続三部作の時代を、辺境の燃料補給プラットフォーム「コロッサス」と、若きパイロット候補カズダ・シオノの視点から描く、アニメ調のサイドストーリー。

基本データ 2018〜2020年・全2シーズン

デイヴ・フィローニが企画し、Disney Channelで放送、Disney XDとディズニープラスで配信されたCGアニメ。3DCGをアニメ調セルシェードで描く独自のルックを採用した。

物語上の位置 続三部作の裏で動く、辺境の物語

ファースト・オーダー台頭期の銀河を、燃料補給プラットフォーム「コロッサス」を舞台に若いパイロット候補の視点で描く。『フォースの覚醒』のホスニアン爆発と、『スカイウォーカーの夜明け』のランドの呼びかけが直接物語に流れ込む。

評価 サーガ拡張の脇役、しかし橋渡し役

硬派な『反乱者たち』や『クローン・ウォーズ』に比べ年齢層を下げた家族向けトーンで賛否両論。一方、続三部作の世界観を地上目線で具体化した数少ない映像作品として、後年再評価が進んでいる。

この記事の範囲 結末まで含む完全解説

両シーズンのあらすじ、登場要素、人物、制作、放送と評価、テーマまで網羅。コロッサス陥落、タム・リヴォラの離反と帰還、最終話の旅立ちなど重大なネタバレあり。

目次 33項目 開く

概要

『スター・ウォーズ レジスタンス』(Star Wars Resistance)は、『クローン・ウォーズ』『反乱者たち』に続いてデイヴ・フィローニが企画したルーカスフィルム・アニメーション制作のCGアニメシリーズである。米国では2018年10月7日にDisney Channelで放送が始まり、2020年1月26日に第2シーズン最終話で完結した。Disney Channelで放送された初の『スター・ウォーズ』アニメシリーズであり、後にDisney XDおよびディズニープラスでも配信されている。

物語の時代は続三部作の前夜から最終決戦までと重なる。第1シーズンの幕開けはヤヴィンの戦いから約34年後(ABY 34年頃)、『フォースの覚醒』のホスニアン虐殺の数か月前にあたり、第2シーズンの最終話は『スカイウォーカーの夜明け』終盤と同時刻、ランド・カルリジアンが銀河の自由民へ援軍を呼びかけたまさにその夜にまで進む。すなわち本作は、続三部作の本編が映さなかった「銀河の片隅で何が起きていたのか」を埋める並走シリーズである。

主役は、共和国海軍パイロットの息子で短気な腕利き、カズダ・シオノ(通称カズ)。レイア・オーガナと旧友ポー・ダメロンによって、銀河外縁の海洋惑星カスティロン沖に浮かぶ巨大な燃料補給プラットフォーム「コロッサス」へ、潜入工作員として送り込まれる。表向きは整備士の見習い、裏ではファースト・オーダーの動向を探るスパイ。BB-8を相棒に、レーシング・パイロットや密航者、海賊と関わりながら、カズは一介の青年から本物の戦士へと育っていく。

デザイン面では、フィローニ自身が『天空の城ラピュタ』や『紅の豚』ら日本のアニメと、戦間期〜第二次大戦期のレシプロ航空機の意匠を露骨にモチーフへ据えたと公言している。3DCGでありながら、輪郭線とセル調の陰影、丸みのあるメカ、彩度の高い空——他のスター・ウォーズ作品とは明らかに異なる質感を持つ独立した美術設計が施されている。本記事は結末を含む全編の内容に踏み込むため、未視聴の場合はまず本編を観てから読むことを勧める。

原題
Star Wars Resistance
クリエイター
デイヴ・フィローニ
統括監督
ジャスティン・リッジ
脚本統括
ブランドン・オーマン
音楽
マイケル・タヴェラ
放送期間
2018年10月7日〜2020年1月26日
話数
全2シーズン・通算約40話
時系列
ABY 34年頃〜35年(『フォースの覚醒』前夜〜『スカイウォーカーの夜明け』クライマックスと同期)
ジャンル
スペースオペラ、SF、レース、アニメ調CGアニメ

あらすじ

本作はアニメシリーズのためサーガ本編のオープニング・クロールを持たない。代わりに、各話冒頭には燃料補給プラットフォーム「コロッサス」とその周辺海域の俯瞰、ファースト・オーダーの艦影、あるいは離散していくレジスタンスの姿が短く示される。以下は二部作からなる第1シーズン開幕回『The Recruit(新人)』から、第2シーズン最終話『The Escape(脱出)』までの全編の流れである。

『The Recruit』——カズダ・シオノとコロッサス

物語は、ファースト・オーダーの哨戒網が広がりつつある外縁宙域で、共和国海軍出身の若いパイロット、カズダ・シオノが新興レジスタンスの戦闘飛行に参加する場面から始まる。フォードロイドのような偵察機を撃墜し、僚機のポー・ダメロンの軽口に応じるカズだが、戦闘の終わり際、ポーから「次の任務はもっと地味だ」と告げられる。レイア・オーガナ将軍直々の指名で、彼はパイロットの仕事を一旦置き、スパイとして送り込まれることになる。

目的地は、海洋惑星カスティロンの沖合に浮かぶ巨大プラットフォーム「コロッサス」。元は古い海上石油掘削リグを思わせる、無数の塔と回廊の集合体で、現在は燃料補給と長距離航行の中継、そして「エース」と呼ばれる凄腕パイロットによるレース興行で外縁世界に知られた施設である。レジスタンスはここでファースト・オーダーの密貿易や工作員の動きを探る人手を必要としていた。ポーはBB-8をカズに預け、コロッサスの整備工房「チーム・ファイアボール」を営む旧知の友人ジャレク・イェーガーへの紹介状を渡す。

