人物メモ
- 役割
- 元ジェダイの分離主義勢力指導者
- 時代
- ジェダイの終焉
- 初登場
- エピソード2 / クローンの攻撃
関連人物
ドゥークーを追う順番
ドゥークーの関連用語
関係する時代
ドゥークーの補助ガイド
登場・関連作品
プロフィール詳細
- 演者(実写)
- クリストファー・リー(Sir Christopher Frank Carandini Lee、1922年5月27日生〜2015年6月7日没、英国ロンドン・ベルグレイヴィア出身。ハマー・フィルム・プロダクションの『吸血鬼ドラキュラ』1958シリーズのドラキュラ伯爵役で世界的に知られる長身の英国俳優。『ロード・オブ・ザ・リング』三部作(2001-2003)の白の魔法使いサルマン役、ティム・バートン作品の常連としても知られる。スター・ウォーズ エピソード2『アタック・オブ・ザ・クローンズ』2002・エピソード3『シスの復讐』2005の二作にドゥークー伯爵役で実写出演し、撮影時はそれぞれ79〜82歳の高齢にもかかわらず多くの剣戟シーンに自身で立った)
- 声(アニメ)
- コリー・バートン(Corey Burton、米国の声優)が、カートゥーン・ネットワーク『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』2003-2005(ジェネンディ・タルタコフスキー版)・劇場版『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』2008・TVシリーズ『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』2008-2020・Disney+短編アニメ『テイルズ・オブ・ザ・ジェダイ』2022 S1のドゥークー回などで一貫して声を担当している。クリストファー・リーは劇場版『クローン・ウォーズ』2008にもドゥークー役で声で出演している
- 出身惑星
- セレノ(Serenno)— 銀河共和国(後の銀河帝国)外縁部の貴族惑星。ドゥークー家は同惑星の伯爵家で、本人はジェダイ・オーダーを離脱した後にセレノ伯爵位を継承する(『アタック・オブ・ザ・クローンズ』2002以降の本人の身分の根拠)
- 種族
- ヒューマン(人間)
- 肩書(変遷)
- ジェダイ・ヤングリング→ジェダイ・パダワン(師:ヨーダ)→ジェダイ・ナイト→ジェダイ・マスター(弟子:クワイ=ガン・ジン/コマリ・ヴォサ等)→ジェダイ・オーダー離脱(『失われた20人/The Lost Twenty』の一人)→セレノ伯爵位継承→ダース・シディアス(パルパティーン最高議長)のシス見習い『ダース・ティラナス(Darth Tyranus)』→独立星系連合(Confederacy of Independent Systems、CIS)の指導者として銀河共和国に分離独立戦争(クローン戦争)を仕掛ける→19 BBY『シスの復讐』2005のインヴィジブル・ハンド艦上でアナキン・スカイウォーカーに斬首されて死亡
- 武器
- 赤い湾曲した柄のシス・ライトセーバー(カーブド・ヒルト/curved-hilt lightsaber)。湾曲した柄は古典フェンシングのレイピアに近い握りを可能にし、本人が好むフォームII『マカシ』(Makashi、決闘特化型)の精密な突き・刺突動作に最適化されている。本人がジェダイ・オーダー離脱後に自ら設計した独自の武器
- セーバー形
- フォームII『マカシ/Makashi』(決闘特化型、ライトセーバー対ライトセーバーの一対一戦闘に特化)の銀河随一の使い手。エピソード2『アタック・オブ・ザ・クローンズ』2002のジオノーシスのハンガーでオビ=ワン・ケノービを瞬時に制圧/アナキン・スカイウォーカーの右腕を切断/ヨーダとの剣戟・フォース対決と、本作で本人の戦闘思想が短いシークエンスで凝縮的に提示される
- 性格・思想
- 貴族的・知的・冷徹。ジェダイ・オーダーの腐敗と銀河共和国の機能不全に幻滅し、自らの理想(強い指導者による秩序)を実現するためにシスに転じたという確信的離反者の典型。表向きは『独立星系の自由のための戦い』を掲げてセパラティスト(分離主義者)を統率するが、実態はダース・シディアスの計画に従ってクローン戦争を演出し、共和国の腐敗を加速させて帝国成立への道筋を作る役割を担う
- 師
