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ONE PIECE百科事典ANNA MOVIES

コミックス

ONE PIECE 111巻 〝エルバフの冒険〟

『ONE PIECE』111巻「エルバフの冒険」は、2025年3月4日に集英社から発売された原作コミックスである。第1122話から第1133話までの12話を収録し、エッグヘッド編の脱出と、巨人の国エルバフで始まる新たな冒険を一冊の中でつなぐ。

『ONE PIECE』111巻「エルバフの冒険」は、2025年3月4日に集英社から発売された原作コミックスである。

第1122話から第1133話までの12話を収録し、エッグヘッド編の脱出と、巨人の国エルバフで始まる新たな冒険を一冊の中でつなぐ。

エメトが残された覇気を解放する決着、世界各勢力の動き、五老星の交代、謎の国での冒険、ロキとの遭遇、ロビンとサウロの再会が主要な内容となる。

書誌情報

  • 巻数:111巻
  • 副題:〝エルバフの冒険〟
  • 著者:尾田栄一郎
  • 出版社:集英社
  • 発売日:2025年3月4日
  • 収録話:第1122話〜第1133話
  • 収録話数:12話
  • 主な編:エッグヘッド編、エルバフ編
  • 前巻:110巻
  • 次巻:112巻

第1126話まではエッグヘッド編、第1127話からはエルバフ編として公式サイトに整理される。

収録話一覧

111巻には、次の12話が収録される。

1. 第1122話「イザッテトキ」 2. 第1123話「空白の2週間」 3. 第1124話「親友」 4. 第1125話「何をもって死とするか」 5. 第1126話「落とし前」 6. 第1127話「謎の国の冒険」 7. 第1128話「RPG」 8. 第1129話「生人形」 9. 第1130話「呪いの王子」 10. 第1131話「冥界のロキ」 11. 第1132話「エルバフの冒険」 12. 第1133話「褒めてほしい」