コロッサスに降りたカズは、即座に己の限界を思い知る。整備士見習いという表向きの肩書きとは裏腹に、彼はレンチの使い方も分からないほどの不器用さだった。同じ工房で働く女性整備士タム・リヴォラはその「役立たずぶり」に苛立ちを隠さず、ニクト族の陽気な技術屋ニーク・ヴォーゾは何でも文字通り受け取って混乱を倍加させる。プラットフォーム所有者のドーザ大尉、その娘でエースの若手レーサーであるトーラ・ドーザ、レーサーの花形ハイプ・ファゾン、寡黙な腕利きボー・キーヴィル、退役艦隊パイロット崩れのグリフ・ハロランら、コロッサスの主役級が次々と顔を出す。

二部構成の開幕話『The Recruit(前後篇)』では、海賊団ワーバードがプラットフォームを襲い、カズは初対面のトーラと組んでレースさながらの空中戦で撃退する。ポーは「ここでしばらく潜伏しろ。ただし戦士の派手な顔つきを捨て、整備士のふりをし切れ」と言い残して銀河の反対側へ戻る。レイアの賭けは小さかった——若くて目立つカズが、ファースト・オーダーに知られず情報を集め続けられるか。観客はこの一話で、本作が銀河本編の真っ最中ではなく、その「裏側で進む日常」を覗くシリーズだという立ち位置を理解する。

シーズン1前半——プラットフォームの生活と海賊

シーズン序盤は、カズが整備士として立ち上がり、コロッサスの社会へ食い込んでいくエピソードが続く。レースの賭けで負債を抱える話、エースの花形ハイプ・ファゾンとの腕比べ、海賊に攫われた子どもたちの救出、燃料を盗もうとする闇商人との駆け引きなど、一話完結に近い軽快な構成が取られる。荒くれ者の難民が集まる下層市場「アンクラ」、競技用ハンガー、ドーザ家の私邸を兼ねたコントロール塔——プラットフォームの空間ごとに住人の階層が異なることが、徐々に観客へ刷り込まれていく。

ファースト・オーダーの存在は最初、警備とパトロールの「友好的な手伝い」として現れる。コマンダー・パイア大佐とミラレナのエリート顧問エイジェント・ティアニー、TIEインターセプターを駆る赤い男爵ヴォンレグ少佐は、ドーザ大尉に契約条件を持ちかけ、プラットフォーム警備の名目で兵力を駐留させようとする。ドーザは旧共和国の艦隊士官出身で、独立を重んじる男だが、海賊ワーバードの襲撃が続くなかで判断は揺らぐ。観客は、商売としての中立がじわじわと侵食されていく過程を、現場の整備士の目線で見届ける。

海賊側にも陰影が与えられる。難破船から救出されたミリアラン人女性シナラ・サンは、整備士兼サルベージ要員としてイェーガーの工房に引き取られるが、実はワーバードの斥候であり、首領クラガン・ゴーアにプラットフォームの構造図を流す立場だった。シナラとカズ、シナラとタムのあいだに芽生える友情と、立場上の裏切りの予感が、コメディタッチの本編にずっと低音の緊張を流し続ける。シーズン中盤、シナラはワーバードに復帰するが、最後まで完全な敵対には踏み切らない。

イェーガーは寡黙な親方として、カズに整備とパイロットの心得を仕込んでいく。彼はかつて新共和国の英雄であり、レースの世界でも一時代を築いたが、家族を失った過去を背負って静かに引退した男である。タム・リヴォラは祖父が艦隊軍人だった家系の出身で、よりよい人生を求めて宇宙へ出てきたものの、コロッサスの片隅でくすぶり続けている。彼女が抱えるこの「行き場のなさ」が、後にファースト・オーダーへの傾倒を生む伏線として丁寧に置かれていく。

シーズン1中盤——エースとファースト・オーダーの影

中盤に入ると、コロッサスの花形である「エース」たち——トーラ・ドーザ、ハイプ・ファゾン、ボー・キーヴィル、フレイア・フェンリス、グリフ・ハロラン——が個別に掘り下げられ、カズが彼らとレースで競ううちに信頼を得ていく過程が描かれる。新任の整備士の身軽さを買われてカズは数度のテスト飛行を任され、海賊との小競り合いやプラットフォームの故障対応で活躍するうち、エースに準ずる予備パイロットとして黙認される存在になっていく。

同じ頃、ファースト・オーダーの工作員が増え始め、ヴォンレグ少佐の赤いTIEインターセプターがしばしばプラットフォーム上空を旋回するようになる。彼らは表向きには「海賊からの保護」を申し出るが、プラットフォーム内部に密かに諜報網を組み、住民の名簿、構造、燃料貯蔵量を把握しようとする。カズはBB-8を駆使してデータを抜き取り、レジスタンス本部のレイアやポーへ細い回線で報告するが、その立場は孤立しており、味方は工房の小さな仲間とBB-8だけである。

重要な転機の一つが、エイジェント・ティアニーがタム・リヴォラに接触する一連のエピソードである。整備士としての腕は確かでも社会的に評価されない自分への鬱屈、家族の不在、未来への不安——その隙にティアニーは「ファースト・オーダーには君のような才能を生かす道がある」と巧みに付け入る。タムはまだ表面的にカズたちを信頼しているが、心の地盤は少しずつ侵食されていく。

