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新世紀エヴァンゲリオン (TVシリーズ) 1995-1996 全26話 完全ガイド

1995-1996年テレビ東京系列で放送された『新世紀エヴァンゲリオン』全26話を Wookieepedia 級に解説。あらすじ、全話サブタイトル、主要スタッフ・声優・制作背景、主題歌『残酷な天使のテーゼ』、放送当時の視聴率と社会現象化、終

媒体: TVアニメ(全26話) 放送: 1995年10月〜1996年3月 監督: 庵野秀明
新世紀エヴァンゲリオン (TVシリーズ) 1995-1996 全26話 完全ガイド 公式ポスター

作品データ

作品
新世紀エヴァンゲリオン
媒体
TVアニメ(全26話)
放送
1995年10月〜1996年3月
監督
庵野秀明
制作
GAINAX / タツノコプロ
公式予告編は
劇場サイトで確認
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📖 全40章 / 約8K字 🔄 最終更新 2026年5月26日 ✍️ Anna Movies 編集部

新世紀エヴァンゲリオンは、1995年から1996年にかけてテレビ東京系列で全26話が放送されたテレビアニメである。西暦2015年、謎の敵「使徒」の襲来に対し、選ばれた少年少女が汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンに搭乗して戦う姿を描く。庵野秀明監督のもと制作され、難解な物語構成と踏み込んだ心理描写で社会現象を巻き起こした、日本アニメ史に残る記念碑的作品である。

00TVシリーズ

1995年から1996年にかけてテレビ東京系列で放送された『新世紀エヴァンゲリオン』全26話を、Wookieepedia 級の精度で徹底解説する。あらすじ、全話のサブタイトル、主要スタッフ・声優・制作の背景、主題歌『残酷な天使のテーゼ』、放送当時の視聴率と社会現象化、終盤2話をめぐる議論、作品が描いたテーマ、評価、そして現在の配信先まで——その全貌を一本にまとめた。

『新世紀エヴァンゲリオン』は、1995年10月から1996年3月にかけてテレビ東京系列で全26話が放送された、GAINAX 制作・庵野秀明総監督によるオリジナルテレビアニメである。「使徒」と呼ばれる謎の生命体に対抗するため作られた汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオン。そのパイロットを務めるのは、14歳の少年少女たちだ。そんな王道のロボットアニメの骨格を持ちながら、シリーズ後半に向けては、主人公・碇シンジの内面と他者との関係、そして「人類補完計画」をめぐる形而上学的なテーマへと深く分け入っていく。のちにここから、旧劇場版2作 (1997) と新劇場版4部作 (2007〜2021) という二つの完結へ枝分かれしていく、エヴァンゲリオン・シリーズの原点である。

TVシリーズ

あらすじ

西暦2000年9月13日、南極で起きた大災害「セカンドインパクト」によって、人類の半数が失われた。それから15年後の2015年、中学生・碇シンジは、3年ぶりに父・碇ゲンドウから呼び出され、第3新東京市を訪れる。そこは特務機関NERV(ネルフ)の本拠地だ。ゲンドウはNERV総司令として、襲い来る謎の敵「使徒」に対抗する汎用人型決戦兵器・エヴァンゲリオン初号機の起動実験を進めていた。第3使徒サキエルが迫るなか、シンジは父から「エヴァに乗れ」と告げられる。やがて、同年代の少女・綾波レイが負傷した姿で運び込まれてくるのを目にしたシンジは、半ば追い詰められるようにして初号機のパイロット(チルドレン)となる。

第3新東京市での暮らしのなかで、シンジは作戦部長・葛城ミサトの庇護を受けながら、レイ、そして後にドイツから来日する惣流・アスカ・ラングレーとともに、次々と襲来する使徒を撃退していく。だが物語が後半に入ると、使徒との戦いは単なる怪獣バトルではなく、NERVの上部組織SEELE(ゼーレ)が推し進める「人類補完計画」の駒だったことが、次第に明らかになっていく。第24話で渚カヲルという第17の使徒=最後の使徒との出会いと別離を経て、第25話・第26話では使徒戦という物語の表面をいったん離れる。そして舞台は、登場人物たちの内面と「他者と関わるとは何か」「自己とは何か」という問いへと移り、TV版独自の結末を迎えるのだ。

