エントリープラグは、エヴァンゲリオンのコックピットとなる円筒形のカプセルである。起動時にはエヴァの脊髄部分に挿入され、先端に付属する 神経接続用探査針 を介してエヴァとパイロットの神経接続が行われる。プラグ内部は LCL と呼ばれるオレンジ色の液体で完全に満たされており、パイロットを衝撃から守り、肺に直接 LCL を吸引することで液体呼吸を行いながら神経シンクロを実現する。プラグの装填位置(プラグ深度)は神経シンクロ率に応じて移動する仕組みになっており、コアに近づくほど接続度合いは強くなるが、それに比例してエヴァ側からの侵食や精神汚染のリスクも上昇する。緊急時にはパイロット保護のため『リターン・トゥ・ザ・ホーム』機能でプラグごと射出される設計。

装填と挿入口 — エヴァ脊髄部からの神経接続

エントリープラグはエヴァの背部・脊髄部分にあるプラグ挿入口から装填される。装填の際、先端の神経接続用探査針がエヴァの A10神経/脳幹に直接アクセスし、パイロットの脳神経とエヴァの神経系統を直接接続する。シンクロ率は接続の強度を表す数値で、シンクロ率が高いほどパイロットの意思がエヴァに反映されやすくなる。同時に、エヴァ側の感覚・痛覚もパイロットに逆流して伝わるため、エヴァが負傷した際にはパイロットも同等のショックを受ける。劇中、シンクロ率が400%を超えるなど制御限界を超えた場合、パイロットが LCL に溶けてエヴァに『取り込まれる』描写がある(TV第弐拾参話、新劇『破』終盤)。

プラグ深度とシンクロ率 — 物理的位置で接続強度を制御

プラグ深度は、エヴァ内部に挿入されたエントリープラグの物理的な位置(深さ) を示す数値で、コアに近いほど深度が高くなる。基本的には深度が高いほどシンクロ率も上がる仕組み。新劇場版『破』第10使徒戦でシンジ初号機が達した 『プラグ深度180』超え は、通常制限値を大きく上回る危険水準で、その状態で 擬似シン化第1覚醒形態 に到達。これがニアサードインパクトを引き起こす原因となる。シン・エヴァでもプラグ深度を意図的に高めて『マイナス宇宙』へアクセスする演出が用いられる。

液体呼吸 — LCLを肺に吸引する

エントリープラグ内部の LCL は酸素を含んでおり、肺に直接吸引することで通常呼吸の代わりとなる『液体呼吸』を可能にする。劇中、シンジが初搭乗時に LCL に肺を満たされ咳き込むシーンが第壱話で印象的に描かれる。ミサトの説明によれば『窒息はしない、慣れろ』との説明で、パイロットはこの違和感を慣れるしかない設定になっている。液体呼吸の利点は、(1)強烈な G(加速度)に対する耐性が大幅に向上する、(2)エヴァとパイロットの神経シンクロを強化する電解質媒体になる、(3)プラグ内部の物理衝撃を均一に吸収する、の3点である。

緊急機能 — リターン・トゥ・ザ・ホーム

リターン・トゥ・ザ・ホーム(Return to the Home) は、エヴァが致命的損傷を受けたり、パイロットの安全を確保する必要が生じた際に、エントリープラグごと機外に強制射出される緊急機能である。プラグ単体での生存時間は数日〜数週間程度設定されており、サバイバル装備も内蔵されている。新劇場版『Q』冒頭で、月面上の戦闘でシンジを乗せた初号機のプラグが回収されるシーンや、シン・エヴァでマリ・改8号機が射出される場面など、シリーズ各所で重要な脱出装置として機能する。

関連ページ

LCL はプラグ内を満たす液体。エヴァンゲリオン本体 がプラグの装填先。ダミープラグ はエントリープラグの代替で、パイロット不在でエヴァを稼働させる装置。

エントリープラグ のよくある質問

本ページに頻出する質問とその回答を Q&A 形式でまとめる。各回答は本文の該当セクションをコンパクトに再述したもの。

エントリープラグの中はどうなっている?

円筒形のカプセル内部には1人乗りの操縦座席があり、LCL と呼ばれるオレンジ色の液体で完全に満たされている。パイロットは LCL を肺に吸引して液体呼吸を行いながら操縦する。

プラグ深度とは?

エヴァ内部に挿入されたエントリープラグの物理的な位置(深さ)を示す数値。コアに近いほど深度が高く、シンクロ率も上がるが、エヴァ側からの侵食リスクも上昇する。新劇『破』のプラグ深度180超えは危険水準。

LCLで本当に呼吸できる?

LCL には酸素が含まれており、肺に直接吸引することで液体呼吸が可能。劇中ではミサトが『窒息はしない、慣れろ』と説明する。実在の医療技術にも『液体呼吸(パーフルオロカーボン)』があり、その応用的なフィクション設定。

パイロットはどう保護される?

プラグ全体が衝撃・爆発に耐える設計になっており、緊急時には『リターン・トゥ・ザ・ホーム』機能でプラグごと機外に射出される。プラグ単体で数日〜数週間の生存も可能なサバイバル設計。

本ページの主な参考資料

本ページに記載した事実は、以下の一次情報および ja.wikipedia 各エントリを WebSearch / WebFetch で参照して記述している。記述の現状は2026年5月時点。