シーズン1終盤『No Escape』——コロッサス陥落と離脱

シーズン1のクライマックスは、ホスニアン虐殺と表裏一体で進む二部作『No Escape(脱出なし)』である。ファースト・オーダーは「警備強化」の名目でコロッサスに大規模な部隊を上陸させ、ストームトルーパー部隊と機動兵器でプラットフォームの主要区画を制圧する。ドーザ大尉は娘トーラを人質にされる形で軟禁され、エースの一部は地上戦に巻き込まれる。ヴォンレグ少佐の中隊が上空を封鎖し、プラットフォームは事実上、ファースト・オーダー海軍の前線基地へ転用されようとしていた。

同じ時刻、カズはレジスタンス本部からの暗号通信で、ファースト・オーダーが「銀河の心臓を撃つ」最終攻撃を開始したことを知る。スターキラー基地が共和国首都ホスニアン・プライムを含むホスニアン星系全体を破壊し、レジスタンスの後ろ盾である中央政府が一夜で消える——『フォースの覚醒』本編の決定的な事件が、ここでは外縁の小さな整備工房から見た「夜空の不気味な光」として描かれる。仲間がエース機やコロッサス整備船を奪い、地上戦と空戦を同時に戦うあいだ、カズはついに自分が「ただの潜入者」ではなく当事者の戦士であることを引き受ける。

切迫した状況のなか、コロッサスは海洋プラットフォームでありながら、本来は海面ではなく宇宙を航行できる構造だったことが明らかになる。ドーザは古い艦長としての判断で、プラットフォーム本体の海中アンカーを切り離し、機関を起動して海上から空へ、空から軌道へ離脱する決断を下す。エースとカズが空戦でファースト・オーダーの艦影を引きつけているあいだ、コロッサスは大気圏を抜け、ハイパースペースへ跳躍して未知の宙域へ姿を消す。

しかし離脱と引き換えに、コロッサスはタム・リヴォラを失う。タムはカズがレジスタンスのスパイだったことを直前に知って深く傷つき、「自分は欺かれていた、ファースト・オーダーの側にこそ自分の居場所がある」と告げてエイジェント・ティアニーのシャトルに乗り込む。コロッサスは保たれ、しかし家族の一人は反対側へ渡ってしまう——明確な勝利でも敗北でもない引き分けが、シーズン1の幕切れとなる。

シーズン2前半——逃亡者としてのコロッサス

第2シーズンの幕開けは、ハイパースペースを駆けるコロッサスの姿で始まる。住人たちは故郷の海を捨て、補給の当てもないまま辺境を転々とする逃亡集団になった。ドーザ大尉は艦長として、住民は乗組員として、プラットフォームは「都市」から「巨大な航宙艦」へと役割を切り替えていく。燃料、食糧、修理部品の不足は深刻で、寄港のたびに密航者や難民を吸収しながら、なんとか旅を続ける構図が、シーズン序盤のエピソード群を貫く。

カズはこの段階で、潜入工作員ではなく、表立ったレジスタンスの連絡将校に近い役回りへ移る。BB-8と組んでレジスタンス残党との接触を試み、コロッサスを正式に同盟へ加盟させる交渉を進める。アクバー提督が戦死したあとの『最後のジェダイ』終盤と並行する時期で、レジスタンスは本部を失い極小規模に縮んでいるため、コロッサスのような独立武装勢力はむしろ貴重な戦力として歓迎される。

一方、ファースト・オーダー側ではタム・リヴォラのパイロット訓練が進む。コマンダー・パイアとエイジェント・ティアニーが調教役を務め、若手の同期にはジェイス・ラックリンら、より野心的でモラルの軽い人物が並ぶ。タムは整備士としての腕を活かして急速に飛行訓練の成績を伸ばすが、彼女が信じ込まされている「秩序のための正義」と、実際に命じられる任務との乖離はじわじわと広がっていく。シーズン中盤の一エピソードでは、イェーガーがヴォンレグ少佐の赤いインターセプターを空戦で撃墜する痛快な見せ場が用意され、観客はようやく一つ目の決定的な敵が退場するのを目撃する。

シーズン2後半——タムの選択

シーズン後半は、コロッサスのレジスタンス加盟と、タム・リヴォラの精神的な揺れに焦点が絞られる。タムは複数の任務でかつての仲間を直接の標的にすることを命じられ、ティアニーが「彼らは反乱者だ。共和国を破壊した側だ」と教え込んできた物語が、現場の景色と整合しないことに気づき始める。

決定的な転機は、コロッサスをめがけたファースト・オーダーの追撃戦のなかで訪れる。ジェイス・ラックリンら同期パイロットは、自分たちが「叛徒」と教えられてきた相手が逃げ惑う避難民であることを目の当たりにしても、平然と射撃命令を実行する。タムはついに引き金を引けず、僚機の警告を無視して命令を逸脱する。ラックリンはタムを置き去りにして帰投し、彼女はファースト・オーダー側で「裏切り者」の烙印を押される。

一方カズとコロッサスのクルーは、レジスタンス本部とハイパースペース通信で連携を取り、レアでサイザーな部品の調達、難民支援、ファースト・オーダー前線への一撃離脱攻撃などをこなしていく。シナラ・サンは海賊ワーバードから半ば独立した立場で、コロッサスへ情報と力を貸す側に回り、ニークとカズの友情劇が緊張のなかの呼吸を整える。トーラ・ドーザは父の艦長業を支えつつ、若いエースの中で一人前のリーダーとして成長していく。