巻の前半はエッグヘッドからの離脱と世界情勢、後半はエルバフの探索へ比重が移る。

第1122話「イザッテトキ」

五老星に追い詰められた麦わらの一味と巨兵海賊団を守るため、鉄の巨人エメトが最後の手段を使う。

エメトの内部には、ジョイボーイが過去に結び付けて保存した強大な覇気が残されていた。

解放された覇王色の覇気は海軍を圧倒し、五老星の多くをマリージョアへ戻す。

イムも遠く離れた聖地でジョイボーイの存在を感じ、過去の因縁が現在へ直結する。

エメトはジョイボーイとの約束を思い返しながら役目を終え、一味の脱出路を作る。

第1123話「空白の2週間」

ベガパンクが自分の研究と世界政府の行動を逆算し、二週間前から死を覚悟して準備していた経緯が描かれる。

ヨークの裏切りを知ったベガパンクたちは、記憶を消すことで敵へ計画を悟らせず、死後に世界へ配信する仕組みを残す。

現在では、エッグヘッドを離れた船団が追撃圏から遠ざかる。

ベガパンクの「死」は一人の判断ではなく、複数の分身、記憶、配信装置が組み合わさった計画として整理される。

第1124話「親友」

世界各地では、ベガパンクの配信が「ひとつなぎの大秘宝」と世界の運命を結び付けたことで反応が広がる。

海賊は海賊王への競争を強く意識し、海軍のコビーもルフィを止める決意を固める。

エッグヘッドから逃れたルフィはベガパンクを救えなかったことに沈むが、リリスの説明によって状況を受け止める。

一味と巨人たちは、念願だったエルバフへの航海を再開する。

第1125話「何をもって死とするか」

聖地マリージョアでは、エッグヘッド作戦の失敗を受けてサターン聖がイムの裁きを受ける。

長い年月を生きた肉体は急速に崩れ、五老星の席にはフィガーランド・ガーリング聖が加わる。

一方、革命軍は世界の海面上昇と食料・土地の争奪を見据え、次の戦いへ準備を進める。

ベガパンクの身体、意識、分身が残る状況と、サターン聖の消滅を並べることで、何を人の死と呼ぶのかを問い直す回である。

第1126話「落とし前」

新世界では、シャンクスのナワバリで旗を燃やしたバルトロメオ海賊団が赤髪海賊団の裁定を受ける。

バルトロメオはルフィへの忠誠を試され、その後、海賊船はヤソップの攻撃を受ける。

黒ひげ海賊団のもとにはカリブーが現れ、自分の知る情報を手土産にしようとする。

ガープはハチノスで拘束されたまま生存していることが示される。

エルバフへ向かう船上では酒宴の途中で一部の仲間が消え、次の事件が始まる。

第1127話「謎の国の冒険」

ナミは、巨大なブロックで作られた城のような場所で目覚める。

ルフィ、ゾロ、ナミ、ウソップ、サンジ、チョッパーの六人は、巨人の衣装を着せられ、巨大な動物がいる国へ閉じ込められていた。

猫や蛇と戦いながら進む場面は、エルバフ到着の直前に、玩具箱のような小世界へ入る導入となる。

第1128話「RPG」

一行は城と国の構造を調べ、自分たちが巨人から見れば小さな模型の中へ置かれていることに気付く。

「太陽神」を名乗る支配者が現れ、住民と動物を自分の世界の駒として扱う。

ルフィたちは定められた役割へ従わず、壁を破って外へ出ようとする。

ゲームの世界に見える舞台で、主人公たちがプレイヤーの筋書きを拒む回である。

第1129話「生人形」

偽りの太陽神の正体は、新巨兵海賊団の航海士ロードだった。

ロードは人間を嫌い、眠らせた麦わらの一味を自作の箱庭へ入れ、生きた人形として扱っていた。

ナミたちは地図、天候、仲間の連携を使って脱出し、ロードの支配を破る。

海賊団の同盟が成立していても、巨人側の全員が人間を歓迎するわけではないことが示される。

第1130話「呪いの王子」

箱庭を抜けた一行の前に、巨人の国エルバフの広大な景観が現れる。

ルフィは仲間と分かれ、森の中で声に導かれて冥界へ向かう。

そこで鎖につながれた巨人ロキと出会う。

ロキは王家の「呪いの王子」と呼ばれ、父ハラルド王を殺して伝説の悪魔の実を奪ったと伝えられている。

第1131話「冥界のロキ」

ロキはルフィへ、自分を解放すれば海賊団を一つ滅ぼしてやると持ち掛ける。

シャンクスを腰抜けと呼んだことでルフィの怒りを買い、二人の関係は友好的な出会いから始まらない。

ロキの拘束にはエルバフの戦士たちが総出で関わった過去があり、単なる囚人ではない危険性が強調される。

第1132話「エルバフの冒険」

別れていた一味は巨兵海賊団と合流し、陽界へ入る。

巨大な樹木、雲の島、虹を渡る船、戦士たちの村が広がり、長く名前だけ示されてきたエルバフが本格的な舞台になる。

ウソップにとっては、幼い頃から憧れてきた勇敢なる海の戦士の国へ到達する瞬間である。

第1133話「褒めてほしい」

ロビンは、オハラの文献を守って生き延びていたハグワール・D・サウロと再会する。

二十二年前、サウロはロビンへ海へ出れば必ず仲間に会えると伝え、彼女を逃がした。

長い逃亡と孤独を生き抜いたロビンに対し、サウロは生きてきたことを認める。

エッグヘッドでベガパンクの配信がオハラの研究を世界へつないだ後、その知識を守った本人とロビンが再会することで巻が閉じる。

巻全体の構成

111巻は、一つの島から脱出して次の島へ着くだけの移動巻ではない。

前半ではジョイボーイ、ベガパンク、五老星、海軍、革命軍、四皇が世界規模で動き、後半では六人の小さな箱庭の冒険からエルバフ全景へ視野が開く。

エメトが過去の友との約束を果たして退場し、巻末ではロビンが過去の友サウロと再会する。

二つの「友」の関係が、時代を越えて巻の前後を結ぶ。

副題「エルバフの冒険」

副題は第1132話と同じ「エルバフの冒険」であり、111巻が長く待たれた巨人の国への到達巻であることを示す。

ただし、巻頭からエルバフだけを描くわけではない。

エッグヘッド脱出、世界の反応、サターン聖の死、赤髪海賊団と黒ひげ海賊団の動きを五話かけて整理した後、第1127話で新しい編へ入る。

副題は巻全体の出発点ではなく、前の事件を閉じた先にある到達点を選んでいる。

読者は世界規模の緊張を抱えたまま、初期の冒険を思わせる箱庭探索へ切り替わる。

表紙が示す二つの編

公式表紙は、麦わらの一味とエルバフを想起させる人物・意匠を中心に、巻の後半で始まる冒険を前面へ出す。

書影だけを見るとエルバフ編の一冊に見えるが、収録範囲の約半分はエッグヘッド編の終幕である。

表紙人物を記事の登場人物一覧へ転記する際は、表紙にいることと、本編で同じ場面へ集まったことを区別する必要がある。

書影は巻の入口であり、12話の全事件を一枚で再現した相関図ではない。

世界情勢の中継巻

第1124話から第1126話では、コビー、革命軍、赤髪海賊団、黒ひげ海賊団、ガープ、バルトロメオ、カリブーが短い場面で次々に登場する。

これはエルバフへ向かう一味の航海から物語が逸れたのではなく、ベガパンクの配信によって「ひとつなぎの大秘宝」をめぐる競争が全世界で加速したことを示す。

一味が新しい島へ入る裏で、他勢力も停止していない。

111巻は、一つの編を閉じて次を始めると同時に、最終章の複数戦線を再配置する中継巻でもある。

112巻への接続

巻末時点で、ロキが語る罪の真相、エルバフ王家の歴史、神典、シャンクスとの関係は解決していない。

112巻はエルバフの文化と過去を掘り下げ、神の騎士団の侵入へ向かう。

111巻だけで後の真相を確定させず、読者がこの巻で知った「伝承」と、次巻以降の事実を分ける必要がある。

関連項目