グェス
ぐぇす
ネタバレ範囲: Part 6「ジェイル・ハウス・ロック!」まで
# グェスグェスは、第6部『ストーンオーシャン』に登場する女性受刑者であり、スタンド「グー・グー・ドールズ」の本体である。グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所で空条徐倫と同じ監房に入り、徐倫が施設内で最初に戦うスタンド使いとなる。人間を小さくして愛玩動物のように支配し、脱獄の道具として扱うが、ストーン・フリーへ目覚めた徐倫に敗れる。
敗北後は徐倫へ従う姿勢を見せ、刑務所内の規則や人物について情報を与える脇役として残る。
基本情報
グェスは22歳のアメリカ人女性で、受刑者番号はFE18081、房番号は206である。罪状は放火、殺人未遂、仮釈放条件への違反で、刑期は十二年とされる。身長は原作資料で171センチメートル、テレビアニメの設定で173センチメートル、体重は56キログラムである。徐倫と出会った時点ですでに刑務所の生活へ慣れ、監房の上下の寝台や私物の領域を使って新入りへ圧力をかける。
スタンド能力は本人の犯罪歴とは別に、エルメェスから買った石のペンダントを介して覚醒した可能性が高い。第6部の終盤まで刑務所内で生存しており、徐倫たちと共に脱獄してプッチを追う主要戦闘員にはならない。
外見
グェスは長い黒髪を持ち、鳥の足を思わせる飾りの付いた幅広い髪留めを着ける。両目の下には三つずつ点状の化粧があり、唇には上下で色を分けたような表現が使われる。初登場時の衣服は横縞を組み合わせた短い上衣とズボンに、刑務所の上着を重ねたものとなる。「ジェイル・ハウス・ロック!」で再登場した時には、同じ模様を引き継いだ全身型の衣服へ変わり、首周りと靴にも装飾が加わる。
原作のカラー版とテレビアニメでは配色が異なるため、色だけを人物の固定設定として扱わない。公式キャラクター画像では、穏やかな笑顔、苛立ち、恐怖、相手へ媚びる表情が並び、気分の変化が激しい性格を視覚化している。
性格
グェスは親しげな態度と攻撃的な態度を短い間隔で切り替える。徐倫へ菓子を勧めた直後、寝台へ近づいたことを理由に怒鳴るなど、相手が予測できる規則を示さずに服従を求める。小さくした人間を「ペット」と呼び、かわいらしい言葉遣いや愛情表現を強制する。相手が命令に従っている間は褒めて食べ物を与えるが、少しでも期待から外れると裏切りと決め付けて処罰する。
愛情に見える振る舞いは相互の信頼ではなく、圧倒的な体格差と能力で相手を所有する関係である。自分より強い相手には態度を変え、徐倫へ敗れると許しを請い、友好的な呼び方で取り入ろうとする。ただし降伏した直後にも看守を呼んで徐倫を撃たせようとするため、恐怖による服従と信頼は区別しなければならない。
石のペンダント
グェスはエルメェスから石のペンダントを二ドルで買う。その内部にはスタンド能力を引き出す矢の破片が収められており、エルメェスと徐倫も同じ品に触れて傷を負う。グェスがグー・グー・ドールズへ目覚めた時期は、徐倫と同室になる数日前とされる。本人は能力が生まれた仕組みを知らないが、徐倫はペンダントを通じて自分と同じように覚醒したと推測する。
徐倫が父から受け取った自分の品だと説明しても返さず、二百ドルで買い戻すよう要求する。原価の百倍を提示する取引は、刑務所内で情報や私物を金へ変えようとするグェスの姿勢を示す。後にペンダントを返すように見せかけても、中身が空であることを理由に別物だと言い張り、徐倫の反応を観察する。
グー・グー・ドールズ
グー・グー・ドールズは、指定した人間の身体をネズミほどの大きさへ縮小する遠隔型スタンドである。本体から離れると対象は徐々に元の大きさへ戻り、射程内へ戻ると再び小さくなる。能力を受けた人間は意識と身体能力を保つが、周囲の家具、食器、本、扉が巨大な障害となる。グェスは体格差を利用して対象を衣服のポケットへ入れ、落下や圧迫の危険を使って命令へ従わせる。
スタンド像は小型の人造人間に似た姿で、逃げようとする縮小対象を追跡して攻撃する。破壊力そのものは高くないが、人間を弱い大きさへ変え、閉鎖された刑務所の構造と組み合わせることで十分な殺傷力を持つ。能力の射程、縮小と復元の条件、スタンド像の戦闘は独立したグー・グー・ドールズの記事で整理する。
看守を使った脱獄実験
徐倫と出会う前、グェスは職務を解かれた看守を小さくし、鳥の剥製へ入れて飼育していた。看守には鳥らしい声や愛情表現を求め、食べ物を報酬にして自分の肩や指へ飛び移る訓練をさせる。これは単なる愛玩ではなく、小さくした人間を刑務所の設備へ潜り込ませ、脱獄経路を調べさせる実験だった。命令へ従わない看守を不要と判断すると、グー・グー・ドールズで殺し、遺体を処分する。
能力によって相手を小さくできても、グェス自身は小さくならず、塀や監視を直接越えられない。そこで他人を偵察役にして安全な道を探し、自分の脱獄へ利用しようとする。