シーズン2終盤『The Escape』——エクセゴルの夜への合流

最終二部作『The Escape(脱出)』では、コロッサスがファースト・オーダーのリザレクション級スター・デストロイヤーに包囲され、絶体絶命の正面戦闘へ追い込まれる。エースたちはほぼ全員が出撃し、イェーガーは旧式のレース機を引っ張り出してまでパイロット席に座る。プラットフォーム本体も装甲ハッチを開いて重火器で応戦するが、明らかに分が悪い。

戦闘の最中、敵編隊のなかに孤立したタム・リヴォラのTIEファイターが、共通周波数で「ヤツらをここから連れ出す」とコロッサス側へ呼びかける。ジェイス・ラックリンの追撃を受けながら、タムはようやくコロッサスのハンガーに帰投する。出迎えるカズ、イェーガー、ニーク、ニーク、トーラの顔は、許しと喜びと、それでも消えない傷の三つが入り混じった、本作で最も繊細な再会の場面になる。

タムの帰還を機に戦況は反転する。タムが提供した内部情報をもとにエースとコロッサスの整備チームはスター・デストロイヤーの脆弱点へ集中砲火を浴びせ、ついに巨艦を撃沈する。プラットフォームの住民は息を呑んで、自分たちが自由を保ち得たことを確認する。

戦いが収まった夜、コロッサスのコンソールにレジスタンスからの一斉通信が入る。それは銀河じゅうの自由民へ向けられたランド・カルリジアンの呼びかけだった——「集まれ。立ち上がる時だ。レイアの希望が今、エクセゴルへ向かっている」。これは『スカイウォーカーの夜明け』終盤、ファイナル・オーダー艦隊との決戦に銀河中の市民艦が駆けつけるあの呼びかけと同じ夜、同じ瞬間である。ドーザ艦長、カズ、イェーガー、タム、ニーク、トーラ、シナラら、これまで本作で愛されてきた登場人物が一斉にコクピットへ駆け出し、コロッサスは航路をエクセゴルへ取って、ハイパースペースの白い線の中へ消えていく。物語はここで終わる。

登場要素

本作に登場・言及される主な要素を分類して示す。続三部作の時代であるため、ジェダイ・シスといった概念は背景に退き、レース文化と航空機、海上プラットフォームの生活、ファースト・オーダー支配下の市井という横の広がりに重心が置かれる。

キャラクター

  • カズダ・シオノ
  • ジャレク・イェーガー
  • タム・リヴォラ
  • ニーク・ヴォーゾ
  • トーラ・ドーザ
  • イマヌエル・ドーザ大尉
  • ハイプ・ファゾン
  • ボー・キーヴィル
  • フレイア・フェンリス
  • グリフ・ハロラン
  • フリックス(パイレーン)
  • オーカ
  • シナラ・サン
  • クラガン・ゴーア
  • ヴォンレグ少佐
  • コマンダー・パイア
  • エイジェント・ティアニー
  • ジェイス・ラックリン
  • ポー・ダメロン
  • フィン
  • BB-8
  • レイア・オーガナ
  • キャプテン・ファズマ

種族

  • 人間
  • ニクト
  • ミリアラン
  • ローダイト
  • アクワリッシュ
  • サリン(クラガンの種族)
  • イトリアン(パイレーン)
  • ザブラク
  • サリックス
  • ガンガン
  • 各種エイリアン労働者

ドロイド

  • BB-8
  • バケット(R1-J5、イェーガーの相棒ドロイド)
  • 整備用ドロイド各種
  • ファースト・オーダーの戦闘ドロイド型偵察機
  • プラットフォームのサービス・ドロイド

クリーチャー

  • カスティロンの海洋生物群
  • アコ・トーグ(巨大魚)
  • ニクパ
  • プラットフォーム下層の害獣群

場所

  • 惑星カスティロンの海面
  • コロッサス(燃料補給プラットフォーム)
  • 下層市場アンクラ
  • チーム・ファイアボール工房
  • ドーザ家のコントロール塔
  • オフィシウム(行政区画)
  • シントゥアン
  • オーヴァン IV
  • D'Qar(言及)
  • エクセゴル(最終話の航路目的地)

組織・称号

  • レジスタンス
  • ファースト・オーダー
  • 新共和国(言及)
  • 海賊団ワーバード
  • コロッサスの「エース」中隊
  • ファースト・オーダー諜報局

乗り物・宇宙船

  • ファイアボール(カズの愛機)
  • イェーガーのレース機
  • トーラのブルーエース
  • ハイプ・ファゾンのグリーンエース
  • ヴォンレグの赤いTIEインターセプター
  • TIEファイター/TIEフィシャー
  • ファースト・オーダーのリザレクション級スター・デストロイヤー
  • ワーバードの海賊艦
  • コロッサス本体(航宙化)

テクノロジー・武器

  • ブラスター
  • ライトスピード対応の旧式機
  • イオン砲
  • コロッサスの大気圏離脱機関
  • プラットフォーム下のドック
  • 深海採取機材
  • ハイパースペース通信
  • コロッサスの装甲ハッチ

フォースと概念

  • (本作はフォース使いを主役に据えないが、)レジスタンスの理念
  • 自由民の連帯
  • 中立の終わり
  • 兵器ではなく整備士が見届ける戦争

主要登場人物

本作の登場人物は、ジェダイや銀河政治の大駒ではなく、整備士、レーサー、密航者、海賊といった「銀河の手足」を担う層から選ばれている。続三部作のスターたちは要所で姿を見せるが、物語の重心は終始コロッサスのクルーにある。

