真希波・マリ・イラストリアスは、新劇場版『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』(2009-06-27 公開) から登場するイギリス出身の眼鏡のパイロットである。TVシリーズ・旧劇場版・漫画版には一切登場しない、新劇場版限定の新規キャラクター。年齢は ja.wikipedia 上で「不詳」と明記され、身長・血液型・誕生日も公式未発表。所属は『破』では NERV ユーロ支部、『Q』『シン・エヴァ』では反 NERV 組織 ヴィレ(WILLE)に移行する。搭乗機は 『破』仮設5号機→2号機『Q』エヴァンゲリオン8号機『シン・エヴァ』改8号機 と変遷し、新劇場版を通じて最も多くのエヴァ機体に乗り換えるパイロット。戦闘中に 山口百恵『プレイバック part2』『翼をください』 等の歌を口ずさむ独特の癖を持つ。担当声優は坂本真綾が新劇場版3作すべてを通して一貫担当。

プロフィール — イギリス出身・眼鏡・年齢不詳

マリの公式プロフィールは、イギリス出身・年齢不詳・赤系統のプラグスーツ・眼鏡・ツインテールという外見的特徴で確定している。身長・血液型・誕生日は ja.wikipedia 上で記載がなく公式未発表。新劇場版限定キャラクターのため、彼女のバックストーリーは『破』『Q』『シン・エヴァ』の劇中描写と数少ない公式設定資料からのみ知ることができる。戦闘中に歌を口ずさむ癖、独特の言い回し(「君、面白いね」「ハロー先生! お会いできてうれしいわ」)、ロンドンなまりの英語混じりの台詞回しなど、TV版/旧劇のキャラクターには見られない造形が新劇場版に新風を吹き込んでいる。眼鏡を意図して身に着けることや、戦闘中もマイペースを崩さない様子は、新劇場版固有のヒロイン性を体現する要素となっている。

所属と搭乗機 — NERVユーロ支部からヴィレへ / 仮設5号機から改8号機まで

マリの所属と搭乗機は新劇場版4部作で大きく変遷する。『破』(2009)冒頭ベタニアベース戦では、NERV ユーロ支部所属として エヴァンゲリオン仮設5号機 に搭乗し、第3の使徒(新劇場版番号体系)と思しき使徒を撃破する。中盤以降は来日し、第10使徒戦で エヴァンゲリオン2号機 をアスカから引き継いで暴走させ、ザ・ビースト3rdモードへ。『Q』(2012)では14年後世界のヴィレ(WILLE)所属として、新型機 エヴァンゲリオン8号機 に乗り、ヴンダー戦闘の主力として描かれる。『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(2021)では、8号機がアスカの2号機(改2号機)と臨時合体した 改8号機(8+9号機臨時戦仕様) に搭乗する。新劇場版を通じて最も多くのエヴァ機体を乗り換えたパイロットとなる。

新劇場版『破』での来歴 — 仮設5号機戦・2号機暴走

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』(2009-06-27) 冒頭のベタニアベースでの仮設5号機戦が初登場シーン。ベタニアベース封印の使徒を仮設5号機で迎撃し、戦闘終了とともに機体ごと自爆処理して脱出する。中盤に来日して NERV 第2支部に出向く形で第3新東京市へ移動し、第10使徒戦の終盤で、シンクロ率低下でエントリープラグから出られなくなったアスカの2号機を 強制起動 し、暴走モード「ザ・ビースト3rdモード」を発動して市街突入の使徒を抑える。プラグスーツのまま「君、面白いね」とシンジに告げる台詞や、戦闘中に鼻歌を口ずさむ癖など、新劇場版独自のヒロインとしての印象が決定づけられるエピソードとなる。

新劇場版『Q』での来歴 — ヴィレ所属・8号機・ヴンダー奪取作戦

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』(2012-11-17) では14年後世界でヴィレ所属となり、新型機 エヴァンゲリオン8号機 に搭乗する。冒頭、宇宙空間で凍結された初号機(第13号機の鍵となる存在)をヴィレ・ヴンダーへ奪還する作戦で、第27号機系の自動兵装を相手にアスカ・2号機改と協働。映画後半、サードインパクト寸前で第13号機と化したシンジ・カヲルの暴走を、アスカ・2号機改と共に阻止する作戦に参加する。Q終盤、ロンギヌス槍/カシウス槍の選択を誤ったシンジ達のフォースインパクト発動時にも、戦場にいた数少ない味方の一人。Q では『破』に比べて陽性のキャラクター造形が抑制され、ヴィレ戦闘員としての側面が前面化する。

新劇場版『シン・エヴァ』での来歴 — マイナス宇宙・ラストヒロイン

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(2021-03-08) では、冒頭のヴィレによる パリ封印柱再起動作戦 で改8号機の前身に搭乗し、ユーロNERVカチコミの護衛として登場。本編中盤の最終決戦『ヤマト作戦』では 改8号機(8+9号機臨時戦仕様) を駆り、ゲンドウの第13号機と渡り合う。終盤、シンジを マイナス宇宙 に送り出した後、再び戻ってきたシンジを マイナス宇宙の浜辺 で迎える。エピローグでは現実世界の宇部新川駅(山口県宇部市)で、青年期シンジ(CV: 神木隆之介) の手を取り 「行こう!」 と告げて走り出す。ゲンドウの若年期回想シーンには、ユイ・冬月と共にマリらしき人物が登場し、冬月から「イスカリオテのマリア」と呼びかけられて「久々に聞いた」と応じる場面がある。これにより、マリが エヴァの呪い によって14歳の容姿を保ったまま長期間生きてきた可能性が示唆される(明示的な断定はない)。

