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ジョジョ百科事典ANNA MOVIES
Part 5 / 人物

ドナテラ・ウナ

どなてら・うな

第一世界線main_manga

ネタバレ範囲: Part 5ディアボロの過去まで

# ドナテラ・ウナドナテラ・ウナは、第5部『黄金の風』に登場するトリッシュ・ウナの母親であり、ディアボロのかつての恋人である。一九八五年、サルディニア島でソリッド・ナーゾと名乗る青年に出会い、その後にトリッシュを産んだ。青年が姿を消した後は娘を一人で育て、病に倒れた最期の時期に父親を捜そうとした。

その行動によってディアボロは娘の存在を知り、トリッシュを巡る護衛チームと暗殺チームの争いが始まる。

名前

日本語表記はドナテラ・ウナ、英語表記はDonatella Unaである。作中でフルネームを直接名乗る場面はないが、トリッシュの姓であるウナは母親から受け継いだものと説明される。テレビアニメの回想場面では、クレジット上でサルディニアの少女と表記される場合がある。ソリッド・ナーゾは彼女の別名ではなく、出会った当時にディアボロが使用していた偽名である。

外見

漫画では若い頃の写真と病床の姿を中心に描かれる。肩まで伸びる波打った髪を持ち、サルディニアで撮影された写真には若い頃の表情が残る。テレビアニメ版は出会いの回想を広げ、短い上衣と格子柄のスカートを着た姿を示す。媒体ごとに髪や服の配色は異なり、特定の色だけを原作上の固定設定とは断定できない。

トリッシュの顔立ちや好みには母親と重なる点があるが、同じ人物を描き分けたものではない。

サルディニアでの出会い

一九八五年、ドナテラは休暇でサルディニア島のコスタ・スメラルダを訪れる。カラ・ディ・ヴォルペで、ソリッド・ナーゾと名乗る青年に出会う。青年の正体は後にパッショーネのボスとなるディアボロだが、ドナテラは本名や過去を知らない。テレビアニメ版では、車にひかれかけた青年へ声をかけたことが会話のきっかけになる。

彼女は好みの飲み物や動物について語り、二人は親しくなって写真を残す。青年はドナテラと交際した後、理由を告げず突然姿を消す。

トリッシュの誕生

ドナテラは青年の失踪後にトリッシュを出産する。父親がそばにいない状態で、娘と二人の生活を約十五年間続けた。父親の戸籍、居場所、現在の職業へつながる情報はなく、ドナテラが知る手掛かりはサルディニアでの記憶と偽名に限られる。トリッシュは母親の姓を名乗り、父親と会わないまま成長する。

ドナテラが娘へ父親の事情をどこまで話したかは詳しく示されないが、少なくとも父親の正体が犯罪組織のボスだとは知らなかった。

母娘の生活

二人は大きな財産や組織の保護を持たず、小さな住居で暮らしていたとされる。トリッシュは母を大切に思い、死後も写真を所持している。テレビアニメ版では、カエルや炭酸水を好み、虫や不潔な男性を嫌うドナテラの嗜好が描かれる。これらはトリッシュの好みと似ており、父親を知らない娘が母親から受け継いだ生活感覚を示す。

漫画本編で同じ台詞がすべて語られるわけではないため、人物の詳細は媒体を分けて確認する必要がある。

病気と父親捜し

二〇〇一年ごろ、ドナテラは重い病にかかる。自分が死んだ後に娘を一人残すことを案じ、かつての恋人を捜そうとする。ソリッド・ナーゾという名とサルディニアでの記録をたどる動きが、ディアボロ側の監視へ触れる。ディアボロにとってトリッシュは保護すべき娘ではなく、血縁から自分の正体を探れる危険な証拠となる。

ドナテラの意図は娘の将来を父親へ託すことだったが、相手が秘密を守るため娘を殺そうとする人物だとは知らない。母親の善意とボスの行動原理が反対方向へ働き、護衛任務の原因を作る。

ドナテラはカラブリアの病院で亡くなる。死亡時期は、ブチャラティのチームがトリッシュの護衛を命じられる約二か月前とされる。病名と治療期間は明かされず、パッショーネに殺されたという描写もない。最期に父親を捜した行動は成功したように見えるが、実際に届いたのは本人ではなく、娘を確保しようとする組織の命令だった。

トリッシュは母親の死を悼む時間も十分に持てず、直後から身元を隠して護送される。

ディアボロが得た情報

ディアボロは、ドナテラが自分を捜したことで、十五年前に生まれた娘の存在を把握する。娘の血縁や記憶が過去の所在へつながる可能性を恐れ、部下へトリッシュの保護を命じる。表向きの命令はボスの娘を敵から守る任務だが、本人の目的は自らの手で痕跡を消すことにある。ドナテラが残した情報は、ボスの本名や顔を直ちに暴くほど完全ではない。

それでもサルディニアという土地と、青年時代の写真は、徹底して消された過去へ届く数少ない入口になる。

暗殺チームの調査

リゾット・ネエロ率いる暗殺チームは、トリッシュがボスの娘だと知り、身柄を奪おうとする。彼らはドナテラの家を調べ、十五年前にサルディニアで撮られた写真を発見する。写真には若いドナテラが写り、撮影者が父親だった可能性から、ボスの出身地を絞る材料になる。ドナテラ本人はすでに死亡しているため尋問できず、残された写真、住居、娘の記憶が調査対象へ変わる。