カズダ・シオノ(声:クリストファー・ショーン/日本語:内田雄馬)

元・新共和国海軍パイロット候補で、上級将校だった父の手配でレジスタンスに参加した若者。明朗で人懐こいが、整備士としては救いようがないほど不器用で、訓練もなしに送り込まれた潜入工作員の任に当初まったくふさわしくない。だがこの「不向き」こそが本作の主題でもある——彼が一人前の戦士になっていく過程が、本作の最も長い縦軸だからだ。

シーズン1ではポーやレイアの期待に応えようと焦り、嘘を重ねて仲間を傷つける。シーズン2では失敗を抱えたまま、それでも仲間の信頼を取り戻すために動く。最終話で彼は隊長や英雄になるわけではない。ただ、コロッサスの艦内放送越しに「俺たちもエクセゴルへ行こう」と仲間を促す一介の若者として、自分が選んだ場所に立つ。

カズダ・シオノの人物ページ

ジャレク・イェーガー(声:スコット・ローレンス)

コロッサスで小さな整備工房「チーム・ファイアボール」を切り盛りする、寡黙な親方。元・新共和国艦隊のパイロットで、銀河内戦末期の数多の戦場に従軍した英雄であり、戦後はレース・パイロットとして名を馳せた。家族の喪失をきっかけに表舞台を退き、コロッサスの片隅で整備士として生きてきた。

ポーの旧友としてカズを引き受けるが、最初は彼の正体すら知らされていない。シーズンを重ねるごとに、イェーガーは「もう戦わない」と決めていたはずの自分を、戦士として再起動させていく。タム・リヴォラを実の娘のように案じる場面、ヴォンレグ少佐を空戦で討つ場面、最終話で老いた身体に古い軍帽をかぶり直す場面——いずれも、引退と復帰のあいだで揺れ続けた一人の人物の決算として描かれる。

タム・リヴォラ(声:スージー・マクグラス)

祖父の代から艦隊軍人の家系に育ち、輝かしい未来を期待されたものの、実際にはコロッサスの片隅で日銭を稼ぐ整備士に甘んじている若い女性。腕は確かだがチャンスはなく、自尊心と諦めのあいだを行き来している。

彼女のドラマは、本作の通奏低音といってよい。エイジェント・ティアニーが「正しい秩序の中であなたの才能は花開く」と囁くとき、タムが踏み入れる扉の向こうは観客にはファースト・オーダーの闇でしかないが、本人にはそう見えていない。シーズン1終盤、カズの嘘に深く傷ついて離反する選択は、十分に動機が積み上がっており、安直なヴィラン転落として描かれない。

シーズン2を通じて、タムは命令と良心のずれを少しずつ重ね、ついに引き金を引けなくなる。最終話で彼女がコロッサスのハンガーに降りる場面は、本作で最も静かな勝利の一つである。

ニーク・ヴォーゾとトーラ・ドーザ(声:ボビー・モイニハン/マーナ・ヴェラスコ)

ニークはニクト族の整備士で、何でも文字通り受け取る純朴な性格と、機械への天才的な勘の組み合わせが愛される人物。カズの無謀な提案にも全力で乗ってくる、本作の良心であり主要なコメディ・リリーフでもある。

トーラはコロッサス所有者ドーザ大尉の娘で、エース中隊最年少の天才レーサー。父の温室育ちの令嬢に見られがちだが、コクピットでは大胆で計算高い飛行を見せる。シーズン1ではカズの初めての友人としてプラットフォームの内側を案内し、シーズン2では同年代の戦力として彼と肩を並べる。

ドーザ大尉とエース中隊(声:スティーヴン・スタントンほか)

イマヌエル・ドーザはコロッサスの所有者であり艦長。旧共和国艦隊で士官を務めた経歴を持ち、銀河の中立地帯を死守してきた誇りと、家族(特にトーラ)を守るためなら原則を曲げてでもファースト・オーダーと一時的に取引する現実主義を併せ持つ。本作の道徳的な軸の一つは、彼が「中立はもう成立しない」と認めるまでの過程である。

エース中隊はトーラ、ハイプ・ファゾン(自信家のローダイト人、声:ドナルド・フェイソン)、ボー・キーヴィル(寡黙な仮面のレーサー)、フレイア・フェンリス、グリフ・ハロランら個性のある面々で構成される。レース興行から戦闘任務へ役割が変わっていく彼らの姿は、平時の華やかさが戦時にどう転用されていくかを映す鏡として機能する。

シナラと海賊/ファースト・オーダーの面々

海賊団ワーバードは、首領クラガン・ゴーア(声:ジェイソン・ハイタワー)に率いられた多種族の小集団で、当初はコロッサスの脅威として登場するが、シーズンが進むにつれてファースト・オーダーという更に大きな脅威を前に複雑な利害関係を露わにする。ミリアラン人の若い女性シナラ・サン(声:スマリー・モンターノ)はその橋渡し役として、本作で最も両義的な人物の一人になる。

ファースト・オーダー側では、コマンダー・パイア(声:リアム・マッキンタイア)が地上指揮を、ヴォンレグ少佐(声:リアム・マッキンタイア兼任)が空戦エースを、エイジェント・ティアニー(声:スーミー・モンターノが代役を務める場面ありとも言われるが、主担当はメアリー・エリザベス・マグリン)が諜報と教化を担う三角形を成す。続三部作本編ではキャプテン・ファズマ(声:グウェンドリン・クリスティーが再演)が客演し、ヴォンレグの上司として彼に圧力をかける場面が描かれる。