関係性 — アスカ / シンジ / ゲンドウ / 冬月

マリの物語の核心は4つの関係軸にある。アスカ・ラングレー (CV: 宮村優子) とは『破』第10使徒戦以降の戦友で、Q・シン・エヴァではヴィレで並走する。アスカからは「真希波さん」と呼ばれ、最も近いパイロット仲間として描かれる。碇シンジ (CV: 緒方恵美) とは『破』2号機暴走シーンで初対面し、『シン・エヴァ』マイナス宇宙の浜辺でシンジを迎え、エピローグで宇部新川駅で手を取って走り出すラストヒロイン格の関係を担う。碇ゲンドウ (CV: 立木文彦) とは『シン・エヴァ』の若年期回想シーンで接点が描かれ、ユイ・冬月とともに登場する。冬月コウゾウ (CV: 清川元夢) からは「イスカリオテのマリア」と呼びかけられる場面がある。新劇場版独自のヒロイン関係と、新劇場版固有の重層設定との接続点が、マリというキャラクターに集約されている。

名場面と象徴 — 「君、面白いね」/ マイナス宇宙の浜辺 / 宇部新川駅「行こう!」

マリを象徴するシーンは新劇場版『破』『Q』『シン・エヴァ』すべてに分散している。「君、面白いね。」(『破』2号機暴走シーンでシンジに告げる台詞) はマリのキャラクター造形を象徴する一場面として記憶される。「この事は他言無用で。」(『破』『Q』で頻出する独特の言い回し) も同様。『破』第10使徒戦の 2号機ザ・ビースト3rdモード 暴走シーン、『Q』冒頭の 凍結初号機奪還作戦、そして『シン・エヴァ』終盤の マイナス宇宙の浜辺でシンジを迎えるシーン と、エピローグの 宇部新川駅で青年期シンジの手を取り「行こう!」と走り出すシーン は、新劇場版独自のマリ像の到達点として記憶される。マイナス宇宙パートでマリが見せる「神話的な救済者」的な側面と、宇部新川駅エピローグの「日常へのリターン」を結ぶ役は、新劇場版が選んだエヴァンゲリオンの最終的着地点を体現する。

担当声優 — 坂本真綾 (新劇場版3作すべて担当)

マリ役は2009年の『破』から2021年の『シン・エヴァ』まで、新劇場版『破』『Q』『シン・エヴァ』すべてを通して 坂本真綾 が一貫して担当している(新劇場版限定キャラクターのため変遷なし)。坂本真綾は声優・歌手として幅広く活動するキャストで、マリの「眼鏡をかけたツインテールのイギリス出身パイロット」「戦闘中に鼻歌を口ずさむ独特の癖」「ロンドンなまり混じりの台詞回し」を成立させた立役者そのものとされる。『シン・エヴァ』終盤のマイナス宇宙パートと宇部新川駅エピローグでのマリの台詞は、新劇場版を締めくくる声として広く記憶されている。なお『シン・エヴァ』主題歌系のフィーチャー作品(エンディング『One Last Kiss』 宇多田ヒカル) とは別に、本編内挿入曲には坂本真綾の歌唱は使われていない。

出演作品 — 新劇場版『破』『Q』『シン・エヴァ』

マリが登場するのは、新劇場版『破』『Q』『シン・エヴァ』の3作のみ。新劇場版『序』には登場しない。詳細は各作品ページを参照。

新劇場版『序』、TVシリーズ、旧劇場版『シト新生』『THE END OF EVANGELION』には登場しない。

関連キャラクター

マリを取り巻く主要キャラクターへのリンク。各キャラページも同じ Wookieepedia 級の構成で用意している。

  • アスカ・ラングレー — 『破』第10使徒戦以降の戦友、Q・シン・エヴァではヴィレで並走するパイロット仲間。
  • 碇シンジ — マイナス宇宙の浜辺で迎え、宇部新川駅エピローグで手を取り「行こう!」と走り出す相手。
  • 碇ゲンドウ — 『シン・エヴァ』若年期回想で接点が描かれる相手。
  • 冬月コウゾウ — 「イスカリオテのマリア」と呼びかけてくる相手。

本ページの主な参考資料

本ページに記載した事実は、以下の一次情報および信頼性の高い二次情報を WebSearch / WebFetch で参照して記述している。記述の現状は2026年5月時点。

追加参照: ja.wikipedia「真希波・マリ・イラストリアス」(プロフィール / イギリス出身 / 年齢不詳 / 『破』NERVユーロ支部 / 『Q』『シン』ヴィレ / 仮設5号機→2号機→8号機→改8号機 / 戦闘中の歌の癖『プレイバックpart2』『翼をください』 / 『シン』ゲンドウ若年回想で冬月「イスカリオテのマリア」/ マイナス宇宙の浜辺 / 宇部新川駅「行こう!」) / ja.wikipedia「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」「Q」/ ja.wikipedia「シン・エヴァンゲリオン劇場版」/ 坂本真綾 公式 / evangelion.jp 公式 / khara.co.jp 公式。