01来歴

新共和国海軍時代
カズダ・ザイオノは新共和国の上院議員ハマト・ザイオノの息子として育った。父の政治的キャリアの庇護下に置かれた環境に反発し、自ら新共和国海軍へ志願して戦闘機パイロットの訓練を受ける。海軍パイロットとしてのキャリアと父の政治的立場の間で居場所を見出せずにいた時期が、物語の出発点に置かれている。
勧誘と任務開始
第1シーズン第1話「The Recruit」(2018年10月7日Disney Channel配信開始)で、カズダはレジスタンスのエース・パイロットであるポー・ダメロンと相棒ドロイドのBB-8に出会い、ファースト・オーダーの動向を探るスパイとして勧誘される。任務地は惑星カスティロン沖の海上補給基地コロッサス。表向きの身分として、退役パイロットのジャレック・イェーガーが経営する整備工房イェーガーズ・リペアズのメカニックという立場を与えられ、BB-8と組んで任務にあたる。
コロッサス潜入と仲間
第1シーズン本編でカズダはコロッサスでの潜入生活に適応していく。整備工房の同僚タム・リヴォラ、明朗なロディアン人ニーク・ヴォゾ、コロッサスを統括するキャプテン・イマヌエル・ドーザと娘トラ・ドーザら航宙隊「エース」、橙白ドロイドCB-23と関係を結びながら、ファースト・オーダー側の情報を断片的に集めていく。第21話「No Escape: Part 2」(2019年3月17日Disney Channel放送)では、コロッサス自体を海上から離脱・宇宙へ浮上させ、惑星カスティロンを脱出する。
フォースの覚醒との接続
第1シーズン終盤の展開は、続三部作の劇場版『スター・ウォーズ/フォースの覚醒(エピソード7)』の事件、すなわちホズニアン・プライム破壊によるレジスタンスの危機化とほぼ同時期に位置付けられている。コロッサスを脱出したカズダたちは、新共和国中枢の壊滅とレジスタンスの本格的劣勢化という同作時点の銀河情勢と接続し、第2シーズンへとつながっていく。
父との対峙
第1シーズン中盤、父ハマト・ザイオノがコロッサスを訪れる回で、カズダは父との政治的立場の差異と家族関係の緊張に直接向き合う。父はレジスタンスの存在意義に懐疑的な立場を取り続けており、息子のスパイ任務への志願はその反発の延長線上にあると明示される。この対峙は、続三部作劇場版で省略された『なぜ普通の若者がレジスタンスに加わったか』をミクロのドラマとして補完し、カズダの主人公としてのアイデンティティが確立する転換点となる。
宇宙へ出たコロッサス
第2シーズン(2019年10月6日Disney XD配信開始)はコロッサスを舞台に、ファースト・オーダー支配下の銀河を移動しながらレジスタンスへの正式合流を目指す物語として展開する。同期で親友のタム・リヴォラがファースト・オーダー側の士官候補生として勧誘されて離脱し、カズダはタムを取り戻そうとする葛藤をシーズン全体の縦軸として抱える。
リーダー格への成長
第2シーズン後半、宇宙へ浮上したコロッサスがファースト・オーダー支配下の銀河を移動するなかで、カズダはレジスタンス本隊との接触機会を積み重ねる。コロッサスの航宙隊「エース」を率いて作戦を指揮する立場へと、事実上のリーダー格として成長していく。第1話で『現場で覚えるスパイ』として描かれた未熟な主人公像は、避難民・整備士・パイロット陣を束ねる中心人物へと変質する。
シリーズ完結
第2シーズン最終話「The Escape」(2020年1月26日Disney XD放送)でシリーズは完結する。最終盤でレジスタンスへの合流とタム・リヴォラの帰還が描かれ、続三部作の最終章『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(エピソード9)』の時代と接続する形で物語が閉じられる。Disney Channel/Disney XDでの放送はここで終了したが、本シリーズはDisney+でも全話配信が継続している。
02能力・特徴