用語:ファースト・オーダー

ポー・ダメロン、BB-8、レイア——レジスタンスの顔

オスカー・アイザックが続三部作と同じ声で再演するポー・ダメロンは、本作ではカズを送り出す兄貴分として登場する。彼の操縦するT-70 Xウィングと、預けられるBB-8は、本作と続三部作映画を最も強く接続する具体的なモノたちである。

フィン役のジョン・ボイエガもいくつかの回で再演し、レジスタンス本部側の出来事をコロッサスのスクリーン越しに伝える。レイア・オーガナはキャリー・フィッシャー逝去後の作品であるため、過去録音や似た音色の代役を含めて控えめに登場するが、初登場時の指示と最終話の余韻に、続三部作の最後の将軍として確かに刻まれる。

ポー・ダメロンの人物ページ BB-8の人物ページ フィンの人物ページ レイア・オーガナの人物ページ

舞台と用語

本作の主舞台コロッサスは、海洋惑星カスティロン沖に浮かぶ巨大プラットフォームで、いくつもの塔と回廊、ハンガー、市場、住居区、海中ドックが立体的に組み合わさった「縦に積み上がる都市」である。レース興行と燃料補給を主産業とし、銀河の縁を行き来する商人、密航者、海賊、ファースト・オーダー、レジスタンスの全員が同じ階段ですれ違う場として設計されている。プラットフォームの内側だけで完結した日常劇と、それを取り囲む海と空が映す銀河情勢——二つのスケールが終始対比されるのが本作の手触りである。

用語面で要となるのは、レジスタンス、ファースト・オーダー、エース、ワーバード、コロッサス、ライトスピード(ハイパースペース)、TIEインターセプター、T-70 Xウィングといった一群である。とりわけ「中立」はキーワードであり、ドーザ大尉のコロッサスが旗色を明確にしないまま生き延びてきた事実と、もはや中立では誰も守れないという終盤の判断とが、本作の政治劇の骨格を成している。

ハイパースペース通信、レース・コリドーの航法、海上での艦載機運用——細かな技術用語は飛び交うが、視聴者は暗記する必要はない。各話の文脈で意味が分かるよう描かれている。

用語:ファースト・オーダー 用語:レジスタンス 用語:TIEファイター 用語:Xウィング

制作

『反乱者たち』の完結を見届けたフィローニが、続三部作の時代を扱うアニメ作品として企画したのが本作である。以下、企画から美術・音楽までの主要な経緯を整理する。

企画——フィローニの「もう一つの趣味」

デイヴ・フィローニは公の場で繰り返し、本作の出発点が二つあると語っている。一つは続三部作の時代における銀河の市井を、レイアやポーといった主役ではなく整備士やレーサーから描きたいという欲求。もう一つは、彼自身が幼少期から愛してきた日本のアニメ——特に宮崎駿作品と、戦間期の航空機を題材としたメカ・アニメ——のテイストを、スター・ウォーズの正典に持ち込むという挑戦である。

前作までの硬派な戦争・政治劇から意図的に距離を取り、年齢層を意識的に下げて家族向けに振った設計は、企画段階からの方針だった。Disney Channelで初放送された最初の『スター・ウォーズ』アニメ作品という位置づけも、この方針と一致している。

スタッフ体制

フィローニは製作総指揮として全体方針を統括し、日々の制作の現場指揮は統括監督ジャスティン・リッジ(『クローン・ウォーズ』『反乱者たち』のエピソード監督)に委ねられた。脚本統括(ヘッドライター)はブランドン・オーマンが務め、世界観の整合とエピソード構成を組み上げた。製作総指揮にはアシーナ・イヴェット・ポルティーヨも名を連ね、ルーカスフィルム・アニメーション部門の総力で支えられた。

シリーズの大部分はアメリカ国内のルーカスフィルム・アニメーションが企画・脚本・美術設計を行い、CGアニメーションの実制作は、過去のフィローニ作品同様、シンガポール拠点のスタジオが大きく関わっている。スケジュールはディズニーの放送枠に合わせて週次更新の体制が取られた。

キャスティングと声の演技

主役カズダ・シオノには、テレビドラマで活躍してきた俳優クリストファー・ショーンを起用。レース・パイロットの軽みと、潜入工作員としての覚束なさを行き来する声の演技で、本作の中心を担った。タム・リヴォラ役のスージー・マクグラスは、彼女が抱える内向きの怒りと寂しさを抑えた声で表現し、終盤の選択に必要な感情の地盤を支えた。

ボビー・モイニハン(ニーク)、ドナルド・フェイソン(ハイプ・ファゾン)、ジム・ラッシュ(フリックス)、マーナ・ヴェラスコ(トーラ)、スコット・ローレンス(イェーガー)ら、コメディから演技派まで幅広い声優陣がコロッサスの「市民」を演じ分けている。続三部作勢として、オスカー・アイザックがポー・ダメロン役を、ジョン・ボイエガがフィン役を、グウェンドリン・クリスティーがキャプテン・ファズマ役を、いずれも実写版から引き継ぐ形で再演した。

