。 シャボンディで一味を飛ばした行動、二年間船を守った行動が、娘と解放の戦士を信じた人生へ接続する。
エッグヘッド包囲
海軍は黄猿、サターン聖、大艦隊をエッグヘッドへ送り、島を包囲する。 黄猿はベガパンク、戦桃丸、くま、ボニーと友人だった過去を持つが、海兵として任務を遂行する。
サターン聖は魔法陣のような方法で島へ現れ、異形の姿と再生能力を見せる。 人間を虫と呼び、くまとボニーの苦痛を実験と支配の材料として扱う。
ルフィはギア5で黄猿と戦い、くまは本能または残された意志によってエッグヘッドへ到達する。 動けないボニーを守り、サターン聖へ拳を叩き込む。
ドリーとブロギー率いる巨兵海賊団も島へ来て、一味の脱出を助ける。 かつてリトルガーデンで出会った巨人たちが、ニカの姿を知る戦士として最終章へ戻る。
五老星の集結
ベガパンクの死をきっかけに、事前録画された全世界放送が始まる。 放送を止めるため、残る五老星がエッグヘッドへ召喚される。
五老星はそれぞれ異形の姿となり、強力な覇気と再生を示す。 ルフィたちは攻撃を当てても決定的に止められず、倒すことより放送時間の確保と脱出を優先する。
ベガパンクの本体ステラは黄猿の攻撃で致命傷を負う。 科学者の死を誰一人の単純な殺意へ還元できず、政府の命令、ヨークの裏切り、本人が組んだ放送計画、黄猿の葛藤が交差する。
ベガパンクの世界放送
ベガパンクは、世界が海へ沈むという予測を最初に告げる。 ルルシア消滅後の海面上昇が自然災害ではなく、古代兵器級の力によるものだと説明する。
空白の100年には、高度な文明を持つジョイボーイ側と、後の世界政府を作る20王国の戦争があった。 善悪の全てを知らないため、どちらが正しかったかは断定しない。
戦争は終わっておらず、古代兵器が現存し、海面は当時すでに大きく上昇したと語る。 現在の島々は、かつての大陸の高所だけが海面上へ残った可能性を示す。
放送は世界中の人物へ届き、海賊、海軍、革命軍、王国、市民が同じ情報を別々の目的で受け取る。 最終章の争いは、秘密を知る少数者だけでなく、沈む世界で誰が未来を選ぶかという公開された問題へ変わる。
エメトとジョイボーイの覇気
古代ロボットエメトは、ギア5の解放のドラムへ反応して動き出す。 約200年前にマリージョアを襲った機体であり、900年前の科学で作られていた。
エメトはルフィをジョイボーイと呼び、五老星から一味を守る。 最後に、過去のジョイボーイが結び目へ保存した覇王色の覇気を解放する。
巨大な覇気は海兵を倒し、五老星の召喚を解除してマリージョアへ戻す。 保存されたのはジョイボーイ本人の人格ではなく、友へ必要な時に使えと託した力である。
イムはその覇気を遠くから感じ、ジョイボーイの名へ強い反応を示す。 800年前の対立が、現在の世界政府中枢へ個人的な恐怖として残っている。
エッグヘッド事件の結果
麦わらの一味は巨兵海賊団と共に島を脱出し、エルバフへ向かう。 ベガパンク本体は死亡するが、リリスなど一部のサテライトとパンクレコーズをめぐる問題は残る。
サターン聖は任務失敗の責任をイムに問われ、異常な形で処分される。 後任の五老星にはフィガーランド・ガーリング聖が入る。
ヨークは政府側に残り、マザーフレイム製造のためパンクレコーズを必要とする。 世界政府は科学者を抹殺しても技術を捨てず、兵器とエネルギーだけを支配しようとする。
ベガパンクの放送により、各勢力はONE PIECEを得る者が世界の運命を握ると理解する。 宝探しは海賊同士の競争から、沈没する世界の政治的決定へ拡張する。
同時進行する海賊争奪戦
黒ひげ海賊団は勝者島でローのハートの海賊団を破り、ロードポーネグリフの写しを奪う。 ベポはスーロン化してローを救い、海賊団は敗北するが船長の死亡は確定しない。
エルバフ近海ではキッド海賊団が赤髪海賊団へ挑む。 シャンクスは未来視で傘下へ出る被害を見て先制し、キッドとキラーを一撃で倒す。 ドリーとブロギーが船を破壊し、キッド海賊団は壊滅と報じられる。
ガープは黒ひげの本拠地ハチノスへ突入し、コビーたちを救出する。 コビーは巨大な腕を破壊し、若い海兵を乗せた船は脱出する。
モンキー・D・ガープは元弟子クザンらに囲まれ、島へ残る。 消息不明と報じられ、死亡確定ではない。
三つの戦いは、ワノ国で並んだ三船長と海軍の次世代を別々に試す。 敗北者が即座に物語から消えたと決めず、公式に示された生存・消息の表現を保持する必要がある。
巨人の国エルバフ
エルバフは巨大樹を中心に冥界、陽界、天界のような高低差を持つ巨人の国である。 戦士の文化、太陽の神の伝承、長い寿命によって、他地域では失われた歴史を保持する。
航海中にルフィ、ゾロ、ナミ、ウソップ、サンジ、チョッパーが消え、巨大な玩具の国へ入る。 そこは新巨兵海賊団のロードが作った箱庭であり、人間を人形として支配しようとしていた。
一行は箱庭を脱出し、本物のエルバフへ上陸する。 ウソップにとってはリトルガーデン以来憧れ続けた戦士の国であり、長期目標へ直接触れる土地になる。
ロビンとサウロの再会
