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第16話 / 新世紀エヴァンゲリオン TVシリーズ

「死に至る病、そして」

本編映像とともに、この回のストーリーを詳しく解説します(ネタバレあり)。

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📺 第16話🎬 本編フレーム 7枚⚠ ネタバレあり

16ストーリー解説

物語は、シンジが直前の戦いやシンクロテストで好成績を収め、周囲から称賛を浴びる場面から始まる。ネルフでも碇シンジはエース格として扱われ、本人も自信を深めて少し得意げになっている。アスカは面白くなさそうにし、ミサトたちは穏やかな空気の中にいる。だが、その平穏を破るように第12使徒レリエルが出現する。

レリエルは、空に浮かぶ巨大な白黒の縞模様の球体として上空に現れる。ネルフは初号機・弐号機・零号機の三機を出撃させ、シンジ、アスカ、レイが迎撃に向かう。シンジは手柄を焦るように前へ出て、浮遊する球体へ攻撃を仕掛けようとする。だが球体は実体ではなく、地上には不気味な巨大な影が広がっていく。

第16話 場面1

シンジの初号機が攻撃した瞬間、足元の影が口を開くように初号機を呑み込む。初号機は地面の影の中へずぶずぶと沈み込み、姿を消してしまう。空の球体こそが「影」であり、地上に広がった直径約680メートル・厚さ数ナノメートルの黒い円こそがレリエルの本体だった。シンジはその内部空間に取り込まれてしまう。

ネルフは騒然となる。リツコは、影の正体が「ディラックの海」と呼ばれる別空間・虚数的な異空間であることを突き止める。初号機は外部電源のアンビリカルケーブルを断たれ、内部バッテリーのみで稼働する状態となり、シンジの生命維持に残された時間がカウントダウンされていく。救出の時間は限られている。

第16話 場面2

作戦本部では救出策が議論される。最も確実なのは使徒へのN²地雷投下による殲滅だが、それは内部にいるシンジごと初号機を消滅させることを意味する。ミサトは部下の進言を退け、シンジと初号機の生還に賭けて待つ決断を下す。一方、闇の中に閉じ込められたシンジは、徐々に酸素と電力を失っていく。

エントリープラグの中で孤独に取り残されたシンジは、やがて「もう一人の自分」とも言うべき内なる声と対話を始める。なぜエヴァに乗るのか、なぜ父に認められたいのか、褒められたいだけではないか――自問自答が続く。意識は朦朧とし、ミサトや父ゲンドウ、レイ、そして母ユイの記憶が断片的に浮かんでは消えていく。

第16話 場面3

対話はやがて、人と人との間にある「心の壁」へと深まっていく。誰もが他者と完全には分かり合えず、互いを隔てる壁=ATフィールドを抱えて生きているという、シンジ自身の孤独と他者への怖れが赤裸々に語られる。生命維持の限界が近づき、シンジは死を意識しながら、自らの心の奥底をのぞき込んでいく。

酸素が尽きかけ、シンジの意識が消えようとするその時、停止していたはずの初号機が突如として自らの意志で再起動する。誰の操縦も受けないまま、初号機は咆哮を上げ、内側からディラックの海を引き裂きにかかる。ネルフのモニターには、本来あり得ない初号機の暴走的な覚醒が映し出される。

第16話 場面4

初号機は両腕で異空間をこじ開け、血のような体液をまき散らしながら、レリエルの白い球体を内側から食い破って現れる。使徒は引き裂かれて崩壊し、おびただしい血液状の液体が雨のように降り注ぐ。シンジは生還を果たすが、その救出は人の手によるものではなかった。

戦闘後、ネルフのスタッフは、初号機がパイロットの制御を離れ、まるで自らの意志でシンジを守るかのように動いたことに戦慄する。エヴァに秘められた得体の知れない「何か」が示唆され、勝利の安堵よりも不気味な余韻が残る。称賛に酔っていた少年が、死の淵で自己と向き合わされた一話として幕を閉じる。

第16話 場面5
第16話 場面6
第16話 場面7
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