アニメーション——3DCGによる「アニメ調」の追求

本作のもっとも目を引く特徴は、3DCGでありながら、輪郭線とフラットなセル調シェーディング、丸みの強いメカ・デザイン、彩度の高い空と海といった「2Dアニメ的」な見え方を意図的に追求した美術である。フィローニは『天空の城ラピュタ』『紅の豚』など宮崎駿作品の影響を公言し、戦間期の英国・伊国の航空機の意匠を翻案して各種レース機をデザインさせている。

メカと背景は3Dで作りつつ、キャラクター造形は2D風の比率と表情線を残し、人物芝居の温度感が他のスター・ウォーズ作品とは明確に違うルックに仕上がっている。プラットフォームの巨大さは3DCGならではのカメラワークで表現される一方、人と人の距離感は手描きアニメに近い見せ方で扱われており、その緊張のうえに本作独自の質感が立ち上がっている。

美術と世界観

コロッサスの構造はラルフ・マクォーリーの古い未使用コンセプト画と、戦中・戦後の海上石油リグの写真資料を組み合わせて設計された。手すり、配管、煤けた金属の質感など、清潔な続三部作的ルックよりも、旧三部作と『ローグ・ワン』に近い「使い古された機械」の手触りが意識されている。

対するファースト・オーダー側は、続三部作映画と統一されたシャープで威圧的な意匠を採用しつつ、TIEインターセプターを赤く塗ったヴォンレグ機など、レッドバロンに連なる戦間期ファイター・エースの記号を持ち込んでいる。海賊ワーバードの艦は逆に雑多で錆びた寄せ集めで、銀河の中心と外縁の経済格差を一目で示す。

音楽と音響

音楽はマイケル・タヴェラが担当した。続三部作のジョン・ウィリアムズによる主題群をすべて引用するのではなく、本作独自のテーマ——コロッサスの陽気で軽快なメインタイトル、エースたちのレース曲、ファースト・オーダー駐留時の重苦しいモチーフなど——を新たに作曲し、必要な場面でのみウィリアムズの主題(レジスタンスのテーマ、ファースト・オーダーのテーマ)を引用するという、節度ある引用の方針が取られている。

音響では、TIEインターセプターの叫び、レース機ファイアボールの可愛らしいアフターバーナー音、コロッサスの巨大ハッチの作動音など、空気の薄い宇宙ではなく「空気のある空」の手触りを丁寧に作っており、本作の航空映画寄りのトーンを支えている。

放送と配信

第1シーズンは2018年10月7日に1時間の前後篇『The Recruit』としてDisney Channelで放送が始まり、その後21回前後の放送を経て翌年3月に完結した。第2シーズンは2019年10月6日に放送が始まり、2020年1月26日に最終話『The Escape』前後篇で完結した。米国ではDisney Channel本放送ののち、Disney XDおよびディズニープラスで全話が配信され、現在ではディズニープラスが主要な視聴経路である。

日本では当初、ディズニーチャンネル(CS)での放送ののち、ディズニープラスで配信されている。日本語吹替版はディズニー+の日本展開と連動して用意され、カズダ役は内田雄馬らが担当している(公式の最新キャスト表記は配信プラットフォームで確認のこと)。

国際的には40を超える言語に吹き替え・字幕化されており、放映当時は『フォースの覚醒』『最後のジェダイ』からの直接的な続編企画として、子ども向けの導線を担う作品として位置づけられていた。続三部作完結後は、エクセゴルの夜への合流をもって物語が幕を閉じた作品として、評価軸が「サーガ全体への接続」へ移っている。

批評・評価・文化的影響

公開当時の評価は二分された。『クローン・ウォーズ』『反乱者たち』が築いた硬派なドラマ路線を期待した層の一部からは、年齢層を下げたコメディ寄りのトーンへの戸惑いと、フォース使いが主役に据えられない設計への物足りなさが指摘された。一方、レース描写の楽しさ、CGアニメの新しいルック、コロッサスという閉じた共同体に拘って描いたキャラクター・ドラマを評価する声も少なくなかった。

シーズン2に入って物語の射程が広がり、続三部作のクライマックスと直接接続する終盤が明らかになると、評価は徐々に持ち直した。とくにタム・リヴォラの離反と帰還を縦軸とする筆致は、本作で最も評価された要素の一つである。続三部作三作の物語上の「外側」を映像で具体化した数少ない正典作品として、近年は配信視聴者を中心に再評価が進んでいる。

アニメ調CGの実験は、後年の『バッド・バッチ』『テイルズ・オブ・ザ・ジェダイ』など他のルーカスフィルム・アニメーション作品の表現の幅にも影響を残したとされる。ヴォンレグ少佐の赤いTIE、コロッサスのファイアボール、エースたちのカラフルなレース機などのデザインは、グッズや関連書籍を通じて固有のビジュアル群として独立し、シリーズのなかの「もう一つの世界」を象徴している。

舞台裏とトリビア

フィローニは『反乱者たち』完結直後に本作の企画を発表する際、「もしルーカスがアニメで続三部作の時代を作ったら、こんな手触りにしたかもしれない」と語っており、宮崎駿作品や戦間期航空機への愛着を隠さずに作品名を挙げた。これは『スター・ウォーズ』全体が日本の時代劇・アニメから着想を得てきた歴史の再確認でもあった。

コロッサスの構造のスケッチには、ラルフ・マクォーリーが旧三部作期に描いた未使用の都市デザインが下敷きになっている。レース機ファイアボールの丸い機首と複葉風シルエットは、宮崎駿の『紅の豚』のサヴォイア S.21を強く意識した造形である。

