01来歴

ジャクーでの孤独
生まれは別惑星だが、幼少期に両親からジャクーの廃品商アンカー・プラットへ「自分たちが戻るまでここで待つように」と託された。両親が二度と戻らない事実を信じられず、ゴアズ・サバール砂海地区のハロウネスファイター級スター・デストロイヤーから部品を回収し、ニーマ・アウトポストで食糧に換えた。クォータースタッフで略奪者を退け、AT-AT歩行型戦車の残骸を改造した小屋で帰還を待ち続けた。
ファルコンでの脱出
ジャクーでファースト・オーダー脱走兵フィン(FN-2187)と、ポー・ダメロンの大切な情報を運ぶアストロメクBB-8に出会った。TIEファイターの追跡から逃れるため、廃船ミレニアム・ファルコンを偶発的に操縦して惑星を脱出した。船を回収したハン・ソロとチューバッカに合流すると、改造箇所を見抜く整備能力を示し、ハンから「俺の船の改造を知っているのか」と驚かれた。
フォースへの覚醒
タコダナにあるマズ・カナタの城で、地下に眠るアナキン・スカイウォーカーの青いライトセーバーに触れ、カイロ・レンの過去、自分の過去、ルークの島を巡る最初のフォース・ビジョンを体験した。スターキラー基地ではカイロ・レンの尋問に「I am no one.(私は誰でもない)」と答えた。さらに「Stormtrooper, you will remove these restraints」とマインド・トリックを成功させ、自力で脱出した。
スターキラーの決闘
雪の森でカイロ・レンが「That lightsaber. It belongs to me.」と青いライトセーバーを呼び寄せようとした際、レイはマズの「フォースを使え」という言葉を思い出し、先に自分の手へ引き寄せた。クォータースタッフで培った身体能力を生かしてレンを退け、フィンとともに基地を脱出した。その後アク=トゥへ向かい、伝説のジェダイであるルーク・スカイウォーカーと対面した。
アク=トゥの修行
アク=トゥ島でルークから三日間、フォースとは何か、ジェダイの傲慢、ジェダイの本質という「三つのレッスン」を受けた。地下のミラー・ケイブでは「I will not be afraid.(私は怖がらない)」と決意し、両親の答えを求めて無限に連なる自分自身の幻影と対面した。並行してカイロ・レンとのフォース・コネクションが始まり、互いの心象を共有するようになった。
玉座の間とクレイト
スノークの玉座の間へ赴き、ベン・ソロによるスノーク殺害の後、二人でプレトリアン・ガードと戦った。しかしベンをライトサイドへ戻せず、青いライトセーバーも二人の綱引きで真っ二つに割れた。ファルコンでクレイト鉱山基地へ向かうと、巨大岩をフォースで持ち上げ、レイア、ポー、フィン、ローズ、チューバッカ、C-3PO、BB-8ら生存者の脱出路を開いた。
レイアの教えと探索
クレイトの戦い後はレイア・オーガナと師弟関係を結び、アジャン・クロスの基地で一年間、ライトセーバー修行と書庫研究を続けた。エクセゴルへ続くシス・ウェイファインダーを求め、フィン、ポー、チューバッカ、C-3POとパスアーナの祭典、キジーミの賭博街、ケフ・バーの海底デス・スター残骸を巡った。旅の途中ではオキャー・ノートのドロイドD-Oを救出し、ヴェクサスの傷をフォース・ヒールで治した。
血統との対峙
ケフ・バー上空でカイロ・レンから「君はパルパティーンの孫娘だ」と告げられた。父はパルパティーンの息子であり、公式書籍では暗黒卿の実子ではなく、シス煉金術のストレンジ実験で創られた存在と補足される。両親は娘をパルパティーンから隠すためジャクーへ託していた。レイアがフォースを通じてベンに語りかけて霊体となると、レイは彼を治療した後、深く落ち込んでアク=トゥへ自主隠遁した。
エクセゴルの決戦
ルークのフォース・ゴーストからレイア用のライトセーバーと家族の本当の物語を継ぎ、海中から引き揚げたXウィングでエクセゴルへ向かった。ベン・ソロと共闘し、歴代ジェダイの声を背に二本の青いライトセーバーを構え、「私はすべてのジェダイだ/I am all the Jedi」と宣言してパルパティーンを倒した。力尽きたレイは、ベンが自らの命と引き換えに生命を与えたことで蘇生した。
選び取った名前
エンドアでの祝勝後、タトゥイーンのラーズ農場跡を訪れ、ルークとレイアのライトセーバーを地中へ埋めた。自作した黄色のシングル・ブレード・ライトセーバーはクォータースタッフを心とし、廃品回収人時代と新たなジェダイとしての歩みを結び付ける武器である。通りすがりの老婆に名を尋ねられると、双子の太陽とルーク、レイアの姿を見つめ、「レイ・スカイウォーカー」と名乗った。
02能力・特徴