- ジェダイ時代の師はヨーダ(Yoda、ジェダイ・グランドマスター)。本人は若き日のヨーダの最も誇り高きパダワンの一人とされ、ジェダイ・オーダー全体の中でも『失われた20人』の一人としてヨーダ自身に深い悔恨を残した。シスとしての師はダース・シディアス(パルパティーン最高議長、後の銀河皇帝)。本人はシディアスの二人目のシス見習い(一人目はダース・モール)として、モール失踪後にティラナスの名を与えられる
- 弟子(パダワン)
- ジェダイ時代の最終パダワンはクワイ=ガン・ジン(『アタック・オブ・ザ・クローンズ』2002でドゥークーがオビ=ワンに『クワイ=ガンは私の最も誇り高きパダワンだった』と語る場面で明示)。シスとしてのアプレンティスは正式には取らなかったが、本人の死後シディアスの新たな弟子としてアナキン・スカイウォーカー=ダース・ヴェイダーが据えられる『弟子の入れ替え』が『シスの復讐』2005の物語的設計の核となる
- 初登場
- スター・ウォーズ エピソード2/アタック・オブ・ザ・クローンズ(2002年5月16日米国公開/同年7月13日日本公開、ジョージ・ルーカス監督)。本作の中盤以降にセパラティスト指導者として登場し、ジオノーシスのハンガーでオビ=ワン・ケノービ/アナキン・スカイウォーカー/ヨーダとの三段階の対決を経てジオノーシスから脱出する
- 代表台詞
- 『The Force is with us, Master Sidious.』(『フォースは我等と共にある、シディアスさま』、エピソード2『アタック・オブ・ザ・クローンズ』2002のジオノーシスからコルサントへ帰投後の場面)/『Twice the pride, double the fall.』(『誇り高き者の倍の慢心は、倍の墜落を招く』、エピソード3『シスの復讐』2005のインヴィジブル・ハンド艦上でアナキンへ)/『I sense great fear in you, Skywalker. You have hate. You have anger. But you don't use them.』(エピソード2『アタック・オブ・ザ・クローンズ』2002のジオノーシス・ハンガー)
- 結末
- 19 BBYのインヴィジブル・ハンド艦上(パルパティーン最高議長拉致事件、エピソード3『シスの復讐』2005のオープニング・シークエンス)でアナキン・スカイウォーカーと再戦し、左手・右手・首を順に斬られて斬首される。シディアスの『殺せ』の指示に従ったアナキンの行為は、本人の暗黒面堕ちへの最も明確な一歩となる。本人の死をもってシディアスの『弟子の入れ替え』が完了し、銀河帝国成立までの最終段階(オーダー66)への舞台が整う
来歴(時系列)
ジェダイ修行期(パダワン時代、ヨーダの弟子として、102-72 BBY前後)
セレノの貴族家ドゥークー家に生まれ、極めて高いフォース感応力を見出されて幼少期にジェダイ・オーダーに送られる。ジェダイ聖堂でヨーダ直々のパダワンとして指導を受け、ヨーダ自身の弟子としては最も誇り高き存在の一人とされる。フォームII『マカシ』を主体に、貴族的な決闘の美学を体得した精緻な剣士として頭角を現す。
ジェダイ・ナイト〜マスター期(72-32 BBY前後)
ジェダイ・ナイトに昇格後、ジェダイ・マスターとなる。複数のパダワンを経て、最終的にクワイ=ガン・ジン(後にエピソード1『ファントム・メナス』1999で殉職する人物)を弟子とする。エピソード2『アタック・オブ・ザ・クローンズ』2002でドゥークーがオビ=ワン・ケノービに『クワイ=ガンは私の最も誇り高きパダワンだった』と語る場面で、その師弟関係が公式に明示される。
テイルズ・オブ・ザ・ジェダイ S1E1『あらゆる手段で』(時系列上はパダワン後期〜ナイト初期、クワイ=ガン期)
Disney+短編アニメシリーズ『テイルズ・オブ・ザ・ジェダイ』2022 S1エピソード1『あらゆる手段で』(Disney+配信2022年10月26日、デイヴ・フィローニ脚本)で、ドゥークーとクワイ=ガンが惑星ラフェイの危機を共に解決する若き日の師弟関係が中心的に描かれる。ドゥークーが既にジェダイ評議会の機能不全に幻滅していく過程と、クワイ=ガンが師の苛立ちに気付きながらも別の道を選ぼうとする心情が短編で凝縮的に描かれた。S1エピソード3『選択』、S1エピソード4『姉』などでもドゥークーの転落過程が段階的に補完される。
ジェダイ・オーダー離脱(『失われた20人/The Lost Twenty』の一人、32 BBY頃)
