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ONE PIECE 第101巻『花形登場』

『ONE PIECE』第101巻「花形登場」は、尾田栄一郎による原作漫画の単行本で、2021年12月3日に集英社から発売された。原作第1016話から第1025話を収録し、ワノ国編・鬼ヶ島決戦の中盤を描く。

『ONE PIECE』第101巻「花形登場」は、尾田栄一郎による原作漫画の単行本で、2021年12月3日に集英社から発売された。原作第1016話から第1025話を収録し、ワノ国編・鬼ヶ島決戦の中盤を描く。ルフィが海へ落ちた後も同盟側が戦線を維持し、麦わらの一味と百獣海賊団の幹部戦、ヤマトとカイドウの親子対決、モモの助の決断が同時に進む巻である。

題名の「花形登場」は第1022話の題名でもあり、ゾロとサンジがキング、クイーンの前へそろって立つ場面を指す。二人を「海賊王の両翼」として配置する一方、ロビン、ジンベエ、ナミ、フランキーらの戦いも決着または大きな転機を迎える。第99巻から続く連結表紙企画の最終巻でもある。

書誌情報

  • 巻数:第101巻
  • 副題:花形登場
  • 著者:尾田栄一郎
  • 出版社:集英社
  • レーベル:ジャンプ・コミックス
  • 発売日:2021年12月3日
  • ISBN:978-4-08-883003-2
  • 判型:新書判
  • 収録話:第1016話から第1025話
  • 主な編:ワノ国編

ONE PIECE.comの公式コミックスページは、本巻を第1016話から第1025話の収録とし、ロビン対ブラックマリア、ジンベエ対フーズ・フー、ゾロとサンジ対キングとクイーン、ヤマト対カイドウ、ルフィとモモの助の再起を主要内容として紹介している。

収録話

1. 第1016話「お玉でやんす!!」 2. 第1017話「号令」 3. 第1018話「ジンベエVSフーズ・フー」 4. 第1019話「ヘリケラトプス」 5. 第1020話「ロビンVSブラックマリア」 6. 第1021話「デモニオ」 7. 第1022話「花形登場」 8. 第1023話「瓜二つ」 9. 第1024話「某(なにがし)」 10. 第1025話「双龍図」

収録範囲は鬼ヶ島決戦の一部分であり、巻頭で大規模戦闘が始まるわけでも、巻末でカイドウ戦が決着するわけでもない。第100巻までに形成された各戦線を受け継ぎ、幹部戦を整理しながら屋上の戦いへ再び焦点を集める構成である。

お玉の号令と戦力の反転

第1016話と第1017話では、お玉がきびだんごを食べたギフターズへ号令を出す。ライブフロアへ声を届けることで、多数の能力者が百獣海賊団から同盟側へ転じる。個人の撃破数では埋められなかった兵力差が、鬼ヶ島全体で一度に動く。

この展開は、お玉が守られるだけの子供ではなく、作戦の成否を左右する指揮者になる場面である。ナミとウソップはお玉を敵の攻撃から守り、ゼウスはナミのクリマ・タクトへ宿る。ナミ対うるティの戦いも、雷撃の威力だけでなく、お玉を傷つけられた怒りと、ゼウスとの新しい協力関係によって決着へ向かう。

ジンベエとフーズ・フー

第1018話では、ジンベエとフーズ・フーの戦いが中心になる。フーズ・フーは元CP9の経歴、護送中のゴムゴムの実を奪われた失態、投獄、太陽の神ニカの伝承を語る。戦闘中の台詞が、ルフィの実の過去と世界政府の情報統制へつながる重要な手掛かりになる。

一方、フーズ・フーは魚人への差別的な認識を隠さず、ジンベエは魚人空手と武装色の覇気で応じる。ここでの勝利は単に麦わらの一味の操舵手が敵幹部を倒したというだけでなく、相手が歴史と種族を軽んじる態度への拒絶を含む。後のニカの正体を知った後に読み返すと、会話の意味が変わる章でもある。

フランキー対ササキ

第1019話では、フランキー将軍とササキの戦いが決着する。ササキはリュウリュウの実・古代種モデル「トリケラトプス」の能力を使い、首周りのフリルを回転させて飛行する。現実の恐竜学とは異なる『ONE PIECE』独自の「恐竜はこういう生き物」という表現で、古代種の戦闘方法を誇張する。

フランキーは将軍の装甲と武器で攻撃を受け、最後は機体を囮にして本体のラディカルビームを当てる。兵器の耐久力に任せるだけではなく、外部装甲を失うことを前提に勝ち筋を作る。鬼ヶ島決戦後半でサウザンドサニー号を守る必要があるフランキーにとって、自分の兵器をどこまで消耗させるかという判断も含まれる。