- 強いフォースの素養を持ち、訓練前からマインド・トリックやテレキネシスを発現する。クレイトでは巨大岩塊を一人で動かした。
- フォース・ヒールによりパスアーナのヴェクサスやベン・ソロを治療する。生命力を分け与える技であり、終盤の蘇生にも結び付く。
- 第5型ジェム・ソーと第3型ソレスを混合し、杖術を応用した両手持ちの強打と跳躍を使う。エクセゴルでは青い二刀を振るう。
- 廃船の解析経験に優れ、ミレニアム・ファルコンを即興で操縦・修理する。ハンが追加したコンプレッサーも一見で見抜く。
- ベン・ソロとフォース・ダイアドを形成し、時空を越えて心象や雨、砂、装備品などを交換する。パルパティーンは「千世代に一度の最強の生命体」と呼ぶ。
- アブダル語(ウーキー語ニアム)、ジャヴリーズ語、テオド語などを聞き分け、チューバッカのウーキー語にも流暢に応答する。
03関連人物

04登場・関連作品
05名場面

「I am no one.(私は誰でもない)」――スターキラー基地の尋問で語る、孤独な出自から始まる自己認識の原点である。
「That lightsaber. It belongs to me.」と主張するカイロ・レンより先に、雪中の青いライトセーバーを引き寄せる。
「I will not be afraid.(私は怖がらない)」――ミラー・ケイブで両親の答えを求め、無限の自分自身と対面する。
「Now, you die!」に対し「I am all the Jedi.(私はすべてのジェダイだ)」と宣言し、パルパティーンを倒す。
「Rey Skywalker.」――ラーズ農場跡で双子の太陽を見つめ、自ら選んだ姓を告げてサーガを締めくくる。
06制作背景

演者はデイジー・リドリー(Daisy Ridley、1992年4月10日英国ロンドン出身、本名Daisy Jazz Isobel Ridley)である。J.J.エイブラムスのオープン・コール・オーディションを経て2014年4月にキャスティングが発表され、元イスラエル軍士官のスタント・コーディネーター、リアム・ペッグ系統の体系的剣戟プログラムを3年受講した。比較的無名の俳優から全3作の主演となり、その経緯はメイキング『The Force Awakens: A New Beginning』他で公開された。
続三部作はジョージ・ルーカスによるルーカスフィルムのディズニーへの売却後、2012年10月に発表された。第1作はJ.J.エイブラムスとローレンス・カスダンの共同脚本で2015年12月18日公開、北米初週末2億4,800万ドルを記録した。第2作はライアン・ジョンソンの単独脚本・監督で2017年12月15日公開、第3作はコリン・トレヴォロウからエイブラムスへ監督が交代し、クリス・テリオとの共同脚本で2019年12月20日公開となった。全世界興行収入は3作合計で約45億ドルを超えた。
製作はルーカスフィルム、ベイ・スプリング・パートナーズ、製作総指揮は2012年から社長を務めるキャスリーン・ケネディである。撮影はダニエル・ミンデルとスティーヴ・イェドリン、美術はリック・カーター、リック・ハインリックス、ケヴィン・ジェンキンスが担当した。パインウッド・スタジオ、アブダビ、スキーリッグ・マイケル島で撮影され、ILMは1975年の設立以来の技術を用いて黄色いライトセーバーやエクセゴルを視覚化した。
ジョン・ウィリアムズ(John Williams、1932年2月8日米ニューヨーク州ロングアイランド出身)は全3作のスコアと、4音の上行モチーフを軸とする「Rey's Theme」を作曲した。音響はベン・バート(Ben Burtt、1948年7月12日米ニューヨーク州ジャマイカ出身)とマシュー・ウッドが担った。2024年4月8日〜10日の東京・幕張「Star Wars Celebration Japan 2024」では、シャーミーン・オベイド=チノイ監督による『スター・ウォーズ/新ジェダイ・オーダー(仮)』とリドリーの続投が発表され、公開時期は未定とされた。
07評価・考察