- 新共和国海軍で正式な訓練を受けた若手戦闘機パイロットで、レース機や量産戦闘機の操縦においてシリーズ序盤から実戦水準の技量を発揮する。
- 第1話でポー・ダメロンに勧誘された直後に潜入任務を開始した『現場で覚えるスパイ』であり、失敗と学習を繰り返しながらスパイ技能を獲得していく成長軸を持つ。
- 表向きの身分としてイェーガーズ・リペアズのメカニック職を与えられ、機体整備の現場知識を習得し、後半では作戦立案にも整備視点を取り込む。
- 第2シーズンにかけてコロッサスの航宙隊「エース」のメンバーと連携した作戦を主導し、宇宙へ浮上した補給基地の防衛・移動作戦を率いる立場へ移行する。
- お喋りで人当たりが良く、多様な背景のメンバーを束ねる潤滑剤として機能する。タム・リヴォラの離反後の感情的緊張下でもコロッサスのコミュニティを保つ役割を担う。
03関連人物

04登場・関連作品
05名場面

第1話「The Recruit」:新共和国出身のカズダがポー・ダメロンとBB-8に出会い、コロッサス潜入のスパイとしてリクルートされる本シリーズの起点。
第1シーズン中盤:父ハマト・ザイオノが登場し、カズダとの政治的立場の差異と家族関係の緊張が提示される回。
第21話「No Escape: Part 2」:ファースト・オーダーの正式占領に対し、コロッサス自体を宇宙へ浮上させて惑星カスティロンを脱出するシーズン1のクライマックス。
第2シーズン序盤:親友タム・リヴォラがファースト・オーダー側の士官候補生として離脱し、それを止められなかったことがカズダの感情的縦軸となる場面。
第2シーズン最終話「The Escape」:レジスタンスへの正式合流とタム・リヴォラの帰還を含むシリーズ完結場面。スカイウォーカーの夜明けの時代と接続して閉じる。
06制作背景

『スター・ウォーズ:レジスタンス』は、デイヴ・フィローニが原案・エグゼクティブ・プロデューサーを務めるルーカスフィルム制作の2D/CGハイブリッド・アニメシリーズである。『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』『スター・ウォーズ 反乱者たち』に続くフィローニ第3のテレビ・アニメシリーズにあたり、続三部作期の銀河を一般市民・整備士の視点から扱う設計が採られた。2018年10月7日にDisney Channelで配信開始され、第1シーズン21話・第2シーズン19話を経て、第2シーズン最終話が2020年1月26日に放送されて完結した。
スーパーバイジング・ディレクターは『スター・ウォーズ 反乱者たち』のディレクター経験を持つジャスティン・リッジが務め、全2シーズン36話の演出を統括した。ヘッドライター(脚本統括)はブランドン・オウマン、エグゼクティブ・プロデューサーにはアシーナ・イヴェット・ポルティージョが名を連ねる。CGパートは東京のポリゴン・ピクチュアズが担当し、ルーカスフィルム・アニメーションの2D演出設計と組み合わせて本シリーズ特有のビジュアルを実現した。
音楽はマイケル・タヴェラが担当し、続三部作期の緊張感とコロッサスの軽快な雰囲気を両立させるオリジナル・スコアを提供した。ジョン・ウィリアムズ作曲のメイン・テーマも要所で引用される。
カズダ・ザイオノ役の声優はクリストファー・ショーンである。ハワイ・ホノルル出身の俳優・声優で、米昼帯ソープ・オペラ『Days of Our Lives』のレギュラー出演で知られた経歴を経て本格的にスター・ウォーズ正史キャストに加わり、全2シーズン36話を通して同役を演じた。工房を営むイェーガー役はスコット・ローレンスが演じる。
07評価・考察