ロビン対ブラックマリア

第1020話と第1021話では、ニコ・ロビンとブラックマリアの戦いが描かれる。ブラックマリアは幻覚でロビンの母オルビア、クローバー博士、サウロを思わせる姿を見せ、過去の喪失へ揺さぶりをかける。しかしロビンとブルックは幻覚を見抜き、ロビンはサンジが自分へ助けを求めた意味を受け止めて戦う。

ロビンは革命軍で学んだ掌底「魚人空手 花葱」や、巨大な分身を作る技を使い、最後に「悪魔咲き(デモニオフルール)」を披露する。世界から悪魔と呼ばれてきた名を、自分と仲間を守る戦闘形態へ転じる場面である。ブルックは周囲の部下を引き受け、ロビンが一対一へ集中できる状況を作る。

ゾロとサンジ――花形登場

第1022話の終盤で、治療を受けたロロノア・ゾロサンジが同時に前線へ復帰する。キングとクイーンの攻撃を止め、「勝ったらよ」「ああ」「ルフィが海賊王になる姿が見える」と言葉を交わす。副題の「花形登場」は、麦わらの一味の戦闘を支える二人が最高幹部戦へ入る瞬間を示す。

二人は性格も戦い方も対立しやすいが、船長の目標を実現する局面では同じ方向を見る。この巻では決着まで描かれず、キングの種族、サンジの身体変化、ゾロと閻魔の関係は次巻以降へ持ち越される。第101巻は二人の勝利をまとめる巻ではなく、両翼の戦いが本格化する巻である。

ヤマトとカイドウ

屋上では、ヤマトが父カイドウを相手に時間を稼ぐ。ヤマトの能力はイヌイヌの実・幻獣種モデル「大口真神」と判明し、カイドウはそれをワノ国の守り神と説明する。カイドウはヤマトをワノ国の将軍に据える意図を語るが、ヤマトはおでんを名乗り、ルフィが戻るまで戦う。

第1024話では、幼いヤマトが「某」と名乗った侍たちと洞窟で過ごした記憶が描かれる。大名たちはおでんの航海日誌を読み、ヤマトへ食事を譲り、脱出のために戦う。現在の親子対決は、父への反抗だけでなく、過去に受け取った意志とワノ国の未来を守る行動として位置付けられる。

モモの助の成長と双龍図

海へ落ちたルフィはハートの海賊団に救われ、肉を食べて回復する。鬼ヶ島へ戻るため、モモの助へ龍になって運ぶよう求める。高所への恐怖と能力への不慣れを抱えるモモの助は、しのぶのジュクジュクの実で二十八歳の身体へ成長する決断を下す。失った二十年は元へ戻せない。

第1025話「双龍図」では、巨大化した桃色の龍とカイドウの青い龍が並ぶ。外見は同系統でも、カイドウは国を支配する側、モモの助は国を取り戻そうとする側である。ルフィが再び屋上へ到達し、ヤマトとともに攻撃するところで巻の物語は次へ続く。

第99巻から続く連結表紙

第99巻、第100巻、第101巻の表紙は、三冊を横へ並べると一つの大きな絵になる企画として作られた。第101巻だけでも書影として成立するが、三巻を接続すると鬼ヶ島決戦の人物群が広がる。連載1000話と単行本100巻をまたぐ時期の記念的な装丁である。

連結企画は表紙の構図に関するもので、三巻が一つの合本になっているわけではない。各巻には別々の副題と収録話があり、第101巻は第1016話から第1025話を収める。書誌情報と装丁企画を混同しないことが重要である。

巻全体の構成

第101巻は、ルフィが一時的に屋上を離れた状態から始まり、最後に再びカイドウの前へ戻る。主人公の不在時間を使って、各地で戦う仲間と侍の選択を順番に描く。お玉の号令が戦場全体の人数を動かし、ジンベエ、フランキー、ロビンが飛び六胞との戦いを終え、ゾロとサンジが大看板へ向かう。個別戦を羅列するのではなく、下位の戦線から上位の戦線へ焦点を絞る流れになっている。

同時に、後半へ必要な情報も配置される。フーズ・フーの台詞はニカとゴムゴムの実を結び、ヤマトの能力はワノ国の守護と父への抵抗を結び、モモの助の成長は将軍として背負う代償を目に見える形へ変える。第1025話でルフィ、ヤマト、モモの助、カイドウが屋上へ集まる時、各戦線は一つの中心へ戻る。

第101巻を読む際の注意

本巻の人物は戦いの途中で過去や設定を語るため、台詞の時点で確定している情報と、後の巻で判明する真相を区別する必要がある。たとえばフーズ・フーは看守から聞いたニカ伝承を語るが、悪魔の実の正式な分類が明かされるのは後である。第101巻の記事へ後世の答えを追記する場合も、当巻で読者が知り得た範囲を消さない方が、連載時の構成を理解しやすい。

また、公式サイトに掲載される試し読み画像は巻の一部で、全話の全ページを示すものではない。画像から収録内容を推測して補うのではなく、話数は公式書誌、出来事は単行本本文、アニメ対応は各話公式情報というように資料を分けて確認する。

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