クワイ=ガン・ジンがエピソード1『ファントム・メナス』1999で殉職した後、ジェダイ・オーダーの腐敗と銀河共和国の機能不全に幻滅したドゥークーは、ジェダイの歴史上わずか20人しかいない『自らの意志でジェダイ・オーダーを離脱したジェダイ・マスター』のひとり(『失われた20人/The Lost Twenty』)となる。離脱後、セレノに帰還して伯爵位を継承し、政治的指導者としての立場を獲得する。この時期、密かにダース・シディアス(パルパティーン最高議長)と接触し、ダース・ティラナス(Darth Tyranus)の名を与えられてシスの暗黒面に転じる。
クローン軍創設計画への関与(『アタック・オブ・ザ・クローンズ』前史)
シディアスの計画の一環として、ジェダイ・マスターのサイフォ=ディアスの名を騙ってカミーノでクローン軍の発注を行う(エピソード2『アタック・オブ・ザ・クローンズ』2002でオビ=ワンが調査する『カミーノ事件』の真相)。同時にセパラティスト(分離主義者)として独立星系を糾合し、独立星系連合(Confederacy of Independent Systems、CIS)を結成。共和国と対立する第二勢力を作り、両陣営を戦わせて共和国の腐敗を加速させる二段階の戦略を実行に移す。
ジオノーシス事件(22 BBY)— エピソード2『アタック・オブ・ザ・クローンズ』終盤
セパラティスト本拠地ジオノーシスでセパラティスト指導者会議を開催し、共和国に対する正式な敵対宣言を行う。ジオノーシスに潜入したオビ=ワン・ケノービを捕縛し、駆けつけたアナキン・スカイウォーカー/パドメ・アミダラと共に処刑用アリーナで戦わせる。ジェダイ200人とクローン軍の到着で戦闘が始まり、ジオノーシスの戦い(クローン戦争の開戦)が勃発。ドゥークー本人はハンガーでオビ=ワン・アナキンを連続で制圧(オビ=ワン右肩・左腿に負傷、アナキン右腕を斬り落とす)、最後に駆けつけたヨーダとライトセーバー戦・フォース対決を演じてからセパラティスト・シャトルでコルサントへ撤退する。
クローン戦争期(22-19 BBY)— セパラティスト最高指導者として
クローン戦争の三年間(『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』2008-2020のTVシリーズ全体)の期間、独立星系連合(CIS)の最高政治指導者として、軍事面ではジェネラル・グリーヴァス(Sith愛弟子ではないがシディアスの指示でドゥークーが訓練)を将軍に据え、シスとしてはアサージ・ヴェントレス(Asajj Ventress)を一時的なアプレンティス(暗殺者)として運用する。ヴェントレスは後にシディアスの命令でドゥークーが粛清を試み、ナイトシスターズへ逃れる物語的弧を辿る(『クローン・ウォーズ』S3『ナイトシスターズ三部作』2011)。
インヴィジブル・ハンド艦上の決着(19 BBY)— エピソード3『シスの復讐』2005オープニング
クローン戦争の最終局面で、ジェネラル・グリーヴァスがコルサント上空でパルパティーン最高議長を拉致するという囮作戦に参加。シディアスの計画通りインヴィジブル・ハンド艦のブリッジでパルパティーンを捕虜役として演じ、救出に駆けつけたオビ=ワン・ケノービ/アナキン・スカイウォーカーと再戦する。オビ=ワンを瞬時に気絶させた後、本人とアナキンの一騎打ちとなり、暗黒面の怒りに任せたアナキンに両手を斬り落とされる。シディアスの『殺せ/Kill him. Kill him now.』の指示の下、アナキンに首を斬られて死亡する。本人の死をもってシディアスの『弟子の入れ替え』(モール→ティラナス→ヴェイダー)が完了する。
死後・他作品での回想・前史補完
本人の死後、『シスの復讐』2005の本編、『クローン・ウォーズ』2008-2020のTVシリーズ全7シーズン、『テイルズ・オブ・ザ・ジェダイ』2022 S1(ドゥークー回4本)で本人の転落過程・ジェダイ離脱の動機・シディアスとの密約が段階的に補完される。特に『テイルズ・オブ・ザ・ジェダイ』S1のドゥークー回4本はデイヴ・フィローニが本人のキャラクター・アークの完成編として制作したもので、ジェダイ・オーダーの機能不全と本人の理想主義的離反の因果が説得的に描かれる。
能力・装備
- フォームII『マカシ/Makashi』の銀河随一の使い手:ライトセーバー対ライトセーバーの一対一戦闘に特化したフォームIIを、ジェダイ/シス両時代を通じて主軸とする。湾曲した柄の独自設計セーバーは、古典フェンシングのレイピアに近い握りを可能にし、本人の貴族的な決闘の美学を機能的に支える。エピソード2『アタック・オブ・ザ・クローンズ』2002のジオノーシス・ハンガーで、オビ=ワン・アナキンを連続で制圧する短いシークエンスは、フォームIIの効率性を映像的に最も明快に示した例として知られる。