生前には家族の記録だった一枚が、死後には組織の頂点を追い詰める証拠として扱われる。

写真が示す範囲

サルディニアで撮られた写真にはドナテラ本人が写るが、撮影者である青年の顔は残らない。そのため写真だけでディアボロの現在の姿を特定したり、犯罪組織との関係を証明したりはできない。一方で、撮影時期、旅行先、若い恋人が同行した事実を別の記録と組み合わせれば、ボスが十五年前にいた土地を絞れる。暗殺チームは写真を完成した答えではなく、サルディニアへ調査を進める起点として利用する。

トリッシュにとっては母との私的な記憶でも、追跡者にとっては地理情報を含む物証になる。

時系列

一九八五年にドナテラはサルディニアで青年と出会い、ほどなくトリッシュを身ごもる。青年の失踪後に娘を産み、約十五年間を母子で暮らす。二〇〇一年の初めごろに病気が悪化し、娘の父親を探そうとした動きがパッショーネへ察知される。護衛チームが任務を受ける約二か月前に死亡し、本人が組織の争いを見ることはない。

この順序を保つと、ディアボロが長年娘を監視していたのではなく、ドナテラの捜索によって初めて存在を知った経緯が分かる。

確定していない情報

ドナテラの正確な出生地、職業、病名、トリッシュを育てた町の詳細は明かされない。ソリッド・ナーゾが突然消えた理由を当時どのように受け止めたかも、本人の長い独白としては残らない。娘の父親を探したことから再会を望んだとは分かるが、犯罪組織へ接触する覚悟があったとは断定できない。判明していない経歴をディアボロの過去から逆算して補うと、彼女が知らなかった秘密まで共有していた人物に変わってしまう。

トリッシュとの関係

トリッシュは、父親より母親と過ごした時間によって人格と生活感覚を形作られている。護衛チームへすぐ心を開かない一方、母親の写真や記憶は手放さない。自分が狙われる理由を知るにつれ、父親が母娘を家族として迎える人物ではないと理解する。トリッシュがディアボロへ抵抗する選択は、血縁だけで父を受け入れるのではなく、自分を育てた母との生活を基準に行動することでもある。

ディアボロとの関係

ドナテラが恋人として知った青年と、パッショーネのボスとして現れるディアボロには大きな隔たりがある。彼女が二重人格やキング・クリムゾンの能力を知っていた証拠はない。回想で会話する青年をドッピオ人格とみなす解釈もあるが、漫画本編は当時の人格名を明示しない。ソリッド・ナーゾという偽名だけを知るドナテラは、ディアボロの秘密をすべて知る共犯者ではなく、本人も正体を隠された人物である。

スタンド能力

ドナテラにスタンド能力は確認されていない。スタンド名、発現場面、能力を使った行動は描かれず、トリッシュが能力者であることも母親の能力を証明しない。ディアボロとの出会い、娘の養育、父親捜しは通常の人物行動として説明される。彼女がボスへ危険視されたのは戦闘能力ではなく、血縁と過去の記憶を持っていたためである。

一般人としての危険性

ディアボロの敵対者が求めるのは、強い戦士だけではない。偽名を聞き、旅行先を覚え、父娘の血縁を証明できる一般人も、秘密を守るボスには脅威となる。ドナテラはボスを倒す意思も組織を奪う計画も持たないが、家族を捜すだけで抗争の中心へ置かれる。その危険性は本人の悪意ではなく、ディアボロが過去の痕跡を一つも許さない行動原理から生じる。

物語上の役割

ドナテラは物語開始前に亡くなっており、現在の戦闘へ参加しない。しかし母親が娘の父を捜した行動は、ボス、護衛チーム、暗殺チームの三者を同じ標的へ向かわせる。サルディニアの写真は後半でディアボロの故郷を示し、過去の回想へ続く物証になる。秘密を知るほど強い人物ではなく、家族を案じた一般人の記録が巨大組織を動かす点に、彼女の位置づけがある。

関連項目

- [トリッシュ・ウナ](/jojo/character-5-trish-una/)は、ドナテラが一人で育てた娘である。- [ディアボロ](/jojo/character-5-diavolo/)は、ソリッド・ナーゾの偽名でドナテラと交際したトリッシュの父親である。- [ヴィネガー・ドッピオ](/jojo/character-5-vinegar-doppio/)は、ディアボロと同じ肉体に存在する別人格である。- [リゾット・ネエロ](/jojo/character-5-risotto-nero/)は、ドナテラの家と写真を調べてボスの過去を追った。

- [ブローノ・ブチャラティ](/jojo/character-5-bruno-bucciarati/)は、ドナテラの死後にトリッシュの護衛を命じられた。

出典

- [JOJO PORTAL SITE「ABOUT」](https://jojo-portal.com/about/)- [JoJo's Bizarre Encyclopedia「Donatella Una」](https://jojowiki.com/Donatella_Una)- [JoJo's Bizarre Encyclopedia「Chapter 469」](https://jojowiki.com/Chapter_469)