あらすじ

02ストーリー解説と各話あらすじ

放送順に全26話のあらすじを、本編映像とともに解説する(ネタバレあり)。

使徒、襲来

第3新東京市に、第3使徒サキエルが襲来する。父ゲンドウに呼び出されてNERV本部へたどり着いたシンジを待っていたのは、戦闘用人型兵器エヴァンゲリオン初号機への搭乗命令だった。戸惑うシンジだが、負傷して担架で運ばれていく綾波レイの姿を目にした瞬間、「乗ります」とみずから搭乗を決意する。

使徒、襲来

見知らぬ、天井

出撃した初号機はサキエルに圧倒され、頭部を貫かれる。だがその瞬間、シンジの意識を超えて初号機が暴走。覚醒した初号機は、サキエルを素手で破壊する。シンジは病院で見知らぬ天井を見上げて目を覚ます。やがてミサトに引き取られ、ふたりの同居生活が始まる。

見知らぬ、天井

鳴らない、電話

シンジは第壱中学校に転入するが、エヴァのパイロットだと知られてトウジに殴られる。第4使徒シャムシエルが襲来すると出撃。避難せず外に残っていたトウジとケンスケをプラグ内にかくまいながら、ミサトの援護を受けて使徒を撃破する。

鳴らない、電話

雨、逃げ出した後

戦いに疲れ、自分の存在意義を見失ったシンジは家を出る。あてもなく街をさまよい、電車に揺られる。NERVの追跡を受けながら一夜を過ごし、思い悩んだ末、自らの意志で戻ることを選び、ミサトのもとへと帰還する。

雨、逃げ出した後

レイ、心のむこうに

硬い殻に覆われた第5使徒ラミエルが、要塞化した第3新東京市の地下を掘り進み、迫る。シンジはレイとの距離を縮めようとするが、そこで明かされるのはゲンドウとレイの特別な関係だ。NERVは光線で迎撃を試みる。だが歯が立たない。残された道は、新たな作戦の準備だった。

レイ、心のむこうに

決戦、第3新東京市

ヤシマ作戦が発動する。日本中の電力をかき集め、陽電子砲でラミエルを撃ち抜く作戦だ。狙撃手をシンジ、大盾を構える役をレイが担う。一射目は外れ、激しい反撃にさらされる。だがレイが盾でシンジをかばい、二射目がラミエルのコアを撃ち抜いた。撃破である。

決戦、第3新東京市

人の造りしもの

使徒ではない人造の汎用人型兵器ジェットアローン(ネルフ以外の組織が開発した実験機)が公開されるが、暴走し、核暴走の危機に陥る。やがてミサトが単身で機体に乗り込み、リツコの遠隔操作とともに手動で機能停止に成功する。NERVとエヴァの優位を強く印象づける一幕だ。

人の造りしもの

アスカ、来日

第二のエヴァである弐号機が、パイロットの惣流・アスカ・ラングレーとともに艦隊を組んで来日する。航行中、海中から第6使徒ガギエルが襲来。アスカはシンジを巻き込んで弐号機で迎え撃ち、戦艦の主砲を用いて海中の使徒を撃破する。あわせて、来日した加持リョウジも姿を見せる。

アスカ、来日

瞬間、心、重ねて

第7使徒イスラフェルは、二体に分裂する能力を持ち、初号機と弐号機を退ける。そこでミサトはシンジとアスカを同居させ、猛特訓を課す。二機が完全に動きを同調させ、同時攻撃で二体のコアを一瞬で同時に撃破する——この作戦を、二人は見事に成功させる。