- 強力なフォース・ライトニング(暗黒面):シディアスの直弟子としてフォース・ライトニングを習得しており、エピソード2『アタック・オブ・ザ・クローンズ』2002のジオノーシス・ハンガーでヨーダにライトニングを放つ(ヨーダはこれを受け止めて反射)。エピソード3『シスの復讐』2005のインヴィジブル・ハンド艦上でもオビ=ワンに向けてライトニングを放つなど、シスとしての象徴的能力の使い手として描かれる。
- 高度な政治指導力と弁論術:銀河共和国元老院の機能不全に幻滅した多くの星系を糾合し、独立星系連合(CIS)を結成して銀河共和国に対する第二勢力を作り上げた政治家としての能力。エピソード2『アタック・オブ・ザ・クローンズ』2002のジオノーシス会議の場面では、貿易連合・銀行連合・テクノ・ユニオンといった巨大企業勢力を一つの連合に統合する場面が描かれる。
- テレキネシス(フォース念動)の精度:エピソード2『アタック・オブ・ザ・クローンズ』2002のジオノーシス・ハンガーでアナキンを天井に投げ飛ばす/『シスの復讐』2005のインヴィジブル・ハンド艦上でオビ=ワンを通路に投げ飛ばして気絶させるなど、暗黒面のテレキネシスを精密にコントロールする。
- 貴族的指揮統率:セレノ伯爵位とジェダイ・マスターの肩書を併せ持つ稀有な政治的存在として、セパラティスト陣営に正統性と威厳をもたらした。本人の貴族的な振る舞いと知的説得力は、後継のジェネラル・グリーヴァス(純粋な軍人)との対比で、クローン戦争の政治劇に独特の緊張感を与えた。
関係相関
- ヨーダ
- ジェダイ時代の師。本人の最も誇り高きパダワンの一人とされ、ジェダイ・オーダー全体の中でも『失われた20人』の一人としてヨーダ自身に深い悔恨を残した。エピソード2『アタック・オブ・ザ・クローンズ』2002のジオノーシス・ハンガーでの師弟の再対決『マスター・ヨーダ、あなたから多くのことを学んだ』『多くを学んだ、しかし全てを学んだとは言えまい』のやり取りは、本作の最も象徴的な場面のひとつ。
- クワイ=ガン・ジン
- ジェダイ時代の最終パダワン。エピソード2『アタック・オブ・ザ・クローンズ』2002でドゥークーがオビ=ワンに『クワイ=ガンは私の最も誇り高きパダワンだった』と語る場面で師弟関係が明示される。『テイルズ・オブ・ザ・ジェダイ』2022 S1エピソード1『あらゆる手段で』では、若きドゥークーとクワイ=ガンが惑星ラフェイの危機を共に解決する若き日の師弟関係が中心的に描かれる。クワイ=ガンが評議会の規律より生けるフォースの直感を重んじる思想を持つに至った遠因は、ドゥークーの自由意志的なジェダイ観の影響と推察される。
- ダース・シディアス(パルパティーン最高議長)
- シスの師。本人にダース・ティラナス(Darth Tyranus)の名を与え、クローン戦争を両陣営から演出する二段階戦略のセパラティスト側の指導者として運用する。本人にとってもシディアスにとっても、互いを利用する短期的な同盟関係であり、シディアスは本人を『弟子の入れ替え』の駒として最初から見ていた。エピソード3『シスの復讐』2005のインヴィジブル・ハンド艦上でアナキンに本人を殺させる場面で、その関係の本質が露呈する。
- オビ=ワン・ケノービ
- ジェダイ・ナイト/マスターとして対峙。エピソード2『アタック・オブ・ザ・クローンズ』2002でジオノーシスに潜入したオビ=ワンを捕縛し、本人がジオノーシス事件の黒幕であることを明かす場面が物語の転換点となる(ジェダイ評議会への通信『シディアス卿という男が共和国を内側から操っている』)。エピソード3『シスの復讐』2005のインヴィジブル・ハンド艦上でも再戦するが、ドゥークーに気絶させられて戦闘から脱落する。
- アナキン・スカイウォーカー
- エピソード2『アタック・オブ・ザ・クローンズ』2002のジオノーシス・ハンガーでアナキンの右腕を斬り落とし、本人にとっての最初の重大な敗北を与える。エピソード3『シスの復讐』2005のインヴィジブル・ハンド艦上で再戦し、暗黒面の怒りに任せたアナキンに両手を斬り落とされる。シディアスの『殺せ』の指示の下、アナキンに首を斬られて死亡する。本人の死は、アナキンの暗黒面堕ちへの最も明確な一歩となる。
- ダース・モール