徐倫をペットにする
徐倫が小さくされた看守を見つけると、グェスは秘密を知った彼女へ能力を使う。徐倫をネズミの皮へ入れ、かわいらしい話し方を命じ、車輪を走らせたり重い本を持ち上げさせたりして訓練する。徐倫は服従したように見せながら糸の能力で課題をごまかし、グェスの目的と能力の条件を探る。グェスは徐倫の反抗心に怒る一方、その気の強さを気に入り、新しい脱獄の偵察役として使う。
第一監視塔へ向かわせ、見つからずに扉と通路を調べるよう命じる。食事を与えないという脅しは、体が小さい徐倫の生存をグェスが握っているという支配の一部である。
ストーン・フリーとの戦い
徐倫が監視塔へ近づいてグェスから離れると、身体が元の大きさへ戻り始める。狭い場所で復元すれば挟まれて死亡するため、徐倫は射程の境界と通路の構造を同時に突破しなければならない。グー・グー・ドールズが追撃すると、徐倫は糸を集めて人型のスタンドを作り、相手を打ち破る。これがストーン・フリーの人型を明確に現す最初の戦いとなる。
グェスは降伏して徐倫の大きさを調整するが、鉄格子を通る瞬間を狙って看守を呼ぶ。徐倫は鉄格子越しにストーン・フリーの連打を浴びせ、グェスを完全に屈服させる。自分を「ジョリーン」と呼ぶグェスに対し、徐倫は発音を改めさせ、主導権が逆転したことを示す。
敗北後の関係
敗北後のグェスは徐倫の下段ベッドを譲り、命令へ従うと繰り返して敵対を避ける。徐倫は彼女を親友として受け入れず、能力で人を殺した事実と裏切りを忘れない。それでもグェスは、貸した金をすぐ取り返して軽く見られないようにするなど、刑務所で暮らす実用的な助言を与える。テレビアニメ第13話では、エルメェスが監視する男について尋ねられ、対価を求めた後に古い新聞を調べる場所を教える。
この場面は原作の同じ流れを補うアニメ独自の描写であり、グェスが情報を無償で渡さない性格とも整合する。敵から全面的な味方へ変わったのではなく、徐倫を恐れながら同じ監房で利害を調整する関係が続く。
ジェイル・ハウス・ロック
物語後半、懲罰房から戻った徐倫が新しい記憶を三つまでしか保持できなくなると、グェスは同室者として異常へ巻き込まれる。徐倫からミューミューについて尋ねられ、該当しそうな新入りの情報を伝えるが、記憶制限によって会話は噛み合わない。食事では徐倫がグェスの好物であるチーズ味のペンネを自分の物だと思って食べてしまう。グェスは徐倫の購入券を受け取って自分で代わりを買おうとするが、徐倫はそのことも忘れて再び食事へ手を伸ばす。
この再登場ではグー・グー・ドールズを使って戦わず、ジェイル・ハウス・ロックが日常の会話と食事を壊す様子を示す。
テレビアニメ版
テレビアニメ版では種市桃子がグェスを演じる。公式キャラクター紹介は、徐倫と同じ監房へ収容され、承太郎から渡されたペンダントを持つ女囚として説明する。第2話「ストーン・フリー」で、親切を装う態度、看守をペットにした行為、徐倫の縮小、脱獄訓練、敗北までが描かれる。第13話にはエルメェスの過去を調べる徐倫へ情報を与える場面があり、第23話では記憶障害を起こした徐倫との食事が描かれる。
アニメ公式画像を選ぶ場合は、単なる立ち絵だけでなく、縮小した徐倫との体格差、敗北後の立場、後半の同室者としての姿を分ける必要がある。
物語上の役割
グェスは、徐倫へスタンド戦の規則を実地で理解させる最初の敵である。相手を小さくする能力は、新入りの立場が弱い刑務所の序列を物理的な大きさへ変える。グェスは親切、規則、愛情という言葉を使いながら、実際には相手へ選択を与えない。徐倫は命令へ従う演技で情報を集め、射程外で戻る身体と自分の糸を利用して支配を破る。
敗北後に二人の立場は逆転するが、徐倫はグェスと同じ方法で愛玩するのではなく、距離を置いて必要な情報だけを受け取る。刑務所という閉鎖環境では、倒した敵も同じ監房で生活し続けるという第6部固有の人間関係を示す人物でもある。
関連項目
- [[jojo-stand-6-goo-goo-dolls|グー・グー・ドールズ]]- [[jojo-character-6-jolyne-cujoh|空条徐倫]]- [[jojo-stand-6-stone-free|ストーン・フリー]]- [[jojo-character-6-ermes-costello|エルメェス・コステロ]]
- [[jojo-item-stone-pendant|石のペンダント]]- [[jojo-location-6-green-dolphin-street-prison|グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所]]- [[jojo-character-6-miuccia-miuller|ミュッチャー・ミューラー]]- [[jojo-stand-6-jail-house-lock|ジェイル・ハウス・ロック]]