瞬間、心、重ねて

マグマダイバー

活火山の溶岩のなかに、未成体の第8使徒サンダルフォンが発見される。アスカは耐熱装備をほどこした弐号機で火口へと降下し、使徒の生体捕獲を試みる。だが作戦の最中に使徒は成体化し、アスカへと襲いかかる。さらに装備のトラブルが重なってアスカは絶体絶命の窮地に陥るが、駆けつけたシンジに救助され、ついに使徒を撃破する。

マグマダイバー

静止した闇の中で

都市全体が停電に陥り、NERVも電源を失う。その混乱に乗じ、第9使徒マトリエルが地上から侵入してきた。三人のパイロットは予備電力を頼りにエヴァを手動で起動し、暗闇のなかで連携を取りながらマトリエルを撃破する。同時に、NERVのインフラがいかに脆いかも浮き彫りになる一戦である。

静止した闇の中で

奇跡の価値は

第10使徒サハクィエルが、衛星軌道上から巨大な質量となって落下する。狙うは本部への直撃だ。落下地点では三機のエヴァが受け止めにかかり、押し潰されかけながらも、アスカとレイの援護を得てコアの破壊に成功する。作戦の後、ミサトは一階級昇進を果たす。

奇跡の価値は

使徒、侵入

微小な第11使徒イロウルが本部に侵入する。超高性能コンピュータMAGIに侵食し、自爆プログラムによって施設そのものを乗っ取ろうとするのだ。だがリツコは、母ナオキが遺したMAGIを解析し、進化・改造プログラムで使徒を逆に無力化していく。そして、これを撃退する。

使徒、侵入

ゼーレ、魂の座

前半は使徒たちとの死闘を振り返る総集編。後半では、レイがゲンドウへの想いを静かに語り出す。シンクロ実験のさなか、エヴァの内部空間とレイ自身の心象風景が交錯していく。一方、冬月はゲンドウの計画への疑念を深め、地下に眠る巨人リリスの存在が暗示される。その不穏な気配から目が離せない。

ゼーレ、魂の座

嘘と沈黙

ゲンドウと冬月は碇ユイの墓前へ赴き、シンジに母の死を語る。一方で加持とミサトのかつての関係も描かれ、加持はシンジに、人類補完計画の影とゲンドウの真意をめぐる意味深な言葉を残す。それぞれが抱える嘘と沈黙が静かに浮かび上がる。

嘘と沈黙

死に至る病、そして

第12使徒レリエルの巨大な球体が落とす影に、シンジは初号機もろとも呑み込まれ、異空間ディラックの海へと閉じ込められてしまう。救出はいったん断念されかける。だが長い沈黙の末、初号機はみずから暴走し覚醒すると、使徒を内側から食い破り、シンジを生還へと導くのだった。

死に至る病、そして

四人目の適格者

起動実験のさなか、新たに完成した第3号機のパイロット、すなわち第4の適格者としてトウジが選ばれる。一方リツコは、人間の意志を模したダミープラグの開発を進めていた。トウジがパイロットに選ばれたことを知らされぬまま、シンジは3号機の起動実験に立ち会う。

四人目の適格者

命の選択を

起動実験中の3号機が、第13使徒バルディエルに寄生されて暴走する。シンジは機内にトウジがいると知り、攻撃をためらう。だがゲンドウは初号機の制御を奪うと、ダミープラグに切り替えて操作し、3号機を惨殺する。トウジは重傷を負い、シンジは父ゲンドウに激しく反発する。

命の選択を

男の戰い

父ゲンドウへの怒りからNERVを去ろうとするシンジ。だが第14使徒ゼルエルがレイとアスカのエヴァを次々と退け、本部へと迫る光景を目の当たりにし、ふたたび搭乗を決意する。電源が尽き、絶体絶命に陥った初号機。そこで機体は暴走し、覚醒する。やがてゼルエルを捕食してS2機関を取り込み、完全勝利を収める。

男の戰い

心のかたち 人のかたち

暴走した初号機にシンジが肉体ごと取り込まれ、LCLに溶けて消失する。NERVは彼の自我を回収すべく、サルベージ作戦に乗り出す。シンジは母ユイとの一体感、そして自己と他者を隔てる境界が失われていく感覚を味わいながら、やがて人の姿で初号機から生還する。

