01来歴

初対面と農場継承
『クローンの攻撃』中盤、シミ・スカイウォーカーがタスケン・レイダー(砂の人)に拉致され、アナキン・スカイウォーカーはパドメ・アミダラとタトゥイーンへ帰還する。父クリーグ・ラーズの農場で、オーウェンは婚約者ベル・ホワイトサンと二人を迎え、「義兄だ/I guess I'm your stepbrother.」という旨を伝える。右脚切断後に浮揚椅子(hover-chair)を使うクリーグに代わり、オーウェンは農場運営の実質的後継者となる。クリーグは中央銀河系コア・ワールドから移住して農場を起業した第一世代である。
ルークの受け入れ
『シスの復讐』末尾、共和国終焉・銀河帝国成立直後の19 BBY、オーウェンは妻ベルとラーズ家水分蒸発農場の入口前に立つ。オビ=ワン・ケノービは、アナキンとパドメの双子の一方であるルーク・スカイウォーカーを毛布に包んで夫妻へ手渡す。ベルが赤子を抱く傍ら、オーウェンは双子の太陽(binary sunset)が沈む方角を見つめる。この無台詞の長回しは、成人したルークが同じ太陽を見る場面と鏡像対応を成す。
少年期ルークの保護
『オビ=ワン・ケノービ』は全6エピソードで、19 BBYと0 BBYの間に位置する約10 BBY 前後を描く。オーウェンとベルは少年期ルークを農場で育て、その素性が露見することを恐れてジャンドランド荒野に隠遁するオビ=ワンと距離を置く。終盤にはジェダイ追跡者インクィジターの第三姉妹レーヴァ・セヴァンダーが農場を襲撃する。夫妻はルークを守って生還し、オーウェンは0 BBYまで育ての叔父であり続ける。
ドロイド購入と対立
『新たなる希望』序盤、オーウェンはジャワ族のサンドクローラーからC-3POとR5-D4を選ぶが、R5-D4の故障後にR2-D2へ切り替えるようルークへ指示する。地下夕食卓では、ルークの帝国アカデミー入隊志望と友人ビッグス・ダークライターらの反乱同盟軍関与が話題となる。オーウェンは「あと1シーズン収穫期を手伝ってからにしろ/One more season.」「そう簡単に行かせるか/We'll make a man out of you yet.」という旨を伝え、旅立ちを引き留める。
農場襲撃と死
銀河帝国軍ストームトルーパー部隊は、反乱同盟軍封筒『デス・スター設計図(Death Star plans)』を持つR2-D2とC-3POを追跡し、ジャワ族のサンドクローラーを焼き払う。続いてラーズ家水分蒸発農場を襲撃し、オーウェンとベルを焼死させる。オビ=ワンの岩窟住居から戻ったルークは、入口前で二人の焼死/骸骨化した遺体を発見する。家族と帰る場所を失ったことが、ルークのタトゥイーン旅立ちを直接決定づける。
02能力・特徴

- 農場運営:大気中水分を凝縮抽出する蒸発器の保守、ジャワ族との取引、C-3POやR2-D2など農場内ドロイドの運用指示を担う。
- 保護者判断:アナキンがダース・ベイダーへ堕ちた経緯を踏まえ、ルークの素性を伏せ、外宇宙や反乱同盟軍、帝国アカデミーから遠ざけようとする。
- 不干渉と防衛:共和国、帝国、反乱同盟軍、オビ=ワンの争いから距離を取る一方、第三姉妹レーヴァの襲撃時にはベルと共にルークを守る。
03関連人物

04登場・関連作品
05名場面

農場でアナキンとパドメを迎え、アナキンに「義兄だ/I guess I'm your stepbrother.」という旨を伝える。
オビ=ワンから赤子のルークを託され、ベルと共に双子の太陽が沈む方角を見つめる。
ジャワ族のサンドクローラー(sandcrawler/砂上居住兼商船)からC-3POとR2-D2を購入する。
地下夕食卓で帝国アカデミーへ行きたいルークを「あと1シーズン」と引き留める。
サンドトルーパーの農場襲撃でベルと共に焼死し、骸骨化した遺体をルークに発見される。
06制作背景

