JOJOジョジョの奇妙な冒険 百科事典
Part 7 / 人物

L.A.ブンブーン

えるえーぶんぶーん

第二世界線main_manga

ネタバレ範囲: Part 7第2ステージ「砂漠で生まれたならず者」から「悪魔の手のひら」まで

# L.A.ブンブーンL.A.ブンブーンは、第7部『スティール・ボール・ラン』に登場するブンブーン一家の末子である。父ベンジャミン、兄アンドレと共にレースへ参加し、三人の共有性が強い磁力型スタンド「トゥーム・オブ・ザ・ブーム」を使う。一家は上位三着を独占する目的で他の参加者を殺害し、さらにジャイロ・ツェペリへ懸けられた賞金を狙ってジョニィとジャイロを追跡する。

L.A.は鉄砂を集めて相手を拘束し、血液に含まれる鉄分を引き出して致命傷へ変える役割を担う。父と兄へ強く依存する幼さを残しながら、能力の危険な使い方には家族と同じ残酷さがある。

名前と表記

日本語での表記は「L.A.ブンブーン」で、LとAはアルファベットとして読む。英語版ではL.A. Boomboomのほか、媒体によってLaurence Boomboomという展開名が使われる。Laurenceは日本語原作で明かされた本名ではないため、海外版名として保持し、本文の確定設定へ無表示で加えない。ブンブーンは姓であり、ベンジャミンとアンドレも同じ家名を持つ。

L.A.が何の略称か、両親がどのように命名したかは本編で説明されない。

家族構成

L.A.の父はベンジャミン・ブンブーン、兄はアンドレ・ブンブーンである。母は一家と共に行動しておらず、父や兄は彼女について侮辱的な説明をL.A.へ聞かせている。L.A.は兄から聞いた「母はコウノトリだった」という話を素直に繰り返し、自分が鳥に似ているかと尋ねる。年齢は明示されないが、父と兄へ質問し、認められようとする態度から三人の中で最も幼いことが分かる。

父と兄はL.A.の発言を頻繁に嘲り、愚か者のように扱う。それでもL.A.は二人から離れようとせず、家族の結束を当然のものとして受け入れている。

外見

L.A.は小柄で丸みのある体格をし、頭部を覆う布と縁のある帽子を着けている。口元や頬の線は幼さと不穏さを同時に見せ、感情が高ぶると泣き顔や怒りが大きく表れる。レース参加者として乗馬用の衣服をまとい、騎乗馬リトル・ウイングに乗る。一家三人は同系統の装いを持つが、体格と顔立ちは異なり、同一人物の分身ではない。

トゥーム・オブ・ザ・ブーム発現時には鉄砂が人型に集まり、L.A.自身の身体が巨大化するわけではない。

性格

L.A.は父と兄の言葉を疑わず、家族に受け入れられることを強く求める。アンドレが倒れた時には動揺して泣き、ベンジャミンが死ぬと怒りを露わにする。家族愛は被害者への共感にはつながらず、他の参加者を殺す計画へためらいなく加わる。判断力が低いと扱われる一方、敵や状況の変化へ気づく瞬間もある。

その発見を口にしても、父から利口ぶるなと退けられ、自分で指揮を取る立場にはならない。依存的な性格と戦闘上の危険性を別々に見れば、ただの無邪気な子供にも、冷静な暗殺者にも収まらない。

レース参加の目的

ブンブーン一家はスティール・ボール・ランで第一位から第三位までを家族で独占し、賞金を最大化しようとする。正規の競走だけで順位を得るのではなく、有力な参加者を能力で殺して数を減らす。L.A.は単独優勝を目指すのではなく、父の計画へ組み込まれた三番手として行動する。一家は第1ステージの大集団へ紛れ、能力の正体を見せずに標的へ接近する。

競技参加と殺人を同時に進めるため、事故や参加者同士の衝突に見せかけられる磁力が適している。

最初の犠牲者

一家はマーク・ベッカー、デビッド・ハーゲン、ポール・ルカサーら参加者を標的にする。身体へ磁力を与え、被害者同士を引き寄せ、衝突と金属による損傷を起こす。三人が同じ場所に近づくほど磁力の作用が増し、互いの身体が罠になる。L.A.がどの犠牲者へ最初に触れたかを個別に断定できる描写は限られるが、一家の共同犯行であることは明確である。

