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ONE PIECE百科事典ANNA MOVIES

ゲーム

『ONE PIECE グランドバトル!3』

『ONE PIECE グランドバトル!3』は、ガンバリオンが開発し、2003年12月11日に発売された対戦アクションゲームである。PlayStation 2とニンテンドー ゲームキューブの二機種へ同時発売され、『グランドバトル!』シリーズで初めて、360度を自由に移動する本格的な3D対戦を採用した。

『ONE PIECE グランドバトル!3』は、ガンバリオンが開発し、2003年12月11日に発売された対戦アクションゲームである。PlayStation 2とニンテンドー ゲームキューブの二機種へ同時発売され、『グランドバトル!』シリーズで初めて、360度を自由に移動する本格的な3D対戦を採用した。

題名を英語順にした「One Piece: Grand Battle! 3」は海外データベースで使われる表記で、日本国内の公式名は『ONE PIECE グランドバトル!3』である。前作までの対戦感覚をそのまま立体化しただけではなく、視点、移動、ステージの高低差、投げられるアイテムを3D空間へ合わせて作り直した作品で、内容は主に空島編までを対象とする。

基本情報

  • 正式名:ONE PIECE グランドバトル!3
  • 発売日:2003年12月11日
  • 対応機種:PlayStation 2、ニンテンドー ゲームキューブ
  • ジャンル:対戦アクション
  • プレイ人数:1〜2人
  • 開発:株式会社ガンバリオン
  • 発売:株式会社バンダイ(現在のバンダイナムコエンターテインメント)
  • 発売時価格:7,140円(税込)
  • 主な収録範囲:東の海編から空島編
  • プレイアブルキャラクター:16人

公式のゲーム一覧と開発会社の制作実績は、両機種版を同じ2003年12月11日発売として記録する。後年の会社名で紹介される場合があるが、パッケージ発売当時の販売名義と現在の権利管理会社を区別すると正確である。

2Dから3Dへの転換

前作『グランドバトル!2』は、奥行きのある背景を使いながらも、対戦の軸は横方向を中心としていた。本作はキャラクターモデルと舞台を3D化し、相手の周囲を回り込み、奥へ逃げ、段差や崖を利用する戦いへ変えた。ガンバリオンはパッケージの特徴として「2Dから究極3Dへ」と掲げ、360度の動きに追随する「アクティブチェイスビュー」を紹介している。

3D化で重要なのは見た目だけではない。攻撃方向と相手の位置を合わせる必要が生まれ、飛び道具は横一列ではなく空間内の軌道を持つ。落下できる場所、燃焼を消せる水や雪、観客や背景人物の妨害も戦術へ入る。原作の技を再現する対戦ゲームから、「ONE PIECEの場所で騒ぎながら戦う」ゲームへ比重が移った。

基本行動には移動、ジャンプ、二段ジャンプ、防御、通常攻撃、強攻撃、つかみ、アイテムの取得と投擲がある。ボタンの組み合わせで連続攻撃を出し、各人物固有の技へつなぐ。単純に攻撃力の高い技を繰り返すより、相手の防御、距離、段差、アイテム出現を読む必要がある。

メシチャージと奥義

前作から続く「メシチャージ」は、食べ物を取ってゲージを蓄え、強力な技を使う仕組みである。果物や肉などの食料はチャージを増やし、回復を伴うものもある。原作で食事が回復や活力と結び付く表現を、対戦資源へ置き換えたシステムだ。

本作では必殺技より上位の「奥義」が加わる。ゲージを準備して大技を当てるまでの過程があるため、奥義の映像を見るだけで勝てる設計ではない。アイテムを奪われたり、発動前後の隙を狙われたりする。キャラクターごとの派手な演出と、対戦中の管理を両立させている。

体力が尽きる状況でも、メシチャージが満たされていると「ONEピースヒート」が発動し、攻撃力・速度・間合いが一時的に強化される。敗北寸前から逆転する余地を残す機構で、原作の土壇場の粘りをゲーム上のルールへ翻訳する。ただし発動条件や効果時間は人物設定上の能力ではなく、本作固有のゲームシステムである。

プレイアブルキャラクター

操作できるのは16人である。麦わらの一味からはモンキー・D・ルフィロロノア・ゾロナミウソップヴィンスモーク・サンジトニートニー・チョッパーニコ・ロビンの七人が参戦する。

そのほかはスモーカー、クロコダイル、ワイパー、オーム、ポートガス・D・エース、エネル、ヒナ、Mr.2・ボン・クレーことベンサム、シャンクスで構成される。

16人という数は前作より絞られている。代わりに、空島編のワイパー、オーム、エネルが操作人物へ入り、発売時点のアニメ・原作展開を前面へ出した。参戦数だけで前作より縮小したと判断すると、3Dモデルの刷新、舞台との相互作用、新しい技体系という変更を見落とす。