キャプテン・ファズマがアニメで本格的に台詞ありで再登場するのは本作が初で、グウェンドリン・クリスティーが声を再演している。ポーやフィンの台詞回しも実写版と同じトーンが意識的に保たれており、実写と地続きの世界であることを観客に絶え間なく念押しする設計になっている。

最終話『The Escape』のラスト、ランド・カルリジアンの呼びかけがコロッサスの艦内放送に流れる場面は、『スカイウォーカーの夜明け』本編の同じ呼びかけ場面と「同じ夜」に起きている設定で、シリーズと映画が時間軸上で直結している。

テーマと解釈

本作の中心にある主題は、「巨大な歴史のなかの、小さな共同体の選択」である。ジェダイの帰還も、レジスタンスの最終決戦も、コロッサスの住民にとっては夜空に光る遠い出来事でしかない。だが、ファースト・オーダーの駐留要求、燃料供給の停止、海賊との取引、整備士一人の離反——日常の局所的な判断の積み重ねが、彼らを否応なく銀河規模の戦争の当事者にしていく。中立の不可能性、巻き込まれてからの倫理、後悔した者の帰り道、許す側の痛み——本作はこれらを、宇宙艦隊戦ではなく工房と居酒屋とハンガーの会話で語る。

もう一つの軸は、タム・リヴォラを通じた「正しい場所はどう選ばれるのか」という問いである。タムはカズの嘘によって離反するが、最終的に戻ってくるのは仲間の許しを得てからではなく、自分の引き金が震えた瞬間である。本作はそれを断罪も賛美もせず、ただ静かに見届ける。続三部作本編にしばしば指摘される「過去への向き合いの不足」を、本作は地味で抑制された形で補完しているとも言える。

アニメ調のルック、レースという華やかな表層、家族向けのコメディ・トーンに包まれてはいるが、根底にある主題は決して軽くない。爽快な勝利の話ではなく、平凡な人々が「もはや中立ではいられない」と認める話として読むとき、本作は続三部作の隙間を埋める静かな証言になる。

見る順番(補助)

初見なら、続三部作の少なくとも『フォースの覚醒』を観たあとに本作へ入るのが分かりやすい。レイア、ポー、BB-8、ファースト・オーダーといった前提が共有されていると、コロッサスの「中立」が抱える緊張を即座に理解できるためである。

サーガ全体を時系列で追う場合は、『フォースの覚醒』の直前から本作第1シーズンを始め、第1シーズン終盤のホスニアン破壊を『フォースの覚醒』本編の出来事に重ねて観るのが最もしっくりくる。第2シーズン最終話は『スカイウォーカーの夜明け』終盤と時刻を共有しているため、映画版の決戦を観てから本作の幕切れに戻ると、ランドの呼びかけの効果が倍増する。

『反乱者たち』『アソーカ』など他のフィローニ作品とは設定上は時代がずれており、必須の前提作品ではない。ただし、フィローニのアニメ作家としての文体や、サーガに対する眼差しを理解した状態で観ると、本作の節度ある引用や視点の取り方をより楽しめる。

  1. 前作『フォースの覚醒』『最後のジェダイ』で続三部作の世界観が確立
  2. 本作コロッサスの整備士から見た続三部作の時代——中立の終わりと逃亡、エクセゴルへの合流
  3. 並行・続編『スカイウォーカーの夜明け』最終決戦と最終話が同時刻に進行
前提:フォースの覚醒 並行:最後のジェダイ 結末と同期:スカイウォーカーの夜明け ガイド:アニメシリーズ視聴順 初心者向け見る順番

よくある質問(補助)

「あらすじだけ知りたい」場合は、若いカズが燃料補給プラットフォーム「コロッサス」へ潜入し、エースたちと協力してファースト・オーダーの駐留を阻もうとするが、最終的にプラットフォームごと海から空へ脱出し、続三部作の最終決戦の夜にエクセゴルへ向かう、という流れを押さえれば十分である。

「結末・ネタバレを知りたい」場合は、シーズン1終盤でコロッサスがホスニアン虐殺と同じ夜に大気圏離脱し、タム・リヴォラがファースト・オーダーへ離反すること、そしてシーズン2終盤でタムが命令に背いてコロッサスへ帰還し、最終話でランド・カルリジアンの呼びかけと共に銀河決戦に参加する流れを押さえるとよい。

「評価を知りたい」場合は、子ども向けトーンと続三部作の時代を選んだ点が好悪を分けたシリーズだという前提を踏まえると整理しやすい。サーガの本流とは別軸の、コロッサスという閉じた共同体のドラマとして観ると本作の魅力は際立つ。「見る順番」は、続三部作の少なくとも一作を先に観てから本作へ入るのが推奨である。

参考資料・脚注

作品名、キャラクター名、画像、各種権利はそれぞれの権利者に帰属する。話数・声優・配信状況・外部評価は変動しうるため、視聴前に公式および各データベースの最新表示を確認されたい。本記事の本文は各種公開情報をもとに、Anna Movies用の独自の日本語文章として構成している。

  1. StarWars.com 公式シリーズページ
  2. ルーカスフィルム公式
  3. Wookieepedia(英語版)Star Wars Resistance
  4. Wookieepedia(日本語版)スター・ウォーズ レジスタンス
  5. IMDb: Star Wars Resistance (2018)

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参照・確認先

公式画像、作品名、キャラクター名、権利は各権利者に帰属する。公開年、配信状況、外部評価は変わる場合があるため、視聴前に公式・配信元・作品データベースで確認したい。

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