01来歴

海賊団首領としての初登場
ホンドー・オナカは、アニメ『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ(Star Wars: The Clone Wars)』シーズン1第11話『Dooku Captured』(2009年1月16日Cartoon Network放送)で初登場する、惑星フローラム(Florrum)を拠点とするオナカ海賊団(Ohnaka Gang)の首領である。続く第12話『The Gungan General』では分離主義勢力の指導者ドゥークー伯爵を拘束し、共和国側にも身代金を要求する両天秤の交渉を展開する。駆けつけたアナキンとオビ=ワンまで拘束する三者同時身代金事件を起こす。以後、どの陣営にも属さない中立の渡世人としての造形が確立する。
若きパダワン編とモール襲撃
『クローン・ウォーズ』シーズン3〜5では、ジェダイ・パダワン候補生たちと出会う若きパダワン編に登場し、戦闘よりも交渉と機転で難局を渡る海賊像が深められる。シーズン5第1話『Revival』(2012年9月29日放送)では、復活したダース・モールと義兄弟サヴァージ・オプレスに率いられた分裂シスの徒党にフローラムを襲撃され、オナカ海賊団の大半を失う痛恨の事件を経験する。この喪失は、以降のホンドーの立ち位置に深い影を落とす。
帝国期の落ちぶれた密輸業者
『スター・ウォーズ/反乱者たち(Star Wars Rebels)』シーズン1第14話『Vision of Hope』(2015年2月16日Disney XD放送)で再登場し、銀河帝国期(15 BBY前後)に落ちぶれた密輸業者として惑星ロサル(Lothal)周辺で活動する。エズラ・ブリッジャーらゴースト艦の反乱者一行と取引・口論・共闘を繰り返し、シーズン2第11話『Brothers of the Broken Horn』(2015年12月9日放送)、シーズン3第10話『Visions and Voices』(2016年12月3日放送)、シーズン4第8話『Crawler Commanders』(2017年11月13日放送)へと、帝国に追われながらも飄々と立ち回る造形が定着する。
銀河越境キャラクターの確立
『スター・ウォーズ/バッド・バッチ(The Bad Batch)』シーズン1〜3(2021〜2024年Disney+配信)、『スター・ウォーズ/テイルズ・オブ・ザ・ジェダイ(Star Wars: Tales of the Jedi)』(2022年10月26日Disney+配信)、幼児向けの『スター・ウォーズ/ヤング・ジェダイ・アドベンチャー(Star Wars: Young Jedi Adventures)』(2023年5月4日Disney+配信)に継続出演する。銀河共和国期から帝国期、新共和国期まで全時代を渡り歩く銀河随一の長寿キャラクターとして確立し、ディズニーパーク『ギャラクシーズ・エッジ』の案内役も務める。
02能力・特徴

- 海賊団指揮と交渉力:オナカ海賊団の首領として、いずれの陣営に対しても戦闘よりも「誰が何にいくら払うか」の交渉と機転で立ち回る渡世人の指揮能力を持ち、戦争の外側にある銀河の経済を体現する造形である。
- 両天秤の身代金外交:ドゥークー伯爵身代金事件に代表されるように、対立する両陣営に同時に身代金を要求し、最後はどちらにも貸しを作って退場する両天秤外交を得意とする。
- 銀河規模の人脈と情報網:共和国期から帝国期、新共和国期まで活動を続け、ジェダイ・シス・反乱者・帝国軍人いずれとも独自の人脈を保ち、銀河外縁部の情報網に基づく中立勢力の立場を維持する。
03関連人物