- ダース・シディアスの一人目のシス見習い(本人は二人目)。本人がティラナスの名を与えられたのは、エピソード1『ファントム・メナス』1999でモールがナブー宮殿のリアクター炉室でオビ=ワン・ケノービに上下に切断されて消息不明(後にロソ・マイナーで生存判明)となった後の、シディアスの代替弟子としての立場による。本人とモールが直接対面する場面は本編・拡張カノンには存在しないが、シディアスのシス継承計画における二人の位置関係は重要。
- アサージ・ヴェントレス
- クローン戦争期の一時的なシス・アプレンティス(暗殺者)。ナイトシスターズ出身の女性戦士で、ドゥークーが個人的に訓練した。シディアスがヴェントレスの存在を脅威と見なし、ドゥークーに粛清を命じた結果、ドゥークーがヴェントレスを切り捨てる物語的弧が『クローン・ウォーズ』S3『ナイトシスターズ三部作』2011で描かれる。
- ジェネラル・グリーヴァス
- セパラティスト軍の最高司令官。本人がシディアスの指示で訓練に関与した『シスではないがライトセーバー戦闘術を習得した将軍』。エピソード3『シスの復讐』2005のオープニングでパルパティーン最高議長拉致事件を実行し、本人と並んでセパラティスト陣営の象徴的存在となる。本人の死後、シディアスの計画でグリーヴァスは速やかにオビ=ワン・ケノービに討たれる運命にある。
- サイフォ=ディアス
- ジェダイ・マスター。本人は彼の名を騙ってカミーノでクローン軍の発注を行った(エピソード2『アタック・オブ・ザ・クローンズ』2002で言及される『カミーノ事件』の真相)。サイフォ=ディアス自身も本人と過去に親交があったとされ、本人がジェダイ離脱後にサイフォ=ディアスを暗殺したという拡張カノンの設定(『クローン・ウォーズ』S6『失われた知見』アーク2014)が、クローン戦争の発端を巡る重要な前史となる。
- クリストファー・リー
- 実写を演じた俳優。1922年5月27日生〜2015年6月7日没、英国ロンドン・ベルグレイヴィア出身。ハマー・フィルム・プロダクションの『吸血鬼ドラキュラ』1958シリーズのドラキュラ伯爵役で世界的に知られ、『ロード・オブ・ザ・リング』三部作(2001-2003)の白の魔法使いサルマン役、ティム・バートン作品の常連としても知られる長身の英国俳優。スター・ウォーズ エピソード2『アタック・オブ・ザ・クローンズ』2002・エピソード3『シスの復讐』2005の二作にドゥークー伯爵役で出演した際、それぞれ撮影時 79〜82 歳の高齢にもかかわらず多くの剣戟シーンに自身で立った(ジオノーシス・ハンガーの一部スタント・シーンのみスタントダブルが代役を務めたとリー本人が回想している)。
登場作品(俳優クレジット)
スター・ウォーズ エピソード2/アタック・オブ・ザ・クローンズ
2002/本作の中盤以降に登場する敵役。セパラティスト指導者として銀河共和国に対する敵対宣言を行い、ジオノーシス・ハンガーでオビ=ワン・ケノービ/アナキン・スカイウォーカー/ヨーダと三段階の対決を経てジオノーシスから脱出する。アナキンの右腕を斬り落とし、ヨーダにフォース・ライトニングを放つなど、本作のクライマックスを担う重要ヴィラン(演:クリストファー・リー)
スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ(劇場版)
2008/セパラティスト最高政治指導者として登場。ジャバ・ザ・ハットの息子ロッタの誘拐事件をめぐる政治劇でアナキン/アソーカ・タノと対峙する。本人の声はクリストファー・リーが担当(後年のTVシリーズはコリー・バートンに引き継がれる)
スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ(TVシリーズ)
2008-2020/全7シーズンを通じてセパラティスト最高指導者として登場(声:コリー・バートン)。S3『ナイトシスターズ三部作』2011でアサージ・ヴェントレス粛清の物語的弧、S6『失われた知見』アーク2014でサイフォ=ディアス暗殺の前史補完など、本編実写では描かれなかったクローン戦争期の政治劇・シス継承計画の詳細が段階的に描かれる
スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
2005/本作のオープニング・シークエンス(インヴィジブル・ハンド艦上のパルパティーン最高議長拉致事件)で再登場。アナキン・スカイウォーカーとの一騎打ちで両手を斬り落とされ、シディアスの『殺せ』の指示に従ったアナキンに首を斬られて死亡する。本人の死をもってシディアスの『弟子の入れ替え』(モール→ティラナス→ヴェイダー)が完了する(演:クリストファー・リー)
スター・ウォーズ:テイルズ・オブ・ザ・ジェダイ