心のかたち 人のかたち

ネルフ、誕生

過去編。学者だった時代のゲンドウと碇ユイの出会いに始まり、セカンドインパクトの真相、初号機の起動実験でユイが消えた経緯、暗躍する加持、そしてリツコと母・ナオコの確執が描かれていく。やがて組織GEHIRNからNERVが誕生するまでの歴史も明かされ、物語の根幹をなす過去が浮かび上がる。

ネルフ、誕生

せめて、人間らしく

第15使徒アラエルが太陽軌道から光でアスカの精神を直接攻撃し、彼女が胸の奥に隠してきた心の傷とトラウマを容赦なく暴き立てる。アスカの精神は崩壊。レイはゲンドウの許可を得てロンギヌスの槍を投擲し、使徒を貫いて倒す。

せめて、人間らしく

精神を崩壊させたアスカは戦う術を失い、その隙を突いて第16使徒アルミサエルが侵入する。レイの綾波は使徒と融合しかけるが、シンジを守るために自爆し、2人目のレイは死亡する。直後、リツコが地下に並ぶレイのクローン群を破壊し、そこへ3人目のレイが現れる。こうしてレイが複製体であった秘密が露わになる。

涙

最後のシ者

第5の適格者として渚カヲルが着任する。シンジに深くやさしく寄り添い、固く閉ざされた彼の心を開かせていくカヲル。だが、その正体は最後の第17使徒タブリスであった。ターミナルドグマに眠る巨人がリリスだと知ったカヲルは、生き延びることを自ら放棄し、シンジに自身を殺すよう望む。やがて初号機の手がカヲルを握りつぶす。

最後のシ者

終わる世界

人類補完計画が始動するなか、シンジの内面世界が描かれる。なぜエヴァに乗るのか、自分の価値はどこにあるのか——その問いを、ミサト、アスカ、レイ、リツコらの心象も織り交ぜながら自らに突きつけ、自己と他者を隔てる壁をあらためて見つめ直す。

終わる世界

世界の中心でアイを叫んだけもの

他者の存在があってこそ自分の輪郭も保てる――その気づきを経て、シンジは「エヴァに乗らない自分」でも生きていいのだと、自らを肯定する。心象世界に集う者たちから祝福を受け、「おめでとう」の言葉とともに、ありのままの自分を受け入れていく。

世界の中心でアイを叫んだけもの

制作背景

『新世紀エヴァンゲリオン』の企画が本格的に動き出したのは、GAINAX が『ふしぎの海のナディア』(1990-91, NHK) を完成させた後、自社オリジナルの長編 TV シリーズを再び手掛けようとした1994年のことである。同年4月には外部向けの企画書 (通称「企画書 第一稿」) がまとまり、6月には GAINAX のファン会報および GAINAX-NET 上で新作アニメーションの存在が告知された。制作は GAINAX の単独ではなく、共同制作スタジオとしてタツノコプロが加わる体制をとった。作画ローテーションと予算規模を確保するための判断である。結果として『エヴァ』は、GAINAX 作品でありながらタツノコプロのクレジットも併記されるという、当時としても珍しい形で世に出ることになった。

当初の構想と、最終的に放送された内容との間には大きな隔たりがある。企画段階で想定されていたのは、明るく前向きな少年少女がロボットに乗って使徒を倒すという、スーパーロボットアニメの王道に近い物語だった。ところが放送が進むにつれて庵野秀明の作家性が前面に出てゆき、テーマは次第に変質していく。後半になると、主人公シンジの内省と「他者を恐れる心」の解剖へと重心が移った。終盤の2話、第25話「終わる世界」と第26話「世界の中心でアイを叫んだけもの」は、予算と時間の制約、そして庵野自身の作劇方針が重なり合った結果、過去映像と静止画、モノローグを多用した実験的な構成となった。そしてこの終盤の手法こそが、直後に作られる旧劇場版2作 (1997) の制作動機へとつながっていくのである。

