汎用人型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオンは、NERV と前身組織 GEHIRN による E計画 (エヴァ計画) で製造された対使徒戦闘用ユニットである。一般にロボットアニメと位置づけられる本作の中心メカだが、設定上は純粋な機械兵器ではなく、生命の起源 (アダムまたはリリス) を人類がコピーした巨大生命体を、装甲を兼ねた拘束具で人型に縛りつけた『人造人間』である。胸部のコアにパイロットの母親など特定人物の魂が宿る点、外部電源を切られると約1分しか稼働できない点、極限状態で暴走・覚醒する点が、ロボットアニメと一線を画する作品の根幹をなす。
E計画とアダム/リリスからの製造
E計画は NERV 公式の対使徒戦力整備計画で、表向きは『人類の敵・使徒の殲滅』を目的とする。汎用人型決戦兵器の本体は、第1使徒アダム(由来: 弐号機・3号機・量産機5〜13号機・Mark.06 ほか)と第2使徒リリス(由来: 初号機・零号機 ほか)という2系統の『生命の起源』を素体としてコピーした巨大生命体である。装甲は『拘束具』であり、エヴァを人型として固定するための檻として機能する。覚醒状態ではエヴァ本体の意思が露呈し、装甲を破ってアダム/リリスの本来の姿に近い形で振る舞う。
主要機体 — 初号機・零号機・弐号機・第13号機
TV版では零号機(綾波レイ)・初号機(碇シンジ)・弐号機(惣流アスカ)の3機が中核で、後半に三号機(鈴原トウジ→寄生され撃破)・量産機エヴァシリーズ(EVA-05〜13、9体)が加わる。旧劇場版『THE END OF EVANGELION』では量産機9機による初号機襲撃が物語の頂点となる。新劇場版では機体ナンバリングが再構築され、新劇限定機として『Mark.06』(月面で渚カヲルが搭乗)、『Mark.09』(アヤナミレイ(仮称)が搭乗)、『8号機』(真希波マリ)、『第13号機』(シンジ/カヲルの二人乗り)、『改2号機』(式波アスカ)、『改8号機(8+9+11+12号機ニコイチ→臨時戦仕様)』が登場する。シン・エヴァ終盤の対決は初号機と第13号機の二択構造となり、シリーズ全体の決着を象徴する配置になっている。
S2機関 / 外部電源 / アンビリカルケーブル
TV版エヴァンゲリオン(初号機・零号機・弐号機)は外部電源駆動で、アンビリカルケーブルが切れると非常用電源で約1分(運用時は最大5分)しか活動できない、というルールが各使徒戦の緊張感を生む。S2機関(SUPER SOLENOID Engine, スーパーソレノイドエンジン)は使徒が持つ無尽蔵の動力源で、TV版第拾九話で第14使徒ゼルエルを捕食した初号機が一時的に取り込む描写がある。新劇場版では『破』以降のエヴァに S2機関が標準搭載されており、外部電源制約が大幅に緩和されている。
暴走と覚醒 — 拘束具を破る『真の姿』
外部電源喪失・パイロットの精神的極限・コア内の魂の干渉などの条件下で、エヴァは『暴走』状態に入る。TV第弐話「見知らぬ、天井」では初号機が母ユイの干渉でシンジ不在のまま自律稼働し第4使徒シャムシエルを撃破、第拾九話「男の戰い」ではゼルエル戦で覚醒形態(獣化第2形態)に至る。新劇『破』第10使徒戦でシンジ初号機が達した『擬似シン化第1覚醒形態』はプラグ深度180超えという特殊状態で、ニアサードインパクトを引き起こした。
パイロット要件と『エヴァの呪い』
パイロット適格者(チルドレン)は基本的に2001年生まれの14歳に限られ、新劇場版では『シキナミシリーズ』『アヤナミシリーズ』のクローン体系が登場する。新劇 Q で初出のキーワード『エヴァの呪い』は、エヴァに乗り続けた人物が14歳の姿のまま14年経っても成長しない現象を指し、シンジ・アスカ・マリの3人に適用される。一方、トウジ・ケンスケ・ヒカリら同年代の非搭乗者は『シン・エヴァ』までの14年間で成長して大人になっており、第3村でシンジが再会する構図が物語の感情的中心となる。
関連ページ
使徒 — エヴァが対峙する敵。アダム由来とリリス由来でエヴァと素体を共有する。エントリープラグ と LCL はエヴァに搭乗するためのインターフェイス。ダミープラグ はパイロット不在運用システム。A.T.フィールド はエヴァが共通して展開する八角形のバリア。
エヴァンゲリオン のよくある質問
本ページに頻出する質問とその回答を Q&A 形式でまとめる。各回答は本文の該当セクションをコンパクトに再述したもの。
エヴァンゲリオンは『ロボット』か?
公式設定上は『人造人間』で、ロボットアニメの常識を反転させたカテゴリ。装甲は機体外殻ではなく、巨大生命体を人型に縛り付けるための拘束具として位置づけられている。
初号機のコアには誰の魂が?
TVシリーズ・旧劇場版・新劇場版すべてで、初号機のコアにはシンジの母・碇ユイの魂が宿るとされる。第14話「ゼーレ、魂の座」等で示唆され、シン・エヴァで明示的に描かれる。
量産機エヴァシリーズは何機?
EVA-05 から EVA-13 までの9体が旧劇場版『THE END OF EVANGELION』に登場する。全機にS2機関が搭載され、パイロットはダミープラグ(カヲルタイプ)で、操縦者を必要としない。
新劇場版での『エヴァの呪い』とは?
新劇 Q 以降のキーワード。エヴァに乗り続けた人物が肉体的に成長しなくなる現象で、シンジ・アスカ・マリの3人が14年経過しても14歳前後の姿のまま留まっている。
本ページの主な参考資料
本ページに記載した事実は、以下の一次情報および ja.wikipedia 各エントリを WebSearch / WebFetch で参照して記述している。記述の現状は2026年5月時点。