02ストーリー解説
前話で魔女の結界から巴マミに救われた翌朝、鹿目まどかは自室で目覚めると、ベッドの上に白い不思議な生き物キュゥべえがいるのを見つけ、昨日の出来事が夢ではなかったと悟る。家族と朝食をとり登校する道中も、キュゥべえはまどかにだけ届くテレパシーで「僕と契約して、魔法少女になってよ」と繰り返し誘いをかけてくる。
放課後、まどかと美樹さやかは巴マミの部屋を訪れる。マミは紅茶をふるまいながら魔法少女の仕組みを説明する。キュゥべえはどんな願いでも一つだけ叶えてくれる代わりに、その者は魔法少女となって魔女と戦う使命を負う。願いの大きさに見合った魔力が宿るのだと語り、自身のソウルジェムを取り出して二人に見せる。

続けてマミは魔女について語る。魔女は人の呪いから生まれる存在で、普通の人間の目には見えず、結界の中に潜んでいる。人々に絶望や憎しみを振りまき、原因不明の自殺や事故を引き起こす元凶なのだという。魔法少女はその魔女を狩り、誰にも知られることなく密かに街を守り続ける存在なのだと、まどかとさやかに告げる。
そこへ転校生の暁美ほむらが姿を現し、まどかに「あなたは今のままでいるべきだ」と警告し、安易に契約しないよう冷たく釘を刺す。マミとほむらの間には張り詰めた敵意が漂う。ほむらの真意が読めないまま、マミは二人に、まずは自分の魔女狩りを実際に見てから決めればいいと提案する。

マミに連れられて街を歩きながら、まどかとさやかは「もし願いが叶うなら何を望むか」を語り合う。さやかには心に思い浮かぶ相手がいる様子だが、言葉を濁してはっきりとは口にしない。一方まどかは、自分のための願いがどうしても思いつかず、誰かの役に立てるような立派な望みを探したいと真剣に考え込んでいく。
やがてマミが魔女の気配を察知し、一行は結界の中へと足を踏み入れる。襲いかかる使い魔に対し、マミは無数のマスケット銃を魔力で生み出して華麗に撃ち倒し、最後は巨大な大砲で一掃してみせる。戦いを終えたマミは、魔女が残すグリーフシードについて、それが消耗した魔力を回復させる糧になるのだと説明する。

鮮やかに敵を退けるマミの姿に、まどかとさやかは強く心を打たれる。常に危険と隣り合わせでありながら、誰にも知られず人々を守り続けるマミを「かっこいい」と憧れ、まどかは自分もそんな風に誰かを救える存在になれたら、と魔法少女になることへの思いを少しずつ募らせていく。
しかしマミは、普段の凛とした態度の裏で、たった一人で魔女と戦い続ける孤独と恐怖を抱えていたことを打ち明ける。本当は一緒に戦う仲間が欲しかったと吐露し、もしまどかが魔法少女になってくれたら「それはとっても嬉しいなって」と、照れながら本音を漏らす。その言葉はまどかの胸を強く打ち、彼女は契約への決意を少しずつ固めていく。