制作背景

主題歌・音楽

オープニング主題歌「残酷な天使のテーゼ」は、高橋洋子の11枚目のシングルとして、1995年10月25日にスターチャイルド(キングレコード)から発売された。作詞は及川眠子、作曲は佐藤英敏、編曲は大森俊之が手がけている。第壱話の放送開始とほぼ同時に世に送り出され、放送終了後も長きにわたってカラオケランキングの上位に居座り続けた。JASRAC が発表した「平成全期間の著作物使用料分配ランキング」でも全楽曲中の上位に名を連ねており、平成日本を代表するアニメ主題歌となった。

エンディングテーマは「FLY ME TO THE MOON」。Bart Howard が作曲したジャズスタンダードを、各話ごとに異なる歌手、異なるアレンジで流すという、当時のアニメとしては異例の趣向が凝らされた(CLAIRE 版を中心に、複数のヴォーカリスト、複数のアレンジのバリエーションが存在する)。本編の劇伴を担当したのは鷺巣詩郎。「THE BEAST」「ANGEL OF DOOM」「DECISIVE BATTLE」をはじめとする数多くのサウンドトラック楽曲は、後の旧劇場版や新劇場版にも、再編・再録という形で受け継がれていく。

主題歌・音楽

放送と反響

関東地区の平均視聴率は約7.1%、最高視聴率は約10.3%(ビデオリサーチ調べ)で、ゴールデンタイムの作品としては決して高い数字ではなかった。だが放送と並行して、パソコン通信(NIFTY-Serve・PC-VAN)を中心としたファンコミュニティで本作の解釈と議論が爆発的に広がっていく。放送終了の直後から関連商品の売上、再放送の視聴率、ビデオ・LDの販売本数は急上昇した。1990年代中盤の日本における第3次アニメブームの中心に位置づけられ、テレビアニメが社会現象として一般メディアに大きく取り上げられる契機となった作品である。

終盤2話で描かれた抽象的で内省的な結末は、放送当時から賛否が大きく分かれた。「制作上の苦肉の策に過ぎないのではないか」という声と、「TVシリーズ全体のテーマからすれば、この結末こそが正解だ」という声が並走する。そしてその議論自体が、次なる劇場版『シト新生』『THE END OF EVANGELION』(共に1997)の存在意義を生み出すことになった。

放送と反響

テーマ

シリーズを貫くテーマは大きく二つに分けられる。一つは「自我境界(A.T.フィールド)を持つ個と個が、いかにして他者と関わるか」という極めて心理学的なテーマだ。これは第4話のタイトル「Hedgehog's Dilemma」(ヤマアラシのジレンマ)として、早い段階ではっきりと示される。シンジ、レイ、アスカ、ミサト、リツコ、ゲンドウら主要登場人物は、それぞれ別種の対人不安と欠落を抱えている。物語は、その欠落が癒され、あるいは抉られるサイクルとして進んでいく。

もう一つは、より形而上学的なテーマである。SEELEと碇ゲンドウが推進する「人類補完計画」をめぐるものだ。A.T.フィールドを失った人類全体を、単一の生命体として「補完」しようとするこの計画。表面的には進化論的な飛躍を装いながら、その実態は登場人物たち、とくに碇ゲンドウの個人的願望の投影でもある。第25話・第26話は、使徒戦という表層を一度剥がし、このテーマだけを集中的に描いた回だ。後の旧劇場版・新劇場版はいずれも、ここで提示された問いへの異なる回答として読み直せる構造になっている。

テーマ

評価と後年への影響

放送終了直後から現在に至るまで、本作は日本のテレビアニメ史を語るうえで欠かせない一本とされてきた。文化庁メディア芸術祭、アニメ雑誌『ニュータイプ』のアニメオブザイヤー、各種ファン投票で軒並み上位に名を連ね、2010年代以降に組まれた「歴代アニメ ベスト」企画でも常連だ。海外人気も根強く、2019年には Netflix が世界190か国でテレビシリーズと旧劇場版 EoE の配信を開始。これを機に、新たな観客層を改めて取り込んだ。

