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第24話 / 新世紀エヴァンゲリオン TVシリーズ

「最後のシ者」

本編映像とともに、この回のストーリーを詳しく解説します(ネタバレあり)。

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📺 第24話🎬 本編フレーム 7枚⚠ ネタバレあり

24ストーリー解説

シンジが暮らす街は静まり返っていた。レイは前話で自爆して新たな個体に入れ替わり、アスカは精神を病んで姿を消し、ミサトも加持の死の真相を追って不在がち。誰もいない部屋に帰る孤独に耐えかねたシンジは、夜の街を抜けて瓦礫の積もる水辺へと足を向ける。心の支えを失った彼の喪失感が、静かな導入として丁寧に描かれる。

水没した廃墟の像の上に、ひとりの少年が腰かけ、ベートーヴェンの「歓喜の歌」を口ずさんでいた。渚カヲルである。彼は初対面のシンジに臆することなく語りかけ、「歌はいいね。心が潤う」と微笑む。誰に対しても無防備で、まるで以前から知っているかのように親しげなカヲルの態度に、シンジは戸惑いつつも惹かれていく。

第24話 場面1

ネルフ本部では、カヲルが「第5の少年(フィフス・チルドレン)」として正式に着任する。負傷不在のアスカに代わり弐号機の新たなパイロットに指名され、初搭乗でいきなり驚異的なシンクロ率を叩き出す。彼を送り込んだのはゼーレであり、ミサトはその不自然な経緯に疑念を抱くが、確証を掴めぬまま事態は進んでいく。

カヲルはシンジに急速に接近する。一緒に風呂に入る場面では、自らの存在や生と死について静かに語り、やがて「好意に値するよ、君は」と告げる。条件付きでしか人に愛されてこなかったシンジにとって、無条件で自分を肯定してくれるカヲルは衝撃的な存在となり、彼は初めて他者に心を開いていく。

第24話 場面2

だが平穏は長く続かない。カヲルの正体は最後の使徒・第17使徒タブリスであった。ネルフのシステムが彼を使徒と検知した直後、カヲルは弐号機を奪い、AT フィールドで管制を制圧。職員たちが必死に封鎖を試みる中、地下深くのジオフロントを突き破り、ターミナルドグマ最深部に眠るアダムを目指して降下を開始する。

ゲンドウの命を受け、シンジは初号機で出撃しカヲルを追う。狭い縦坑を貫いて地底へと向かう追跡劇の末、両者はターミナルドグマへ通じる巨大な扉「ハートの扉(ヘブンズドア)」の前で対峙する。カヲルは強力な AT フィールドで初号機の前進を阻みつつ、ついに人類の最深部の秘密へと至る扉をこじ開ける。

第24話 場面3

扉の奥でカヲルが見たのは、磔にされた白い巨人——彼が予期したアダムではなく、リリスであった。「リリス…!」と驚愕した彼は、ここに眠るのが自分たちの始祖ではなく、人類(リリン)の母なる存在だと悟る。この瞬間、カヲルは自らの行動の意味を根底から問い直し、心を決める。生き残るべきは使徒ではなく人類の側だ、と。

初号機の左手に掴み上げられたカヲルは、抵抗をやめてシンジに語りかける。生き残れるのは使徒か人間かのどちらか一つであり、自分は死ぬために生まれてきたのかもしれない、と。「僕を殺すんだ。さもないと君たちが滅びてしまう」。自由意志を司る使徒として、彼は自ら滅びを選び、生き残る権利を人類に委ねてシンジに自分を殺すよう懇願する。

第24話 場面4

シンジは初号機の手の中にカヲルを握ったまま動けない。約60秒にも及ぶ長い静止の沈黙——その重さが画面を支配する。やがて、ぐしゃりという音と共に初号機の拳が握り締められ、カヲルの首が水面に落ちる。たった一人、自分を丸ごと受け入れてくれた相手を、自らの手で殺してしまったシンジの慟哭を残して、物語は次なる結末へと向かう。

第24話 場面5
第24話 場面6
第24話 場面7
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