04登場・関連作品
05名場面

シーズン1第11話『Dooku Captured』:フローラムでドゥークー伯爵を拘束し、身代金交渉の幕を開ける登場場面。
シーズン1第12話『The Gungan General』:アナキンとオビ=ワンまで拘束し、両陣営に身代金を要求する両天秤外交のクライマックス。
シーズン5第1話『Revival』:ダース・モールらの分裂シスにフローラムを襲撃され、オナカ海賊団の大半を失う痛恨の事件。
『反乱者たち』シーズン1第14話『Vision of Hope』:帝国期の落ちぶれた密輸業者として再登場し、若きエズラと初遭遇する場面。
『反乱者たち』シーズン2第11話『Brothers of the Broken Horn』:ホンドーの呼び寄せに応じ、エズラとチョッパーが密輸業に関わる名エピソード。
06制作背景

声を担当するのは米国の声優ジム・カミングス(Jim Cummings/1952年11月3日オハイオ州ヤングスタウン出身)である。ディズニー長編アニメ『ライオン・キング』(1994年)のハイエナ三人組エド役、『ダックテイル』(1987〜1990年)のダーク・ウィング・ダック役、『くまのプーさん』のプーさん/ティガー役、『アニマニアックス』(1993〜1998年)のクラビス・ガナリン役などで世界的に知られる。初登場から15年以上、各シリーズやディズニーパークに至るまで一貫してホンドーの声を務めるフランチャイズ屈指の継続キャスティングであり、その朗らかで抜け目ない声質がホンドー像を確立した。
キャラクターは製作総指揮のジョージ・ルーカス(George Lucas)と、スーパーバイジング・ディレクターを務めたデイヴ・フィローニ(Dave Filoni)の体制下で生み出された。初登場エピソードの脚本は、シーズン1脚本陣の中核を担ったヘンリー・ギルロイ(Henry Gilroy)が手がけ、両天秤外交という造形を脚本段階から綿密に設計した。リード・キャラクター・デザイナーのキース・ケロッグ(Kilian Plunkett)が、顔の皺と褐色の革のような肌のウィークウェイ造形を標準デザインとして確立した。フィローニは後年、『反乱者たち』『テイルズ・オブ・ザ・ジェダイ』を通じてホンドーを各時代へ橋渡しした。
音楽は、『クローン・ウォーズ』から『反乱者たち』『バッド・バッチ』『テイルズ・オブ・ザ・ジェダイ』までのメインコンポーザーを務めるケヴィン・キナー(Kevin Kiner/1958年カリフォルニア州出身)が担当する。ホンドー登場シーンに海賊らしいラテン/ジプシー系の音色を断続的に挿入し、対立する陣営の重厚な金管とは異なるリズムでホンドーが歩いていることを音響的に示す、キャラクター固有の音楽的アイデンティティを与えた。
ディズニーパーク『スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ(Star Wars: Galaxy's Edge)』(2019年5月31日カリフォルニア州ディズニーランド、同年8月29日フロリダ州ディズニー・ハリウッド・スタジオ開園)のアトラクション『ミレニアム・ファルコン:スマグラーズ・ラン(Millennium Falcon: Smugglers Run)』では、来場者を密輸の仕事に勧誘するアニマトロニクスの案内役を担当する。アニメ起源のキャラクターがテーマパークアトラクションの主役を担う稀少な事例である。製作はルーカスフィルム・アニメーションが手がけた。
07評価・考察