各人物には色違いを含む複数の衣装があり、麦わらの一味とシャンクスには追加の意匠も用意される。衣装はゲーム内の対戦用バリエーションであり、そのすべてが原作本編で実際に着用した服とは限らない。

サポートキャラクター

操作人物の技には、仲間が現れるサポート演出が組み込まれる。例えばチョッパーにはピエールを伴うガン・フォール、スモーカーにはたしぎ、ヒナにはジャンゴとフルボディ、シャンクスにはベン・ベックマン、ラッキー・ルウ、ヤソップ、ロックスターら赤髪海賊団が関わる。

オームの技ではゲダツ、シュラ、サトリなど空島の神官がまとまって現れる。彼らは独立したプレイアブル枠ではなく、特定攻撃の演出・効果として扱われる。登場人物一覧を作る際は「操作可能」「サポート」「ステージ背景」「イベント映像」を分けなければ、参戦人数を過大に数えることになる。

七つの対戦ステージ

対戦舞台は七つあり、ドラム城、アラバスタ王国、ジャヤ、マクシム、アッパーヤード、マリージョアなど、複数編の場所をゲーム向けに再構成する。各舞台には固有の音楽、背景人物、地形、危険物が設定される。

ドラム城では雪が燃焼状態を消し、ラパーンの雪玉が人物を凍らせる。ワポルを持ち上げて投げると、進路上の物や人物を食べる。アラバスタ宮殿の庭ではビビとカルーがアイテムを運び、風が戦場の物体を押す。ジャヤでは海辺の水が火を消し、サルベージ王のマシラたちが宝箱を投げ入れる。

背景人物は単なる静止画ではなく、攻撃対象やギミックになる場合がある。そのため原作の地理を忠実に歩く探索モードではない。複数の象徴的な場所と人物を、一戦の遊びへ圧縮した舞台である。マリージョアに原作時点で集まらない人物が同時に見える場合も、正史の事件再現とは解釈しない。

アイテムの種類

アイテムは大きく食料、能力強化、攻撃用に分かれる。食料はメシチャージや体力を補い、剣は攻撃力、盾は防御力を高める一方で速度を下げるなど、強化と不利が組み合わされる。爆弾や投擲物は、拾って相手へ当てるだけでなく、攻撃の衝撃で作動することがある。

アイテムが多い対戦では、純粋な技量差だけでなく出現位置と偶発性が結果を動かす。競技性を一対一の格闘へ限定せず、原作の乱戦らしい騒がしさを優先した設計である。細かな効果値は機種・設定・攻略資料で確認し、原作の武器性能と同一視しない。

ゲームモード

「イベントバトル」は、選んだ人物でCPUとの五連戦を進める一人用の中心モードである。各戦の前後に短い会話や映像が入り、原作の対立を再現したり、本編では起きなかった組み合わせを想像したりする。舞台と対戦相手は原作時系列どおりに固定されないため、クロコダイルがジャヤで戦うような状況も成立する。

「グランドバトル」は、プレイヤー同士またはCPUと自由に戦う対戦モードで、舞台、制限時間、勝利本数などを設定できる。同じ人物同士も別衣装を使って対戦可能である。そのほか修行・練習に使うモードや、獲得した要素を確認する機能があり、イベントバトルを繰り返して人物や映像を開放する収集要素を持つ。

対戦前後の台詞はテレビアニメの声優陣によって演じられ、操作人物だけでなくサポートや背景の人物にも声が付く。発売当時のアニメ版キャストをゲームへ広く接続した点は、原作絵を動かすだけのゲームとの違いである。

PS2版とゲームキューブ版

両版は同日に発売され、基本内容も共通する。操作ボタンの名称、コントローラーの形、映像出力やセーブ媒体は機種ごとに異なる。PS2版はメモリーカード、ゲームキューブ版はゲームキューブ用メモリーカードを使うため、セーブデータに互換性はない。

百科事典で攻略情報を示す場合は、抽象的な「攻撃ボタン」だけでなく、どの機種の表記かを付ける。画面比較も、出力環境やエミュレーターの補正を機種差と誤認しないよう、実機の取扱説明書・パッケージ・同条件の映像で確認する。本作は国内発売が中心で、後年海外向けに別内容で展開した『Grand Battle』系作品とも区別する。

シリーズ内の位置

本作は『グランドバトル!2』の後継作で、2005年3月17日発売の『ワンピース グラバト!RUSH』へ続く。『RUSH』は本作の3D対戦を発展させるが、登場人物、発売機種、収録範囲、ゲームバランスが異なる。略称の「グラバト」だけでは作品を特定できない。

『グランドバトル!3』の歴史的な役割は、シリーズが2D系の対戦画面から3D空間へ移る転換点になったことにある。空島編の人物と場所を発売時点の新要素として取り込みつつ、食事、奥義、背景の騒動を一つの対戦へまとめた。現在の記事では懐古的評価だけでなく、公式仕様、操作できる人物、背景出演、原作とゲーム独自演出の境界を分けることで、作品を正確に位置付けられる。

関連項目