後にマウンテンティムは死体と馬の蹄跡を調べ、表面上の犯人とは別に追跡者がいることへ近づく。

悪魔の手のひらでの覚醒

ブンブーン一家は先住民が避ける「呪われた山」で鉱脈を探した際、悪魔の手のひらに入り込む。過酷な土地を生き延びた三人には、磁力を扱うトゥーム・オブ・ザ・ブームが発現する。ベンジャミンは能力を不幸ではなく、一家へ富を与える幸運だと考える。L.A.も能力の由来へ恐怖を示さず、父の価値観に従って殺人とレースへ使う。

三人が同時に似た能力を得た理由は、血縁と同じ場所での覚醒が関わるが、誰か一人のスタンドを貸し借りしているわけではない。

トゥーム・オブ・ザ・ブーム3

L.A.に対応する能力はトゥーム・オブ・ザ・ブーム3と区別される。父の1、兄の2、L.A.の3は磁力という核を共有しながら、実戦で前面に出す操作が異なる。L.A.は地面の鉄砂を集め、頭部の輪郭を描くようにしてスタンド像を形成する。鉄砂は液体のように流れて対象へ近づき、固まって手足や身体を拘束する。

描画動作が能力発動に必須の儀式か、L.A.が操作を集中させる方法かは断定できない。スタンドの詳しい数値と三人の共通規則は、能力記事で一括して扱う。

磁力を与える条件

ブンブーン一家の構成員が相手へ接触すると、対象の身体には磁力が付く。血液など身体の一部が触れた場合にも作用が広がるため、負傷したアンドレの血が攻撃手段になる。磁力を帯びた人間同士が近づくと互いへ強く引かれ、周囲の金属も身体へ飛来する。距離が近いほど作用が強まるため、家族三人は標的を同じ場所へ集めようとする。

L.A.は鉄砂による拘束で距離と姿勢を固定し、父の金属操作や兄の血による接触を助ける。

ジャイロへの賞金

オエコモバは祖国での目的のため、ジャイロ・ツェペリの命へ賞金を懸ける。ブンブーン一家はレース順位の独占に加え、この賞金を得るためジャイロを追う。ジョニィはジャイロと行動しているため、二人とも排除対象となる。L.A.がオエコモバ本人と直接交渉した場面や、報酬の受取方法は描かれない。

一家にとっては競争相手の排除と賞金獲得を同時に満たせる狩りである。

アンドレの奇襲

アンドレは穴へ隠れ、通過するジャイロとジョニィを襲う。反撃を受けて重傷を負うが、流れた血を相手へ浴びせ、磁力の接触条件を成立させる。L.A.は兄が死んだと思って泣き、家族の計画より感情を先に見せる。ベンジャミンはアンドレの傷さえ作戦として利用し、L.A.へ冷静に動くよう求める。

兄への依存と、父の指揮へ従う関係が同じ場面に現れる。

ベンジャミンの変装

ベンジャミンは体内の鉄分を利用して顔と身体の形を変え、ジョニィに似た姿を作る。マウンテン・ティムの前で偽のジョニィとして行動し、殺人の容疑を主人公側へ向けようとする。L.A.は変装そのものを担当しないが、一家の磁力が金属を引き寄せるだけでなく、体内の鉄を変形へ使えることを示す場面である。ティムが本物のジョニィとジャイロへ追いつくことで、見た目だけでは説明できない敵能力の存在が明らかになる。

鉄砂による拘束

戦闘が悪魔の手のひら付近へ移ると、L.A.は鉄砂を集めてジョニィ、ジャイロ、マウンテン・ティムを縛る。砂は縄のように四肢へ絡み、三人を互いに近い位置へ固定する。磁力を帯びた身体は引き合うため、拘束から力任せに離れることが難しい。L.A.はティムを縛るロープを切り、彼の身体をジョニィとジャイロの方へ引き寄せる。

人間同士を衝突させ、周囲の金属を集め、動きを止める役割を一度に果たす。

血液から鉄を奪う攻撃

L.A.は磁力と鉄砂を使い、標的の血液に含まれる鉄分へ作用する。ジョニィの傷口と血管から鉄を含む血を引き出し、失血と内部損傷を起こそうとする。鉄の塊だけを引き寄せる能力なら、人体内部の成分へここまで直接作用できない。ブンブーン一家の磁力が生体内の鉄へ届くことを示す危険な応用である。

全ての血液を一瞬で完全に抜く無条件の即死能力ではなく、接触、磁化、距離、拘束を積み重ねて成立する。

ジョニィの爪の回転

追い詰められたジョニィは、ジャイロから鉛の弾を回転させる課題を与えられる。直接の手段を失った中で、自分の爪にも回転が宿っていることへ気づく。爪を弾丸のように発射する初期のタスクが目覚め、ベンジャミンを遠距離から切断する。父の死を見たL.A.は強い怒りを示し、鉄砂でジョニィの血をさらに引き出そうとする。