プリクエル三部作の第2作・第3作と実写ドラマ版では、豪州ニュー・サウス・ウェールズ州ブラックタウン出身のジョエル・エドガートン(Joel Edgerton/1974年6月23日豪州ニュー・サウス・ウェールズ州ブラックタウン出身)が演じた。『新たなる希望』では、米国カンザス州ケイヴシティ出身のフィル・ブラウン(Phil Brown/1916年4月30日米国カンザス州ケイヴシティ出身/2006年2月9日没)が担当した。ブラウンはハリウッド・ブラックリストに記載されて渡英し、英国を拠点に長期活動した俳優として知られる。
ベルは第2作・第3作とドラマ版でボニー・ピース(Bonnie Piesse)、『新たなる希望』でシーラ・フレイザー(Shelagh Fraser)が演じた。クリーグ役はジャック・トンプソン(Jack Thompson)、シミ役はペルニラ・アウグスト(Pernilla August)である。アナキン役はヘイデン・クリステンセン(Hayden Christensen)、パドメ役はナタリー・ポートマン(Natalie Portman)である。
オビ=ワンはプリクエル三部作とドラマ版でユアン・マクレガー(Ewan McGregor)、オリジナル三部作でアレック・ギネス(Alec Guinness)が演じた。ルークは成人期をマーク・ハミル(Mark Hamill)、少年期をグラント・フェリー(Grant Feely)が担当した。第三姉妹レーヴァ役はモーゼス・イングラム(Moses Ingram)、C-3PO役はアンソニー・ダニエルズ(Anthony Daniels)、R2-D2役はケニー・ベイカー(Kenny Baker)である。ダース・ベイダーはデヴィッド・プラウズ(David Prowse)が演じ、ジェームズ・アール・ジョーンズ(James Earl Jones)が声を担当した。
登場する3本の映画はジョージ・ルーカス(George Lucas)監督作である。『ファントム・メナス』1999年7月10日日本公開には登場しない。『スター・ウォーズ/エピソード5 帝国の逆襲』1980年6月28日日本公開はアーヴィン・カーシュナー監督、『スター・ウォーズ/エピソード6 ジェダイの復讐/ジェダイの帰還』1983年7月2日日本公開はリチャード・マーカンド監督で、いずれにも登場しない。
07評価・考察

オーウェンは、辺境惑星の水分蒸発農場主、ルークの育ての叔父、義兄弟アナキンの息子を匿う保護者という三層の役割を担う。19 BBYのルーク受け取りと0 BBYの焼死は、主人公の人生における養育の起点と旅立ちの契機を形作る。銀河共和国終焉から銀河帝国成立、銀河内戦(Galactic Civil War)へ至る歴史と距離を置こうとする姿勢が、かえって戦争の侵入を際立たせる。
オーウェンはシークエル三部作(『フォースの覚醒』『最後のジェダイ』『スカイウォーカーの夜明け』)には登場しない。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』2016年12月16日日本公開と『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』2018年6月29日日本公開にも登場しない。実写ドラマ群の『マンダロリアン』『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』『アソーカ』『アンドー』等にも登場せず、焼死後の時系列に登場場面は成立しない。
08トリビア
- ラーズ家水分蒸発農場はジャンドランド荒野端部にあり、地表の円形ドーム状入口から地下の居住区・作業区へ続く造形である。
- 具体的な出生年は明示されないが、父クリーグが起業したタトゥイーンの水分蒸発農場で育ち、その経営を継いだ人物である。
- 農場を襲う部隊は砂漠任務装備のストームトルーパーであり、サンドトルーパー(Sandtrooper)は後年の通称である。
- ドラマ版の時系列は19 BBYと0 BBYの間にあり、入力内では約9 BBY 前後とも約10 BBY 前後とも記される。
- ルークを受け取る場面と、成人したルークが地平線の双子の太陽を見つめる場面は、造形上の鏡像対応を成す。
09よくある質問
『クローンの攻撃』『シスの復讐』『新たなる希望』と実写ドラマ『オビ=ワン・ケノービ』の計4作品本編に登場する。
アナキンとパドメの息子ルークを養子として育てた叔父である。妻ベルと共にタトゥイーンの農場で保護した。
父クリーグがアナキンの母シミを後妻に迎えたため、義兄弟にあたる。初対面時にオーウェン自身がその関係を伝えた。
デス・スター設計図を持つドロイドを追跡したサンドトルーパーに農場を襲われ、妻ベルと共に焼死した。遺体の発見がルークの旅立ちを促した。
第2作・第3作とドラマ版ではジョエル・エドガートン、『新たなる希望』ではフィル・ブラウンが演じた。