Anna Movies

スター・ウォーズ / 登場人物

プロー・クーン

Plo Koon

🪐 時系列ガイド 👤 登場人物一覧 🎬 全作品一覧 📚 出典

プロー・クーンは、惑星ドリン出身のケル・ドール種族の男性ジェダイ・マスターである。プリクエル三部作とアニメシリーズ『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ』、『スター・ウォーズ/テイルズ・オブ・ザ・ジェダイ』に登場する。ジェダイ最高評議会の一員で第104軍団ウルフ・パックを率い、アソーカ・タノの発見者として、クローンを個人として尊重するジェダイ像とオーダー66の悲劇を結ぶ重要人物である。

01来歴

来歴

最高評議会への登場

プロー・クーンは、『スター・ウォーズ/エピソード1 ファントム・メナス(Star Wars: Episode I – The Phantom Menace)』1999年5月19日米国公開/1999年7月10日日本公開で、ケル・ドール種族の男性ジェダイ・マスターとして初登場した。ジェダイ最高評議会では、クワイ=ガン・ジンがアナキン・スカイウォーカーをフォース感応者として推薦する審議に同席した。ヨーダやメイス・ウィンドゥと並ぶ評議員として、ジェダイ・オーダー首脳部の一角を占めた。

ジオノーシスの戦い

続く『スター・ウォーズ/エピソード2 クローンの攻撃(Star Wars: Episode II – Attack of the Clones)』2002年5月16日米国公開/2002年7月13日日本公開でも、最高評議会メンバーとして登場した。惑星ジオノーシスの闘技場では、救援に赴いたジェダイ部隊の一員として戦った。戦闘を生き延び、22〜19 BBYのクローン戦争開戦後はジェダイ将官として銀河共和国クローン軍最高司令官を兼任した。

ウルフパックの指揮

劇場版『スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ(Star Wars: The Clone Wars)』2008年8月15日米国公開/2008年12月19日日本公開と、テレビシリーズのシーズン1〜7全133話で主要人物の一人として描かれた。第104軍団『ウルフ・パック(Wolfpack/104th Battalion)』を率い、コマンダー・ウルフと多数の前線作戦に参加した。部下を単なる兵器ではなく、人格を持つ戦友として扱った。

クローンへの信頼

シーズン1第5話『Rookies』2008年11月7日Cartoon Network放送では、クローン兵を製造番号で呼ばれる兵器ではなく、個人として尊重される戦友とみなした。『生きているか確認するのが先だ(First, we ensure they live)』と語り、『クローンは番号ではない、個人だ(They are not numbers, they are people)』との信念を貫いた。部下から強い忠誠を寄せられ、クローン人格論を担う人物となった。

マレヴォランス戦

シーズン1第2話『Rising Malevolence』2008年10月10日Cartoon Network放送と第3話『Shadow of Malevolence』2008年10月17日Cartoon Network放送では、グリーヴァス将軍のCIS旗艦『マレヴォランス(Malevolence)』のイオン砲で艦隊を失った。少数の生存者と外宇宙を漂流し、アソーカとアナキンの救助で生還した。宇宙戦と救難を通じ、個性ある主要ジェダイとして視聴者と批評家から高い評価を受けた。

カミーノ攻防戦

シーズン3第1話『Clone Cadets』2010年9月17日Cartoon Network放送と第2話『ARC Troopers』2010年9月17日Cartoon Network放送では、クローン養成施設のある惑星カミーノの攻防戦を指揮した。コマンダー・ウルフと並び、ドミノ分隊の生存者やARC兵を率いた。宇宙戦と地上戦の双方で、戦略指揮と部隊統率を担う将官として行動した。

アソーカの発見

プロー・クーンは、幼少のトグルータ種族アソーカ・タノをフォース感応者として発見し、ジェダイ聖堂へ連れてきて推薦した。後にアナキンのパダワンとなった彼女から、公式呼称の『マスター・プロー(Master Plo)』ではなく『プロー親方(Uncle Plo)』と呼ばれた。シリーズを通じ、発見者・推薦者として親愛に満ちたメンター関係を築いた。

記憶と継承

シーズン3第1〜2話では、アソーカがプロー・クーンを自分をジェダイの道へ導いた恩人と語った。アニメ短編集『スター・ウォーズ/テイルズ・オブ・ザ・ジェダイ(Star Wars: Tales of the Jedi)』2022年10月26日Disney+配信全6話の前半3話では、幼少期の発見と聖堂への推薦が改めて映像化された。プロー・クーン、指導者アナキン、弟子アソーカの三世代は、ジェダイの伝承構造を示す関係となった。

オーダー66と戦死

『スター・ウォーズ/エピソード3 シスの復讐(Star Wars: Episode III – Revenge of the Sith)』2005年5月19日米国公開/2005年7月9日日本公開では、シーヴ・パルパティーンがオーダー66(Order 66)を発動した。プロー・クーンは惑星ケイトー・ニーモイディア上空をジェダイ・スターファイターで飛行していた。護衛していたウルフ・パックのクローン部隊に機体を撃墜され、墜落によって戦死した。