オハラの文献は湖から巨人たちに回収され、エルバフの図書館へ運ばれていた。 サウロも青雉の攻撃から生き延び、火傷を負いながら文献を守る。
ロビンは22年ぶりにサウロと再会する。 生き延びて仲間を見つけたロビンと、歴史を未来へ残したサウロが互いの選択を確認する場面になる。
オハラの人々は殺されても、研究成果まで完全には消えなかった。 世界政府の情報抹消に対し、巨人の体力、寿命、島を越える協力が記憶の避難路を作る。
神典ハーレイ
エルバフの壁画と神典ハーレイには、世界の破壊と再生、太陽の神に関する伝承が記されている。 複数の「世界」と呼ばれる時代が語られ、火、禁断の太陽、海面上昇を思わせる図像がある。
これはベガパンクの科学的推論とは異なる、神話と詩の形で保存された歴史である。 語句を現在の人物や兵器へ一対一で当てはめ、未来の結末を確定することはできない。
ニカの伝承が巨人族に共有されているため、ルフィのギア5は外来の奇跡ではなく、長年待たれた象徴として見られる。 同時に、ルフィ本人は神として統治する意思を持たず、友人の国を守る海賊として行動する。
ロキ
ロキはエルバフの王子で、父王ハラルドを殺して伝説の悪魔の実を奪った罪人として冥界へ拘束されている。 自ら太陽の神を名乗り、世界を終わらせると語る。
ルフィはシャンクスの情報を得るためロキへ近付き、鎖の鍵を探す。 海賊王の左腕と呼ばれるスコッパー・ギャバンが鍵を持ち、ルフィへ簡単には渡さない。
第115巻までに、ロキは14年前の王殺しをめぐる真相と、父ハラルドの過去を語る。 世間に流通する「呪いの王子」という評判と、実際の事件の因果が一致しないことが明らかになっていく。
ロキが食べた実の正式名と全能力、王殺しの最終的な法的評価、麦わらの一味へ加わるかは進行中のため確定していない。
神の騎士団の侵攻
神の騎士団はエルバフへ入り、巨人族を世界政府の戦力へ従わせようとする。 子どもたちを人質にし、学校とオハラの知識を収めた図書館を破壊すると脅す。
軍子、ソマーズ聖、キリンガム聖らは、悪夢や矢、異常な再生を伴う能力で巨人たちを制圧する。 単に強者を倒すのではなく、次世代と知識を標的にし、文化全体を服従させる作戦である。
軍子には外部から人格と力が重なる異変が起き、ドリーとブロギーを含む戦士たちにも危機が及ぶ。 イムとの関係が強く示されるが、能力の正式な仕組みと恒久的な支配かは連載中である。
ルフィたちはロキとハラルドの真相を知り、陽界の救援へ向かう。 第115巻は、エルバフを救うため反撃を始める段階までを収めており、戦いの結末は未確定である。
ハラルド王と過去の海賊時代
ハラルドはかつて好戦的だったエルバフを世界と結び、名君と呼ばれるまで国を変えようとした。 世界政府への加盟を求め、巨人族が孤立せず生きる理想を追う。
その過去を通じて、ロックス海賊団、ゴッドバレー事件、若い時代の海賊たちとの関係が掘り下げられる。 第114巻は第1156話から第1166話を収録し、公式に「ゴッドバレー事件」を巻題とする。
エルバフの王家史は、現在の神の騎士団侵攻と別の話ではない。 ハラルドが世界政府へ近付いた経緯、ロキが父を殺したとされる事件、シャンクスと騎士団の血縁的な問題が現在へ戻る。
進行中の回想は、長年語られたゴッドバレーの全貌を更新している。 過去記事は新情報へ合わせて改訂し、以前の人物証言を最終確定版として残さない必要がある。
最終章を貫く構造
最終章では、情報を隠す側と共有する側の戦いが前面へ出る。 世界政府はルルシアを消し、ベガパンクを殺し、エルバフの学校と図書館を狙う。
対する側は、ベガパンクの放送、オハラの文献、くまの記憶、ハーレイの神話、ロードポーネグリフの写しを運ぶ。 戦闘の勝敗だけでなく、誰が過去を読み、誰へ伝えるかが世界の行方を決める。
四皇、革命軍、海軍、クロスギルド、世界政府は、それぞれ同じ情報を別の目的で使う。 最終的な二陣営へまだ整理されておらず、一時的な協力と敵対が入れ替わる。
未確定事項
2026年8月時点で、エルバフ編は連載中である。 ロキの悪魔の実、ハラルド王殺しの全経緯、神の騎士団の能力、軍子とイムの関係、騎士団との決着は未完結である。
ONE PIECEの正体、ラフテル到達者、古代兵器の最終的な使用者、世界沈没を止める方法も明かされていない。 考察を確定したあらすじへ混ぜず、公式単行本の刊行ごとに事実欄を更新する必要がある。
最終章という名称だけから、次の島が最後の島、エルバフ後に即完結、特定の年に連載終了と断定できない。
読み分けの要点
- 最終章はワノ国後のサガで、2026年8月時点ではエッグヘッド編と連載中のエルバフ編から成る。
- エッグヘッド編は第1058〜1126話、エルバフ編は第1127話から続く。
- ベガパンクの放送で、世界沈没と空白の100年の戦争が全世界へ共有された。
- 一味以外にも四皇、革命軍、海軍、クロスギルド、世界政府の事件が並行する。
- エルバフではオハラの知識、ニカの神話、ロキとハラルド王家、神の騎士団が交差する。
- 連載中の人物の生死、能力、決着を予測で確定しない。