カズダ・ザイオノは、続三部作期の銀河を『コロッサス』という民間の海上補給基地という限定された舞台から切り取るために設計された主人公である。劇場版続三部作が新共和国中枢からレジスタンス指導部、ファースト・オーダー要人を扱う『縦軸』だとすれば、本シリーズはコロッサスの整備士・若手レーサー・一般市民という『横軸』を扱い、カズダはその入口として観客の視点を肩代わりする。フォース感応者ではない普通の若者を主人公に据えた点は、クローン・ウォーズやレベルズの主人公(アナキン、エズラ)と異なり、続三部作期に一般市民の物語を加える試みとして読み解ける。『現場で覚えるスパイ』という設計も、視聴者が未踏の舞台と新しい映像表現に主人公とともに慣れていける構造を狙ったものである。
親友タム・リヴォラがファースト・オーダー側にリクルートされて離脱する第2シーズンの設計は、続三部作のフィン(FN-2187)が辿った経路の逆方向を、より身近な友人関係の中で描き直す試みである。カズダがタムを取り戻そうとする動機は、続三部作の主題である敵陣営との和解と取り戻しを、補給基地コミュニティのスケールに翻訳している。また上院議員ハマト・ザイオノの息子という出自設定は、『新共和国がなぜファースト・オーダー台頭を許したか』という政治テーマを家庭内の世代間対立として個人化し、劇場版で省略された『なぜ普通の若者がレジスタンスに加わったか』を補完する物語装置として機能する。
カズダの2D/CGハイブリッド表現は、続三部作の重厚な実写質感とは別系統の『軽快なアニメ性』を確立する狙いを持つ。ルーカスフィルム・アニメーションの2D演出設計と、ポリゴン・ピクチュアズが担当する3Dキャラクター造形・空戦シーケンスの噛み合わせを最大化するため、カズダの表情演技は2D由来のデフォルメ可動レンジを意識して設計された。シリアスな潜入シーンと軽快なコロッサスの日常シーンを同じ主人公の身体で切り替えられるよう調整されており、フォース感応者ゆえの重圧を引き受けない代わりに表情・身体の可動レンジで主人公像を支えるという、本シリーズ固有の演出戦略の中心に置かれている。
08トリビア
- 『スター・ウォーズ:レジスタンス』はフィローニの『クローン・ウォーズ』『反乱者たち』に続く第3のテレビ・アニメシリーズで、カズダはその第3作目の主人公にあたる。
- カズダは、新たに導入された2D/CGハイブリッド・アニメ表現で描かれた最初のスター・ウォーズ主人公である。CGパートは東京のポリゴン・ピクチュアズが担当した。
- 声優クリストファー・ショーンは米昼帯ソープ・オペラ『Days of Our Lives』のレギュラー出演を経て、本シリーズで本格的にスター・ウォーズ正史キャストに加わった。
- オリジナル悪役ヴォンレグの赤いTIE機は劇場版に登場しないオリジナル設計で、カズダの空戦の大半はこの赤TIEとの一連の対戦として記憶されている。
- 舞台コロッサスは惑星カスティロン沖に浮かぶ巨大プラットフォームで、第21話の脱出で宇宙へ浮上する。これに合わせカズダの役割もスパイからリーダー格へ移っていく。
09よくある質問
デイヴ・フィローニ原案のアニメシリーズ『スター・ウォーズ:レジスタンス』の主人公である。第1話「The Recruit」から最終話「The Escape」まで全2シーズン36話に登場する。
クリストファー・ショーンが担当する。全2シーズン36話を通してカズダ役を演じ、本シリーズで本格的にスター・ウォーズ正史キャストに加わった。
いいえ。カズダは非フォース感応者でライトセーバーを持たない。新共和国海軍出身の若手戦闘機パイロットで、フォース感応者でない普通の若者を主人公に据えた点がフィローニの前2作との大きな違いである。
ポー・ダメロンに勧誘され、ファースト・オーダーの動向を探るスパイとしてコロッサスへ派遣されたためである。表向きはイェーガーズ・リペアズのメカニックという身分で任務にあたる。
第1シーズンではイェーガーズ・リペアズの同僚整備士でカズダの親友。第2シーズン序盤でタムがファースト・オーダー側に離脱し、彼女を取り戻そうとする葛藤が第2シーズンの感情的縦軸となる。
10出典
- StarWars.com 公式テレビページ: Star Wars Resistance
- StarWars.com 公式キャラクターデータベース: Kazuda Xiono
- IMDb: Star Wars Resistance (TV Series 2018-2020)
- IMDb: Christopher Sean
- IMDb: Dave Filoni
- IMDb: Justin Ridge
- IMDb: Michael Tavera
- Wookieepedia: Kazuda Xiono
- Wookieepedia: Star Wars Resistance
- Disney+ 公式作品ページ: Star Wars Resistance
- StarWars.com 公式: Star Wars Resistance Season 2 概要
- IMDb: Star Wars Resistance S1E1 The Recruit (2018)
- IMDb: Star Wars Resistance S2E19 The Escape (2020)
- IMDb: Brandon Auman
- IMDb: Athena Yvette Portillo
- Wookieepedia: Colossus (Castilon station)
- Wookieepedia: Tam Ryvora