2022/Disney+短編アニメシリーズ全6話のS1のドゥークー回4本(E1『あらゆる手段で』/E2『正義』/E3『選択』/E4『姉』)で、若き日のクワイ=ガン期からジェダイ離脱・シス転向に至る転落過程を段階的に描く(声:コリー・バートン)。デイヴ・フィローニ脚本の本人キャラクター・アークの完成編として位置付けられる
名場面・名台詞
- 『マスター・ヨーダ、あなたから多くのことを学んだ』『多くを学んだ、しかし全てを学んだとは言えまい』(エピソード2『アタック・オブ・ザ・クローンズ』2002、ジオノーシス・ハンガー):ジェダイ時代の師弟が、シスと評議員として再対峙する瞬間。本人がフォース・ライトニングを放ち、ヨーダがこれを両手で受け止めて反射する短い場面は、シスの数千年振りの完全復活と、ジェダイの頂点との直接対決を映像的に印象付ける名場面。
- アナキンの右腕切断(エピソード2『アタック・オブ・ザ・クローンズ』2002、ジオノーシス・ハンガー):怒りに任せて単独で突進したアナキンに対し、ドゥークーが冷静にフォームII『マカシ』の精密な動作で右腕を斬り落とす場面。後にアナキンが装着する機械腕の起点となり、エピソード3『シスの復讐』2005の対ドゥークー再戦で『今度は私が両手を斬り落とす』因果応報の物語的設計の起点となる。
- セパラティスト会議(エピソード2『アタック・オブ・ザ・クローンズ』2002、ジオノーシス):貿易連合・銀行連合・テクノ・ユニオン等の巨大企業勢力を一つの連合に統合し、独立星系連合(CIS)として銀河共和国に対する正式な敵対宣言を行う場面。本人の政治的指導力と弁論術が最も明快に示される。
- 『The Force is with us, Master Sidious.』(エピソード2『アタック・オブ・ザ・クローンズ』2002、コルサントの工業地区の隠れ家):ジオノーシスから帰投したドゥークーがダース・シディアスに対し『フォースは我等と共にある』と告げる短い場面。本人がシスの弟子であり、クローン戦争全体がシディアスの計画通りに進行していることを観客に明示する重要な転換点。
- インヴィジブル・ハンド艦上の再戦(エピソード3『シスの復讐』2005オープニング):パルパティーン最高議長拉致事件で再戦するオビ=ワン/アナキン/ドゥークーの三者対決。オビ=ワンを瞬時に気絶させ、本人とアナキンの一騎打ちとなる。
- 『Twice the pride, double the fall.』(エピソード3『シスの復讐』2005、インヴィジブル・ハンド艦上):再戦中のアナキンに対しドゥークーが告げる『誇り高き者の倍の慢心は、倍の墜落を招く』。本人の貴族的な戦闘の美学と、アナキン自身の暗黒面への近接を同時に皮肉する短い名台詞。
- ドゥークー斬首(エピソード3『シスの復讐』2005、インヴィジブル・ハンド艦上):両手を斬り落とされ膝をついたドゥークーに対し、パルパティーン(シディアス)が『殺せ/Kill him. Kill him now.』と指示する。アナキンが一瞬の躊躇の後に二本のセーバーを交差させて首を斬る場面は、アナキンの暗黒面堕ちへの最も明確な一歩となる象徴的場面。
- 『テイルズ・オブ・ザ・ジェダイ』S1E1『あらゆる手段で』(2022年10月26日Disney+配信):若きドゥークーとパダワン期のクワイ=ガン・ジンが惑星ラフェイの危機を共に解決する短編。本人が既にジェダイ評議会の機能不全に幻滅していく過程と、クワイ=ガンが師の苛立ちに気付きながらも別の道を選ぼうとする心情が短編で凝縮的に描かれる。
- 『テイルズ・オブ・ザ・ジェダイ』S1E4『姉』(2022年10月26日Disney+配信):本人がジェダイ・オーダーを完全に離脱し、ダース・シディアスとの密約に踏み込む過程を描く短編。デイヴ・フィローニ脚本の本人キャラクター・アークの完成編として、エピソード2『アタック・オブ・ザ・クローンズ』2002の本人初登場時の確信的離反者としての立ち姿の心理的根拠を補完する。
考察
- ドゥークー伯爵/ダース・ティラナスは、プリクェル三部作の悪役階層の中で『パルパティーン=シディアス(最終ボス)/ジェネラル・グリーヴァス(軍事的脅威)/ドゥークー(政治・剣戟的脅威)』という三層構造の中位を担う、ジョージ・ルーカスの物語設計上の最も重要な敵役のひとり。本人の存在意義は『ジェダイ・マスター経験者がシスに転じる』という前例(プリクェル時点では他に類例のない設定)を通じて、ジェダイ・オーダーの腐敗と機能不全という主題を内側から照らし出す点にある。本人の死を経てアナキン・スカイウォーカーが暗黒面堕ちへの最初の一歩を踏み出す『弟子の入れ替え』の構造は、シディアスの長期計画の最も明快な可視化となる。