ブンブーン一家との戦いは、ジョニィが回転を受け身の現象ではなく自分の攻撃として使い始める転機になる。

最後の攻防

ジャイロは鉄球でL.A.の攻撃を崩し、ジョニィも爪弾を使って抵抗する。L.A.は足を切断され、移動と騎乗を失う致命的な状態へ追い込まれる。父は死亡し、兄も戦闘継続が難しく、一家の連携は崩壊する。L.A.は泣きながら、ジャイロへ賞金が懸かっており、今後も追っ手が現れると告げる。

三人を倒しても陰謀が終わらず、レースの背後に別の依頼者と政治的な目的があることを残す。作中では救助や回復の場面がなく、悪魔の手のひらに置き去りにされた後、生存して再登場しない。

父ベンジャミンとの関係

ベンジャミンは一家の作戦を決め、L.A.へ命令する父である。L.A.は父の承認を求めるが、発言を褒められることは少なく、侮辱を受けても従う。ベンジャミンが死ぬと怒りによって攻撃を強め、勝敗を冷静に計算する余裕を失う。父から学んだ残酷な戦法と、父を失いたくない子供の感情が同居している。

兄アンドレとの関係

アンドレはL.A.が話を信じ、行動を真似ようとする兄である。母がコウノトリだという説明も、兄の言葉だから受け入れている。アンドレが負傷した際の反応は、L.A.が家族を単なる戦力と見ていないことを示す。一方で、兄と共に他者を殺すことには抵抗を見せないため、親愛が倫理的な抑制にはなっていない。

マウンテン・ティムとの関係

マウンテン・ティムは一家が殺した参加者を調べ、ジョニィとジャイロへ追いつく。当初はジョニィを疑うが、ベンジャミンの変装と磁力の攻撃を経験して真の敵を理解する。L.A.は鉄砂でティムのオー! ロンサム・ミーと縄の動きを制限し、主人公二人へ衝突させようとする。ティムが加わることで三対三に見える戦いになるが、一家はすでに血による磁化と地形を準備している。

能力の強み

L.A.の鉄砂は周囲に材料があれば広く展開でき、相手の四肢を同時に拘束できる。磁化した複数人を近づけるほど作用が増すため、家族の接触攻撃と相性がよい。血液内の鉄分まで標的にでき、外傷の少ない状態から致命傷へ進められる。鉄砂は固体の武器より形を変えやすく、縄、壁、人型の塊として状況へ合わせられる。

能力の弱点

トゥーム・オブ・ザ・ブームの効果は、相手へ磁力を与える接触と、対象同士の距離に強く依存する。L.A.一人でも鉄砂を操れるが、三人の標的化、変装、奇襲を重ねた時ほどの圧力は出せない。鉄砂を崩す回転や、使用者本体へ届く遠距離攻撃を受けると操作を維持しにくい。ジョニィの爪弾は磁力で軌道を変えられる場合がある一方、発現直後の予測できない回転が父を倒す。

L.A.は感情的になると直接攻撃を続け、家族全体で作っていた欺瞞と位置取りを失う。

他媒体での扱い

ゲーム作品ではL.A.本人が独立した操作キャラクターではなく、ブンブーン一家や第7部の物語を再現する演出へ登場する場合がある。ゲーム上の技名、耐久力、戦闘結果は原作漫画の設定と分ける。2026年時点のテレビアニメ版『スティール・ボール・ラン』は段階的に配信されており、公式サイトの公開範囲も更新中である。声優、アニメ独自場面、配色は該当エピソードの公式情報が公開された後に追記し、未発表情報を予想で埋めない。

物語上の役割

L.A.ブンブーンは、レースが競技の規則だけで進まず、参加者同士の暗殺とスタンド戦へ変わったことを示す初期の敵である。一家の末子として軽んじられながら、鉄砂と血液を操作する役割は三人の攻撃を完成させる。父と兄への愛着は人間らしさを見せるが、その内側だけへ向けた情であり、犠牲者を殺す行為を止めない。彼との戦いを通じてジョニィは爪の回転を発見し、自分のスタンドを能動的に使う第一歩を踏み出す。

敗北時にジャイロの賞金を明かすことで、一家の先にさらに大きな追跡と遺体争奪があることも伝える人物である。