レイの物語は、「血統からの解放」と「血統への帰属」を同時に描く。両親の正体を求めながら「誰でもない」とされた人物が、パルパティーンの孫という血脈を突き付けられ、それでも祖父の意志を拒むのである。最後にスカイウォーカー姓を選ぶ行為は、生まれではなく意志によって家族と自己を定める結論であり、旧三部作・前三部作の血統中心の物語に対する応答となる。
フォース・ダイアドは、ライトとダークの単純な対立を「対」「鏡」「補完」の関係へ広げる概念である。レイとベン・ソロが時空を越えて心象や物体を共有する描写は、ジェダイとシスの規範だけでは説明できない結び付きを示す。敵対者である二人が互いを癒やし、最後には生命を分け合う展開によって、血統や所属を越えた選択と贖罪が続三部作の中核に置かれる。
08トリビア
- 自作の黄色いライトセーバーは、サーガ本編で主人公が黄色を用いる初の事例である。色はジェダイ・テンプル・ガードやカル・ケスティスにも見られる。
- エクセゴルではアナキン、ヨーダ、オビ=ワン、メイス、アソーカ、ケイナン、クワイ=ガン、ルミナーラ、エイラ、アディらの声が集う。
- ジャクーの取引で複数の辺境言語を身に付けたため、通訳を介さずチューバッカのウーキー語に応答できる。
- フォース・ヒールはヴェクサスの治療で明示され、終盤のベン・ソロによる蘇生へ発展する。グローグーらにもつながるフォース技である。
- ファルコンの操縦経験がほぼない状態でTIEファイターを振り切り、ハンが追加したコンプレッサーまで見抜く即応性を示した。
09よくある質問
デイジー・リドリーである。続三部作の全編でレイを演じ、発表済みの単独作品にも続投する。
出自上はシーヴ・パルパティーンの孫娘、レイ・パルパティーンである。最後には自らの意志で「レイ・スカイウォーカー」と名乗る。
主にアナキンの青いライトセーバーを使い、決戦ではレイア用の青い一本も併用する。最後に自作の黄色いライトセーバーを掲げる。
二人で一人のように結ばれた、稀有なフォース上の対である。レイとベン・ソロは時空を越えて心象や物体を共有する。
デイジー・リドリー続投の単独作品が公式発表されている。新たなジェダイ・オーダーを再建するレイを描く構想で、公開時期は未定である。
10出典
- StarWars.com 公式キャラクターデータベース: Rey
- StarWars.com 公式: Star Wars: The Force Awakens
- StarWars.com 公式: Star Wars: The Last Jedi
- StarWars.com 公式: Star Wars: The Rise of Skywalker
- IMDb: Daisy Ridley
- IMDb: J.J. Abrams
- IMDb: Rian Johnson
- IMDb: Sharmeen Obaid-Chinoy
- IMDb: John Williams
- Wookieepedia: Rey Skywalker
- Wookieepedia: Sequel trilogy