ホンドー・オナカは、銀河共和国期から帝国期、新共和国期に至るまで全時代を渡り歩く銀河随一の長寿キャラクターとして確立されている。戦闘よりも「誰が何にいくら払うか」の交渉と機転で立ち回る渡世人の造形は、シリーズの善悪二項対立の外側で「戦争の外側にある銀河の経済」を体現する役どころとして機能する。初登場のドゥークー伯爵身代金事件は、アニメ・シリーズが「誰もが自分の利害で動く銀河」を描けることを示した初期の重要エピソードであり、ホンドーはその転換点の体現者となっている。
『反乱者たち』の帝国期パートで描かれる「落ちぶれた密輸業者」としての姿は、共和国の終焉と帝国の台頭という大状況が一人の海賊にどう影響したかを可視化する装置となっている。とりわけシーズン5第1話『Revival』のフローラム襲撃は、それまで中立の渡世人として描かれてきたホンドーに「失う痛み」の主題を与え、続く『反乱者たち』の落魄した姿へ直接接続される。デイヴ・フィローニが二つのシリーズを跨いでホンドーのキャラクター・アークを設計していたことを示す、構造的な転回点である。
08トリビア
- ホンドーが属するウィークウェイ種族(Weequay)は、『ジェダイの帰還』(1983年)のジャバ・ザ・ハットの宮殿衛兵で初登場した、顔の皺と褐色の革のような肌を持つ銀河外縁部の人型種族である。
- 拠点の惑星フローラム(Florrum)は砂塵に覆われた小惑星帯辺境で、共和国・分離主義勢力・ジェダイいずれの統治も及ばない「誰でもない者の銀河の縁」として描かれる。
- ディズニーパーク『ギャラクシーズ・エッジ』のアトラクション『スマグラーズ・ラン』では、来場者を密輸の仕事に勧誘する案内役を務め、アニメ起源キャラクターがアトラクション主役を担う稀少例となっている。
- 共和国期から帝国期、新共和国期まで意図的に各時代へ再登場させられ、銀河の経済と密輸の歴史を結ぶ語り部の役割を担う、フランチャイズ横断で造形が安定した長寿キャラクターである。
- 声のジム・カミングスは『くまのプーさん』のプーさん役でも知られ、その朗らかで抜け目ない声質がホンドー特有の海賊像を決定づけた。
09よくある質問
アニメ『クローン・ウォーズ』シーズン1第11話で初登場し、シーズン5まで継続出演する。以後『反乱者たち』『バッド・バッチ』『テイルズ・オブ・ザ・ジェダイ』『ヤング・ジェダイ・アドベンチャー』に出演し、ディズニーパーク『ギャラクシーズ・エッジ』にも案内役として登場する。
米国の声優ジム・カミングス(Jim Cummings)が担当する。『くまのプーさん』のプーさん/ティガー役や『ライオン・キング』のエド役で知られるベテランで、初登場から一貫してホンドーの声を務めている。
惑星フローラムを拠点とするオナカ海賊団の首領にあたるウィークウェイ種族の男性海賊である。共和国・分離主義勢力・帝国・反乱同盟いずれの陣営にも忠誠を持たない中立の密輸業者・身代金交渉人として活動する。
『クローン・ウォーズ』シーズン1第11〜12話で、ホンドーはドゥークー伯爵をフローラムで拘束し、共和国・分離主義勢力双方に身代金を要求する両天秤外交を展開する。駆けつけたアナキンとオビ=ワンまで拘束する三者同時身代金事件は、彼の初登場エピソードである。
共和国期から帝国期、新共和国期まで各時代の作品に出演する長寿キャラクターだからである。デイヴ・フィローニが関与する各シリーズで、銀河の経済と密輸の歴史を結ぶ語り部の中立キャラクターとして意図的に再登場させられている。
10出典
- StarWars.com 公式: Hondo Ohnaka データベース
- IMDb: Jim Cummings
- Wookieepedia: Hondo Ohnaka
- Wookieepedia: Jim Cummings
- StarWars.com 公式: Star Wars: The Clone Wars シリーズ
- StarWars.com 公式: Star Wars Rebels シリーズ
- StarWars.com 公式: The Bad Batch シリーズ
- StarWars.com 公式: Tales of the Jedi シリーズ
- StarWars.com 公式: Young Jedi Adventures シリーズ
- IMDb: Dave Filoni
- IMDb: George Lucas
- IMDb: Kevin Kiner
- IMDb: Corey Burton
- IMDb: Sam Witwer
- IMDb: Clancy Brown
- IMDb: Taylor Gray
- Wookieepedia: Star Wars: The Clone Wars (2008 series)
- Wookieepedia: Star Wars Rebels