- クリストファー・リー(1922-2015、英国)の起用は、ジョージ・ルーカスが本人の長年のファンであったことに加え、リー自身が第二次世界大戦中の英国陸軍特殊作戦部隊(SOE)出身という稀有な経歴(剣・ナイフ・銃の実戦経験者)と、ハマー・フィルム『吸血鬼ドラキュラ』1958シリーズで培った貴族的悪役の演技術を併せ持つ稀有な俳優であったことの両面から決定された。撮影時79〜82歳の高齢にもかかわらずジオノーシス・ハンガー戦・インヴィジブル・ハンド艦上戦の大半の剣戟シーンに自身で立った点は、後年のリー本人のインタビューでも『私の俳優人生で最も誇り高き仕事のひとつ』と語られている。
- コリー・バートン(米国の声優)によるアニメ版ドゥークーの声は、カートゥーン・ネットワーク版『クローン・ウォーズ』2003-2005(ジェネンディ・タルタコフスキー版)から、Disney+短編『テイルズ・オブ・ザ・ジェダイ』2022 S1まで約20年にわたって一貫しており、クリストファー・リーの実写演技の品格・冷徹さ・知的存在感を高い精度で継承した稀有な声優継承事例として知られる。デイヴ・フィローニ(『クローン・ウォーズ』『テイルズ・オブ・ザ・ジェダイ』のショーランナー)がドゥークーの転落過程を段階的に補完する物語設計を、本人不在の中で長期に展開できた背景には、コリー・バートンの安定したキャラクター造形がある。
トリビア
- クリストファー・リーは『ロード・オブ・ザ・リング』三部作(2001-2003)の白の魔法使いサルマン役と、スター・ウォーズ エピソード2『アタック・オブ・ザ・クローンズ』2002のドゥークー伯爵役を同時期に並行して演じた数少ない俳優のひとりとなった。両作品ともファンタジー/SFの長大シリーズの主要悪役を高齢で演じきった点で、本人の俳優人生の後期を象徴する作品として位置付けられる。
- ドゥークーの湾曲した柄(カーブド・ヒルト)のライトセーバーは、本人が好むフォームII『マカシ』(古典フェンシングのレイピアに近い決闘特化型)の精密な突き・刺突動作に最適化されており、エピソード2『アタック・オブ・ザ・クローンズ』2002以前のスター・ウォーズ本編には登場しなかった新しい設計。本作以降、湾曲した柄のライトセーバーはマカシの使い手の象徴として、アサージ・ヴェントレス(二本の柄を組み合わせて使用)や後年の拡張カノンの一部キャラクターにも引き継がれた。
- 『失われた20人/The Lost Twenty』は、ジェダイの歴史上『自らの意志でジェダイ・オーダーを離脱したジェダイ・マスター』の総称で、エピソード2『アタック・オブ・ザ・クローンズ』2002の脚本段階でジョージ・ルーカスが本人の身分の根拠として導入した設定。ジェダイ聖堂のアーカイブ・ホールには『失われた20人』全員の半身像が安置されているとされ、エピソード2の関連美術設定や拡張カノン小説で度々言及される。本人が20人目の追加メンバーであるという設定は、本人のジェダイ離脱の歴史的特殊性を強調する重要な物語装置となっている。
より詳しいFAQ
ドゥークー伯爵を演じている俳優は誰ですか?
実写の演者はサー・クリストファー・リー(Sir Christopher Frank Carandini Lee、1922年5月27日生〜2015年6月7日没、英国ロンドン・ベルグレイヴィア出身)です。ハマー・フィルム・プロダクションの『吸血鬼ドラキュラ』1958シリーズのドラキュラ伯爵役で世界的に知られ、『ロード・オブ・ザ・リング』三部作(2001-2003)の白の魔法使いサルマン役、ティム・バートン作品の常連としても知られる長身の英国俳優です。スター・ウォーズ エピソード2『アタック・オブ・ザ・クローンズ』2002・エピソード3『シスの復讐』2005・劇場版『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』2008の三作にドゥークー伯爵役で出演しました。TVシリーズ『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』2008-2020やDisney+短編『テイルズ・オブ・ザ・ジェダイ』2022 S1ではコリー・バートン(Corey Burton、米国の声優)が一貫してアニメ版の声を担当しています。
ドゥークー伯爵のシスとしての名前は何ですか?
