『ワンピース 海賊無双3』は、『ONE PIECE』とコーエーテクモゲームスの「無双」シリーズを組み合わせた無双アクションゲームである。日本では2015年3月26日にPlayStation 4、PlayStation 3、PlayStation Vita向けに発売された。多数の海賊・海兵を一度に倒す戦場型アクションの中へ、ルフィの旅立ちからパンクハザード編までの物語と、発売当時に連載中だったドレスローザ編を収録する。
第1作が原作の追体験、第2作がゲーム独自の物語へ重点を置いたのに対し、本作は原作の名場面をたどる「レジェンドログ」と、好きな人物で島を攻略する「ドリームログ」を併設する。物語の再現と、原作では成立しない人物同士の共闘を分けて遊べる構成が特徴である。
基本情報
- 正式題:ワンピース 海賊無双3
- 発売日:2015年3月26日
- 国内対応機種:PlayStation 4、PlayStation 3、PlayStation Vita
- ジャンル:無双アクション
- CERO:B(12才以上対象)
- 発売元:バンダイナムコエンターテインメント
- 開発:コーエーテクモゲームス
- シリーズ位置:海賊無双2の次作
- 物語範囲:冒険の始まり〜パンクハザード編、ゲーム独自決着のドレスローザ編
- 後発版:Nintendo Switch「デラックスエディション」(2017年12月21日)
海外ではMicrosoft Windows版も展開された。2017年のNintendo Switch版は、2015年版を基礎に、他機種版で配信された衣装やチャレンジエピソードなど40種以上のダウンロードコンテンツを収録する。「海賊無双3」と「海賊無双3 デラックスエディション」は中心となるゲーム内容を共有するが、収録DLCや機種固有の表示・操作・協力プレイ仕様は分けて記録する必要がある。
無双アクションとしての基本構造
プレイヤーは一人のキャラクターを操作し、広い戦場に現れる多数の敵を通常攻撃、チャージ攻撃、必殺技で倒す。戦場には複数の拠点と味方・敵軍があり、単に画面内の敵を全滅させるだけでは進まない。指示された人物の護衛、敵将の撃破、拠点の確保、制限時間内の到達など、並行して発生するミッションを処理する。
『ONE PIECE』の能力は、敵をまとめて倒す範囲攻撃へ置き換えられる。ルフィのゴムの伸縮、ゾロの剣撃、ナミの天候操作、ローの「ROOM」のように、原作で戦い方の異なる人物を同じ戦場規則の中で操作できるよう調整している。再現度は、技の見た目だけでなく、攻撃範囲、移動、敵を集める方法、空中連携などの差として現れる。
ただし、戦場に数百人規模の敵が配置されることや、原作で同じ場にいない人物を選べることはゲーム上の表現である。撃破数を、物語上その人物が倒した正史の人数として扱わない。
レジェンドログ
レジェンドログは、原作・TVアニメの物語を追体験するメインモードである。序章の冒険開始から、シェルズタウン、オレンジの町、シロップ村、バラティエ、アーロンパーク、ローグタウンへ進み、その後もアラバスタ、空島、ウォーターセブン、エニエス・ロビー、スリラーバーク、シャボンディ諸島、インペルダウン、マリンフォード、魚人島、パンクハザード、ドレスローザを扱う。
各編の全話を逐語的に再現するのではなく、大規模戦闘へ変換しやすい事件と名場面を選び、複数の原作話を一つのステージへまとめる。例えば、仲間の加入、別れ、救出、強敵との決戦が、戦場で発生するミッションとイベント映像へ組み直される。航海の日常や戦闘のない説明場面は短縮される場合がある。
ステージごとに「レジェン度」の条件が設定される。通常のクリアとは別に、特定の任務を成功させる、一定の敵を倒す、決められたイベントを起こすといった条件を満たすことで、イラストや育成用コインを得る。物語を一度見るだけでなく、原作に沿った行動を探して再挑戦する導線である。
一定条件で「トレジャーイベント」も発生する。通常進行では省略される場面や人物の組み合わせを、戦場内の条件を満たすことで見られる。攻略情報では、ステージの勝利条件と、レジェン度・トレジャーイベントの条件を混同しないことが重要になる。
収録ストーリーの範囲
公式のステージ一覧は「冒険の始まり」から「ドレスローザ」までを掲げる。前半では麦わらの一味が結成される東の海の戦い、中盤ではアラバスタから頂上戦争まで、後半では二年後の魚人島、パンクハザード、ドレスローザへ進む。
「物語の始まりから最新エピソードまで」という発売時の宣伝は、2026年時点の最新話まで入っているという意味ではない。2015年3月時点での最新エピソードが基準であり、ゾウ、ホールケーキアイランド、ワノ国、エッグヘッド、エルバフは本作のレジェンドログ範囲外である。
また、全ての編が同じ密度で収録されるわけではない。原作の長い編は代表的な戦闘と転換点へ圧縮され、一部の島や対決は独立ステージを持たない。ゲームは原作の索引ではなく、無双アクションとして再構成した選集である。
ドレスローザ編のゲーム独自展開
本作の発売時点では、原作のドレスローザ編が完結していなかった。そのため、レジェンドログの最終部は当時判明していた人物・舞台・対立を使いながら、ゲーム独自の結末へ進む。サボ、藤虎、ドンキホーテ・ドフラミンゴらが登場するが、後に原作で描かれた決着と同じではない。
