使徒(Angels)は、NERV が殲滅対象とする謎の生命体の総称で、シリーズの主要な敵対勢力にあたる。名称は旧約聖書外典『エノク書』に登場する天使たちの名前から取られている。生命の起源であるアダム(第1使徒)とリリス(第2使徒)は、地球上の全生命の祖となる存在として他の使徒と区別され、神に近い創造の力を持つ。第3使徒以降は『アダムの分身(子)』として位置づけられ、最終的に第18使徒『リリン』(=リリスから生まれた我々人類) で番号体系が閉じる。各使徒は形態こそ全く異なるが、A.T.フィールド・コア・S2機関(の有無)・自己進化能力を共通で持ち、TV版第八話でリツコが提示した『コア破壊 or A.T.フィールド中和』のテーゼがシリーズ全体の戦闘ロジックの基礎となる。
第1使徒アダム — セカンドインパクトの引き金
アダムは『生命の樹』を持つ全使徒の祖。セカンドインパクトの際、ロンギヌスの槍によって胎児状態に還元され、ベークライト樹脂で封印された後、碇ゲンドウの右手に移植される。新劇場版ではナンバリング体系が組み替えられており、月面に封印された『アダムス(Adamsの器)』として複数体が登場するなど、シリーズ間で扱いが大きく異なる。アダムから派生・複製されたのが弐号機・三号機・量産機エヴァシリーズ等のエヴァ機体である。
第2使徒リリス — 黒き月のジオフロント
リリスは『知恵の樹』を持つ存在で、地球上のアダム系統以外の全生命の祖。第3新東京市地下のジオフロント最深部(セントラルドグマ)に、ロンギヌスの槍で胸を貫かれた状態で磔にされている。当初『アダム』だと偽って一般職員には伝えられていたが、リツコの『下のは7番目の使徒です』『あれはアダムじゃない、リリスよ』で正体が明かされる。初号機・零号機はリリスから複製された。人類補完計画の最終形は、リリスを器として全人類の魂を一つに統合することにある。
第17使徒タブリス — 渚カヲル
渚カヲル(CV: 石田彰)は人型の使徒として最後に登場する。名称『タブリス』はユダヤ教・キリスト教伝承で『自由意志』を司る天使の名から取られている。TV版第24話「最後のシ者」でゼーレが NERV に派遣した最後の刺客として登場し、シンジのピアノ連弾相手・親密な対話を経て、リリスに到達した瞬間に計画放棄を選択。シンジに『さぁ、僕を殺せ』と言い残し初号機に頭部を握り潰されて絶命する。新劇場版では序ラストの月面棺シーンから登場が前倒しされ、Q ではシンジの相棒として全編を牽引する。
第18使徒リリン — 我々人類
リリンは、第17使徒タブリスを名乗ったカヲルが人類を指して使った呼称で、第18使徒とも呼ばれる。リリスから生まれた末裔という意味で『リリス(Lilith)+ ヘブライ語の複数形語尾』に由来する。シリーズ最大のトリックの一つで、『使徒を倒して人類を守る』というシリーズの建前自体が、最後の使徒たる人類が自分達の祖を倒し続けている構図に反転する。新劇場版でも基本構造は維持されている。
代表的な使徒 — サキエル/ラミエル/ゼルエル
TV第壱話冒頭で第3新東京市に襲来するのが 第3使徒サキエル(エネルギーキャノンを持つ人型)。第伍話・第六話の 第5使徒ラミエル(青い八面体・粒子加速器) はヤシマ作戦の対象として作画的にも有名。第拾九話「男の戰い」の 第14使徒ゼルエル(光のリボンを持つ最強の使徒) は、初号機が捕食して S2機関を取り込むという衝撃の決着を迎える。新劇場版ではナンバリングがずれており、序の第6の使徒がラミエルに、破の第10の使徒がサハクィエル相当に対応する。
TV版 vs 新劇場版の番号体系
TV版は第1使徒アダム〜第17使徒タブリス、第18=人類で18体構造。新劇場版は第1〜第13の使徒という新しいナンバリングが採用され、第1の使徒はカヲル(Q で『僕は第1使徒だった』と明言)、第2の使徒はリリス、というように体系が組み替えられている。番号体系のすり替え自体が新劇の演出装置として機能しており、Q 以降の世界観の不可解さの源泉となっている。
関連ページ
エヴァンゲリオン本体 はアダム/リリスをコピーした使徒の同類。A.T.フィールド は使徒・エヴァが共通して展開するバリア。ロンギヌスの槍 はアダム/リリスを卵状態に還元するための聖遺物。渚カヲル は第17使徒タブリス本人のキャラページ。
使徒 のよくある質問
本ページに頻出する質問とその回答を Q&A 形式でまとめる。各回答は本文の該当セクションをコンパクトに再述したもの。
使徒は全部で何体?
TV版では第1使徒アダムから第18使徒リリン(人類)まで18体。劇中で本格戦闘するのは第3使徒サキエル〜第17使徒タブリスの15体。新劇場版では第1〜第13の使徒の独自ナンバリングに再構築されている。
使徒の名前の由来は?
ユダヤ教・キリスト教の外典『エノク書』に登場する天使名から取られている。サキエル・サハクィエル・イスラフェル・マトリエル・サンダルフォン・ガギエル・イロウル・レリエル・バルディエル・ゼルエル・アラエル・アルミサエル・タブリスなど。
第17使徒タブリスは誰?
渚カヲル本人。TV版第24話「最後のシ者」でゼーレから NERV に派遣されたシンジ最後の理解者として登場する。
人類が第18使徒というのは?
カヲルがシンジに『君達リリン』『リリスから生まれた者』と告げた呼称で、人類自身が最後の使徒であるという作品最大のトリックの一つ。
本ページの主な参考資料
本ページに記載した事実は、以下の一次情報および ja.wikipedia 各エントリを WebSearch / WebFetch で参照して記述している。記述の現状は2026年5月時点。