02能力・特徴

能力・特徴
  • 青色プラズマブレードの標準型ライトセーバーを操り、フォーム5『シェイン・ソー(Shien/Djem So)』を主体とする戦闘の達人である。
  • ライトニングを吸収・分散し、ライト・サイドの審判として行使する『エレクトリック・ジャッジメント(Electric Judgment/別名 Kel Dor Lightning)』の使い手である。
  • ケル・ドール種族としてフォースとの結びつきが強く、遠方にいるアソーカらのフォース感応性を直感的に察知する。銀河共通環境では呼吸マスクとゴーグルを必要とする。
  • コルサント仕様の赤色エトワール7型ジェダイ・スターファイター(Eta-2 Actis-class Light Interceptor/Plo Koon仕様)を操る空戦の達人である。
  • 宇宙戦と地上戦の双方で戦略指揮と部隊統率を担い、ウルフ・パックやARC兵、ドミノ分隊の生存者を率いる。
  • クローン兵を製造番号や兵器としてではなく個人として尊重し、コマンダー・ウルフら部下から強い忠誠を得る慈愛深い指揮官である。

03関連人物

関連人物
アソーカ・タノ
幼少期にフォース感応者として発見し、ジェダイ聖堂へ推薦した相手である。アソーカからは『プロー親方』と呼ばれる。
コマンダー・ウルフ
第104軍団ウルフ・パックを率いる直属のクローン指揮官であり、多数の前線作戦を共に指揮する最重要の戦友である。
アナキン・スカイウォーカー
同時代のジェダイであり、プローが発見したアソーカをパダワンとして指導する。戦場でも共に作戦行動を取る。
オビ=ワン・ケノービ
同時代のジェダイ・マスター兼最高評議会メンバーである。プリクエル三部作とクローン戦争で共に行動する同僚である。
ヨーダ
ジェダイ・オーダーのグランド・マスターであり、プロー・クーンと評議会の議事に参加する直属の上席評議員である。
メイス・ウィンドゥ
最高評議会の事実上の議長を務める同僚である。紫色と青色のプラズマブレードの対比を成す評議会首脳である。
コマンダー・コーディ
オビ=ワンを補佐するクローン指揮官であり、ウルフ・パックと並ぶ主要部隊の同位指揮官として並列指揮に加わる。
シーヴ・パルパティーン
銀河共和国最高議長から銀河皇帝となり、プロー・クーンら大多数のジェダイを死に至らせるオーダー66を発動する。
クワイ=ガン・ジン
アナキンをフォース感応者として最高評議会へ推薦したジェダイ・マスターであり、プロー・クーンが審議で向き合う相手である。

04登場・関連作品

05名場面

名場面
ジェダイ最高評議会の招集で、クワイ=ガンによるアナキンの推薦をヨーダ、メイスらと審議する初登場場面。

マレヴォランスのイオン砲で艦隊を失い、少数のクローン生存者と外宇宙を漂流しながら救援を待つ場面。

リシ衛星通信施設の生存兵を兵器ではなく個人として尊重し、ウルフ・パック指揮官の信念を示す場面。

カミーノ攻防戦でコマンダー・ウルフと並び、ARC兵やドミノ分隊の生存者を率いて戦う場面。

ケイトー・ニーモイディア上空で、オーダー66に従ったクローン部隊に専用機を撃墜され戦死する場面。

06制作背景

制作背景

プロー・クーンは、『スター・ウォーズ』フランチャイズの創造主ジョージ・ルーカス(George Lucas)と『ファントム・メナス』のクリーチャー造形チームによるオリジナル・キャラクターである。アイアン・マクキャイグ(Iain McCaig)とダーモット・パワー(Dermot Power)らの異星種族コンセプトから、マスクとゴーグルを備えた非人型ジェダイの象徴的デザインが確立された。ルーカスはプリクエル三部作を監督・脚本し、アニメ版ではデイヴ・フィローニ(Dave Filoni)と製作総指揮を務め、人物像を再構築した。

実写プリクエル三部作の役は米国の俳優マット・スルッセン(Matt Sloan)が務め、アニメ/ゲームの一部と劇場版の声も担当した。米国の声優ジェームズ・アーノルド・テイラー(James Arnold Taylor)も劇場版で声を担い、テレビ版と続編シリーズで継続し、同作のオビ=ワン・ケノービも兼任した。日本語吹替は『エピソード1〜3』が岩崎ひろし、同アニメ版が宝亀克寿である。

関連役の英語版は、アソーカがアシュリー・エクスタイン、クローン全般がディー・ブラッドリー・ベイカー、アナキンが実写ヘイデン・クリステンセン/声マット・ランター、オビ=ワンが実写ユアン・マクレガー/声テイラー、ヨーダがフランク・オズ、メイスがサミュエル・L・ジャクソン、パルパティーンがイアン・マクダーミド、クワイ=ガンがリーアム・ニーソン、グリーヴァスがマシュー・ウッドである。プリクエル三部作の劇伴は米国の作曲家ジョン・ウィリアムズ(John Williams)、アニメ版の劇伴とジェダイ将官的旋律はカイル・ニューマス(Kevin Kiner)が担当した。

