03ストーリー解説
第3話の冒頭、巴マミは鹿目まどかと美樹さやかを連れて夜の街で魔女(の使い魔)狩りを続け、見習いとして二人に魔法少女の戦い方を手ほどきする。ソウルジェムの扱いや、魔女を倒すと得られる「グリーフシード」でジェムの濁りを浄化できることを教え、後輩ができたマミは普段より明るく、戦いを楽しげにこなしていく。
戦いのあと、マミは自宅のマンションにまどかとさやかを招き、紅茶とケーキでもてなす。そこでマミは、自分が交通事故で両親を失い、死にかけたところをキュゥべえとの契約で助かったこと、以来ずっと一人きりで戦い続けてきた孤独を打ち明ける。後輩であり仲間ができたことを、マミは心から嬉しそうに語る。

まどかは「自分も誰かの役に立ちたい」とマミと共に戦う魔法少女になる決意を固めはじめ、マミも「一緒にチームを組もう」と前向きに応じる。これまで孤独な戦いを恐れていたマミは、仲間を得たことで「もう何も恐くない」と晴れやかに口にし、心境の変化を見せる。この台詞が回のタイトルそのものになっている。
一方、学校では上条恭介に思いを寄せる志筋仁美の様子がおかしくなる。仁美はうなじに「魔女の口づけ」の印を刻まれ、虚ろな表情で操られていた。仁美だけでなく、街の大勢の人々が同じように暗示にかけられ、ふらふらと夢遊病のように歩き出していく異常事態が起きていた。

催眠にかかった群衆は、集団自殺するために一斉に建物へと向かって歩いていた。さやかとまどかは、トランス状態で列に加わる仁美の姿に気づき、彼女を止めようと必死で後を追う。やがて二人は人々を惑わせる魔女の結界(異空間の迷宮)へと足を踏み入れてしまう。
危険を察したマミが駆けつけ、お菓子をモチーフにした奇怪な結界の中で、二人を守りながら使い魔の群れと戦う。マスケット銃を次々と召喚して撃ち放つマミは、後輩たちに格好いいところを見せようと、いつも以上に余裕たっぷりに、舞うように戦って魔女の本体へと迫っていく。

マミはリボンで小さな芋虫のような魔女(シャルロッテ)の姿を拘束し、銃撃で撃ち落として「勝った」と確信する。緊張を解いたマミは、まどかたちのほうへ笑顔で振り返り、勝利を祝うように気を緩めてしまう。倒したと思った魔女は、まだ完全には死んでいなかった。
次の瞬間、撃ち落とされた魔女が巨大な蛇のような胴体と大きな口を持つ怪物の姿へと豹変し、油断したマミの頭部を一瞬で丸ごと喰い千切る。あれほど頼もしかった先輩マミは、為す術もなくあっけなく絶命する。視聴者にも衝撃を与える、物語の流れを一変させる残酷な展開である。

目の前で慕っていたマミを失ったまどかとさやかは、恐怖で身動きが取れなくなる。怪物と化したシャルロッテは次の獲物として二人に襲いかかり、キュゥべえも助けにはならない。「魔法少女は決して安全な存在ではない」という現実を、二人は最悪の形で突きつけられる。
絶体絶命の二人の前に、転校生の暁美ほむらが現れる。ほむらは冷静に武器を操ってシャルロッテを撃破し、まどかとさやかを窮地から救い出す。マミの死というトラウマを残したまま、まどかが魔法少女になることへの迷いを深めていくところで、第3話は幕を閉じる。