記事や攻略で「ドレスローザ編を収録」と書くときは、原作完結版を完全再現したと誤解させないようにする。ゲームが制作時点の設定をどこまで採用し、どこから独自の共闘・対決へ分岐するかを明示する必要がある。
独自展開は誤りではなく、完成前の物語をゲーム一本の終幕まで運ぶための仕様である。原作との差を比較する際は、ゲーム発売後に判明した事実で過去のシナリオを批判するだけでなく、2015年3月時点の公開情報という制作条件を考慮する。
ドリームログ
ドリームログは、好きなプレイアブルキャラクターを選び、海図上の島を一つずつ攻略するモードである。島をクリアすると新しい航路が開き、別の島や強敵へ進める。原作の年代や所属に縛られず、海賊、海軍、革命軍などから選んだ人物で戦える。
島に待つ強敵を倒すことが、プレイアブルキャラクターの解放条件になる場合がある。賞金首が現れ、倒すと希少なコインを得られることもある。レジェンドログが物語の順序を軸にするのに対し、ドリームログはキャラクター解放、素材収集、育成、自由な組み合わせを軸にする。
ドリームログで成立する共闘や敵対は、原作の出来事ではない。白ひげと海軍人物を同じ側で使う、異なる時代の人物が同じ島へ現れるといった組み合わせは、このモードの遊びである。人物関係の資料として用いる場合は、原作設定とゲーム内編成を分ける。
キズナシステム
本作の戦闘では、操作キャラクターと味方の関係を「キズナ」で表す。チャージ攻撃後に追加入力すると、選択中の仲間が現れて「キズナアタック」で追撃する。キズナレベルが上がると連携の効果が強くなる。
レベルが最大になると「キズナラッシュ」を発動でき、一定時間、攻撃性能と連携が強化される。ラッシュを発動した仲間とは同盟状態になり、別の仲間と連携しているときにも攻撃へ参加する。最大四人の仲間が加わる連続攻撃によって、一人で大軍を倒す無双の感触へ、『ONE PIECE』の集団戦を重ねる。
ラッシュ中には「キズナ必殺技」を使える。組み合わせに応じて名称や演出が変わる場合があり、原作で共闘した人物だけでなく、ゲームならではの組み合わせも楽しめる。キズナは物語上の友情の数値化というより、戦場で仲間を使い分ける資源と連携手段である。
キャラクターと育成
操作可能な人物には麦わらの一味のほか、海賊、海軍、世界政府、革命軍の人物が含まれる。サボ、藤虎、ドフラミンゴなど発売当時の新世界編で注目された人物が新たに参戦し、前作では敵として登場した人物の一部も操作可能になった。公式は「過去最大」のプレイアブル規模を掲げている。
キャラクターは戦闘経験値でレベルを上げるほか、コインを使って能力を伸ばせる。新要素の「スキルポスター」は、指定された条件を満たすことで技能を習得する仕組みである。レジェンドログとドリームログの両方を進めることが、人物解放、コイン収集、技能取得へつながる。
同じ人物でも、二年前と新世界の衣装・技構成をどう扱うかはゲーム内で異なる。ルフィをはじめ、物語の時期によって能力が大きく変わる人物は、衣装変更だけか、技や状態も変わるかを実機のキャラクター選択画面と説明書で確認する必要がある。
協力プレイと機種差
PlayStation版はオンライン協力に対応し、機種ごとに接続条件が異なる。PS4では当時のPlayStation Plus加入、PS3ではPlayStation Network接続、PS Vitaではネットワークまたはアドホック通信が案内されている。クロスセーブにも対応するが、セーブデータの互換範囲や現行サービス状況は、発売当時の説明と現在の利用可否を分ける。
Nintendo Switchのデラックスエディションは、TVモード、テーブルモード、携帯モードへ対応する。TV・テーブルモードではコントローラーを二組用意した一台での二人協力プレイも案内されている。PS版のオンライン機能と、Switch版のローカル協力を同一仕様として扱わない。
画面解像度、フレームレート、表示される敵数、オンライン・ローカル協力、収録DLCは機種により差がある。作品全体の記事では共通のゲーム内容を説明し、細かな性能比較は実機版・公式比較表を根拠に別節で示す。
デラックスエディション
『ワンピース 海賊無双3 デラックスエディション』は2017年12月21日にNintendo Switch向けに発売された。2015年版の続編ではなく、既存作へ配信済みコンテンツを組み込んだ移植版である。公式はコスチュームやチャレンジエピソードなど40種以上のDLC収録を掲げる。
したがって、Switch版だけで追加された新しい原作編があるわけではない。レジェンドログの終点は引き続きゲーム独自のドレスローザであり、後年の物語は海賊無双4の範囲になる。
原作との区分
レジェンドログは原作の名場面を再構成するが、ゲーム内で操作した人物、倒した敵数、ステージ上の移動順を原作正史として扱わない。トレジャーイベント、キズナ必殺技、ドリームログ、ドレスローザの独自終幕は、ゲーム固有の内容である。
一方、発売当時にどの編・人物・技が公式に認識され、ゲームへ選ばれたかを知る資料にはなる。原作情報を調べる入口として使う場合も、最終的な人物・事件の記述は漫画単行本や公式アニメへ戻って照合する。
関連項目
- ONE PIECEのゲーム一覧
- ワンピース 海賊無双
- ワンピース 海賊無双2
- ONE PIECE 海賊無双4
- モンキー・D・ルフィ
- サボ
- 藤虎(イッショウ)
- ドンキホーテ・ドフラミンゴ
- ドレスローザ編
- パンクハザード編