プリクエル三部作のサウンドデザインは米国の音響デザイナー ベン・バート(Ben Burtt)が担当し、スカイウォーカー・サウンドがマスクから漏れる低音呼吸音を設計した。実写三部作はルーカスフィルム製作、インダストリアル・ライト&マジックによる映像特殊効果、当時20世紀フォックス(現20th Century Studios)配給である。2008年設立のルーカスフィルム・アニメーションがアニメ版を製作し、劇場版はワーナー・ブラザース、テレビ版は2014年までCartoon Network、2020年完結のシーズン7は親会社ウォルト・ディズニー・スタジオが配給した。

07評価・考察

評価・考察

青い呼吸マスクと暗色のゴーグルは、プロー・クーンをシルエットだけで識別できるジェダイにしている。故郷ドリンの大気に適応したケル・ドール種族という設定は、この装備を単なる装飾ではなく生存に必要な身体性へ結び付ける。その造形は、ジェダイ・オーダーが多種多様な異星種族で構成される事実を象徴する非人型ジェダイの代表例である。

クローンを製造番号で呼ばれる兵器ではなく、個人として尊重される戦友とみなす姿勢が人物像の核である。このクローン人格論は、後の『反乱者たち』『バッド・バッチ』に継承されるクローン側視点の物語の出発点となった。深い忠誠で結ばれた指揮下の部隊がオーダー66で敵へ反転するため、その慈愛が戦死の悲劇をさらに強めている。

アソーカの発見者である事実は、プロー・クーン、指導者アナキン、弟子アソーカという三世代の伝承を成立させる。これは『スター・ウォーズ/アソーカ(Ahsoka)』2023年8月22日Disney+配信開始全8話を含むアソーカ中心の物語群の出発点でもある。指揮下のクローン部隊に撃墜される最期は、批評家とファンから簡潔で残酷な描写として言及され、テレビ版の人格論と劇場版の粛清を結ぶ象徴的場面となった。

08トリビア

  • 惑星ドリンは銀河共通環境と異なる組成の大気を持つ。ケル・ドールはマスクとゴーグルを必要とし、関連書籍やアニメでは複数の同種族ジェダイも設定されている。
  • コマンダー・ウルフは『スター・ウォーズ/反乱者たち(Star Wars Rebels)』シーズン2第6話『The Lost Commanders』2015年10月14日Disney XD放送以降、戦後の生存兵として再登場する。
  • エレクトリック・ジャッジメントはライト・サイドの審判として電撃を使う稀少技である。ケル・ドールの伝承はジェダイ粛清後に事実上途絶えたと関連書籍と続編で言及される。
  • マレヴォランスを扱うシーズン1第2〜3話は、プロー・クーンを主役級として確立した。イオン砲攻撃と外宇宙漂流の構成は、後年の宇宙戦闘回の基準とされる。
  • 呼吸マスクの低音呼吸音はスカイウォーカー・サウンドの設計である。ダース・ベイダーと並ぶマスク越しの呼吸音として、ジェダイ側の象徴的音響に数えられる。

09よくある質問

プロー・クーンはどの作品に登場する?

プリクエル三部作で最高評議会メンバーとして登場する。劇場版とテレビ版の『クローン・ウォーズ』では主要人物となり、『テイルズ・オブ・ザ・ジェダイ』にも登場する。

プロー・クーンの声優と俳優は誰?

実写役はマット・スルッセン、アニメ版の主な声はジェームズ・アーノルド・テイラーである。日本語吹替は三部作が岩崎ひろし、『クローン・ウォーズ』が宝亀克寿である。

ウルフ・パックとは何?

プロー・クーンが指揮する第104軍団の通称である。コマンダー・ウルフを中心とし、プローから個人として尊重される高い結束力のクローン部隊である。

プロー・クーンとアソーカの関係は?

幼少期のアソーカをフォース感応者として発見し、ジェダイ聖堂へ推薦した恩人である。アソーカからは親愛を込めて『プロー親方』と呼ばれる。

プロー・クーンはどのように戦死する?

オーダー66発動時、ケイトー・ニーモイディア上空を専用のジェダイ・スターファイターで飛行していた。護衛のクローン部隊に撃墜され、機体の墜落で戦死する。

10出典

  1. StarWars.com 公式: Plo Koon Databank
  2. StarWars.com 公式: The Clone Wars シリーズ紹介
  3. StarWars.com 公式: Tales of the Jedi シリーズ紹介
  4. StarWars.com 公式: Ahsoka Tano Databank
  5. StarWars.com 公式: Commander Wolffe Databank
  6. StarWars.com 公式: Kel Dor Databank
  7. Wookieepedia: Plo Koon
  8. Wookieepedia: James Arnold Taylor
  9. Wookieepedia: Matt Sloan
  10. Wookieepedia: 104th Battalion / Wolfpack
  11. Wookieepedia: Electric Judgment
  12. IMDb: The Phantom Menace (1999)
  13. IMDb: Revenge of the Sith (2005)
  14. IMDb: Star Wars: The Clone Wars (TV Series 2008–2020)
  15. IMDb: James Arnold Taylor