後続作品に与えた影響も計り知れない。「世界を救うために巨大ロボットに乗らされる少年少女」「内省を主軸に据えたロボットアニメ」、そして「セカイ系」と総称される作劇のひな型として、2000年代以降のテレビアニメ、ライトノベル、ゲームへ広く受け継がれていった。庵野秀明はその後、株式会社カラーを設立し、新劇場版4部作 (2007〜2021) として物語を作り直す。そして2021年の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で、自らの手でシリーズに終止符を打った。

評価と後年への影響

主要登場人物

本作の登場人物は、大きく三つのグループに分けられる。まず、「チルドレン」と呼ばれるエヴァパイロットの世代だ。第3チルドレン碇シンジ (CV: 緒方恵美) は本作の主人公で、内向的でありながら、他者からの承認に過敏に反応する14歳の少年である。第1チルドレン綾波レイ (CV: 林原めぐみ) はゼロ号機のパイロット。感情の起伏に乏しく、自我の境界が希薄なまま物語に姿を現し、その出自そのものが大きな伏線となっていく。第2チルドレン惣流・アスカ・ラングレー (CV: 宮村優子) は弐号機のパイロットだ。ドイツ支部から来日した自尊心の高い少女で、第8話「アスカ、来日」から本格的に物語へ加わる。

第二のグループは、NERV (ネルフ) の大人たちである。作戦部長の葛城ミサト (CV: 三石琴乃)、技術開発局技術部一課課長の赤木リツコ (CV: 山口由里子)、特殊監査部から派遣された調査官の加持リョウジ (CV: 山寺宏一)、そしてNERV総司令にしてシンジの実父である碇ゲンドウ (CV: 立木文彦) と、副司令の冬月コウゾウ (CV: 清川元夢)。第三のグループは、NERVの上部組織として人類補完計画を推し進めるSEELE (ゼーレ) の老人たち、そして第24話で第17の使徒として登場する渚カヲル (CV: 石田彰) だ。各人物の詳細は、エヴァンゲリオン登場人物のページから順次掘り下げていきたい。

主要登場人物

配信状況

2026年5月時点で確認できる主な配信状況は以下の通り。各サービスの配信権は随時変動するため、視聴前に公式情報をあらためて確認しておきたい。

4Kリマスター版の単独配信については、2026年5月時点で公式からの一般向け告知は確認できていない。最新の劇場上映・配信情報は、エヴァンゲリオン公式ポータル、および株式会社カラー公式サイト(khara.co.jp)で確認したい。

配信状況

関連作品

TVシリーズを観終えたあとの進路は、大きく二つに分かれる。ひとつは、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』(1997)と『THE END OF EVANGELION』(1997)の旧劇場版2作で、TV版の続きを観るルート。もうひとつは、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』(2007)に始まり、『破』(2009)、『Q』(2012)、そして『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(2021)へと続く、新劇場版4部作のルートである。観る順番の詳しくは、エヴァンゲリオン観る順番ハブで整理している。

関連作品

本ページの主な参考資料

本ページに記載した事実は、以下の一次情報および信頼性の高い二次情報を WebSearch / WebFetch で参照して記述している。記述の現状は2026年5月時点であり、配信状況などは随時更新する。

本作を読み解くための重要用語

本ページの主な参考資料

38本作で重要な用語

本作を理解するうえで押さえておきたいエヴァンゲリオン用語へのショートカット。各リンク先は本サイトの用語集ページに接続し、設定・劇中での扱い・新旧シリーズでの差分・関連用語をまとめている。

Main characters in this work

本作で重要な用語

本作の主要登場人物

本作で重要な役割を担う登場人物のページへのショートカットである。リンク先は本サイトの登場人物事典につながり、プロフィールや来歴、人物どうしの関係性、名場面、担当声優までを一覧にまとめている。

本作の主要登場人物