ダース・ティラナス(Darth Tyranus)です。ジェダイ・オーダーを離脱した後、ダース・シディアス(パルパティーン最高議長、後の銀河皇帝)の二人目のシス見習いとしてティラナスの名を与えられました。本人はシディアスにとって、ダース・モール(一人目、エピソード1『ファントム・メナス』1999の時点でナブー宮殿で重傷を負って消息不明となった)の代替弟子であり、エピソード2『アタック・オブ・ザ・クローンズ』2002の時点でクローン戦争を両陣営から演出するシディアスの二段階戦略のセパラティスト側の指導者として運用されていました。
ドゥークー伯爵はなぜジェダイ・オーダーを離脱したのですか?
クワイ=ガン・ジンがエピソード1『ファントム・メナス』1999で殉職した後、ジェダイ・オーダーの腐敗と銀河共和国元老院の機能不全に幻滅したためとされます。ジェダイの歴史上わずか20人しかいない『自らの意志でジェダイ・オーダーを離脱したジェダイ・マスター』(『失われた20人/The Lost Twenty』)の一人となりました。離脱後、出身惑星セレノの伯爵位を継承して政治的指導者の立場を獲得し、密かにダース・シディアス(パルパティーン最高議長)と接触してダース・ティラナスの名を与えられ、シスの暗黒面に転じました。Disney+短編『テイルズ・オブ・ザ・ジェダイ』2022 S1のドゥークー回4本(E1『あらゆる手段で』/E2『正義』/E3『選択』/E4『姉』)で、本人の転落過程・ジェダイ離脱の動機が段階的に補完されています。
ドゥークー伯爵はどのように最期を迎えましたか?
19 BBYのインヴィジブル・ハンド艦上(パルパティーン最高議長拉致事件、エピソード3『シスの復讐』2005のオープニング・シークエンス)でアナキン・スカイウォーカーと再戦し、暗黒面の怒りに任せたアナキンに両手を斬り落とされて膝をつきました。シディアスの『殺せ/Kill him. Kill him now.』の指示の下、アナキンが一瞬の躊躇の後に二本のセーバーを交差させて首を斬って死亡しました。本人の死をもってシディアスの『弟子の入れ替え』(モール→ティラナス→ヴェイダー)が完了し、アナキンの暗黒面堕ちへの最も明確な一歩となりました。
ドゥークー伯爵はどの作品に登場しますか?
スター・ウォーズ エピソード2『アタック・オブ・ザ・クローンズ』(2002年)が本人の実写初登場作で、本作の中盤以降のセパラティスト指導者として登場します。劇場版『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』(2008年、クリストファー・リー本人が声を担当)/TVシリーズ『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』(2008-2020年、声:コリー・バートン)でクローン戦争期のセパラティスト最高政治指導者として全シーズンに登場します。エピソード3『シスの復讐』(2005年)のオープニング・シークエンスで再登場し、本作で死亡します。Disney+短編アニメ『スター・ウォーズ:テイルズ・オブ・ザ・ジェダイ』(2022年)S1のドゥークー回4本では、若き日のクワイ=ガン期からジェダイ離脱・シス転向に至る転落過程が段階的に描かれます。
ドゥークー伯爵の師は誰でしたか?
ジェダイ時代の師はヨーダ(Yoda、ジェダイ・グランドマスター)です。本人は若き日のヨーダの最も誇り高きパダワンの一人とされ、ジェダイ・オーダー全体の中でも『失われた20人』の一人としてヨーダ自身に深い悔恨を残しました。エピソード2『アタック・オブ・ザ・クローンズ』2002のジオノーシス・ハンガーでの師弟の再対決『マスター・ヨーダ、あなたから多くのことを学んだ』『多くを学んだ、しかし全てを学んだとは言えまい』のやり取りは、本作の最も象徴的な場面のひとつとなっています。シスとしての師はダース・シディアス(パルパティーン最高議長、後の銀河皇帝)で、本人はシディアスの二人目のシス見習いとしてティラナスの名を与えられました。
出典
ドゥークーはどの作品から見る?
エピソード2 / クローンの攻撃が最初の登場作品です。
ドゥークーの関連人物は?
クワイ=ガン、パルパティーン、オビ=ワン。
ドゥークーと一緒に覚える用語は?
ジェダイ、フォース、パダワン、ジェダイ・マスター。